改訂 注釈 樗牛全集 第四巻 昭和二年 博文館
時論及思索 目次
第一期 自明治25年 至明治29年
厭世論 (明治25年12月「文学界雑誌」) 001
老子の哲学 (明治27年6月) 009
第一章 老子の世界観 009
第二章 老子の人生観 017
一 倫理論 017
二 政治論 025
第三章 結論 029
道徳の理想を論ず (明治28年6--9月「哲学雑誌」) 033
序論 033
本論 (一) 038
本論 (二) 044
本論 (三) 052
人生の価値及び厭世主義 (明治28年6--8月「帝国文学」)
056
東西二文明の衝突 (明治28年10月「哲学雑誌」) 069
島国的哲学思想を排す (明治28年11月「哲学雑誌」)
071
古代印度思想概論 (明治29年4月) 078
はしがき 078
第一章 総論 079
第二章 吠達的信仰及び其の歴史的発達 090
第三章 リグエダ讃誦に就いて 098
第四章 吠檀達教(上) 108
第五章 吠檀達教(下) 114
第六章 印度思想 120
一 解説 121
二 知識(即ち内面的考察)を重ず 123
三 輪廻 127
詩歌宗教及び道徳 (明治29年5月) 130
戦争は競争のみ (明治29年6月「太陽」) 132
天才論 (明治29年8月「太陽」) 132
第二期 自明治30年至明治33年
明治思想の変遷 (明治31年4月「太陽」) 001
過去一年の国民思想 (明治32年1月「太陽」) 020
一 明治31年以前の国民思想 020
二 日本主義と世界主義 020
三 両者の比較 022
四 明治31年に於ける二主義の消長 023
五 政党内閣と国民思想 024
六 結論 026
日本主義 (明治30年5月「太陽」)
028
日本主義と哲学 (明治30年6月稿) 033
日本主義に対する世評を慨す (明治30年7月「太陽」)
035
世界主義と国家主義 (明治30年7月「太陽」) 037
宗教と国家 (明治30年7月稿) 041
福沢諭吉氏 (明治30年9月「太陽」)
045
愛国心を嘲罵するものあり (明治30年9月「太陽」)
045
我國體と新版図 (明治30年10月「太陽」) 046
国民精神の統一を論ず (明治30年11月「太陽」) 052
群盲撫象 (明治30年11月「太陽」) 058
国家至上主義に対する吾人の見解 (明治31年1月「太陽」)
059
時世を知らざる者の言 (明治31年2月「太陽」) 064
国粋保存主義と日本主義 (明治31年4月稿) 065
国民精神の統一 帝国憲法、教育勅語及び日本主義 (明治31年7月「日本主義」)073
植民的国民としての日本人 (明治32年3月「太陽」) 080
新しき日本 (明治32年3月「中学世界」) 083
日本主義と大文学 (明治32年4月「太陽」) 085
罪悪の首府 (明治31年9月「太陽」) 088
東京市と羅馬府 (明治32年12月「太陽」) 088
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人道何処にある (明治30年12月) 090
独逸の偽善 (明治31年2月「太陽」)
091
異人種同盟 (明治31年3月「太陽」) 091
大スラブ主義 (明治31年9月「太陽」)
植民地と歴史の教訓 (明治31年9月「太陽」)
高価なる美譚 (明治31年9月「太陽」)
人道の為め乎 (明治31年9月「太陽」)
名誉ある成敗 (明治32年10月「太陽」) 094
一種の魔力 (明治32年12月「太陽」) 094
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基督教徒の妄想 (明治30年9月「太陽」) 095
基神両教の合一論に就いて (明治30年9月「太陽」)
096
罪悪の自覚と国家の利福 (明治30年9月「太陽」) 097
小人、人の美を成さず (明治30年9月「太陽」) 098
国家的宗教 (明治30年9月稿) 098
基督教徒の逢迎主義 (明治30年10月「太陽」) 098
須らく三十棒を加ふべし (明治31年1月稿) 104
神何処に在る (明治31年2月「太陽」) 104
国家の寄生虫 (明治31年2月「太陽」) 104
内地雑居と国教 (明治31年2月「太陽」) 104
吾人の宗教観 (明治31年2月「太陽」) 105
実在と空想 (明治31年3月「太陽」) 105
詩歌の誘惑 (明治31年3月「太陽」) 107
宗教の真精神と新宗教 (明治31年5月「太陽」) 107
幽霊的宗教 (明治31年9月「太陽」) 108
彼は彼たり我は我たり (明治31年9月「太陽」) 108
内村鑑三君に与ふ (明治31年11月「太陽」) 109
国民的哲学 (明治31年12月「太陽」) 112
浄土真宗撲滅論 (明治32年4月「太陽」) 114
万僧供養 (明治32年「太陽」) 114
奇怪なる保守思想 (明治32年7月「太陽」) 114
腐敗せる宗教家 (明治32年7月「太陽」) 117
東本願寺と村上専精氏 (明治33年5月「太陽」) 119
一 奇怪なる現象 119
二 村上専精氏の大反抗 120
三 東本願寺腐敗史の一節 121
四 廿九年に於ける改革派の真相 123
五 過去に於ける東本願寺と村上氏との関係 124
六 釈尊の行者 125
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先生後進 (明治30年9月「太陽」) 126
大家小家 (明治30年9月「太陽」) 126
主義と人物 (明治30年9月「太陽」) 126
学問死活辨 (明治30年12月「太陽」) 127
私立学校を論じて当局者の注意を促す (明治31年1月「太陽」)
130
公開書 西園寺文相に呈する書 (明治31年2月「太陽」)
133
国家の要求 (明治31年2月「太陽」) 136
倫理教育問題 (明治31年4、5月「太陽」) 137
現時の問題 137
無主義の教育 141
怠慢罪 (明治31年5月「太陽」) 146
学校騒動論 (明治31年6月「太陽」) 146
洋行弊 (明治31年9月「太陽」) 152
専門学の知識を普及せよ (明治32年7月「太陽」) 153
学会危言 (明治32年10月「太陽」) 155
進歩の呪詛 (明治32年10月「太陽」) 156
真理の罪悪 (明治32年11月「太陽」) 156
一大刷新の覚悟 (明治32年11月「太陽」)
157
帝国大学と世評 (明治32年12月「太陽」) 157
第十四議会に於ける教育上の大論戦 (明治33年2月「太陽」)
158
一 問題の意義 158
二 問題の由来 158
三 委員長の報告と久保田氏 159
四 久保田氏の論点 160
其一、学年短縮論。其二、学生の健康に関する批難。其三、大学攻撃
五 菊池氏の反駁 162
六 両氏の説の批評 163
不公平なる批判 (明治33年6月「太陽」) 165
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板垣氏の奇言 (明治32年12月「太陽」) 166
板垣氏と福沢氏 (明治33年6月「太陽」) 167
三田翁の所謂る道徳 (明治33年5月「太陽」) 167
『修身要領』の巡回演説 (明治33年6月「太陽」) 168
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国楽制定の必要 (明治31年1月「太陽」) 169
国民歌を選べ (明治31年3月「太陽」)
国民の歌 (明治32年8月「太陽」) 170
時勢と詩人 (明治32年10月「太陽」) 170
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国字改良論 (明治31年3月「太陽」) 173
国字改良会に望む (明治31年10月「太陽」) 174
本年の二大問題 (明治33年1月「太陽」) 175
国字改良の反対者 (明治33年5月「太陽」) 176
国語調査会 (明治33年5月「太陽」) 178
調査会の通弊 178
調査会は須らく多方面なるべし 179
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社会と新聞紙 (明治30年9月「太陽」) 180
新聞記者の資格 (明治31年4月「太陽」) 180
新聞雑誌の時代 (明治31年11月「太陽」) 183
新聞時弊 (明治32年7月「太陽」) 183
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所謂る社会小説を論ず (明治30年7月「太陽」) 186
徳富蘇峯 (明治30年7月「太陽」) 189
成敗と正義 (明治30年8月「太陽」) 190
社会問題に就きて (明治30年9月「太陽」) 190
社会的制裁の薄弱 (明治30年11月「太陽」) 192
国民道徳の危機 (明治31年4月「太陽」) 193
愛国を罵る者に告げむ (明治31年5月「太陽」) 193
覆面将に落ちむとす (明治31年5月「太陽」) 194
江戸ツ児は忘恩児か (明治31年5月「太陽」) 194
古を忘るるの民 (明治31年5月「太陽」) 195
好一対 (明治31年5月「太陽」) 195
寧ろ民を愚にせむ乎 (明治31年9月「太陽」) 195
悔悟の時機来るや晩し (明治31年9月「太陽」)
日本人と能弁 (明治31年9月「太陽」) 196
何処まで小人的なる乎 (明治31年10月「太陽」)
一刀両断の制裁 (明治31年10月「太陽」)
曲学阿世とは何の謂ぞ (明治31年10月「太陽」)
国民の声 (明治31年12月「太陽」)
国民の名の濫用 (明治31年12月「太陽」) 198
国民と個人 (明治32年2月「太陽」) 199
運動の世の中 (明治32年2月「太陽」) 199
権利思想の発達と本邦の道徳 (明治32年2月「太陽」)
200
規律なき国民 (明治32年3月「太陽」) 201
安息日は勤労者の特権也 (明治32年3月「太陽」) 202
勝地の俗化 (明治32年5月「太陽」) 202
奢侈 (明治32年6月「太陽」) 203
銀行券の外套 (明治32年11月「太陽」) 203
人心の倦怠 (明治32年6月「太陽」) 203
恐ろしき沈黙 (明治32年6月「太陽」) 204
東北の遺利 (明治32年6月「太陽」) 204
好意の欠乏 (明治32年6月「太陽」)
大磯停車場の蟹 (明治32年7月「太陽」) 206
常識の欠乏 (明治32年8月「太陽」) 206
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紳士と高利貸 (明治31年2月「太陽」) 207
無趣味の家庭 (明治31年9月「太陽」) 207
沙漠の如し (明治31年12月「太陽」)208
麺麭の外に糧なし (明治32年8月「太陽」)208
虚栄の世 (明治32年11月「太陽」)209
ソロモンの栄華 (明治32年12月「太陽」)209
紳士と貴女 (明治32年12月「太陽」)209
慈善と死 (明治33年7月「太陽」)210
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悪を憤るもの (明治32年9月「太陽」)210
最も危険なる思想 (明治32年9月「太陽」)210
似而非慷慨の弊 (明治32年11月「太陽」)
少年に寄語す (明治32年11月「太陽」)
声無き国民 (明治32年11月「太陽」)212
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死学者 (明治31年1月「太陽」)213
自ら伝へよ (明治31年1月「太陽」)213
大和魂と武士道 (明治31年1月「太陽」)213
国学者と古物屋 (明治31年1月「太陽」)213
腐蝕せる果物 (明治31年2月「太陽」)214
学者の誤解 (明治31年3月「太陽」)214
死学者と守銭奴 (明治31年3月「太陽」)215
世豈所謂る儒服なるものあらむや (明治31年3月「太陽」)216
無定見を誇る学者 (明治31年3月「太陽」)216
国史の教育的研究 (明治31年3月「太陽」)217
学閥と云ふこと (明治32年3月「太陽」)217
統一と分離 (明治31年5月「太陽」)218
主義の広狭 (明治31年5月「太陽」)218
欺き易き社会 (明治31年5月「太陽」)
本邦哲学界の現勢 (明治32年2月「太陽」)219
青年の時弊 (明治33年1月「講演」)220
新時代に処するの覚悟220
所謂る国家主義221
窮屈なる教育制度222
無規律なる社会223
悲憤慷慨224
我が青年の責任225
人と天分 (明治33年3月「講演」)225
学風に就いて (明治33年6月「中学世界」)236
一 学生と社会236
二 学生の幅の利く社会は幼稚也236
三 都会と地方と孰れが学問に益ありや237
人格の力 (明治33年7月)228
卒業生諸子に告ぐるの辞 (明治33年7月)228
無題録 (明治33年12月、31年5月「太陽」)240
蝉しぐれ (明治31年8月「太陽」)241
・々録 (明治31年7月、32年7月「太陽」)242
漫言 (明治33年6月「太陽」)247 000
第三期 自明治34年 至明治35年
美的生活を論ず (明治34年8月「太陽」)001
一 序言001
二 道徳的判断の価値001
三 人性の至楽003
四 道徳の知識と相対的価値004
五 美的生活の絶対的価値005
六 美的生活の事例006
七 時弊及び結論 007
現代思想界に対する吾人の要求 (明治35年3月「太陽」)009
静思録 (明治35年3月「太陽」)017
一 自分はイゴイストだ017
二 病気の福音019
三 ロバート・エルスメア020
四 自分自らの大善人022
嗚呼凡俗改革 (明治34年7月「太陽」)023
吾人の予言 (明治34年10月「太陽」)025
褊狭なる独逸 (明治34年7月「太平洋」)025
学士の虐遇 (明治34年10月「太陽」)
国家の無情 (明治34年10月「太陽」)
趣味ある旅行記 (明治34年10月「太陽」)
留学生諸君を送る (明治34年11月)028
本末の顛倒
今の哲学
自ら欺く無くば幸也
中心果して信ずる所ある乎
学説と人格
人々自ら悟らざるべからず
空腹高心
道義亡国
何ぞ思はざるの甚しき
心に会するもの唯々是れ心
何ぞ人の異を妨げむ
千万言唯々意のまゝのみ
吾は永く吾たらむ
十九世紀文明の王冠
笑はむ乎、狂せむ乎
吾をして詩人たらしめば
言論畢竟人物のみ
米と砂
其愚や及ばず
道学先生の世界
何ぞ一に煩瑣なる
口耳の学
罪は貧民に在り (以上、明治34年10月「太陽」)030〜034
田中智学氏の『宗教の維新』 (明治34年11月「太陽」)034
天才の出現037
天才の犠牲037
天才なき世界037
平等主義と天才037
吾人凡て是を憎む038
二個の真理038
偉人と凡人の別038
価値と我038
悪を憎むこと何ぞ甚しき038
癲狂院038
ニイチェの批難者039
ニイチェの歎美者 (以上、明治34年11月「太陽」)040
自然の児 (明治34年12月「太陽」)041
何が故ぞ041
貴き哉是の賚041
性慾041
何ぞ其の祝福を讃美せざる042
性慾の動くところ042
地獄の火印を烙けられたるもの042
性慾の醇化043
久しい哉自ら欺けることや043
価値也、名目に非ざる也043
真の教育、真の道徳 (以上、明治34年12月「太陽」)043
道学先生の理想的人物044
教科大学044
麺麭の比較研究044
迷信と真信044
麺麭を求めて石を得たり045
先づ人たらむことを要す045
年若き人よ045
事後の註釈、理前の是認046
祭典の意義を知らずや046
怯夫に非ざれば即ち偽人046
単に一個の頭顱を有するの故に046
醜なる哉東京市 (以上、明治35年1月「太陽」)047
坪内氏の自意識論 (明治35年5月「太陽」)047
古き真理047
法則と生命048
吾人の理想048
永き恋、早き死048
イゴイスト048
裸体の盛装049
己れの立てるところ (以上、明治35年5月「太陽」)049
グリーン先生と道学先生 (明治35年7月「太陽」)049
無題録 (自明治34年4月至明治35年10月「太陽」)050
罵倒録 (自明治35年8月至明治35年9月「太平洋」)058
雑談 (明治35年5月--9月「太陽」)063
時論及思索目次 終