神何処に在る
文明の惰性を外にして宗教存在の意義安(いづ)くにかある。基督教国民の基督教を信ぜざるは、今や公然の秘密に非ずや。僧侶や、牧師や、新に神の存在を証明せざるべからず。是れ決して宗教家の為に陳腐なる問題に非ざる也。
(明治31年2月「太陽」)