第四五〇・四五一号(昭二〇・七・二)
沖縄決戦は何を訓へたか 大本営報道部
戦時緊急措置法について
義勇兵役問答
情報局制定「国民義勇隊の歌」
最近の預貯金、保険の心得
情報局制定
国民義勇隊の歌
目下全国に亘つて活溌なる発足を為しつゝある国民義勇隊について、情報局では隊の精神を
周知徹底せしむると共に、その結集、出動、行進、、作業等に当つて隊員の士気を昂揚するため、先般来日本音楽文化協会と日本放送協会に委嘱して、勇壮闊達な国民義勇隊の歌を作成中であったが、このほど作詞は堀内敬三、佐伯孝夫、勝承夫、、[※1]浦洸、梅木三郎の諸氏の協同製作、作曲は[※2]本国彦氏の手になるものが完成したので、茲に情報局制定「国民義勇隊の歌」として発表する運びとなつた。
この歌曲は陸海軍軍楽隊による行進曲、その他小編成の合奏曲等の編曲も作成される筈であるが、なほ去る六月二十四日から国民合唱として放送され、また、全国各地の移動音楽や音楽挺身隊により演奏や歌唱指導が行はれることになつてゐる。
一
意氣壯(さかん)なり 大八洲
陛下の赤子 こぞり起つ
見よ 悠久の富士潔く
斷乎と護る父祖の土
われらは國民義勇隊
二
~在(おは)します 大八洲
戰列ここに 整へり
聽け 颯々の[※3]風に
忠[※4]固き生産陣
われらは國民義勇隊
三
命下りたり 大八洲
屍越えて われ征かん
撃て おそひ來る宿敵を
怒りに冴ゆる日本刀
われらは國民義勇隊
※1・・・
※2・・・
※3・・・
※4・・・