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解放四月特大号 日本国民性の研究 目次

◆題言◆

我が国民性の解放運動 (同人識)

◆概論◆

批判的見地より見たる我国民性 長谷川如是閑 (1875-1969)
上代日本人より現代日本人へ  佐野学 (1892-1953)
国民性模索並に其の将来     新居格 (1888-1951)
日本国民性の悲観面        大庭柯公 (1872-1924)
虚無的日本人            石川三四郎 (1876-1956)

◆自然的環境より見たる国民性◆

人類学上より見たる 日本人の民族性の一つ 鳥井龍蔵 (?)
生物学上より見たる日本国民性      理学博士 石川千代松 (1860-1935)
日本の国民性に及ぼせる地理上の影響  理学博士 小川琢治 (1870-1941)
農業と日本の国民性 農学博士 石坂橘樹 (?)
日本国民性と植物界 理学博士 草野俊助 (?)
米食営養と日本の国民性 農学博士 沢村真 (1865-1931)
我国民性と衣食住の欠陥 医学博士 戸田正三 (1885-?)
風土より見たる日本国民性 早大教授 矢津昌永 (?)

◆民族心理より見たる国民性◆

神話に現たる国民性 文学博士 黒坂勝美 (??)
古器物から見た日本国民性 文学博士 浜田青陵 (1881-1938)
神話伝説童話に現はれたる日本国民性 藤沢衛彦 (1885-1967)
言語上から見た国民性 早大教授 安藤正次 (1878-1952)
武士道から見た日本の国民性  大町桂月 (1869-1925)
風俗上より見たる我国民性  笹川臨風 (1870-1949)
日本に於ける貧民の性情  加賀豊彦
民衆の娯楽生活に現はれたる国民性 帝大助教 権田保之助 (1887-1951)
模倣の心理       木村久一 (-1977)
模倣と日本国民性   三和一男 (?)

◆社会制度より見たる国民性◆

法制史上より見たる国民性  文学博士  三浦周行 (1871-1931)
経済上より見たる国民性  文学博士 瀧本誠一 (1857-1931)
家族制度の崩壊と我国民性 法学博士  河田嗣郎 (1883-1942)
社会観念は日本歴史になし  文学博士 久米邦武
徳川時代に於ける民事裁判  白柳秀湖
売春制度の考察  宮武外骨
特殊部落より見たる社会  正親町季薫

◆哲学及倫理より見たる国民性◆

日本哲学  文学博士 金子筑水
儒教と日本国民性  文学博士  宇野哲人
老荘思想と我国民の性格  文学博士 三宅雪嶺
女子の貞操に現はれたる日本国民性  女子高師校長 湯原元一

◆信仰生活より見たる国民性◆

神道と日本の国民性  清原貞雄
仏教と日本の国民性  島地大等
我国民性と往時の吉利支丹 文学博士 新村出
一基督教との見たる日本国民性  沖野岩三郎
民間信仰に現はれたる国民性  加藤咄堂

◆藝術より見たる国民性◆

日本文学と国民性  文学博士 幸田露伴
文学に現はれたる国民性の一面 島崎藤村
邦楽の歴史的発達と国民性  東儀鉄笛
音楽に現はれたる我国民性 小林愛雄
美術に現はれたる我国民性  藤懸静也
歌舞伎に劇に現はれたる国民性  河竹繁俊
能楽と狂言 野上豊一郎
我が国民性と建築 工学博士 伊藤忠太
築庭に現はれたる国民性  林学博士 本多静六

◆島国根性検討◆

『島国根性』に関する一考察 大山郁夫
国境を超越した島国根性 山川均
      ◇
忠臣蔵に顕れたる日本国民性 麻生久

◆文化雑爼◆

民謡(俚謡、童謡、俗謡) 藤沢衛彦
古代に於ける服飾文様 久保田米斎
冠履考 大庭柯公
陶器と漆器と 今泉雄作
日本美人観 笹川臨風
美少年の研究 尾崎士郎
義民の典型戸谷新右衛門 尾池義雄
通人弁 巌谷小波
畸人観 麻生久
売笑考 渡辺霞亭
歌舞音曲雑記 歌沢小六
日本相撲の一観察 水谷竹紫
将棋物語 馬場孤蝶
講談志 松林伯知
日本料理考 松本弘二
易者の世態観 神山五黄

 

編輯余事

 本号は御覧の通り大冊子となつた。今回の企図を快く賛同して金玉
の文字を寄せられた執筆者諸氏に対しては、実に満腔の感謝を捧ぐる
ものである。其の内容に関しては、可成予期の立案を体現せしむべく
力めた為めに、編輯には相当の面倒を見、延いては印刷製本等にもまた
可也の複雑さを加重して、勢ひ幾分の週刊を来したことを申上げて、
熱心な読者諸君の寛恕を乞う次第である。
 併しながら、吾徒はこれを以て最完全な研究を実にし得たことは思は
ない。止むを得ざる事情に依り、当然仰ぐべき寄稿に接し得なかつた
ものも二三あり、且又全然手を着けないでゐた方面の研究も少くない
ことを知つてゐる。これ等の発表は更に着手すべき第二国民研究
号発刊の機に譲りたいと思ふ。本号の口絵は何れも古美術の絶品であ
るが、中にも歌麿の「美人」は当時作者自身に於て最自信ある作として
自讃してゐるものである。
 次号の本誌はまたこれを一種の特別号とし、その内容の中心を当代
当面の人物月且に置くこととした。新人が見た新人物、旧人物の辛辣
なる批判は、腐爛した現代社会の一大照魔鏡ともなるであらう。引続
き愛誦を祈る。
 また三月号の呼物として、多大の好評を博したウエルズの「暗影裡
の露西亜」、それから本誌の特殊記事で読書界から熱心な期待を以て迎
へられてゐる。解放者同人黒田礼二氏の「伯林通信」続稿も、五月号
を飾るべき二つの花形である。本号に於て休載した創作欄は次号に於
て、また華々しい顔触れを以て諸君に見みゆるであらう。