留学生諸君を送る


 二十人名の文部省督畢生諸君よ一組家が我擢したる青年畢者の選良たろ諸君が、是の名容あ
     一モリ
る城擢に負かざるの準備と抱苧」を有し居るべきは寧右音ふよで孟℃○吾人は絃に脾来の
日本が諸君に期待する所の甚だ凝小ならざること空言して、諸君の覚悟を確かめざるべから

サ〇
             レはく
 督畢生の濫費とは、吾人の教.耳にする所也。吾人は聴明なる箇局者に於て是の如き誰便々
生サペき措置なきを確信すと雉も、諸君は、常に事箕によりて、是の如き疑態々水準すべき位
置に立てることを忘るべからサ。日本は賂衆に於て金.多数の海外留畢生を要すペし。今に於
て区々の悪評の為に、留畢生の品位を失墜するが如きことあらば、眞に囲家の虜に塵・・ルペしと
なす0
 官畢生諸君が其の修畢の土地、方法等に就いて預め明瞭なる覚悟な有すべきは勿論の事なる
べし。阿詑く、農畢士某なる者あり、浮塵子研究の目的を以て猫逸に赴きしが、浮塵子の蚤
生なき歓洲に於て是の如き折究の不可能なろを黍見したるは、彼の地に到著したる後なりしを
以て、某は已むを樽す屋島の一般研究を以て現に其の責を塞ぎつ、ありと謂ふ。吾人は本年の
曾畢生諸君か是の如き屯鞋を布渡すること無からむことを希はざるペからす。
 従来の留畢生か、語畢の素養なきの故を以て、其の留拳年限の過牛を徒費したる事例は、吾
人が連りに耳にせる所也。是の如きは曾畢生として有るまじき事ならすや 鉦に外囲に留畢生
と苧ル、語畢は首ふまでもなく其の農Tの賓椅ならざるペか・卜す0知らサして是々任命するは
首席者の過失なりと維も、自ら郊つて是の任命を受領するもの、はた経志の貴を発るペからす0












吾人は本年の曹畢年譜君に向つて、切に是の事を警告するの無祓を忍ばざるを得すっ
 吾人は留拳銃の待遇に閲し、常昂者に射して幾多の希望を有する也。然れども既に任命を受
領したる諸君にありては、暫く今日の状態に甘ぜざるべからずJ吾人は一千八百園の畢笥の甚
“重かならざるを思ふと維も、各し諸君にして書生の生活に復指するの男気だにあらば、寧ろ
其の多きを費ゆべしっ而して是の如き勇気は、曹に貧少なる単音の上に生活することに於て必
要なるのみならす、其の妻子、父母に離れて、速く高里の外に越付するの旅愁に打勝つか窺に
も、亦極めて必要也。吾人は是れまで海外普畢生の中、或は失糾し、或は金狂し、或は病痢に
躍りたる蔑多の事例に接せりっ而して共の十中の七八が懐郷の哀悼に基けることを見糊せり0
輿邦にあわて故郷を懐ふは人情の至然なりと維も、諸君は暫く是の勤に於て木独演たるの覚悟
なかるペからす0
 諸君は各く専門の拳者、其の畢の金t博く金ふ休からむことは、吾人の素よわ希望する所也っ而
かも絃に譜符の指定せられたる畢術の椚琴しも琴わよじき一大事の、諸君に待つものあること
                                                  ▲つ
々忘るべからず。何ぞや、人物の修竜、是わ也っ這般の覚悟素と乍生に存すべしと挑も、王手
の瀦畢は特に其の好横合なりと謂ふべし一度史は岡顧すべく、偉人は追恭すべし、而して山河
蛮に憤りて我わを迎ふ。人生の最も犬なる教訓と感化とはおのづから是の閑に存すべしっ諸君

は是の天地の開到る虚に於て、自然及び人生の上に鐘刺せられたる大文字を讃むの準備なかろ
ペからす、而して書蕪の含蓄する所の如きは、人知の一小部分に過ぎざを】とを発情せざるベ
                                               l◆書
からす。畢術が人々殺したるの事例は吾人の日夕見剛する所也、諸君は常に畢者たるペし、然
れども同時に人物たらざろペからすG我が国家の眞に要求する所のものは畢者に非すして膏に
人物にあり。敢て是の言を以て諸君の行を選らむハ}
                                   (三十四年十一月)