最近の木材事情 農林省山林局長

 現下の木材革増それはすなはちこの決職下の木材餅情に外なりま
 せん。
 朝が囲は御承知のやうに世界屈指の森林府で誉り誉ノ。邸ち我が固
土は地準が瞼しくいたろ崩に山林悦野があり、柿野而綴は固土組両替
の凡そヒ剖な占め妄り吾ノ0われfの和光が上く囲み守り山を愛
してくれまtたその国土費の絶品は1上く酎空言萩様や練の葵林と
なつて今日に及び、木材の供給は何の心軋なしに潔Qに抱けられて来
たのであります0のみならず図障収引の臼由なる時代には、多丑の木
材や南洋材等の外材が取入せらか、コらにまた樺太材なとも野山内地
に移入せられまして1これ等安侶なる轡移入材の氾乳が巨つて内地壷
の木驚陸迫し、我が木材市場に非常た混乱み招いたやうなこともあ
つたのであります。
 しかしながら敵襲繹済へ進むに従つて、かやうな木材事情に大きな
櫻革がまゐ句まして−今日の如き絹拾逼迫の如ぎ状態は常時殆ど礁想
だにされなかつたのであゎまナ、
 即ち△Hの杓加、文化の讃捷につれて木材に対する礪嬰は噺家増加
する傾何にはありましたが、浦洲郊娘上り支蟄攣さらに大東蛮特
等にいたる時局の推移は、木材に附する柑芸た飛躍的に増大せしめた
のであゎまして、しかもその筋鐸の杓群は往時のそれ、壷ノ\その鮎を
狐に†るにいたつたのでありま†。
 御承糊の如く我が組の家濯は治と木造雑報であり、何といつてもこ
の汁染川村が木材の綜穿の大本をなしてをつたのでありまして、掟つ
てまた私控の木材に到する考へ力ち化宅なとの鎚韻資材し∴ニ範彗
出てたかつたことも軽僅からぬことでありました。
 しかしながら今日に於ては同じ姐染といつても内地及び舐二線に於
ける騨串上の璧霞使用するものが大部分な占め、さらに戦力樹租上
緊急た缶沌の生商工場の増設や新設またはそり労戦糖の施設の敷革拍
朽なとが非常に膨大なものとなつてゐるのであります。
(3S)
 今日の決敢睦制下に放ては野欝の野敗は航名機と船に上つて決せら
れるとさへいはれ、今日の計窯造鮨は鋳鋼船の外に木造船にその究駄
が置かれてゐることは御承知の通りであります。また航蛮槻につきま
しても最捉の戦局の犠様を見るにつけその急速なる増産が何上りも急
務なことをヒシヒシ感ぜしめられるのであわます。軍方面に於てほ多
年研究の結果いはゆる硬化木材1これは特殊の合板上りなるもので
ありますが − に上る木製飛行機の生産が藍嬰観せらるるにいたりま
して、今後はこの方面の木材に封サる需要の充足み急速にやらねぼな
らないのであります。又私塗がどうしても覚悟せねばたらない基製に
備へて、耐火薙築ヤ防塞嬢その他各砥の防塞施設を完備せねばならぬ
が、この主たる資材はやはり木材であわます。叉その被害か竣想して
常時丁定丑の復啓用或は避難用の木材も大に準佑して置かねばならぬ
わけでありまづ。更にまた近来右茨の椅窪が喧しくいはれて穀りま†
が、広東か頼るにはどうしても杭木がなけれぼならず、常碑地巧北
九州地方に放ける枕木の常野ほ軍に膨大なものがありま寸。
 以上直接馳学に関係†る事柄を申上けましたが、その他凶内の交通
頂信施設の増強に或は国民生活の必雫晶の充足に木材の果サ役割はだ
んだん大きくなつて衆てをりますり繊迫の枕木にしても、電控や勝木
にしてもまた衣服の材料であるパルプ材にしても、青果物や魚類の包
弊箱にしても増加ナるT方であります。
 かやうなわけで衣食倖あらゆる方面の不足が皆木材に負ひかぷさつ
てまゐbました0
 かやうに膨大な需要に封しまLて、褒に申上げた外国材或は外地材
の輸移入は、今日殆ど期待桝来ないことはもちろんのことであり、供
給は挙げて国内の山や森林は侠たねばなゎません。Lかし囲内の森拭
も黎担以来相野伐採されてをり、漸次奥地に、また不焼な場所に進ま
なければならぬのでありまして、筋力、資材はもちろん避搬刈串の限
られてゐる今日、無制限に竹焦するといふことは非常に困難でありま
す。のみならず木材の如く蛮地と沿現地し√あ僻隔が著しくまた非常に
取嶺の嵩ばるものにありましては、消費地への怜蓮には非常に苦心が
変るのでちります。
 かやうなわけで木材に対してはもつと早くから何等かの対策が材て
られなければならなかつたのでありますが、我が国が森休閑であり比
較的木材の入手が欒であつた績め最近まで呑気に構へてまゐりまし
た。かくて昨年の六月に漸く木材規制法が繁施せらるろやうになゎ、
府喘木材曾杜等の機構の出現に上つて木材の計室生産及び計讃魁姶を
潤しますると共に、本年度∫りは木材か全面的に国家の基本である物
賓動員計盤に組入れまして、これが甥行に迫憾なきを期するやうにな
つた次鴇であります0
 率ひ昨年庇に於ては一陣、造腹楷用材などに封し木材の逼迫を見た
ことがありましたが、多数の伐木突、運材未や森林所有黎、各通府蛎
の木材愈敵、その他木材の生産に従耕する者などの努刀に上り計老生
重患以上の生産を寧げることが出来ました。また本年度の上年期に放
ても本年故計基盤意量の略ミ牢丑を生産することが出来たのでありま
すが、航盛機関係の工場域張を中心とする工場及び弊教者施顎の建塾
用材や袈錦及び金山等で使用する枕木等の謂襲はその後急激に増加し
年度懲初の計宅生館長のみを以てしては到底これを充足することが困
軒になつてまゐわました。術つて今後普初の計宅に封しさらにご一割以
上の桶意をしてまゐらねばならぬこととなゎ、また明年庶に放てはさ
らに大意に強行機を作り糖を造る馬に木材の大泉特産を行はねばなト
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なくなりました。しかしてこの木村の増産を完をすろか密かが汲革に
勝つか負けろかの境目であります。私共はこの即ち木材暇雫であると
考へてをりますが、今日木材は繊、金鶴と同様隈埠†に於ける最重要
資材たるにいたつたのであります0
 今日の木材統制のやゎ方は、急速に進めて木た舶係もあつて、その
後調査を婁†るところもあり、穿モ右のやうな情勢に劉威してさらに
積極駒増産態渉を格ふる必頭が稀癒されましたので、今岡木杯統制の
格騰夢綱が開講に放て決定わ見、一般に公表写れた次韓であむます。
 この要綱の企鋭するところほもちろん戦力増強上必須の資材たる木
析の増産態弊を盤ふるにあるのでちりまして、決して従来の銑剋をゆ
るめるものではありません。光づ第一に木材の生産配給の中梢機構で
ある各都府照の木材禽批を木材統制挟に基く地方株式曾触に改組して
行政官組に上るこれが碓埠監督を強化せしめ、木材禽他の囲野的公共
的性格を】揆と明純ならしめることとしたのでありますご」れと同時
に、これが改組な槻留に森柿所有瀦や森林組合方而の州受容加み求め
林材山地化の蟹規を悦ると共に、また、竪沸、大阪、名肯畠等の薫弊
消費地の曾敵に対しては中央槻舶である日本木材株式骨址をして一壷
額の出資をなさしめて、両者間の業務の脚滑なる調蜂〜鈍ることに努
めました0しかしてこの際地方木材株式曾杜に劉する渦噂監督の搬隈
等ほ原則として地方長官に委誹サる共に、都菰府懸問に放ける木材の
胤滑なる交流小国る馬め、地方行政協泌曾の機能を十分に活用するな
どを考砥いたしましたCこれで従来兎角の批判を受けた府牒の木材倉
祀は且の隈繁逸待機硝として両日を〓新するであらうと考へます.
 次に木頼の増産は何といつても素材即ち丸太を増産することが先決
でありますが、木材督杜の外賓力のある森林組合や奥地閑攣の能力あ
る個人には特に素材の生産業を許可し、極山これが活用を周るやうに
いたしましたd特に現下喫緊の間閤でありまTる航袈機用硬化木材の
原料であるブナ杉等憫巣有利用の岱には、和音長期に亙る義材生藍の
許可を興へて、その繹除を十分活用することなどを考へました。さら
に製材についても木材曾敢∂直菅を原則としますが、状況に泡じ垂託
製材或は書整毒に上る簡易移動製材などむも謡むることとして極
力生産力の増強を考へました。
 木材統制の今後の方針は以上の如く確固不動のものとして、今後邁
進するつもりであわますが−先程申上げたやうに決敬下の木材はその
増壷にあるのであつて、統制のやり方は結局その方便に過ぎません。
 政府といたしましても生態資巧勢力及び税金カの増強につき出来
得る限りの野カを排ふ覚悟でありま†が、ここに特別に御宋離脱ひた
きは森林所有者の御協力であります.
 父租倖来の山巧多年の畜稲は今日この時に御国の烏に剋さなけれ
ばなりませんq囲もし破るることあらば山河いづくにありやでありま
す0しかしてまた一般国民も木材といふものに封する諷攣這旧恍め
て戴く必要があろと存じます0鱗家の森林繁澄這勿湖限度がありま
すし、一木∵革も撫馬にして成長すろものではあbません∩二本の割
箸を}億の南民が節約したならば二手配右の木材の節約が旧来ます。
これだけの木材があれげ、1壱五十和の木造給が百l三十隻地造出来
ることになります0必黎なる軍帯工場の禁粥にも板一枚の使ひ方にも
古箱の使用にも未1心掛けねばならぬことが多いだらうと恩ひま†。
 今や前線では、苛烈な決敬が研けられてをります0盆二繰の粁丘ハの
果敢な背陶を想ふとキ私共は木材の生覆馳に立仮に勝ち抜かなけれ
ばならないことを痛絆させられます。  へ十円十九日枚挙