特別号       (昭和12年11月16日発行)

防空は平素の準備と訓練から
灯火管制の方法に就いて
焼夷弾への対策
子供の毒瓦斯防護は如何するか
英、独両国の防空組織と訓練
警戒管制と非常管制の差異

 

防峯は平素の
準備ヾJ訓練から
 いざ宰製と云ふ場合、一
般の家庭ではどんた事をす
ればよいか・1
 それは燈火管制、防火、
防鵡山王つを行は・なければ
ならない事は申す迄もありませんが、しかしその時になつてあ
わて川したのでは間に合ひヰ外せん.
 飛行概は非常に速度が早く時速四百キロに及ぶものすらある
のでありますから或庖で敵横山姿を認め瞥報を頚したとして
も、鑑ぐ我々の頭上に飛んで発てしまひます.ですから、私遽
 わづか
は瞬時の問に敏速に軌作をしないと到践榊に合はないのであり
ます.それには千束からの準備とそれに麒する訓練をして泣く
事が衆庭防塞上総封に必襲なのであります.
                           ぐん
 衆近鹿朗の家々が一塊となつて出輝て居る家庭防火群と云ふ
ものが組絨されて居りますが、同じ壕庭防火群内の人々は平素
から常に親しくなつて居て、イザ! といふ場合には一致協力
して防峯上の最大能力を蟹輝する様心掛けるべきで、お五に平
素から感情上面白くない事等があつては充分その敗北を挙げる
事が川衆ませんから、太い忙この郭恨むべき事だと∬ひます.
 次にどんな必婆な準備がょく亜つて居ても毅庭の人々がテン
ヂン.ハラ.ハラに動作して居てはたんにもなりません。衆8傘つ
て統制のある動作をたし協力一致して毅を守るべきですが、そ
れには先づ普段から誰はこれこれの事を許々はこれだけの事を
するのだとチヤンと任緒を定めておかねばなりません。
 こんな切合妹の主人等別ナは外で働か仏ばならぬと址なけれ
ばなりませんから各浣庭では主妨が家庭防基山指抑者となつて
普段からその訓練をしておかねばなりません.
 卸ち老人はいざ拭剋となつたら凱つて居ても防碓崇へ入る
事、赤ん坊はこれ竿の老人∴化するとか小畢校下級のす俳竿と
一緒に入る様定めておきます。こんな際紛本や玩具等を共に入
れる事竿も忘れてならない事です。叉小畢生も上級生になりま
すと一働き川来ますからお母桔山手侍をさせるとか、或は内と
外の連絡係竿をするのもいい作緒と云へませう.かうした各々
 に感じた佗緒を平素から分拾しておくと共に、常に家の巾を亜
頓しておいて何艇に何かあるかすぐわかる様にしておけばイザ
 となつてまごつく様な番はありません.
         …===…人Yこ‥=……
 次に普段からの準備について申上げますが先づ‥叫胡に防轟方
面から申し上げますと、各戸少くとも一仰以上の防滋伽を川意
 しておく事.叉防寒歪になるべき部屋ハこれには幽絆桝等は最
 も好適であります)を漆の定めておいて、その筋尾はすぐ日ば
              勺hソ
りが川来る様な丈夫な紙や糊黎をチヤンと揃へて泣く事、川解
     か や
 れば防寒蚊帳を畔備して患きたいものです。これ等のものは時
時取出して袷耕するば恕ソでなく使ひ方を練習して馴れて帖な
 ければなりません。
 叉防火方耐.‥は水lのある鵬なら各階毎に少くとも一節桝は
   せへ
水道栓を取りつける事、叉渦火器(ポンプ式が山帝よい様です)
を用意するとか放水用の井戸を作つておくべ/きです、押入れ符
 の内伽叩をトタンばりにするとか、▲印領・納の様に止増大しやすいも
                               ▲りらかじ
 の、触えやすいもの等はイザと云ふ場合赦つておく喝桝を捲め
 作つておく耶、涌かもかう云つた危険たものは常に出き堵を明
瞭にしておいて夜伽手さぐりでもわかる様にして泣かねばなり
          はしこ
 ません.叉簡蹄な梯子、ゴムのホース等も川潰しておきたいも
           †な蝕
 のです.それから庭に砂場を作つて敬いて普技は子供の遊び場
 とし、常一の場合その砂を防火用とするのも小串桐待でありま
 せう.燈火管制の方南は平素からその規定を研究しておき、ど
 の部屋は消燈しどの部屋は燈を壊しておくかを定め、竣してお
 く燈打対しては規定通りの燈火管制の材料、例へばカバーとか
 カーテン等を準備しておきます.門燈半もなるべくスヰツチを
 取りつける事です.
 次に姦製で瞥域弊報が頚せられたら各々の家庭ではどうすべ
 きか.
 兜づ燈火管制です.預め定めて想いた様に滑すべき燈はドン
ドン消す、必婆な燈はカーテンを引くとかカバーをかけるとか
 してスツカリ準備を亜へます.
 叉防寒面はいつでも使へる様に手準社虚 位ぎ、防凝川とた
 るゴム長靴、ゴム手袋等もすぐ身につけられる様に準備し、防
 審窒は出入や換気に必黎な虚以外は適合日ばりを始め、防寒蚊
                        た・bひ も’だも
幌も準備します.漆てから用意してある風呂柚、磨、婁特等に
    ▲た
 は水を沸し、叉水桶バケツにも水をたたへて防火用に揃へて泣
 きます.
 それと同時に燃え易い物等は所定の場所に入れ砂場の砂等も
                     し†亨ゐ亡ん
.ハケツに入れて防火の岱岬鵬します.なほ焼炎挿が落下した時
逸早〈、外へ彿ふ岱山女いシャベルとか枠筍も用意して泣きた
いものです。之等の動作を容易ならしめると共に娃鮨するのを
防ぐ筑部屋は常に黎理しておくべき事は申す迄もありません.
 攻に察製瞥報が潰せられたならき防凝崇又は防礎蚊帳に入
るべき人達はサツサと苑中に入り見張りとか、迎終泊火にあた
る人は防轟面を卑遽身につけて待機の姿勢をとります.
 この時燈火は直ちに非常管制に入ります.即ち平素の準備に
                                   ■J、▼、
基いて妥らない燈火は滑し必要な燈火は恍が外に洩れるのを避
 つたり光を滅する様規流通りに寒行します.ここで注意すべき
                   くわん払ん
事は燈火か滑しさへすればよいと云ふ観念であつては絶対にい
けない事です.燈火は唯滑しさへすればよいものではなく、滑
すべき燈火を消し必宰な燈火は遮るなり、光を減するなり、規
定通りに貰行しなければなりません.この鮎誤解のない様に希
望します.佃火鉢の火を滑しガスの栓をとめる事等は必すお忘
れにならない様に.
 要するに之等の事は主婦の指導の下に協力して僅かの問に之
か行ひ、後は各自の任稗に基いて持場に赴き待増するのです.
倍叉防火防轟の茸任者(多くの場合之は各家庭山主姉でありま
すが)は家庭の外にあつて看祀連絡に常らねばなりません.
         …・=…=・人Y=・……=・
 今庶は焼鶉坪が落下した域合でありま†が、此の場合には光づ看破潰
が大凝で叫ぷか、預ねて手靖の是触を叩くなりして近所に知らせます.
境共和が落†した刹郷、出来れば長い特等でサツと外へ触り出してしで
 ふ却が必要です。

 『勒は最後の滋分間、焼鵜昭は沌初の三十秒』と云はれる通り、流水
坤が落下したら粥まほりに手中く水キ樺山かけ、礁蛇を肪止すろ串が柁
封に必変です。こ山照出挙っ丈各敷の人が出来る丈多盤り肌を一遍に
かける革か秘訣で、そのあとはりレー式でもよいのですが、場所の挑い
場合は別として初めからリレー式にやるのは敷果が少いのです。叉水
をかける時には掩蔽材料例へば水むよく浸み込ませた布艶、座布国典
等を鞘にして近′つくとか、之等で出ふのも一つの方法でせう¢
 攻ほ蒋ガス和が落もた均合。
 外に鮮て幣祓に箇る人ほ紙テープとか漕い布を掩先につけたもので
 凰の方向む常に知つておく事か必彰ですP そして市ガス挿が試ちた場
 合ガスが自分遽の万にやつて来るかどうか凪の方向で判断しそれによ
 つて防苺卸をつけます。防頚挿のない時にはどうするかと申しま†と
 それは風の方向を先づ考へて風上へと辣れる事です.己むを得ずガス
地背か通過する場合は手拭に泥を包み.それむ水に濡したもので口と鼻
 を投つて逃げるのです.これほ止むを柑ない場合の即席の防毒マスク
 となり事をいくらか滅ずることが出水ます。
 又此の様な場合ガスによつては、日をつむつて走らねばならぬもりも
 ありますし、皮膚を瞞らす賦爛性のガスもあります。此の齢倒性のガス
 ほ液馳でありますから、それが落ちた場所を通る襟にはゴム長靴又は高
 い下駄をはく都ですC決して急いではいけません淋漕いて液他のハネ
 をあげない様に托志せねはなりません。
 伶この時も液挽から壊するガスで呼吸器をやられない様−防鐙マスク
 や即製の防遜マスクをつけるべきです.身憤に液化がついた場合には
 特別の滑積中和剤を救護拙から貰つてすぐつける様にして下さい。こ
 れで大漁秦野の時の注意は終りでありますが、最後にもう一つ大切な事
 を申し上けますと、それは基準と発に行はれるべき悼想槻乳を目的とす
 る杢中からの各種ビラの撒布と流ぎ賓語の飛ぷ串です.これに封して
 鶉婦たるのものほ常に確固たる信念と.冷静な心構へによつて判断を適
 切にし、かうした懸宜侍や流言に迭はされないばかりでなく、進んで家
 庭のものにその袈む啓き一層沈潜に却を威して思想的方何からの銃後
 の経りか更に難くし.些の動締もない様心掛けるべきであります。
                          ハ九月八日放迭)
燈火管制打
方法に就いて

            かt
察製に対して夜、黎地を秘
        くわ人せい
すには共の燈火を管制して
上姦に封し一切の光を秘す
のが最良の手段であること
は首ふ迄もありません。従
 つて各閲共之を沈律化して一般駒民の我祷としてゐるのであり
まして、我国に於ても本年四月に頸布された防轟沈には之を明
確にし、且罰則が伴うてゐることは防姦上燈火管制が如何に五
委であるかを物語つてゐる澤であります.然し文化の向上につ
れて照明は益々夜の術を明るくし、その反対に防塞は之を曙く
                                    l勺
尊求しますが、共の連用立教を得れば必すしも甚しく生爪を阻
 がい
 零するものではないのであります.委は燈火管制賓施の摘抑と
理解し方法を巧忙して長時間或は長府日に亘る場合に於ても生
 活上甚しく不自由を感することを少くして燈火管制山口的を逮
 せねばならぬのであります。燈火管制は賓施上之を管制の稗鹿
 ちがひ
 の差異に依り、普通大別して曹球管制と非常管制の二郡に分ち
 共の他に特別な二つの場合があります。つまり庚台燈、看板燈、
 装飾燈、屋上燈等を臨撥に防衛司令官の命令に依つて渦燈させ
                                  lr
 る場合と、頚電朗欒電朗キに於いてスヰツチを断つて重電力を
逸るのを停止して行ふ場官とがあります。又賓行の方法から申
 しますと燈火の官印帝位用新等が弊報に従つて各自がめいめい
                                   ヽ甘
 に行ふものと、欒電朗等に於いて迭配電を断つて統一して行ふ
 ものとがあります.
                   けんくわう しやくわ・) いんべい
 管制賓施手段としては渦筋、滑火、減光、茫光、隈硫等の方
  故に.壌るのであり士す.
  替域管制は替鴫野報の準令から頓陰に至る迄、夜間の澄火を管制する
 もので戦時柏笛の長い期間に亘つて、速日行はれることもあることを覚
 悟せねはなりませんe 従つて管制の碓竣は線やかであります0尼外燈
 は佗安交通に必蝉な一部照火の外ほ絶て滑しご屁内燈は炎の慣射の光を
 尿外に川さないのを本則として、弘くない反射光は外に川ることを許し
 て肘ります。即ち屋内燈ほ閑敦部又は建具が光を透す材料である地合
 ほ、光線である常澄に筏女御けて横の方向に出る両射の光映り良上部が
 恕の下櫻又は出人口の下沌から下若くは内にあればよいのであります0
 其の他の而を照す反射光と雉も、之が覗い場合は倍速距離からの飛行機
 に接見されますから使用し得る電燈の最大燭光を五十燭光と限定し・亜
 二盤に付十粗光の割合として制限されて居ります.然し小地域に指定
 された或る特殊の地方はこ燭光を最大燭光とし・些壷に付〇・一燭光
 の刺合を限度とトて、殆ど非常管制に近い位昏戒管制の辟冤な所であり
 ます。即ち四盛年の問は〇・ニ燭光迄が限度でありますから、満月の夜
 の外の明るさと同じ程度でありまず.
  之は基甥に封する作敬上の必葬に依るものでありますっ 瞥戒管制の
 均合に於ける賓施の方法は普通煙据に残して、直射光の外部に漏れるこ
 とを制限して其の下に於て生活及範殊に従事するのでありますが、総て
 の窓出入口等を不透光材料で揺すことが出来る場合には、澄祥に壌を施
 さなくてもよいのでありますe
  しかし出入の堆積にたとへ僅かな時間でも、直射光を外に漏すことは
 いけません.山村等の家で外に飴り出入のない所では節穴や隙間をめ
 ばりした雨戸を締めればよいのであります・適H瞥戒替報の下にある
 均合には.臼暮時及夜明の時を以て野戒管制の開始及終止とし・地方別
 と月別に俵つて輿ひますが、時間を似て放されてをりますから夫に従つ
 て貨施するのであります。
         ======◇……=…・
  非常管制は轟襲替報の発令から解除に至る間に行ふ燈火の管
 制で、普通の場合は瞥球管制から非常管制に入り次いで瞥魂管


   ・ヽ●−
制に戻るのでありますが、平常の状態や、併合.帝枚、装飾炉
 等を滑した状態から直に非常管制に移らねばなら氾増分ちあり
ます.非常管制は如何なる光と錐も外部に漏れるこし這許され
ません。厳重なる管制であつて屋外燈は絶て滑し、尾杓燈は完
全に隠蔽し隠蔽の出来ない場合は治さねばなりませんが、非常
管制は替域管制と異つて時尚も短く非常た危険を感する時磯で
ありますから、厳重な燈火管制の下に於て防護の態勢に居らね
 ばなりません.
            1つくら
 従つて家庭等に放ては暗黒では益々不安を増しますから、努
めて隠蔽の設備を備へ全部の滑燈はしない方がょいのでありま
                     かlど
す。燈火管制は狩り照明用の燈火だけでなく、燈篭む火府は勿
論、茨火やマッチの光に至るまで、絶て光を覆するものを渦貯、
滑火、滅光、隠蔽の手段に依つて管制するのであつて、野球管
制は遮光方法、非常管制は隠蔽方法が多く用ひられ、減光と滑
燈は何れの場合に放ても併せ用ひられねばなりません。
 遮光は多くは光源の燈器に対して行ふもので、光を渡さない
             ▲■はhソ
材料で以て電燈の上部及側方を覆ふのが普通で、特印の令鳩の
 かき
傘や防峯電球或は黒布で作つた覆等が用ひられますが、之筆胤
慣な用具や材料を買掛なくともポール紙、黒いラシャ紙、ハト
ロン紙等か商店の包紙や古新聞紙で以て作つても足りるむであ
                            は▲l
ります。両面刷の古新開を五枚束ねて電燈の傘に琴り友さ一尺
五寸位の簡を作り之を笠に荻めて其の上部をソケットの下際で
 しば ひb しは
絞り紐で持つて想いても十分に輿の目的は達せられ亭T。
 暖蔽は窓や出入口に不澄光材料を垂れて外に出る光を遮るの

 であつて、普通黒布のカーテンやブラインド等を以てしますが
                    は       ●
 これも新朗紙頬を三枚から五枚位誼ねて貼り合せ、上下を女
 たけ
 竹竿で尉足して、上端は窓或は障子の上部に止め、下部は竹を
 しん          ヽYき              ひろ
 芯として巻き上げて之を支へて泣き、必婆の時に下部を屁げ伸
 せばよいのであり会す.
  然し蟻爽時の防火上からすると燃え易い之等の紙布鎚を鶉内
 に屁げることは好ましくありませんから防火液等を塗つて墳く
 のがょろしいのであります.
  婆するに燈火管制の賓施は特殊の後光倦山外は決して阿難で
 はありませんから、屋内燈のやうなものも単に滑燈手段のみを
 以てせす、必要な燈火は舶燈して菜抄や生活の尊求を沸すやう
 に努めねばならぬのであります.ハ九月九日放逸)
焼  夷  弾
へ の 対 策
  しよ・ヽらだん
 療夷弾は小さなものでも
普通の木造家屋に命中すれ.
ぱごく短い時間に火災を起
させる事が川来るのであり
まして、戦時我が国土が茎
 製を受ける時には多数の軽鰯夷弾が靡い範囲に五つて散布され
                         l  ふ
 る場分が大変多いのではないかと思はれます.叉之に混ぜて不
 払んしっ
燃質0永久的建築物に封する鵜め相骨太きな焼夷弾も用ひられ
 る場合も考へて低かねばなりません.其の場合の惨状は想像す
るだけでも悲惨であgます。ソゲイエトの極東軍司令官プヱ
 ツヘルは『使かに三放の療夷弼があれば企東京を閑東大震災と

     くわいめつ
同じ程度に潰漉して見せる』と豪語し士したが、こちらに傭へ
が無い時には全く革の細りになりませう.が昔から備へ有れば
薮なしと申します通り我が国比に将帥的に叉物的に充分た僻へ
さへ有れば決して心配もなくブリユツヘルへ輿の豪語を平気で
 へんじやう
返上することが出来るむであります。
 然らば之に封する封光如何と申しますと先づ次の二つの場合
が考へられます。
 堪の箱一は根本的の問題である朗の都市計輩、晋ひ換へれば
家屋を新築する場合の封発と、鵜の第二は現在眈に川来てゐる
家屋の場合の封発とでありますが、第一の家屋軒築の場合の封
兼は勿論出来て居りますが、何分にも根本的の事柄であります
ので放え易い日本の家の焼夷弾に封しての準備は
 英一平索からの準備施設と
 英二 防巫令が出てからの成定
との二つに分けて申し上げます.
    卒索の雄丁備と施設
 先づ耗一、各家庭の防火設備及準備
  「墳爽弾に依る火災の起るのを少しでも遅らせ英上粥近所に燃え
  移らない様にする馬、山家々の紙袋して尉る市町村等では事情の許
  す眠り各人の家の外讐域網ヤルタトル盈又はトタソ張の叔とす
    ること
 ニ.押入とか戸棚とかの内壁も成るペくトタン張等にすること
 三、屋根が不燃材料でない例へば萱雀き板葺き等の場合にほ、是非
  とも不燃材料である瓦スレート等に改めること、但し其の栴飴は
  普泡の程度に止め特別の補強工作ほ施さな十万がよろしうごぎい
   ます
  雪家の珊増には斡山の水淘とか用水相とかを作つて故くこと、防
    火用の溝渠或は貯水池の様なものが設けられれば一層良いのであ
    りまして、之等は向ふ≡軒南瞬の所謂防火群の共同として作ると
    官しいのであります
  五、水道の在る場合でも各戸に成る可く井戸を設けて社くこと
   六.家の周周に防火の馬樹を棺ゑるのは大挙有数であります
                                       ●シク
  七、〓階三楷等にも一筋所以上の水道栓を附けると鶉に屋上に水槽
    等を戟せられる準媚をしてmくこと
  八 軒水又は溜めてある水のなくなつた場合に備へて庭の内に砂堵
    又は紗指等を設けて浸く串
  九、成るべくポンプ式消火綽を準備して故く専
  一〇、竣火又は燃え易い油頼等の澄場を普段から一定し臥つはつき
   りして定くと共に串辞された時にしまつて置く場所を作つて能く
      −しと
           は.、−
   二、家に相普した梯子等を腑へて置くこと
  一ニ、水道栓から屋内の何れにでも届く水痘用ゴムホースを備へて
    荘く事
   〓ニ、水を通さない服ゴム長靴ゴ▲手袋等を準備すること.伶防火
    紋様防確南を少くも各戸に一個ほ愉へること
  一四、鷹急用熊品、槻稗の顆を準愉ナる孝
  一五.普段から家の内をキチソと整蛸して物を匿いてある位姪場所
     はつ▲’hツ
   を明瞭して紀くこと.大切なものは何時でも誰でもが取出し又は
    椚められる様にして置くこと
   〓ハ、懐中電燈、提灯.P−ソク、マッチの準備
  犬照以上の様な準備が絶対に必尊なのであります.
  さて攻は防火群即ち向ふこ一軒術隣りの一致した準備でありま
 して、この」万は
  ∵最良の場所に貯水稽真申けると共に平素から之に水を浦して置
    く啓
   二、ポソプ式消火器の乾せ
 三、長寄の滑火栓が何虎にあるかを皆んながエく沖つておく‡
 凸、共同用ホ・・ス及防火用.ハケツの頻を準備しておく事
 五、近断との非常油路を作つて普段は閉めて置く事
 六、互ひに適格する設備を作り且つ符競なり合同法なりを決めて_
   く革
  七、梯子を準備ナる事
等で之が平素からの準備、施設であり士す.
    防空舎下令後の鹿置
 次に些∵即ち防峯令が下つてからの虎置.
 いよいよ敵の飛行横が察製して来さうだ.共虚で防峯令が下
される、いよいよ婁袈された.瞥或替報、次いで轟袈替報、虚
夷坤、瓦斯坪等が落された.
 此の場合如何にするかと音ふ事に就いてお話しませう.
 各家庭では野球替報頚令〃共に、
      た1ひ 土T−†いおけ
 一、風呂桶、盟、用水桶:ハケツ、峯樽等に一ばい水を浦す事
 ニ、室内島根薬物置等を整理整額する事
 三、水桶.ハケツ等に水を一杯にし階上や屋上に置く事−砂を窪搬に
  便利な容据に盛つて置く革
                    も
 四、火を竣しやすいもの又は琴蚤勿いものを安全な場所に盈く事、
  石油、揮染油等は土に埋め其の他土の中へ入れても差支へないも
  のほ土に埋める革
 五.屋根蒸を物置に利用する事は我か囲でも外蜘建築法が達人ると
  共に作られて利用されて屠りますが、之は境爽将に封して最も危
  険で最近欧米では防賽上から屋根裏を物故に利用する事は絶封に
  蕪じて居ります
 六、防護箋の設備、メ.ハy等をすること
 之 各家庭の準備であり士して何時でも使へる様にしてせく
のです.

 次いでいよいよ察製警報が敬せられたなら
 一、非戸のポノブを底に他用川北る様にする黎
                                 「 ●、
 二、水流栓にゴム管の一沌を抜殻ておいて延長出水ろ様にして置く
 却主   もえTい
 三、襖、昭子共の他可燃性物を枇外し、務め定めた場所に糾めておき
  瞬時に火災を起さぬ様にすると北へに消火作栄に付利にする串
 四・塊夷搾威柑川払へシ†ベル、長い棒、寝具節)を崇内手近の虞
  に人れて浸く事
 五・瓦斯は栓を輿く締める却
 六、火の気を始末し火を消してiく事
       ●り十・1◆ゥん
 七、懐中霞松野をはしてをいて明瞭な所に欝く番
 人、老人子供病人等は防誰室に這入ること
 九・防火賀任者は屋外の高い所・」物十束、或は埠ナの上、尾根等)に
  出て監棚魂絡に任ずる事。之に常る人は少くとも防鵡而を擬へる
  必挙があります
 一〇、防後室に迂入る人以外の人々ほ各室に分れていぎと冨ふ時の
  待初の斐勢準備にある串
 此の場合防火群即ち向ふ一一一軒納隣としては
 一、近所同志で預め作つて硬いた非常通路を開放する串
 二、防火賀任務の各位澄に於ける鎚絡
 三、出来濁れば消火栓の佗澄にホースを埴浪する却
 以上の様にして各何々の壌庭は勿論防火抑としての準備を完
了して待つわけであります.
    境葵弾が落ちた場合
 然し途に焔爽仰が落ちたらばどうするか。
 「塊夷和が落ちたならげ環得りの者がお互に叫んで知らせると共
   ふだ・
  に中東の準備に依つて菅呼を竣して知らせ合ふ串
 二、拭況が許す場合ほ直に虞理する用具ハ長い体 シャベル)で境夷

  翔を外に出す事
           ひた          吐
 三、布幽に水を充分浸した様なものや、盈を剥いでこれを盾として
  火に近寄り水をかけるのを容易にするやう用意する串
 四、家庭の働ける人は節水を持つて落ちた場所に集りすばしこく周
  りの物に水を緯ぐ事、此虞でもう一度御緯志しておきたい寄は損
  耗狩に直接水をかけても何の役にも立たない事で、周りの物に水
  を津ぐことを忘れてはなりません、防火ではなく火が他のものに
   つくのを防‥ヽのであります
 以上が大膿焼夷挿に対する防火群の封柴であります.戦争は
最後の充分と首ひますが、焼夷坪は反対に「最初のニ‡秒」と
音はれる位で、此の三十秒の周に焼夷時の周りの盈と首はす、
天井と首はす、貰の附故に在るものに川氷る丈搾山の水を十分
に、而も一度にどしどしかける事が最も大切であります.大勢
              ▲さ
一度に水を持つて馳けつけて一遼に水をかける様にせねばなり
ません.
 伶ほ之と閲聯して申し上げて浸き庇い事は黍製の時焼夷弾だ
けが落されると考へるのは誤りでありまして、必す之と一緒に
瓦斯の攻輝も受けるものと思はねばなりませんから、焼夷弾に
対する封発準備としても常に防寒といふ事を一緒に考へて準備
して澄かねばなりません。
 その上寛際に何励も発って見て訓練をして濃かねば慣値があ
りません.いぎと首ふ時には全く一分一秒をも節つて最も迅速
に之等の事が統制良く行はれねばなりません.でありますから
                         きしづ
普段から充分訓練して壇いてイザと言ふ時には誰も指摘をしな
いでも皆が各々平素の訓練、住持に基いてぜしどし動作をする
といふやうにならなければならないのでありますぐ知つただけ
 坤偽しただけでは偽作つて魂入らすで、訓練こそ柁後の魂の工
 作とも衷ふべく最も大切なことであります。
   伶ほ数年前までは境地坪に対して砥いた紗をかけるやう指埠され
  て揺りましたが、砂をかけてから水をかけるのでは火災が防げませ
  ん。先づ鮨爽仰のまはりにどんどん水をかけて火か燃え移らないや
  ぅにして紀けば、火却にはならないのであります.かういふ具合に
  虜澄すれば決して境魂翔ほ恐しくはないのであります.坪の落ちた
  均合邦の周り一冊に急いで水をかけませんと火災を起し、恐ろしい
  結果となるのでありますa

    木造家屋の防火法
 最後に三戸附加へて申し上げて檻きたいのは木造家屋に対す
 る焼夷弾の防火法でありますP
 従碑は焼夷時に対しては砂の外には良い方法がないといふの
 で数年前迄の防察演習では乾触砂を焼炎時に也接放り附けて防
 火する様に指導されて居りましたが、四年以前陸軍科挙研究所
 で徹底的に研究の結頻
   紗では到底防火の徹底を期する事が出来ない。砂をかけることは
 一既に多量の砂が焼夷坪を全部轡か様にかけることは不可能である
              l上 々
  から、やつて尉る内に他部の火焔や、火の手は附近の可燃物に準え
  移つて火災となる恐がある。此の方法では火災妨止にはならない.
  そこで水を用ひて境爽翔に構はず附近の可燃物に水J吋かけて燃えな
  い様にする。さうすると如何に塊知将は火焔や火の手をはしても延
  焼することはなく、防火は完全に出来ることが賛助されました一
 両釆此の方放で焼夷弾の防火を指導されて毅庭防火群も出来
 たのでありますが、未だ此の考へは徹底しない様でありまして
 砂は嬢夷時落下の初期ならば教典があるから尤づ砂をかけ、次
 で附汲の可燃物に水をかける様にやづて居る朗があります.
 之では前に申し上げた様に決して防火は出雑ないのでありま
                 なけ・つ
して先づ砂を用ふると首ふ考へを拷つて先づ水を附近の可艶物
 にかけるやうにし焼夷時には殊更に水をかけないのであります
然し水がかかつても梼ひません。斯くして延焼を防止すること
 に依り痩夷時の何百と富ふ頚火鮎も皆完全に防火することが出
来るのであります.
 察製に放て最も恐るべきものは焼夷畔であります.香恐るべ
きは焼夷弾輿のものではなく初期の防火め虚檻を誤ることであ
ります.特に我が囲の如き木造家屋の多い朗では一屠共の感が
 深いのであります.
 速に国民一般が従来の乾燥砂によつて滑火するといふ観念を
捨てて水により薙療を防止すると首ふ考へに樽向されんことを
希望して止まない次第であります∴音十是誉
子供の寺瓦斯防
仙覆はどうするか
    ■
 今後の哉零に於ては内地
でも峯製に依つて直接審瓦
斯攻撃を受ける事を覚悟せ
ねばなりません.
 此の睾瓦斯の攻撃に封しては防護国のカだけでは共の防護の
 完全を籾し得ない事は明かで家庭自らが防苺の虞澄を講する必
 事があるのであります.これ即ち今日頻りに家庭防葦の必宰が
 叫ばれて居る所以でありまして、家庭に於てはお母さんとか、

 兄さんとか、詑か確りした人が防謎の指導者になる−・・即ち色
 色の指訊やら世話をする人になつて、其の人は完全な防寒南を
 出て外部の替魂や連絡をし、玄人や子供達を強め準備してある
       か ヤ
 防寒窒、防諜蚊帳竿に避難させて瓦斯を防護するのが小股のや
 り方でありますe
 それ竿の桝珊…鶴間防護の準備のない時は勢ひ防覆面の様な個
 人防護が必婆となる澤であります.
 滋近には各印用途の防覆面が娯出舶小判されて居り一番簡単な
 ものになると一個二脚位の家庭用のものもあります.
 何が家庭にゐる子供の瓦斯防誰はどうするかY 子供等は通
 常老人等と同様に瓦斯攻撃を受けた場合、防雄窒や泣所の擬難
 何等に起難することが出来れば一癖良いのでありますが、萌一
                         こは
 防碓窺が無いとか叉防護壷が弾丸の拭け等で壊れたり、叉近朗
 に火災が起つた場合には瓦斯のたかを通過して救難せねばなり
 ません。此の場合には子供にも仙人防護が必要になる評で、此
 の子供の個人防護を如何にするかが今日の山大間超で、世界各
 閥共に重委辣超として之れが解決に犬なる努力をして居るの
 あります.
       ニ
 子供の瓦斯防護は年齢によつて直別する必要があります.
 子供と言つても小嬰校に適ふもの、幼稚周経度の年齢の者叉
 をれょり幼い者、生れて問もない乳児とでは、肉懐から官つて
 も知能の頚速から音つても非常に差があります.小畢兄室であ
 れば大浦理解もあり自分の始末をする事が出来ますが、乳兇や
幼見では人手をわづらはさねばなりませんから原則として努め
 て集団的防護による様にする事が必要であります.又子供の時
 代は年齢に舷じて身借を異にし、殊に呼吸器の力には年齢に上
 つて相常の‡があります。例へば防寒而をつけた場合呼吸上の
抵杭に耐へる力とか吸ふ息の巾の茨酸瓦斯に耐へる程度とかは
年齢の増すに従つて耐久力を増すのであります.子供の呼吸す
 る景は大人に比べて、泣かに少ないのでありますが、共の呼吸
 の教は反封に多いとか呼吸の生理が大人とは柵々輿つて居り士
す.ですから子供の防轟具は此鮎を十分に考へて設計される必
 婆があります.
 今瓦斯防護の建蹄からは子供を大惜次の五つに分けて考へる
 のが至箇でせう。即ち一1二城山乳兇、三−四歳の幼兇、五T
六歳の幼稚園兇、七一入歳の小畢下級生並にそれ以上の小畢上
 緒生とであり、ます.
      くわけ
 今以上の隈分に應じて防護法を考へて温ませう.
       三
 年齢に上る瓦斯防護法
  イ 小嘩上級程妓の兇童ほ敬時には両親や兄柿等と一掃に家庭防鍵
  の第 映に立つて活躍する必弊がありますし−文理解も遊んで居
  りますから、大人の払に作られた防串而或は家庭用の防覆面類似
  の物で子供向きに小判にした防苺而が通常してbりませう。小串
  校の先生方が其の着け方の指埠をされれば慣に曾付して自分で自
  由に使用し得る様になる事は少しも鞭しい革ではありません.小
  準校では之を着けさせて払拭とか遊戯とか綱引等の競技を催して
  興味の下に裟而訓棟をすれば非常に利蒜する所が大であります.
  符 小嬰下級程乾から丁・ニ年でも防苺南をつけることほ出来ます

   から、大他家晦用防竜画を小型にして頼める組等を締め易く・且
  替れノ易く、呼吸抵抗を低くして呼吸か欒な様にする必歩がありま
    ナ.
 ハ 五−六義の幼稚閑程既以下の子供の防車両をつけることほ段々
  と困難ではなくなりますけれども・掬易な環に子供向な防竜師が
  必夢でありますへ即ち符両は非常に被り易い構社として、又つけ
   ても紫なものが必嬰であります。
   其の籍には街は薄ゴムを帽子のやうに後頭部から謙にかけて被
  ったら底に萌に琴か様にし、方々見易い様に紹面の前桝を贋く透
  明板の様なものならば使用することが出来ますC
   此程度の子供ほ出来たら積分で被れる様に教へ、さうでなくと
  も他の者が側で他誌すれば繋に雛着出来る様にして想く事が必要
   で▲あります.
 ●−三1四哉の幼兇ほ附添ひの沓が他話して、粥全睦にスツポリ被
  せるやうな、所謂粥巾式戟街の形式の防苺紬が璃箇でありますぐ
  此の程度の者の防串間ほ南部は購く確明の坂を周ひ、覗界を輝く
  し且現而ほ装着しても貼へつけられたり、痛みのない様に特に注
  意する和が必宰でありまナ0叉幼兇は此様なものむ破ると蛾がつ
  て引頭つて脱がうとするものですが、共の場合でも落ちたりしな
  い様なものである事が必穿であります・
 ホ 丁二哉の乳兇は防寺西の様なものを被らせる串は不可能であ
  りませう。従つて此の様な乳配は照閑した*誰に収容するのが一
  番良いわけで、其竺案としては倍玄袋様の防苺袋を用ひるので
  ぁります.此れ袋は成可く大きくして、内部の容積の多い方ポ安
  全でありまナ.又此袋の粥側”拍には手ヤ入れる事が出来る袋を
  耗ひ着けて想いて、之に外から手む蛮人れて乳児をあやしたり、
 色一触話したり、牛乳等を布ませることの川来る様な便利なもの
  とする和が必ず肝要であります・此の考へを乳母串やトランク等
  に考案したものもあります・
      田
 子供の瓦斯防迩は蹄に述べました様に年齢に臆じて夫々通常

した防寒具を輿へる必要がありますが、中でも一−二或の乳兇
の防護は仲々困難な問麺で且つ心配なものであり士す.従つて
乳兇や幼兇は出来る限り附添が付いて防護壷や避難桝に入つて
範囲防淀を溝する様にし、止むを得ない場合には上述の様な防
寒具を使用する様にしてその岱に準備をして碇く事が大切であ
り士す.へ九月十二日放逸)
英、濁南国の
防峯組織ヾJ訓練
 Pンドンは世界大我の時
一九一五年一月十九日の夜
初めて狩逸のツエツペワン
飛行胎に轟製され軍事上五
要な建物に爆弾を投下され
ました。従来英国は島国で海軍が発寒して居るから均防は安全
だと信じて居ましたが、質に轟からの襲撃を初めて受けるや此
の安全感も全く滑えロンドンは直接戦駒に引込まれたのであり
ます.
 英固は世界大我の間に古河以上も峯築を受け死者千飼育人負
傷者も之に感じた方けの多数を生じました外、濁逸の峯製で英
囲の蒙つた物質上の揖寄は寛 莫大でありましたが、それ以上
に靖民の精神上に及ぽした影響は到底比較し得ない絶大きなも
ので狩逸が絶えす繰返して察製するのでロンドン及轟興された
工場地域の住民は非常に不安を感じたのであります.
 大戦時ロンドン市の防峯司令官アスモ了少将h望白に依れば、
狩逸の轟襲を濠粥された夜はロンドン市民の多数即ち十蒔から

 三十常の人々は家に痩ないで地下蛾停串壕の入口に行き毛布を
 被つて寝て居たと首ふ不様でした。かう云ふ夜は畔丸を製法す
 る職工も自動平山遊柑手も共に職場に就かうともしなかつたの
 で、工場†U生産は犬影響を受け轟製された地方の生産は十九%
 も減じネこた。
  斯う云ふ桝況で茸任のある役所は、察襲の危険を避ける岱各
 種の施設や規定を作り、軍部では一九一入年の中頃察製hり危害
 を防ぐ筑英人▼こ防出典器を準備しました。即ち高射砲は四百人
 十門、照峯燈は七官峯、防察飛行櫻は桝百十川在、之に数千の
 兵士を俳蘭西の戦線から引接いて警報隊を作つたと言ふあわて
 かたでした.
  世界大戦が経つて聯合図倒はベルサイユ條約で狩逸の軍用飛
 行概を焚じましたが、之に依つて英国は敵の卒架から粂く解放
 されたかと官ふに決してさうでな〈、島囲なるが故にの安全感
 は既に過去の夢となつて仕舞ひました。
  大戦後英閑の海峡の向ふに在る彿蘭西が察軍を著しく横張し
 ましたので英国山安全感は鉱々妨宰され今日英囲の防塞は最も
 焦眉の急按トなつたのであります。
  英国の防峯は大戦常時と同様主にロンドンと英国中部及北部
 のエ光地方と南部及東南部の海岸地方の防染でありますが中で
 ぺ防塞上至難な問頓は。ンドン市の防姦であります。昨年ロン
 ドン附紀で行つた防峯演習の目的は此のロンドン市の防杢力を
 攫際試験することにあり愛したが、併し今日飛行撥の異状な蟄
 遽妊敵の裏♯を防峯兵器のみで防ぐことの飼難を益々犬ならし
めた事を賓詮したのであります.ロンドン防基の第一著脹は犬
                      つか▲●
陸から飛んで来る敵飛行機を最も迅速に柿へ、仝防築城紺を的
確に替備に附ける事であつて此防泰横閲は之に依つて配備に付
 くのであります.従つて
 一、遠距離偵察機は大陸の海岸までの海上を監親し、此の偵察機の
  任務を監鵡賠が接助する、之が欝規の第一線であります0
 「英南海岸の上山企にほ固定監鵬除として駆逐飛行駄を使用し其の
  一部は常に姦中を飛行しっつ監沌します。
  「此の沌距離伯察撥、監槻析地上の防袈監紳哨及幣序り崩壌駄は
  他の防卒除と北へに無線で幣接に適格して居りま丁。大蛇から来る
  敵飛行櫻が挙見されると遠距離偵察飛行晩成は監鵡特により直ち
  に他の防轟駄に替報が俸へられ敵の行動が柁えず通報されます・
  此の通報は連中に祇る海岸淋逐際が環肋します。
  「此の駆逐械は敵槻が海岸に到着する以前に敵禎の位置を探して
  之と馳ひ或は之をロンドン市を離れた外側の高射砲地相に迫ひ込
  みます。若し敵禎が此の地滞を突破すればその内市に在る第二の
  即逐地背で新手の騨逐臨が應駄をするのであります。
  「此の節逐地背の内方には朽この高射砲地帯即ち内側高射砲地帝
             モ▲Jい
  が在つて之は恐らく阻義気球と共に首府ロンドンの厳重なる防塞
   を形成するものでありまず。
 故に敵横がロンドンの上峯に到達しようとするならば、海上
で先づ速距離偵察機、濫硯給及地上の濫硯哨を突破し、次いで
港岸の第一騒遽概、外増尚射砲地帯、L琴あ駈逐地帯、内側高
                、ヽ「
射砲地帯及阻塞気球等を征服しなければなりません。
 侍英団政府はマンチェスクー近くのブラック.ハーンに一工場
を買入れマスクの生産工場に改築しました。囲民教育の悠十分
な瓦斯教育を準備し更に瓦斯マスクを多数鹿産する囲立工場を
設立した事は、囲民に安くて有数なマスクを輿へる一般計輩と
 専行する菟嘩となるものであります.瓦斯マスクは戦時直ちに
 圏民に支給せられるべきも山で、英囲は此のマスクを市民に分
       ヽくな.)
 配する迄格納する倉庫を必袈として臨にその倉挿を二簡捷設し
 ましたゥ
 一節はロンドンに他ハニ餉はマンチェスターに建て、マスク
 四官茶筒を格納する管であります.

        〇

  さて今度は狩逸でありますが狩逸では政府も図民も拳つて防
 婁に力を超し.丼の組織や教育や施設は他の団々よりも進んで
 居る様であります.防峯畢校の如きも教官を作る畢校はベルリ
 ンに中央教官率校として只山ツでありますが、共山下に全図に
 立つて散在する防基準校は難く勿れ二千二百校に及び、ここで
 防塞の教育を受けた人数は眈に四古市人を観えて居ります0此
 の一事だけでも防峯の教育が如何に徹底して居るかがわかりま
 す。それが男子許りではなく女子青年老人病人に迄及び蹴る責
 際的であります。叉民間防炎に紺しては防察協合が年官牛民で
 設立され宜博指導山任に常つて居り、本年は輿の命員数一千官
 萬人に達した程であります.
 ケルン市は猥逸のベルギー図境に拝した朗に在つて人口約七
 十和常、ライン河左岸の人工紫郡市であり交通の要鮎南米の中
 心地でありますので察串は兜づ第山に受ける庖ですが、咋年十
 月十九日に此山附近忘Wに亘つて防寅減習が行はれ空した.此
 の斬習は努問家庭の主人は軌預先に川た許り、而も主如はマー
ケツトに質物に行き子供は畢校に行つて留守等と官ふ最も防多
上不利な時を払計らつて突如開始しましたがその終盤は極めて
見事な訓練を示したのであります。
 防峯訓練は之が徹床すれば直ちに平時の防火は勿論色々なも
のに役立つもので、猫逸では救妃各所の火災が防姦訓練の徹底
に依つて大事に至らす滑止めた例が樺山あります.大抵の人は
火事山時に良く笑話忙ある様にスリ鉢や米柑を持つて竜り出す
といふ様にあわてるものですが、狩逸の様に賓際の訓練が出来
て居ればそんな事はなくなり、平素の準備山完備と共に火災も
大事に至らすして滑止め得るのであります.へ九月十三日放迭)
警戒管制ミ
非 常 管 制
 今回は代宅や商店等の燈
火管制の実施方法に就て記
逃する事に致します.
 第一、野球管制の場合
 野球管制は瞥域官報下命
 中に智施するものであります.宅間から替魂替報が続いて居る
 時は夜になると同時に替球管制を箕施しなければたりません.
 叉察製警報が州て非常管制となつて居る時、牢製警報解除とな
 りましたら鑑ちに瞥球管制に戻らなければなりません.替魂管
ノ制の賓施中に替球官報解除が出て初めて普段の様に鮎ける事が
 m来るのであります。
 次に瞥増管制の方法を申上げますe
 一、屋外矩つまり楽屋等の外にある照火は交通治安維持等に必葬以

 外のものは全部消す事になつてbります.照館.看板、装飾澄、
 門貯・軒粒山頂が之でありますが、溜めスヰツナを付けて置くと
  伸利であります.
一、次に良杓照は普沌庭内柁と店先燈の二つに分けまして.普通屋
 内澄の籾に耽て申上げますと、住宅摘店等 屋内佗は威程朕光の
 丑を演じ、屋外に直射†ろ光が絶封に沌れない様に遮るのであり
 ます。即ち部屋の電燈の燐光は絶て坤常り十燭光か通えず、叉電
 球も五十燭光以上のものを位つてほなりません。之計守つて日本
 間の庚さとつけ得る電球の大さと故に就て申卜げて見ませう.
  〓亜では十燐光以内即ち十ワットの電球を一個
  三亜では十五燐光以内即ち十ワットの電妹を一個
  四亜牛では二十三輪光以内即ち二十ワットの電球を一個
  六亜やは三十燭光以内野り三十ワットの電球を一個
  八亜では唱十燭光以内伽ち凹十ワットの電球一個か或は二十ワッ
  トと三十ワットの電球をこ佃宛二個
  十亜では五十燐光以内即ち六十ワットの電球一個か或は三十ワッ
  トの電機をこ個
  十二亜では六十燭光以内即ち六十ワットの電球一個か或は三十ワ
  ットと四十ワットの電球を巾個宛二佃
 之 粘けられる阻獲でありまして 十二塵以上の購い都塵では前速
の挿に一坪潜り十燐光以内電糠は五十燭光より大きなものは使はない
と苧か建前で計算すれば良いのであります.この様に電炬の明さを滅
じた上直射り光か家の外に洩れない様 だ火の位澄を定めて確ひをす
るのであります.罫とか出人口の下際等から外へ花射光が洩れないや
う韓志して頂きます.
 佃反射した光がさすことほ許されて尉ります.叉税ひ即ち遮光兵は
折杓作つても取付け方が想い掲寵と務ひの聞から天外の方に光が洩れ
ては何もなりません.漉光具の材料は鴇い新モスでありますと〓枚合
せにしなければなりませんが、著物 滞閥等の成る可く色の淡い古布
 をご一枚佗歪ねて作りますと良い物が出来ます。唯洗煮せねばならない
 のは逆光一興か布 ありますと.袋の下の方を絞つてふさいで了ふ人か
 あります.かうしますと僻†ぎる許りでなく各球の熱の馬に布か焦げ
 たり或は燃えて火串を埠す危瞼があります.絶勤に†を持つてほいけ
 ません。
        ======人Y=・===・=
 次に店先燈に就いて述べますと、商店の店先にあス燈火は総
て冷します.店塘燈には戸綿する何の外にある陳列窓、陳列棚、
一ラつふ一丁っ●て}    つり甘けすて}
鮮明燈、装飾貯、吊†燈は勿給、純子而が戸締面となつて居る
陳列窓、照明燈も含まれてbりますから注意しなければなりま
せん.
 この他特秤燈火に就て述べますと允づ普通禅師燈、携碍燈の
顆でありますが、自動卑府朗は榊照燈及倒燈に就ては綿照筋に
斬燈する時には糊燈を鮎けてはなりません.
 電球は必ザ先十燭光以下のものを使ふ事は家内燈と同じであ
ります.遮光には前肘燈、倒貯とも黒い布で覆ふのでありま丁
    ち【で
が、必す厚手の新モスを用ひ沸いものは避けなければなりませ
ん.叉尾筋、帝舵照明燈は平常の偉で美文へありません.こむ
他日挿串、手革.荷牛馬稗の燈火、捉灯、懐中電燈の様なもの
は屋外で平常山偉使ふ事が出来ますが、勿冷制限する様心掛た
ければなりません.風呂場カ†下等の焚口、煉炎から出る火将b
どは外から直接光が見えない様に遮光しなければなりません.
                        7’ヅレユ
 飼淡火・マッチ、ラt〆\焼革、琴吼撮影川閃光む新は屋
外で平常通り使つて英文へありません.
         =・==…=◇=…・===
 第二、非常管制の切合
 非常管制は額製轡報が川て捕る榊巾賓施するのであります.

 非常管制は普通行はれる時榊は短小むのせすれら、不便は忍
 んでも完全に燈火管制を行つて絶対に光が外へ洩れない様に心
 研けなければなりません.非常管制では屋外燈は一般山住宅や
 商店に使はれて居るものは全部渦さなければなりません.
 屋内燈は普通屋内燈では屋外に−切光が洩れない様に完全に
 隈磁するか又は滑して了ふのであります.非常管制となります
   たごへ                                  いしべい
 と仮令野球管制の虚戦がしてあつても燈火を隈液又は滑さたけ
 ればならないのでありますから問逮つてはなりません。然し住
 宅、商店等に設けられる防終盤とか其他非常管制中でも燈火を
 つけて噴く必審のある部屋とか、時々鮎燈する必沓の起る茶所
 便所等は完全に隠蔽して定かなければなりません。隈殺する時
        ・b・ヽ土 てん・l一−   †lV◆●
 は出入口、窓、掬帖、天窓、戸の隙間等から外へ光が洩れ易い
 ものですから充分注意しなければなりません.城戸雨戸等のな
                くろ上・)レ仲LT
 い場合の隠蔽材料は上等品では黒洋締子、両面ゴム引黒布.叉
                             け レレゆ」T
 は猥帆木綿一枚か通常であります0普通使はれる黒ガス宅紆子
 たらば二枚重ねとしなければなりません。分厚の延毛布等も利
 用M米ます。天窓、瀾伽などの様な平素でち隠蔽したまま態い
 てち苅支へのない場所には黒色ルーフイング奴、ポール紙、五
 枚試ねにした新聞紙等を利用する事が出来ます.
 此の他必要のない燈火は非常管制の時は全部滑して了ふのが
 滋しうございます.店食燈の類は野球管制の時と同様に滑さな
 ければなりませんさ
l・‥鞄柿凝求め磨滋凝輌筋、舵軒街中蓼日射革燈、手革燈、荷
                          箋
ず竹馬革燈、押倒榊懐中電燈の様eもの雌滑さねばなりません・
            た’ぐち
叉風呂場、カマド等の焚ロ、煉炎から出る火侶等は外に洩れる
事の全くない様に隠蔽するか的すかしなけれはなりません.狭
火、マッチ、ライター、懐革、幻息撮影用閃光等は遮蔽された
窒内以外では使つてはなりません。
        ====・=・◇==・=・…・
第三、燈火管制の貨施時限
 規定には地方毎に詳細に定められてあり麦すが、仕宅や商店
では日没から日出まで替報に應じて燈火管制をすれば閏逢ひが
ありません.
第桝、燈火管制に常つての注意を次に象考までに申上げます。
   「佗火管制の鹿社は 適、硫賓のこと
  ニ、戸障子の隙間、天窓等から洩れる光に緯潰すること
   ≡、留守にする時.渡る時には粒火を非常管榊の虞碇として澄く
      、」と
  四、粒火管制中は盗難、火災等に注意すること
   五、柁火管制中は屋外が暗くなるから確聞の外出はなるべく避け
      ること
  六、藤間に止むをえず外出する時は演路.銘道の挿断に注意する
      、しと
  以上のやうな注意が肝要と存じます。(十一月十四日放迭)
 後記−・・本流ほ去る九月十五日から掴日間に亘つて畢行された昭和十
  二年攫関東防轟淡雪に際し 口大赦趨協禽が九月八日から同十三臼
 迄の五日刷に放逸した『防奉幣純』・及十一月十四日に欲超した分を
  枚銃編集したものである。支那瑠欒の長嶋中非常時局外下に放て全
  開民勢しく和室知鵡を托め、基の護りを弼々望むるの嬰ある秋『防鐘
  常軌特別既』挙行の恵喪の特に京大な−んものむ痛感Tろ攻節である