一二 国民一般の特性  侯爵 大隈重信

 世界人口の過半を占むる東洋の諸民族が、漸く沈淪して殆んど国家的滅亡に頻せるに当り、我が日本帝国が独り勃然として興隆し、遂に西洋列国の伍伴に列するに至りしは、吾人の痛快に堪へざる所なり。


 開国以来、年を閲(けみ)すること僅に五十年に過ぎす、而して帝国の現況を観れば、人口は増殖して七千万に垂(なんな)んとし、立憲政治の形体は既に備(そなは)り、国民教育は既に普及し、商工業も次第に発達して一箇年の貿易総額十億円を超過するに至れり。その進歩の迅速なる、外人の舌を巷いて驚嘆する所なり。
 現時、我が国の社会が欧米諸国、社会に比して異彩を放つ物、凡そ三あり。第一は家族が今猶ほ社会の単位にして、欧米諸国の如く個人主義の傾向甚しからざること是れなり。各家族には法定の戸主ありで家族を督制し、家族若しくは親族の会合には、如何に偉大なる人と雖も宗家の戸主を推戴せざるはなし。養子の制の如きも亦家名を貴(たふと)びて之を保持せんが為に起れるものな。第二は、主権の円満にして、社会公共の益となる場合には何事にても之を実行する力を有すること是れなり。蓋し国家を尊重するは国民一般の特性にして、維新の改革及び爾後の発達、一として動機を此処に発せざるはなし。第三は、前二者の結果として、現今の日本国民は

祖先を崇敬し、国家を尊重するの外、宗教上、一視同仁の習慣を養成し得たる
1■が球-革野朋「吋ほ柳増心圏}ポ転mトけ
般の特性
】一一「一Tl
靴欝袈nの那、封鮎ゼ一針湘gの靴欝欝し欝ること
1.,卜′ヽぜL
ーリー山1】′一-ノ:「-。。苧フしゆほんり?っこくみんl一=.
秀美篭群と剣に郎く蹴ること誉は、操守亨本領篭囲民にあらぎる姦す
しうび
月しだう
べし0那に軒が固民は、箭の凝を尉粁しっゝ郡耶の詳を獣い、鼻武違
こくみん
きき三はしちう手つ写言b
豊んすると剣に翻郎鄭艶n0かの極端に走与中鷹豊る1が如きは、我
おも
が欝駁郡にあらす0粍袈朴に款葦紅禽同讐しくは芙誉獣駐鮮
しやくhいもん"・いも首ゆうだい
与、郎粥欝する館は誉郵瞥鄭那する場合箸とも、金は雫酢野敷
至ほ雷よb
那野餅欝獣い、那に野c欝セ、以て齢にその郡蹴を艶せんこと
きふLふ
▲吸牧し、
Jノ=せかいるゐトい杜んせいけいく亡っl′.唱:
郎に那欝野許h仏がら、世界に類例掌違一系の董呈じて、
」こ'レしよ・フ
巾一
■∂
′■ヽ
是箪ソ0信敢の畠は欧米諸囲よりも、獣裁ぶ欝欝せられ、獣は釦
「刑〃い人を月刀苛It桓匂ク。′.∠1三j..〈ノノ
こしんけうじいう率1.へいしきて
那部射と欝しl箭耶郵剛することなし。亨盲‡いフとも
董し苧固民は、袈欝に那純l欝凱する吸芳嘉すると共に、鼻
けり-こくみへ
じこくちやうしよほぢ・乙な・つちてしん写ノて・1せんしないんご芸い
畠の長所姦持して失はざる執著心あり三千纂、朝鮮、妄那、印度の丈明を
......bも「貯んせいけいくやフしつほつ..-
ヽノ

′ll
き昏'かいけつ・フう七が
を希望し、よた解決し得べきことを疑はざるなゎ.
いibくにl】うPう吋ふ・いだいへうゐち七つさらせい千,ぶんみい阜フ†,せう
今や我が固は.東洋の丈明を代衷すペき位澄に達し、吏に西洋の文明を鹿洋に沼
介すべき約束を有す1・則ち東西南洋の文明を敵和調節して、吏に一郎軒新の鮎剛を
かいやくそくいう・-なはとうぎいりγっや・1ぶんめいゆうbてっせつさら
かうじ9うし_いしんかくbこくみん
向上せしむることは、一にその使命なるを信党せざるべからす。我が囲民にして、
は∴しわい土つ七かく、-く、じんしゆもんだい、亘もはやモん∫い
果してこの倍命を完うせんとする魔悟あらば、直々たる人種開題の如きは最早存在
よちじぅらいぶ苧フてきこくさいくbんけいへいbてき七とひせいぢ
すべき飴地なきのみならサ、徒凍武装的なりし図際閲係は卒和的となゎ、侶令政治
カてつがくlやてつがくLやせい首かりさうきや・>げんしゆつ
家は膏拳者にして背拳者は政治家化るべきプラトaの瑚想墳を現出せぎるまでも、
せかいか〜一くこくさいはふもとhんヂ・♪けいとうそしきないぐわいゑんきんtがひちひてい寸いしん
惟界各固が固際法の下に聯合して一の系統を組織し、内外速混互に粕提携して親
ぜんしふぼくしんてんちぷんめいしんいぎはつきひみかなら■サむきフ
善輔睦せる新天地に文明の具怠義を教揮する日を見んこと、また必しも夢想にあら
しかカ首ゆうだいしめいくbんれううも¢よとうやうぶんめいだいへうLや
ぎるべし。而して斯かる垂大ハ仏る使命を完了し得べき者、金は東洋文明の代表者た
はせいやうぶんめいいし上くしやnこくみんおたこしん
り婿た西洋文明の移椅宕たる我が囲民を稽きて、また他に是れあるを倍せざるな
hノ●(『開鱗五十年史』に‥撮る)
同長l般の♯牲