幣原外務大臣への質疑 第五十九議会本会議に於て


      昭和六年一月二十三日   衆議院本会議


 藤沢議長 松岡洋右君

    〔松岡洋右君登壇〕

 松岡洋右君 複雑を極め、又機微に亙る今日の国際関係、殊に或意味に於きまして、特異な地位を占めて居ります我国の外交関係に付きましては、随分御苦心もあるでらうし、仮すに時を以てしなければならぬと考へまして、私は現に昨春の臨時議会では一言も質問を試みなかつたのであります。そうして其後成行を静観して居つたのであります。今日でも若し質問をしなくても宜しいやうな我国の外政であるならば質問を敢てしたくないのであります。然るに日を経るに従ひまして、日一日我国の外交関係は洵に憂慮に堪へない傾向を示して居るのである。(拍手) で私は此間に於きましても、実は我国の外交関係の好転と、我国の利益の擁護伸張を窃に祈つて居つたのであります。然るに現内閣成立以来に一年有半、幣原外相の外交は今回が御初めではない。吾々は既に加藤、若槻両内閣の下に御手並は拝見致したのであります。現内閣の下に於ける一年半の経過と、以前の御成績とを結びつけて見るならば、大体世に所謂幣原外交なるものゝ傾向に付て批判を下すには十分であらうと思ふ。(拍手) 私は今日は大体の輪郭なり傾向に付て、主に私共の抱いて居る深憂を披瀝して質問致すのであります。どうぞ幣原外相も私共の此精神を御諒解下さつて、出来るだけ十分なる、さうして率直なる御答弁を御願ひ致したいのである。若も幣原外相の御答弁によりまして、真に昨日の御演説中申されましたやうに、帝国と欧米諸国との関係は一般に極めて満足なる状態である、将来も益々順調に発展するであらう、と云ふやうなことが明かにされたならば、私共は洵に結構であると思つて居ります。大体の輪郭なり傾向に付ての質問でありますから、私は一々具体的事件に付ては深く御尋は致しませぬ。唯時に例示的に即ちち私の質問の趣旨を一層明にする為に、例示的に個々の事件を指摘することはありますが、是は其積りで幣原外相も御聴取を願ひます。
 第一に日米関係に付て御尋致します。日米国交の益々親善ならんことを冀ふに於て、私は幣原外相に敢て譲るものではない。又近年日米関係は敦厚の度を加へて居ると云ふことも事実でありまして、洵に慶賀に堪へないと思つて居ります。(「そんなら質問することは要らないではないか」と呼ぶ者あり)然るに茲に洵に憂慮に堪へない事象が発生した。凡そ国交は唯一方の好感を買つたり、一方の感情が好いと云ふだけで健全に親善提携が永く保持せらるゝものではないのであります。然るに幣原外相の執つて居らるゝ御方針は、唯米国人の気受さへよければ宜い、感情さへ好くすれば宜いと云ふ風に見えるのであります。(拍手) 私共は何れの国を問はず、完全なる対等平等観の上に立脚して、相互の尊敬を基調とせざる国交は欲しない。(拍手) 米国人の安全感も大切でありませう、併し日本人の安全感と自尊心も大切であります。(拍手) 唯幣原外相の…

      〔発言するもの多し〕

 藤沢議長 静粛に願います

 松岡洋右君(続) 唯幣原外相の為さるゝ所を見ますと云ふと、日本人の感情などは、日本人の安全感などはどうでも宜いと云ふやうなやり方をして居る。(拍手) 一例を挙げますれば、我が移民の入米禁止法の問題であります。現にに昨日幣原外相は其御演説中に於て何と言はれたか、「吾々は深き興味を以て静かに此問題の推移に注目するものであります」と云はれて居る。それから倫敦の海軍条約の締結されます前後に於て、何れの筋から出たのでありまするか私は知りませぬが、兎も角我国の倫敦会議に於ける対米譲歩の裏には、此の移民法に付て多年我が国民が侮辱と感じて居る所を緩和してやると云ふ諒解でもあるかの如く伝へられて居つた。米国下院の移民委員長「ヂョンソン」が新聞記者に対してさう云ふ法案でも出しさうなことは申しました。さう云ふ記事を私共は拝見致しましたけれども、其後何処へやら是は消えてしまひました。(拍手) さうすると昨日我国の外務大臣は此壇上に立つて「吾々は深き輿味を以つて静かに此問題の推移に注目するものであります」と云はれた。是が私の云ふ一例であります。日本国民の感情は ― 侮辱と思ふ感情は棚に上げて其救済は一に米国の ― 米国人の為す儘に唯推移を注目して居ると云ふ。是が一つであります。兎も角日米関係に付ては私は却て片手落ちな、日本国民をして不満を抱かすやうな此憂慮に堪へぬ現象を認めるもものであります。之に対して我幣原外相は如何に考へて居るか。
 第二に日英国交に付て質問致します。是も幣原外相の口吻に依ると、洵に親善であり、結構な関係であるやうに私共は聞かされて居ります。私は唯二三の事実を挙げます。印度の関税の引上、新嘉坡の軍港築造、而も労働党内閣の下に於てすら手控をする模様が一つもない。のみならず英国の責任ある或る政治家は、若し吾々即ち英国人が、新嘉坡に軍港を築造しなかつたならば、世界中にもう一つ此処が欲しい国がある、それは日本であると公言して居る。英国の責任ある政治家が斯る放言をされるのが今日の事態である。又世界の四分の一を領して居る英音利の領土内に、現に大和民族は移民として殆ど一歩も足を入れることが出来ぬではないか。是等の事実が、幣原外相から見れば日英の国交が親善である証左なのであるか、日英の関係に於きましても、亦幣原男は我国民の感情や利害などは棚に上げて、我国が隠忍して居りさへすれば、それで日英の国交は万々歳であると自讃をして居らるゝのであるか。(拍手)
 第三に仏独其他との国交は飛びまして、直に我国と最も重大緊切なる関係のある日露の関係に付て御尋ね致します。幣原外相は昨日日露の国交は洵に好転し居るが如く此の壇上で申されたのである。果して然るか。大正十四年幣原男が外務大臣でありました時に、日露国交基本協約が締結されました。之に依つて日露の国交は回復されたのであります。然るに其下に於て我国の利害から之を見て、如何なるものを齎らしたのであるか。之が私は問ひたいのである。昨日幣原大臣は、日露の貿易は国交回復の当時の三倍になつて、貿易は激増したと云ふことを仰しやつた。昨日一円持つて居た者が今日三円持つたので、三倍に激増したと言つてもそれは嘘ではないけれども、出発点が一円しかない。大変な貿易額にでも上つたかの如く響きましたが実は其三倍になつたと高調せられて居る所の日露の貿易は、我国の全貿易、平年に於ける全貿易の僅か一分にしか当つて居ない。而も我国の方への輸入超過がまだ多い。之れ位が日露国交基本協約の齎らした効果であります。而して北海漁業はどうなつて居るか、北海漁業は日に圧迫を蒙つて居る。幣原外相は之も多分露国人が好意を以て解決して呉れるであらうと云ふ風に聞える如く言はれたけれども、果して然るか。此北海漁業も此儘に行けば、段々と我国が全滅の悲境に陥ることは火を睹るよりも明かである。(拍手)浦塩に於ける鮮銀支店は遂に閉鎖されました。又浦塩を中心として僅か四五百名しか今日居ない同胞も、近く引揚げやうとするやうな有様になつて来たのである。又吾々は今日でも本当に安心して露国領土内に足を入るゝことが出来ぬと云ふ有様である。之が日露国交回復の賜であるか。私はこんな馬鹿々々しい国交はない思ふ。こんな国交が何時まで継続する価値がありますか。唯茲に不思議でならぬことがある。それは私は「ソヴィエッ

 

ト」露西亜の当路者と雖も、そんな没分暁漢ではないと信ずる。相当な苦労人である、常識もあれば真剣味
もある。物分りはどうかすると吾々よりも宜いかも知れぬ。彼等は日露の国交の緊密ならんことを真に欲し
て居ると信ずべき理由があるのである。彼等はこんな事で国交が永く継続され得るものでないと云ふことも
知つてゐる。そこには何か誤解があるのではないか。何か徹底してないことがあるのではないか。由来弱腰
の外交は却て相手国に誤解を起させるものである。
 私は序ながらもう一言日露の国交に付て附加へて置く。それは幣原外相は昨日、我が北海の漁業権は「ポー
ツマス」条約に根源を発したと云はれました。それは条約上の形式はさうなつて居りりますけれ共、吾々は此
漁業権と云ふものは、大和民族が二百年も前から有つて居ると信じて居る。現に明治の初年に於ても、此事
に付ては問題が起つたのである。「ポーツマス」条約では、「許与す」などと云ふ字が使つてあつたにしろ、そ
れは当時日本の外交官が抜かつたのであつて、形式はさうなつて居つても実質上は吾々が「ポーツマス」条約
以前、二百年も前から有つて居つたものを唯確認されたのである。僅に「ポーツマス」条約で与へられたと云
ふやうな頭と私の今申します頭とは、そこに大変な差を生じて来るから、序に申して置きます。
 第四に隣邦支那との国交に付て御伺致します。我隣邦の発憤努力に対しましては深く同情を寄せます。又
出来ることならば具体的援助も敢て辞せない。此点に於ては幣原外相と全然同感であります。隣邦支那が新興気運に因りまして新国家建設の大業を完成せんことを希ふ上に於て、私共は何人にも譲らないのでありま
。是は亜細亜人としての吾々の本能的熱望であります。けれどもそれと同時に支那に対し、又支那に於き
まして、私共は日本の正当なる主張を十分に擁護伸張することは出来ると信ずる。是も亦私共から見ますと
不思議でならない。支那の今日の新国家建設の大業に従事して居る蒋介石氏始め、そんな没分暁漢ではない。
 然るに諸君と雖も、今日の支那に於ける、又支那に対する我が帝国の立場が屈辱を受けて居るのを、之を結
構だ慶賀す可きものだ、我国の利益の擁護伸張は満足に行つて居る、と言ふ人があるか。(拍手)是は此処にも
亦腰の弱い外交が支那の人達の誤解を招いて居るのである。(拍手)私は左様に考へる。支那に関する限り世
に所謂幣原外交なるものゝ具体的結論は、曩には南京事件であり、後には小幡公使「アグレマン」事件であ
り。南京事件の起りました時に幣原外相は何と言はれた、あなた方も忘れては居られまい。其時に我が領事始
め能く耐へて居留民の生命を全うしたことは寔に結構であつたと褒められた。古人は詠じた「折に逢へば散
るも芽出度し山桜」 幣原外相は此歌の意味が御分りになりますか。支那兵に自分の妻女を眼前で此壇上で口にするすら私は忍びないやうな凌辱を受けて、さうしてそれでも是を耐へ忍んで、どうぞ命だけはと言ふて
其生を全うしなければ大和民族はならぬのであるか。(拍手)私は敢て言ふ、桜の花の散り際の意義が分らな
くなつた時に、我大和民族は最早首を上げて世界の大道を闊歩することは出来ない。(拍手)外交は要するに半分は気合の問題であります。まるで、気合負けをして、気位負けをして此日本の外交が支那に於ても亦馬
鹿にされるのは当り前、南京事件の時に是を褒められるやうな御心懸であるから南京事件が起り、小幡公使
「アグレマン」問題が起るのである。小幡公使「アグレマン」問題は私は開国以来我国の一番大きな恥辱だ
と信ずる。(拍手) あなた方はさう思はないか。咋春の臨時議会に於きまして幣原外相はこの「アグレマン」問
題は、其内に円満に解決するだらうと云ふやうな御答弁をなさつた。その幣原男の所謂円満なる解決とは、
小幡公使を引込めて独逸に転ぜさすことであつたのであるか。(拍手)侮辱に叩頭を以て報ゆることが外交の
秘決とでも考へて居られるのであるか。(拍手)是は幣原外相には特に申上げる必要もない位のことでありま
すが、凡そ外交の作法上、礼儀上、一国に拒まれた人を他の友邦の大公使に任命するなどと云ふことは、其
囲を侮辱したものである。独逸は今日日本の機嫌を損ねてはならないから、恐らく忍んで此侮辱をも甘
受したのであらう。
 第五に満蒙問題に付て御尋ねします。満蒙問題は、私は是は我国の存亡に係る問題である、我国の生命線
であると考へて居る。(拍手)国防上にも亦経済的にも左様に考へて居るのであります。私等の観る所では、
満蒙問題と云ふものは、唯二十万の日本人が居るからとか、鉄道を持つて居るからとか言ふやうなことが満
蒙問題の総てゞはないと考へて居る。(拍手)是は実に我国の生命線であると斯様に承知して居る。そこで此
満蒙問題に付ては詳細に御尋する機会があると思ひますから、私は唯概括的に簡単に御尋します。
 それは現内閣成立以来茲に一年半、此間現内閣は満蒙で何を為さつたかと云ふことである。(拍手)満鉄始
め我が出先の諸機関は此一年半の間唯儀礼的に支那側と時々往復した以外、何等の折衝すらしないのである。
一年半、茲にも吾々が見ますと云ふと、此満蒙の地に於ても亦幣原外相の絶対無為傍観主義が遺憾なく徹底
されてあるやうに見えるのである。(拍手)然るに少し日本の言論界の論調が硬化して参りますと、又議会の
会期が切迫して参りますと、俄に霞ヶ関に協議を開いて、恰も大に満蒙問題で交渉を始めるかの如き宣伝を
なさる。(拍手) 議会が開けると、翌日か翌々日か、木村満鉄理事を奉天にお遣りになつた。是は見へ透いた対
議会、対内欺瞞策、斯る不誠意、こんな不真面目な考へで此重大なる緒懸案が解決されると思つて居られるか。
木村満鉄理事が張学良に会つた所で、諸懸案の解決の端緒が真に開かれるだらうと幣原外相は思つて居られるか。今日の状況から是は断じて物にならない。支那側ですらあれは対議会策だと高を括つて公言して居る。.
 第六即ち最後に私は幣原外相の所謂外交の経済化なるものに付て御尋を致します。

     〔発言する者多し〕

 藤津議長 静粛に願ひます ― 静粛に願ひます。栗原君静粛に願ひます。

 松岡洋右君(続) 外交の経済化なるものは、是は固よりの事でありまして、今更高調するまでもない事で
あります。併し実は我国の外交、従来の外交乃至外交機関には此点に付て遺憾が尠くないのであります。
故に幣原外相に於かれても、頻りに外交の経済化を唱へられるのであらうと推察致します。洵に結構であり
まして、一日も速に外交経済化の大に行はれんことを熱望致します。併ながら私共は御題目の唱へ放しでは
満足し兼ねる、御利益を示して戴きたい。実を挙げて欲しい。然るに外交の経済化なるものが幣原男に依つ
て唱へられること臥に久し、実が何処にあるか、如何なる事柄も先づ人であります。次には制度なり機関で
あります。外交の経済化に向つて我が在外公館、大公使館を始め、人に付ても、制度に付ても此経済化に
向つて如何に刷新が行はれて居りますか。私は余り其跡を認めて居らぬのであります。又世界の相当重大な
る経済事象の起つた時には、之に対して確たる方針を樹つべきである。それが経済外交である。然るに左様
なことが出来て居るのか。今日の国際経済戦に於きましては、諸君も御承知の通り大きな経済単位を皆求め
て居るのである。尨大な亜米利加の経済界位に対して、欧羅巴では「ブリアン」氏の主唱の下に、欧洲聯盟
の気運が醞醸して居るのであります。又広大な領土を擁して、絶大なる国家の統制力を持つ「ソヴィエ
ット」政府は経済復興否勃興、大発展を企図して居るのであります。英帝国は又英領土内に関税同盟を形成
せんと努力する政治家を持つて居る。斯る大きな経済単位に対して、我国は遺憾ながら小単位である。此小
さな経済単位を以て是から此間にどう処して行かうと考へて居らるゝか。世界の斯る大きな動向を察して、
之に対応する国策を樹てるのが経済外交である。どう云ふ御方針であるか。どう云ふ御考へであるか。又支
那に付て之を見ましても、私は今日は此席上で一月一日から施行されました支那の関税率自体に付いては質
問は致しませぬ。併し支那に於きまして、彼等は新気運に依つて、新興国家を建設しやうと云ふ、真剣な努
力をして居るのである。其自然の結果と致しまして、大体の傾向は支那の領土内に起るべき、又興すべき産
業の保護政策を行ふであらうと云ふことは是は明瞭であります。それに御承知のやうに銀の暴落が、三年前
に比すれば銀は半分になつて居る。唯さへ低廉なる労働を擁して居る此支那で、此勃興気運と相俟つて、どれ
だけの産業が是から起るか、相当えらい産業の勃興を見るであらうと云ふ位は、吾々は考へて置かなければな
らぬ。之に対して貿易上重大なる関係を有つて居る我国は、如何なる対策を持つて居るのであるか。

   〔発言する者の多し〕

 藤沢議長 静粛に願ひます。

 松岡洋右君(続) 諸君昨年十二月には綿糸だけですら支那から逆に日本に八千梱も輸入されたやうな有様
である。之は唯綿糸に付てゞありますが、諸君是は何を物語つて居るか。我隣邦・・・・

    〔発言するもの多し〕

 藤沢議長 静粛に願ひます。

 松岡洋右君(続) 支那に於きましては、今や政治上の大革変が行はれつゝあると同時に、又経済的の大革
変が起つて居るのである、之に対して我が外務大臣は ― 外交の経済化を唱へて居らるゝが ― 如何なる御
方針を御立てになつたか、之を御伺致したい。又満蒙に就て見ましても、満蒙の将来に付て私は断言して置
きます。二十年後には満蒙の人口は五千万になり、五十年後は少くも七八千万になるものと思ふて居ります。
此将来を考慮して、どう云ふ貿易の施設なり努力が施されて居りますか、一商務官すら満蒙に特派して居ら
ぬやうな事である。更に移民問題に就いて考ヘましても・・・・

     〔発言するもの多し〕

 藤沢議長 静粛に。

 松岡洋右君(続) 遺憾ながら我国民に取りましては、殆ど世界中移民に付ては八方塞がりであります。僅
に「ブラジル」が、一万余の移民を許して居るやうな訳であります。之も毎年相当日本へ帰つて来るといふ
仕末であります。・・・・・・

    〔発言するもの多し〕

 藤沢議長 静粛に願ひます ― 諸君、チョット一言致します。静粛に願はぬと云ふと徒に時間が延びるだ
けであります。(拍手)何等益する所がないのであります。どうぞ静粛に願ひます。(拍手)

    〔発言する者多し〕

 藤沢議長 静粛に願ひます。

 松岡洋右君(続) 此「ブラジル」への移民も毎年「ブラジル」から帰つて参ります人数を差引きますと、
僅に一年に数千しか行けない。こんな事では八十万も毎年殖えて居る日本内地の人口問題には、大して足し
にはならぬのであります。其外皆八方塞り、それとも幣原外相は八方寒りもどうも致方ない。「静かに深き興
味を以て推移を唯注視して居る」と言はるゝのであるか。(拍手)此八方塞りに対して如何なる打開策をを講ず
るのであるか。(拍手)
 斯様に観て参りますと云ふと、あれ程声高く宣伝をされます所の外交の経済化なるものの実質は一体何処
にあるのであるか、と云ふことを御伺ひしたい。(ヒヤ/\拍手)
 仮に以上六項に分つて質問致しましたが、畢竟私の問はんとする所は、主として幣原外交の傾向でありま
す。我国の外交関係の傾向であります。今日の我国の外交関係を見ますと、苟も憂国の情のある人が之を泰
平である、無事であると云つて済して居る事が果して出来ますかと云ふのです。(拍手)

    〔発言する者多し〕

 藤沢議長 静粛に願ひます。

 松岡洋右君(続) 内は御承知のやうにもう「パン」の問題で叫んで居る者すら日を逐うて増加しつゝある
のであります。此経済国難は、半ば或はそれ以上外交に懸つて居るのである。外交を全然無視して経済国難
を突破することは出来ないのであります。然るに内は極端なる緊縮節約で滅入つて居るのであるが、外を見
ますと云ふと、徒に屈譲退嬰、国防上の根本に解れる問題に付てすら屈譲を致して居少ます。(拍手)各方面
を見て、何れも屈譲退嬰でありまして、吾々は遺憾ながら聊かの光明をも認め得ないのであります。私共の
考では、御維新当時以上の国難に今日直面して居ると思ふ。吾々の先人の起した勇猛心以上の大勇猛心を奪
ひ起し、吾々の先人の執つた以上の積極行動を執るにあらざれば、此国難は断じて突破し得ないと信ずる。(拍
手)然るに此為体である。幣原外相の御方針と想はれるのは、唯成行傍観、絶対無為、偶々何か為さるかと
思へば、それは屈譲であり、退却である。斯様な事で到頭我国は、我が国民は何処に落ち行くのであらうか、
是が伺ひたいのであります。(拍手)苟も幣原外相にして憂国の情があるならば ― 而して私は忠誠憂国の情
に於て、幣原男と雖も私よりも少しでも少いものであると云ふやうな考へ方はして居らぬ ―。(以下喧騒の
為め速記洩れとなる)幣原外相はこの我が国現下の外政の成行を真に如何考へて居らるゝか。吾人と同憂で
はないか、今日猛省さるゝ御考は起らぬか、私は畢竟これが問ひたいのであります。

     〔拍手、発言する者多し〕

 藤浄議長 静粛に願ひます ― 静粛に願ひます。

 松丘洋右君(続) 「フォン・ビューロー」は、独逸も亦日向ボッコをしたいといふ事を言つた事がありま
す。然るに今日の我国の現状を見ますと、日向ボッコなど云ふことは贅沢でありまして、我が国民の現に差当
り今日求めて居るものは何であるか。吾々は国内を見ましても、外政を見ましても、息が詰ると云ふやうな感
じがするのである。吾々が求める所のものは、生物としての最少限度のものである。即ち生きんことを求め
て居る。息を吸ふだけの余地を求めて居るのであります。語を換へて申しますれば、大和民族は最少限度に
於て生存権を主張して居るのであります。(拍手)世界の平和を顧念するに於て、日本国民は何国人にも一歩
も譲らぬのであります。併し窒息死に至らば、世界の平和も何もない。然るに徒に世界の平和に藉口して自
分の生存権さへも之を主張し得ないと云ふのが今日の外交である。(拍手、ノー/\)今日我が国民は日を逐
うて殆んど息が詰るやうな感をして居りますが、此我国民の今日幣原外務大臣より承らんとする所は、そん
な腹にもない泰平無事を装ふたやうな御説ではない。国民が今日外務大臣から聴きたいのは、赤裸々なる我
外政の実相と、之に対する対策とであります、どうぞ幣原男は吾々と憂を分たれて卒直なるさうして十分な
る御答弁を御願致します。(拍手)

 藤沢議長 幣原外務大臣、

    〔国務大臣幣原喜重郎薫陶団〕

 幣原国務大臣 只今の・・・・

    〔議場騒然〕

 藤沢議長 諸君、静粛に願ひます ― 静粛に願ひます。

    〔議場騒然〕

 藤沢議長 諸君、静粛に願ひます。

    〔議場騒然〕

 藤沢議長 静粛に願ひます。

    〔議場騒然〕

 藤沢議長 此の場合・・・・致しませう。議場が喧噪で議事を進める事が出来ませぬから・・・・国務大臣の演説
に対する質疑は此程度に止めまして・・・・此程度に止めまして・・・・日程と共に延期して是で散会致します。次
回の日程は公報を以て御通知致します。(午後七時五十三分散会)


   一月二十四日

       衆 議 院 本 会 議

 定彗押輿慧心と驚一手。幼て紆可するととに決します1由番犬革め頚故に封する豊島瀬
                           「







  致しまナ。衛凝顔捗大臣勺
     〔周鵜大層男膚搬鷹番立郎粛費亜}
  簡腐樹番犬雀 昨日・の赦周君の劇常廃把廃して響申上げ戌す。濱瀾層の伽渾凝の柵竺邸は、日米の轡
 費舵舶する尚凝であサます。柊桐粛挿8米南国の親交が紀年益々檜摩しつ・ゝある事嘗御慶渦に相成り、此・
  鮎檻於て教と見る析を一軒されたのであります。之に付きましては私漑淘に炊快に存じます。点るに松岡君
 は昨年の霊蓋の嘩是南周章の舶■叱・米犀賃の飼欝彗て卜是の主管副食うに芳法‥
  の改正をす阜−其代タに日本は兵力塵の岡侮に紬しては・1亜米利加の鏡凝准伺藩すると云ふ趣寒の諒解が成
  立つて居つ魔の曹ある。1感為に最れせ偏らず、鹿藤虚栄刺加の移戌鹿の改定の由凝鹿麹々として進まない。
 昨今は殆ど立渦の姦に相成って居るの鹿、是必定阜茶ふ感であるか、残る此・私が衷長〓エ身の衰議場に思
  きせして、此瀞民放の閲魔濫舶心ては、瀞かに共推移に儀意すると云ふことを首つて、何専の行動を執るや
 づなこ■妄云富農ない完雀怠壷貯頂か皇ふ鍋蓋で針書0之に付書して彗明瞭に致
  して撞きた■い斬があ少ますJ倫敦合議の席上に於きまして此亜米利加の移民法の問題と兵力量の同席と、交
  換的に取扱つ衆やづな鈷合があつたと云ふことは事資金くあ少ませぬ。(拍手)此鮎に紺する問題は、即ち移
  鹿故に舶する潮潜成金く兵力長の瀾題上性別蔚の性質鹿粛する瀾彪であ々まして、廟常盤変鹿舶粧取及ひ緑

 ベせ性質のものではあ少ませぬ0此間誓爾雷混静して取扱ふと云ふやうな尽笹は全く誤少であ豊す.
     〔教官する者多し〕
  藤津講長 静粛に厨ひます.
 幣原飼渉大臣(撃点らば移民添の問題に付ては金鉱絶望的であるかと云ふに、私は左棟に悲観は致して
 居りませぬ0最紀米国に於て日本の立場が能く諒解し縛らる1に至つセと云ふことは、是は明瞭な事箕であ
 タます0米固の新開統其他の輿静と接解して居らる土語君は、此事資は明瞭に抑認めになること1考へます。
 斯る米団々論の傾向に願みて、此移民法の問題が清爽如何に教展して来るかと云ふことは、音乍は深き注意
・む学着目致して居jのであ豊す0(拍手)此問題の極めて横綾なることのあることは皆様も能く御承知の
 洩町であ少ます0血移民法の問題に絢して此以上申上げることは公共の利益の為に甚だ宜しくないこと1考
 √へまするかむ之で止めま†。(拍菅
  野】に日英の靖交に閲する間窃に付て御質問があ少ました。共中に印度の線藤線布の閑攻め問題新嘉攻防
、儲の問題、並に英音利の自治領に於ける日本移民排斥の問題などを御緒滴に相成タました。之等の問題に付
 ては、然らば日本政府として如何なる虚薗を執るべきかと衰ふことに付ては、御意見灯承らなかつたのであ
 ∂ます。何れに致しましても働弼君は・・・:・
                          「                  1






    〔教官すむ者多く持場路盤〕
   聴浄壌長 辞粛に厨ひます。
  幣掠固番犬臣(哲何れに致しましても捻同君は・唯我拷の立場から見て不満足であると云ふ警・それ
 を例と心1此間警御挙げになつ漂であ呈サ。随て此盛時は十芸複雑なる顔係獲甘上げる率要はない
 と考へます。竺貰肝加へて碇aとがあタまサ0∵即ち廿本質牢排斥紗陶窃将官ましては、南阿弗利加
 に欝息本移慧耕斤の間琴水晶靂案にな軍属豊したが・雀雀月に愈蒜決の拷に菅生
 ↓寛∵各人濱阿に昇る慧欝の雷札よ品きJ定の燦備品へ音量人は入歯の自由を得る
 ▼把蟄つたのр妙計すり
.撃正B蕗靖交の開樹に路して払罫領漁菜の同席で軋るとか、或は朝野銀行の満座支店の同率に付て御指
 摘に相成つたのでa享が1此二つの開誉御承知の如く早牢固で賓磯中蒜彗あ豊す0共交渉の
・1表普此際此虚で冨致しますことはト菱普不利な影響鼻音もの音へ書から、此際は之芸
 上げるととは出来考甘ぬ0(拍手)鎗岡革は今計の赦態に於てR鹿の囲交を租轡するの傾値あ少や香やと云ふ
 ゃチな問題を出されまして・詰問的忙中されたのであタまするが、租碧御自身では栂鵡するの債位なしと
 断定されたのではあ少ませぬ。又斯る御意見を持つて居られるものではないと信じます0

                                                                    「 一丸 汀■r
 其次に町拳恥臥昇灯瓢掛卦しaレては、或は軋卦軋件或思掛卦使畝rナ〆レ;L陛題に彗星根彗
偲でa接私aを懲卦怒る監をれ恕仇n範n駁影軋掛監幣軋レ
 ては……
    m教官す訂肴多し〕
 ∴藤再議長 静髄に戚ひます.
 雷男大臣(親)要事件に殉蟄しましては・私の責は既に一昨年烹院簸て栂雷管く申温)
 べたかであ少まして、此際之き繰返すのは甚だ煩雑になりますから申述べませぬ。(拍手)要するに此南京事桝
伸なるも雀、我が外交が軟彗あつ普か芸であつたとか云ふ開彗は、全竜係の書手雲ら管r
・.たものであ少ます0
            〜     1 ■ヽ
    〔凌音する希多ん〕¶
  d Y▲dヽ 叶 J 、 」aふ Å 、与†t
 蒋澤議長潤一謂脇ひます..ミ ∵\芸子てニミ  妄養 ミ  ・三上・
 筋嘩岡野大臣(苧さづ点ふ見地とは嘉頗係のない事磨から生臣た閑監であ畑まして、董被害者は畑
     nヱで入 ノd巾  1・、Yヒ‥ 1♪n1〜ニ声 てパ≠らこI  、ニ一∴・卜 ぞ・叫 す∵こ†、
 本人だ町ではありかせぬい南東に在任せる外拭入金部に及んだものであります。此革質は維く都注意を巌サ
ねれむ駄ふのでありますト小幡公使「アグレ:L同層に付きましては、真相如何や・…・
      dれ} 乍音恥二組† ふl廿
             J ヽ



      「、†
  暴繁鮎雛い〕   「

                        こ                                                  一
                                                                                                                                                            一山
                                                                                                                                                                                                                                                  一
                                                                                                                                                                                                                                                  ▼




                                                                                                                                                                                                                                                   血
                                                                                                                                                            ニ





           ノ  .J 」、11へ・−
 聴樺議長 掛取虹馳ひえす。
う……悶…約約附……閑報報約抑gg…g…b‥ga…b 【j
琴灯心針贅野鰍仇寸接帆じサ0≠齢が憑接溜丁滋そを鄭へ漑≠澱接瀾
  ノゝ ∨タ L
 洩竺アグレ;」慶nせね皇ふのは遥逸を尋すn郎であ息称静思→ましキ狼監粁払
       ヽ▼ アi ノ・サー   一\も一、
ノ此問題の昇格新鹿a那知致レて居豊すから・何等蒜少なく快く小働大掛を迎へることになつたのであ−
・髭滋掛払瞥嶽欝晶ひ舞いのであ接す。肇レ       一いl
 針瓢&熱風俄哲下敷卦猷恕港a斗漕偲鞋≠だれ儀針郵臥杏せせ息潅い
 む瓢払瓢汎叡ケ恕告針黙す0如何なe掛操町俵つてを枚払認かトれねα廿船町郎軒a恥・鞍際¢事怜払
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幣で驚艶掛儀払小他・α針らばい孟影野監叢払嘗て居b駁掛絢乳≠・新嘗御払
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 瓢恕aレaeT敵影何灯息町払感音居サので新穀宗丸と致しや蒜町瓢卦蟄
                    J.JJ       トJl、イ           ′r▲
 熟に驚すaれ、督ナaか孟告l考卦賢つで居をせ幣此懸此賢明隠象断複して
                       ぺ巾1J∵
臥寸箸あaで鰍影臥影e鞋伊野敵し†粛掛警あ七≠ト鰍警al急ぎう
 な抑官温むあ豊し打払・今最掛掛なる閲係忙札で・;の外交方鍬影臥軌aか纂とか云ふ繁ハ払隙恥
                                                                  り1朗 ′

・・漆驚J、針甘簡単各官見aとが出慧小も等あぎ云ふこ冬鳥音響知の管芸
‥れます0嶽後に外野秒経済瀧と云ふことに付て、雪が多年宜悼を致して居.つたと云ふやうなこと々云はれ
    ∴ や.・
・まし馬鹿は問題であ少ます。或は外交の経済化辱と稲して宜件したことはあ少ませ漑。如何なる固に封し
・七如個驚経済貯慧芸警執るかと云ふやう豊は、局に首る者としてどうして塞控へなければなら
 ぬ事であ少ます0(拍手)左様な徒に薮を大にして列国の注意を惹く阜茶ふやうなことは、何等の有益な目的・
 々達し縛られるものではあ少ませぬ0経済問題・経済的陶係と云ふ絹のは、今少しく地味なる考へを以て之
 む研究しなければ恕息ものだ止私は考へて掛るのであ畑ます。基で御質疑に対しては大燈の御答を申上げ
 ∴得たと考へますズ拍手∵
    .〔掛岡洋右労費埋〕
 ∴脇南野右革遍這トト笹原外撃人臣の御答慧暇普塵ひ号が∵第岩鼻嘩交に付て、移民慧付
 て表谷野があ袖ま左0今日・の東京aの拳盛頓特電に身路大臣の御浜詮の反響としての電報驚が鴇
表影で・居増す0之纂豊すまふと−笹原外相の御演欝、慧普憐れられた鮎に竿は、或る部
 分米閑琴曾の漁員建は同情はレて居る0併し叔和農反封して凋るとはつきり衝いてありまT。(拍手)是で
 も幣掟外科は粍き掛味を以て静かに共形勢を解党になるかどうか・・・・・・
                         「




   〔著する者多し〕             Z周
  脇繹預長 辞瀦に朗心ます.
 払岡瀞妾へ撃甘れか念nか倫汝桓革合議む際に、移凪法壌富木移苦闘する管虎箸行ふと云ふ
 環鮮キ我歯の謙歩と交換忙し空しで阜私が云つたやづな御誓をクますが、是は誤解で針ます0よもや
 懲義題恩赦雷解れ盈息大空問題針、此移良準露潮蒜解位せ学挙引をされた等とは夢にも思
 は恩・(碧レ・けれど暴−少せも之畏に使はれて卜惟くくして十nして付磨から瀬れで来たのか
・知ら橋潮★首苗の新和には或改定か・ら発音しい形警増俸は昔居た0晶手)nして藷
 掛首嘗針のか−其芸行雀息つ贋と普する去ふと争禁引用致しミたやうな、東京冒
.郵感嘆特雷叫富め如き息で号)獲でも息衝原外相灯慈固人にのみ留掛して砕かに形勢を見て患由に
 ・なるか0ハ拍手レ.
                                                 〆
 ゝ々れか訂慧臥交に付蒜答警思ましたが戎中で膚阿弊制曾封する鵜島に付て・何等か度渉の噂
・緒でも閑けたらしいやづなことさ芸はれさしたが、是斗咋月あ外交に瀾する御墳訟中に、・是貿易が激埠
 して三倍になつたと云はれたと同じ筆法で・僅かばかりのも爪首;引張少出して・世界の殆ど凶分竺を
 表して居る此凍英富の率土には、殆ど我が移民は足を入れることか柴ないと云ふ−大きな蓑を巧に打

・申さうとする儀警あ接す∵
   〔拍手「政友曾の時に何をやつたかLj呼び共重言する者多しリ
                 ーき乱r 〜 J−づ          ▲ 杭・;  ノ  ノ ノ 仰   礼
 藤渾議長 辞萌忙頗ひ皇す。
                    .1. .▼¶
 松瀾洋右君(攣それから簡原外根は・・・・..
  重言する者多レ〕、ミ享
 藤再議長 辞葡に願ひます.
 松軋洋宕君(頼)此日英の歯交に放き士して我々に1我団に取つてネ刺重なる事象を質廃したことに卦
して.忘碧は何畑も之に苧る攻発に付て萱を述べなか完と仰しやいましたが、私はを外務大臣に
任命されて漑慮ら漑のでぁります。l(拍手)私は昨日は質凝の食めに此の演壇に起つたのであります。
轟音遥山鹿交に付て都農挿なさい生したが」血欝;の山届あ身てし辛しても、北海漁業の如きは8
晶誉れて革まつ1濁っ十淫止云l違背償濱凛衆憑のでぁ豊す。之に勤して如何なる成宴がゐ
             ん・ .−・t
るか、成算があるか、俄交瀞し1蕗潜墟人の凝志に信解して、芯巧亜人七大職北海盛儀の裁留民の傭利の行
     ka       −   、ノかr
俊晶a音う澄溝あるまいとい雀ふな」選澄した裳漂溜瀞述べ雀づ湾屡な苦
   れ∫〆′ {ト          t・J l・ト      一・1−′て       _£
付て書→払雀鷹今月の北海儀集めあの有榛を見て安心が出来ますか.(拍手)
   〔一撃言する者雀し〕・            ⊥
              ..睾.▼′一戦−隻「エーIt


                         「


 琵彗意に観音すり渕一…一・  駁=紆\
          ‥†・ ∵′                  ノ._′轟けFト1k一】
 払臥洋濱(轡第漂相竣遥礪渇1の溜渦中に「フグル言開瀾に讐及な溝漂で溜ま
      ・▲ 1dd                         ′ ち」ノ〃
す0糞雀」絹此の小幡公使の「†ザレa凛若造ふ溝渦卜葛Y層し浣誓書儀
      寸、∴ パイ 巧∵J▲′      ‥J.∴・一J・  ま.∵」 ぞ∴ニ・   ・−
めで凝凄竹雀嘗輿へ溝濱雀い遺つ遺墨すl手)濱廿の侮漕封レ1は義が潮
溜る溜首ツ遍懲k遺ふ卦卜叉凄竹の針新潅げて瀬の頒k∴ニ、べ
  遍常る領域心芯ノ ▲、 ‖ノ、.:
       州∬
 凝滞鸞慧仰鳳十層君瀾雀意⊥漣サ・
       .つ.       一/ ◆ ヽ.一
・溜凛漕(博之溜の侮骨働⊥まレセ畑→漂彗に驚て‥瀾凋笥漂瀕遺しま↓て漑遍
        ニ.\ Jd ′†     ∴∵γI★,∴− こ     1 れn∵.し.
 が之息香したる苫ぺ湾Lて此竜違法各凛凝ユて‥農の雀召還し漂が慧つ潅1
                ▼ 一.・  一   ‥こ【      .J      !‡′1
 官つて溜った、発粕の」小確君を引下嘗瀾澄外層的確に慧す葛任があそ思ふので溜ま
             小ヤ                           ・′ミ d
す0(拍音)それ懲瀾濱層督息儀嘗各し漂雀麓署卦つ首題でぁ遥と云々と
                                            メ イ        一 −
 は、それは題月上であ畑ます。(拍手)
 それから南京事件に絹御言及に庖少増したが、其御答将を糖」と渦に不忠儀な御答村である。々≠漑渾づ
                   i − J l      ・一 }1
 日本人がやられただけぢやないト心人もや与れたのであき∵斯う伸しやつた0忍不驚して裏帝拘り
      ィ ‘       ・ ′                   . 叶 ・、.)サ ′ −                                  ′ ト

 外紡大臣掛外因人の生食財産まで保護せ掛ければなら氾と云ふ責務がれることを開いて居らぬ。品手レ然ら
 灯格好外相灯御開ひ致します。簡原外渉大臣は外国人の殺される場合には、臥本人が殺きれても致方思しと
 伸しヰるZセサかズ拍手)
、第五虹私掛瀬日本柑浦鋳埋卦をして交渉を開かしめたてとは、封譲合東でせると許したことに裁て紺答府
 ∵がか少憩したが、此内掛が成立されて一年牛の問十分に時があるに拘らすt何等の交渉も折衝もせすして撞
 いて、今になつて之をすると云ふ、之鹿封議軒先に計らすと云ふ人が一饅何虚に在るか。(拍手)昨日指摘し
 たやうに東郷側ですら之は封請合簡ぢやと言って揺る。之でも外洋大臣は之計香定されますか。満蒙問題は
 健也て尊号あ少まして慧Hも軋上げそたやう灯、之濱評細灯叉質問する横合があるから、革は極めて概
 ∵庵胡瓜tて恩打た町であサます。併し言外捗大臣払指摘したやので盾βます。張畢良民の俄囲に封する態
 度は御承知還息態度・であ溝翠畢長のあα態度で、由告襲撃最低日本に彗忘寸腐をして居る。卜
・此張凝良民灯封ん恐れ多くも陛下の御恩賞で魯る勤者を恭し寸距叶て拝島するなど1云ふことは、之が軟朗
 外箸払恕訂n軋手)痩へa晶に鎖れば張畢良民牲此野草を掛費放心産後に直に自分の居間に造入つ
 て、■此勅車を恥に打付けたと肴ふ許すらあ】予人拍手レ淘に之が事賢で盾満々すれば、聴原外相は此叔勅秦
 謂をし托責任に任ぜなければならぬ。・此事が事驚でない上t怒号」斯孝軒を定温すやう駄轟束のや檻於て

                          「

                                        El■



 懸々叔勤など1云ふやうな事をして、おべつか豊ろた併で・それに張串良や支部人が乗るものではないの
 であカます。(拍手}唯誉侮辱を拍くのみであり増す0
 それから私は早支の桓交に付て盲御尋ねした・いのは・争農してあれが街調であると虞に外撃人臣は思
 って息られ書か0此毒濡って・∵毒見き事は小であeやをある潮卜儀若歯算翼和国と呼ん
 せ居つたの甘あ渚すnれ盈蓋の芸か表品濃凄か盈管悪夢、蟄中華裔と之か
 ら農耕する。・此の呼鵡¢如きは何れでも患いやうなも甲ではあサせ†けれどk箕郷なタ・真野共和囲と
 牢ふaは是雫あaサ・是雷は中国ぢや等畢菖だ芸ふ七と凝れ£は第毒命後に警
 告て我が政府せ儀重に協警致しまして卜轟共和誓呼ぶ皇ふこ怠決誉れたのセあ豊す0そ
 れ室をも儀農芸邦語で音1是警捨て1」中華民望呼び這う去ふ、竜虎、悪懸
.けが之が幣原外交なるものを飽く詮明して居るe仙ふ昔ありぜ有名手)義人でも気の利いた人間は舌
  を出してせ1ら笑つて居る」
               一F†  ●
 外交の経済化に付て私が質問したのに答へられて1琴ることは地味此やらな折ればならぬと伸しやる0伺
 雪あサます。私共呈功吏挙げて欲しいと息ふのであ豊す、0それであるから晋の質慧蓑な豊資
 を拳げて、鼻等に付て如何なる封兼を御考へになつて居るかと神岡したのでありますが妄も神谷がない・

何が鳳濱溜議頑頂憑渦諾絹遺鴇甥議題鵠遽浮還鸞櫛†凌潰濾儀濱
に↓息澱淋≠浩棚.十熱線傾壌瀾≠浪溜遥甘激怒胤凰サケg‥怒加熱鳳濱で
ある潅で懲や彗遷≠そて羞首gと頒態濾外層卜瀾凋還に儲々層葦甘儀爪音な
                                                                                            †」、                      、L ) −も
           } ◆ 「  〜            、・ ′ 】↑            γ.ヰー・一
一も雀慈儀し還して斗虹が閲の山は何虚に落ちたかと云ふと、是は和蘭人や英音利人を脅かしたに響恕
   ∴ノ   1 `r、`
 かつ雀宮凝る十嘗さるトこj膚っ嘗澄)濠澤る還澄思潮遥還竜磯†頚な名
            t.ヽ   ′・▼  ♪ィ       ヰ) ′、    ÷1
澄溜甘凋って卜づd窟凝徒濾償還‥漕潮層淘鳩ル憑葛十濯淫≠ゼづか虐筍
各竜笹川漣ほ濁澤甘骨身旗礪笥革浣凄壌濠遽竹遍溜濃譜r約
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   掘増甥欄甥凋溜一遍溜頂僧
 漂個首唱瑠溜恩讐懲悌個還凝凋漕瀾漣、今潮濱確報礎丁漂逼る。浣≠
                     、●′† 巾
伐γ怠ふ志澄地層法還頒碓嘗鴻譜穎淫頂還畑蜜箋登‥潰漂神速
   ∴J ・ご、そ   1 dい‘〃淋          ∴ネ こ ′
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丼溜琴祷瑠や‥溜凋濁音ふ滋溜憑憑甘心獣幣憑怒笥
   Jd↓ 7・ら∴1 .、        ∴・J


                      J _
 」浦河渦欄袖雀竹詣本人の入瀾凋瀾北瀾して、鹿は資に碑完る間彗あると云はれ愛したが、私が
   ご   、ト一字 ニ′ 1      二−Y
何漕輿凋儲を軒した滝水ふに・濱溜葛溜瀧鏑碓賃昔個漂排斥渇向竺っ基へて層
          ∫∴.ノミ††     ∵吋レ       甘      ▼・j↓



                        「


                                        匪L払臣




 ないぢやないか、俄然上↓て儀」絹本人潮瀕せゃりて括渇考や忠心ゆせ笥ふ風に云はれ空したから.南阿藤
           島i?  、 Yさ・−≡い宅1∴・、ト ∵止首人阜`ヾd J l∴〜
如加の濯八人周の間瀾や澤溝筆激しそたり凝壌雀溜した・のであ豊す・(拍手)瀾ち是
                            1.J†−1 ノ ′ ▼▼・
ノ卦凝けるe増心首溜や甘骨頂ほ‥穎澄轟かれ流の稚滑津砺遷橘郷地
るL針いγ濱針御針nし霊芸a†勺  子▲妄ヂ、
      11!・ ↑ノ ご1    ・−▼1‖r′
 濃滝「アプレ;」瀾層姦驚なaセ‥何で凌が憲政漕慣漣鳩浩た基写引芸
   ・∫         ト∵J†J〜fT・ ′ 1∵ギ〜 ・■∵・い      1〜「∫ ∵J−′‥ト′一
、首都溜れ浩壌左傾濱a凋渦少溝畑赫甥瑚漂息卦け∵れか姦京頂詣ヰ
                                   ポ・      ヽ・.ナシ,・l
 懲漑丹外人蒜に損寄を食竹たと云ふ膚溝どづ抑考へ此なり漣した心働りませぬが」々れ化憤って日本が
        β \ ▲ 与チ   h√ノ  ′ノ ゼいイ` ■“J、∴`・九↑言   ノ心「h ア〆 、トl    二TJ
 外周人増で保詮する儀渉むそれで引受竹椅のかと云ふやうな御話があり度したが、左様なこ上を就は申した
     \∴′た    I・写   J・・り、一′
 ので雀少遭払。遍還溜潮月凝れで溜と云簿頂堵へがあ淫す甘1さづで雀小表しあ
       ′   ∴ I・言− ,・・1ノ ¶ り一     寸 ′・ ∵ ↑ J・n          ∀−
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 費の軟射とか魂虜とか、云ふこと1、閲係のない事驚から畢生したものであると云ふ事賢を指摘したのであ
 妙ます。それから何か張畢良瀧が日本の働窄を騎へ劫付けたと云ふことを曽慣れましたが、どうしてさう云
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 ふ神話があるのか知れ増せぬ。私は一切さう云ふ報告は受取つて居りませぬ。斯う云ふやうな判断に付ては
 今少しく十分なる御注意を以て抑確めの上で、斯う云ふことは御議論になつて然るべきこと1考へます。(拍
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手レ
  〔警官母音身し〕・
 革澤議席.・藤野盈桝ひ凛す卜漁網洋室
 ∴藤岡洋責登壇〕
蕗周掛右常 私潮今朝の東穎日日の畢盛頓特電を援用したことに付きまして、誤解があるやうで息るから
成しで駐澄ます。私は此記事が†つある為にどう斯うと首つたのではない。偶々私玖見方を裏書して居る最
紀の一濱料aしてト御参考に償したのであります。
・それから「フグレヤγ」事件に付きまレて1外虜大臣は纂を御避けになつた・雲間はんとする朗は
.首グレ†ソ」壷件に付て何故に東郷政府は、小幡公使を挺香したか、其理穎を示して貰ひたいのである。
)嵐手)次農地還檻町萌し言下がられるに竿はト姦だけの国辱孝忍ばれるに嘗は去れ申首の理由
淵懲で嘗づ溜、息宴直に轡民に示七賓ひ告と云つた等ある遥ハ他の鮎に付き・会心ても御質
歯レ恩掛e針施せす潮†零する憑汁抄大臣は堆詭警事身心て朋答せ傾けられるのであ豊すから、此上
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