一月の常会徹底事項

聖戦第四年、一億の体当りで突進しよう
日米決戦の真只中に聖戦第四年を迎へた。今こそ国土も戦
場、一億が神風特別攻撃隊のあの精神、あの気魄をもつて生
産戦に防空に体当りし、この年こそ醜敵撃摧の年とせねばな
らぬ。
一、老幼者、妊婦などを疎開させ重要都市を守り抜かう。
敵の本土爆撃はいよ/\本格化してきた。重要都市の防空体
制をしつかりと固めねばならぬ。
重要都市では
イ、防空活動の足手まとひになる老幼者、妊婦などは寸刻も
 早く疎開させること
ロ、家族を疎開させた家庭に対しては、隣組などでできるだ
 け家事の世話をすること
ハ、非常の場合に備へ、隣組内の二、三軒づゝでも寄り合つ
 て、主食だけでもよいから共同炊事の工夫をすること。
他方受入側では
イ、重要都市に住む親戚や知人に、老幼者、妊婦などがある
 場合は、進んでこれらを引取ること。
ロ、疎開して来た人々に対しては、温かい戦友愛でお世話を
 尽すこと。
二、麦の手入れと藁工品の増産に敢闘しよう
麦の大増産が成るか成らぬか今後の手入れ一つにある。また
藁工品は決戦になくてはならない大切な兵器の一つだ。
イ、麦ふみ、中耕、土入れを励行し、麦の大増産をやりとげ
 ること。
ロ、なは、むしろ、かますなどの藁工品は割当以上を必ず生
 産すること。