第二九五号(昭一七・六・三)

 臨時議会と日本の進路
 戦時下の計画造船        海 務 院
 昭和一七年度の国民動員計画について 企 画 院
 蚕糸の価格が改正されました    農林省蚕糸局
 告 知 板
 インドの動き
 冀中、冀南、浙東作戦      大本営陸軍報道部
 南方の陸軍総合戦果
 大東亜戦争日誌
 通 風 塔

 

 臨時議会と日本の進路

 総選挙後初の議会たる第八十回帝国議会は、五月二十五日召集され、計画造船の実施確保に関する法律案一件、
これに伴ふ追加予算案二件が成立したが、今度の臨時議会は挙国的な政治力の結集体である翼賛政治会誕生後最
初の議会であり、大東亜戦争完遂の挙国一致の決意を中外に示したことと、大東亜戦の現段階に処する政府の所信
を明らかにした点に、大きな意義をもつてゐる。
 こゝに東條内閣総理大臣以下の議会演説を基礎に、大東亜戦争に処する帝国の方針、政府の方策を説明するこ
とにしよう。

 国内態勢の整備強化

 大東亜戦争が勃発して未だ半年も経たないのに、大東亜
の重要な地域は悉く皇軍の占領するところとなり、米英の海
上勢力は太平洋、インド洋の両洋から駆逐され、戦時御嘉尚
の勅語を拝すること実に八回に及んでゐる。かくの如く国
威を世界に宣揚したことは、誠に前古未曽有のことである
が、この外征の偉業に対応して、国内防衛の備へもいよい
よ強化されてゐる。一億国民の義勇奉公の精神は日と共に
昂揚され、飽くまで大東亜戦争を戦ひ抜く不撓不屈の決意
が、質実剛健な実生活の上に具現されつゝあることは、誠
に感激に堪へない。
 しかし現在のこの有利な態勢も、勝利の端緒を聞き得
たといふに過ぎないのであつて、勝敗の決が今後の総力戦
の如何に懸つてゐることは改めでいふまでもない。世界制
覇を夢見る米英両国の勢力を根柢から崩壊させるまで
は、絶対に正義の戈を収めぬことは、宣戦の大詔を拝し奉
つた開戦の当初から、終始一貫して渝らぬ一億同胞の牢乎
たる決意であり、不動の信念であると確信する。

 戦争指導の要諦

 従つて今日における戦争指導の要諦(えうたい)
は世界の驚異の的となつてゐる陸海共同作戦の妙をますま
す発揮して、飽くまでも敵を索めてこれ撃滅し、緒戦の
戦果をいよ/\拡大すると同時に、豪壮なこの積極作戦に
呼応して雄大な建設を実行しへ国家総力の飛躍的な向上を
図つて
、たとひ百年の長期戦とならうともこれを戦ひ抜く
に足る必勝の態勢を強化することにある。大東亜戦争の真
只中に敢へて総選挙の施行を奏請したのも、このためであ
る。

 翼賛政治会の創立

 今度の総選挙を契機として、
大東亜戦争完遂、翼賛政治体制確立を目指す気運は、国民
の盛り上る熱意によつて澎湃と全国の津々浦々に漲つた。
この全国民の真底からの政治的意欲は、遂に結晶して翼
賛政治会の創立となり、全国民の多年の願望である新らし
く逞しい政治力の結集をみるに至つたのである。

 翼賛会の機能刷新

 一方この澎湃たる国民の熱意
に応へて、政府は、各種の国民運動は出来るだけ真剣な国
民の自発的運動に委せ
、その健全な発達を期待するために、
これらの運動はすべて大政翼賛会の傘下に集めることに
し、大政翼賛会は拡充された使命に応じてその機能を刷新
し、意気を新たにして万民翼賛、臣道実践の国民運動の中
核体として、一路邁進することとなつてゐる。
 政府はこれに応じて行政各庁の事務を出来るだけ簡素強
力なものとし、剰つた人員は大東亜に活躍する人の充実に
振り向けようとしてゐるのである。
 かくて今や、一億総進軍の国内態勢は成り、官民一体、米
英撃滅のため邁進し得る完璧の陣容が整へられたのであ
る。


 
日本の戦争経済力

 米英依存脱却

 日本の経済力について、この際特に
一言しておきたいことは、元来、日本の経済は米英依存の傾
向が強く、そのために常に米英から掣肘と脅威を受けてゐ
たことである。この点に省みて政府は、支那事変勃発以来
このやうな経済的弱点を補正し、重要国防物資の自給確立
に邁進し、一方では支那事変を戦ひながら、一方では四ケ
年計画を樹てて国防上、絶対必要な物資の増強に努めて来
た。その結果、大東亜戦争開始直前には、既に、米英の圧
迫に対して敢へて大東亜戦争を断行し得る経済力を確立す
るに至つたのである。

 自給生産の基礎確立

 この経済力の強化は一億国
民の粒々辛苦の結晶であるが、大東亜戦争の赫々たる戦果
によつて更に、南方における石油、ゴム、錫、その他の重
要国防資源を悉く我が手に収めた結果、日本経済の自主、
自給性はます/\強靭なものとなつたのである。即ち
満支の物資と南方の物資とを合せると、自給生産の基礎は
完全に確立
され、

03

我が固の戦時経済は武力戦に伴ふ渦耗と
尭仝に補充し得ると同時に、今後の戦力演充を確乎たる基
礎の上に壇くやうになつたのであつて、帝靖経済の前途は
辛に洋々たるものがあるのである。
 ●■●●●●●■l●1●●一−●●●l■■●●I■●●■■●I■ LTで
 進抄する南ガ建設 眈に南方の経済建設は陸海軍
 一●■一●●▲l●●_●l●一■l●●■■●■I■■●●一1●    汁・′ゥJく
軍政の珊池、中央現地ともに緊密に協力し、作戦の進展と
共に聴定の如く進抄してゐる。濃壇蒸発鳩詑は一般に相昔の
破壊を受けてゐたが、その後常は順調に進み、陸軍関係に見
               ■● l一r
ても、今年度穣期してゐた重黎物資は概ね取得し得る見込
みである。石油も、本年度申には閃教官初竣期してゐた原

 油収得畳の杓十偶に遽することがほゞ催せとなつた。
 々して商号占領地から内地への拘車輪速忙関しては、革
   もヽll■▲l
 の徴傭船を全幅的に活用し、陸軍の徴傭船が川月末H皇
 で忙南方地域から捻注したものは、米七主としてすでに約
 七十万トンに達し、今後においても極力斡遽に労力をつゞ
 けるが、物資の供給が増加することはなほ速かに糊付でき
 ない。
    ●●■■■●■■●■●■■l●●■●▲●●■●l一 一●●l●●■●
 本年度の物動計書 か1る南方の事情を増臆し、
 −■1111●l■l●●;■■::●●;III■一:。    t}いム  一〜小・〜
 史忙支那、滴洲を含めて、大東並全域の綜合粁圏ヘを遺憾
 なく敬挿し、戦季遽行力を急迫に増強することを発脱とし
 て、政舟は*年度の物資動員計尭と生産力凍充計垂む定
       も●与かく
 め、これと中核として翰迭、弊鞍、交易、及び資金等に
 関する諸計書を策定してゐるのである。
  !■lIllつ■■_l■●■I●●■●■l■●−■■
 国民生活の安定柵快 同氏生活の安定の椰伽、特
  一一−−一−IllIl●−1I−●●−I−−1†●−1●−●−■一−一
 に食瑞の確保は、絶力戦の遽〓上絶対に必要なことなので、
 本年度から新たに燭立して生活必帝品に関する物資動員計
                    。丁ん山・7
 ♯藍樹立することになつた。その遂行については陸海軍か
 らも特別の協力を受けてゐるが、閣民生所の姿災締付が怒
 尋であるといふ閑寂絶力戦の本質に鑑みて、大衆砧全域れ
                         か几こ爪
・物資を活用し、大東鵡各地の仇民の民度を彼此考へ合せ身
 上、生活必需物資の確保に苫仝を耕しょうといふのである。
 もちろん戦時耗瀬の*質上、局部的或ひは短斯的に見れ
ば不足、不便のあることは已む孟得ないが、大局的に見れ
ば今後どんな長期戦になつても、窮民生活の上には断じて
不安はないと言明し狩るのである。

               /きl・11J−/きl一
 財政経済の現状と金融政策
     〉/

 大東窮哉率閃締出水、支那事攣中に比較して我が国の財
        ほlJち●▲フ
政は飛搾的に膨映し、事攣前に比較すれば普に十数値の
規模に接大された。しかし相次いで大増税を行つたにも絢
                ▲ヽム ふ
はらず、租税は潰憾なく納付され、激増した同情も吼滑に
         ●■●
消化されて、紡ぎのない銃後財政の力強さを示してゐる。
             !ん ′小
 金融界は、資金の柑布と資金の需要が著るしく増大した
にも拘はらザ、その還流や蓄積、配分が順調に行はれ、】
             。一−1′l・ウ・
般物情や株悩も和柿なく、金利も全く安定してゐる。
   1−一▼●●●●王●一 一l一一l一▼■●●●■●l■●l●
 貯萬増加の呪況戦時金融政策の尊締は、閑寂の必
           一17たつ
黎と†る資金は必ず調達するといふことが第一で、しかも
その詞津は洩貸の増賓によらず、寄ら観民貯蓄の埠強に僕
つことにある。大東邪教年開始後の貯蓄増加の勢ひは素晴
らしいもので、昨年十二月から本年三月までの四ケ月汲フ
増加柄は約六十八億三千万軋である亡これは前年同期に比
 して約二十七億六千方凰、六割八分の激増で、大東亜故事
 を先達せんとの動小意に然ゆる国民の貯撫育報同の誠を示すも
 のとして、まことに心強い眠りである。
  このやうに貯蓄音接が良好なため、昭和十五年産仝鵠の
 貯蓄増加額は首大十億を超え、大健所期の成純を挙げ得た
 ものと息はれる。支那事欒頚生以来本年三月までの貯蓄増
 加の級瀬を見ると約五海臆楓に上るのである。
 本年度の貯嘗増加目磯鯛は二宮三十億固であつて、昨年
 度の音摘に比べて的七十憶凰の増加であり、その賓規のた
 めには吏に一般の努力を姿するが、観民貯蓄の埠加が所期
 の成績を挙げる隈り、戦費は完全に調達され、杏性インフ
 レーションの憂は竜末もないのである。
    ●一 一一■‡■l】l一▼l一▼i●●l一一■_ _ _ _一■一 一l_ _●
 金融牌制の整備仙化国内金融政策の第二の要諦
    一りくぜ▲で
 は、蓄積された資金の軋分を適正ならしめることやある‘
 即ち戦争目的の題市上必要な及耐へは資金を先仝に供給
                         ヽ●く し
 し、必要でない方南への輯金の流入は抑止することが肝要
 である。このためにさきに金融舵制囲鰻と設ふ止して関内金
                                ■−くし■
 融鴇制の整備照化を厳つたのである亡また靴時下の特殊の
 金融上の要求に應ずる戦時金融金俳も、四月末設北を経つ
                                ♯1フノノー・
 た。時局†に緊宴な船舶建達者金ヤ造船磯設備資金の融通

にはこの金頼に特にカを注がせる預定である。

 大東正金融固の構想
   蔓l盲//111J−。。′

 わが財政粁済の方朴の就*は、大東鵜戦率を完勝し我が
  小くしん
岡を核心とする大衆胡北濃潮の碓立とその推称教尿を樹
                                ▲T ■。●
り、進んで新≠外舵沖の地紋に寄輿するにあるが、これ女
官現するためには照に北が圃だけでなく大来朝兆紫倒仝鰹
の線力敬輝に済めなければならたい。
  ●lll!l●一▼−一1−■I●●●
 基本的珂念・大来粥兆紫糊と碓光し、その肘掛敬腿
を阿ることは北ハ発倒命鰭の二元的な使命である。即ちこれ
は圏山円の甜邦や諸民族の個々の利鉱や雑食による一▲時的な
                                  ▲Y▲‡■
共同目槻ではなく、棋*的なものであり、各地域に退き
性幣のものである。従つて、我が閥がその中稼として指導
的光場に立つて最も力を赦さねばならぬことはいふまでも
          ・′ (ん
ないが、この一元竹過的な目的の逮械については兆紫朗杓
             ・丁・フいl
の各地域が相兆町この鞘帆な北岡目的を自発し、これを捷
成するために財政舵朽の部何においても各モその分に廠じ
て大いに協力する必黎があるのである。圏内の全住民が背
       t・l
と紫数倍忙し、密閉労力をした後に始めて偉大な蛙設と常
議軒輿の洋々たを前途が閃けるのである。

                   し ‘つ        一こ・丁ヽこ’
 非墳増内各地の財政挺椚上の確没は、この兆ホ的純想に
 基づいて具現さるべきであつて、南方占桝地の肘政もこの趣
                        くわんナ一ル
 管によつて調整巡幣され、大東絹戦争の先途と大水脱非
 紫顔の確立敬展のため、應能協力の資が鉾げらるべきもの
 と信。ずる。
 生裁と物資の交流 悶内各地域の光度と物資の交
         l■■●ll幸 一l●llll一l■■●i’■●一▼l■■
                   けトく
 流も、大東亜を双府に櫓ふ和が枇力の増糾と今後の大捷設
 と、圏内位戊の先椚鍬僻とを目的として計器的に行はるペ
                           “‖Iヽ・Jヽ
・きことは勿論であつて、大水胡の金融方節がこれに帥舷し
 て、溌金の寓婆供給地域間の交流と決粥とが、我が図を中
 心指導力とする新鰭制の下に行はるべきは常然である。
 決済の方式 これがためには、周巾各地域の相端湖
 の決済だけでなく、さらに進んでは圏内謂地域の圏外紺地
 域に対する決撃焉A綜合的にH*楓によつて架試で行はる
 べきである。即ち汲ェ大東重裁縫圏の中心通貨となり、室
 耳がその中心地鮎となるべきであつて、減洲閲と中華戊協
  /し
 では眈にこれ監督行してゐる。
 魂図の協力 さきどろ黍拘がこの方針に協力し、R
    王ll●一▼一lll‘●一_●_■●●
 奉納闘糊の決折を、碓氷の金または米英貸による方法を一也
 して日本風によつて行ふことにしたが、奉伺は史に進ん中
 外輿困内外の各地域に倒する決済もこの方法によらうと、
「日本銀行との閏に必尊な牧場めをすることになつてゐる●
¶日本銀行施さきに固内的には国帖拘豪儀制に郎席すると
                           さ 一} ,
¶共に大東粥令融周の中心榊構たり狩るやう改組を行つた
j、との奉圃との収極めによつてその第妄を踏み出すこ
 と忙なるのである。
「 創酎榔職責さきどろ我が咽と裔との通芳郎
「舌hJJT。。。王≡。i
算率が轡。ハート一対一と改訂されたが、これも大東鵡戦率
「                                     七つゼい
の完遽と大東崩鶉紫均の確立発展といふ綜合目的達成の見
                      モJヽし。ん
地から、物資、資金の」父流を合理的に化逃せしめようといふ
▼趣旨からである。これまで閥際的自由尭強の下に、立とし
                        かは ゼ
て決済カの強崩によつて決定されてゐた馬沓相場も、大東
                             集「い‘い
亜共輿圏の態設に際しては、各地域の計書的協力態勢を
 † てl
基調として新たな構想によつて決定さるべきであつて、こ
 の改訂もその規はれである。
   1■●■王●l▼l−■●一一●一●lli●■■l●●
 金融中心の観念馬番相場が右の基調によつて決定
                          くわんわん
されると同時に、大東亜金融の中心といふ祝念について
も新たな構想が必要である。即ち過去においてロンドンや
 ミーヨークが国際金融の中心だつたのは、閲際的自由主
義、園際的資本主義の下に決稗カ、資金力だけを根抵とし
たものであるが、わが国が大東即金融の中心であるといふ
ととの意湊は、わが国を中心指導力として共紫朗内の生地
                     小く,つ
 域が大東鵡戦争の完凌と大東瀕輿築周の碓光聴牌とのため
                    ほつ 主
 に、その維カを有構的、結合的に罷梯せんどするところに
 ある。碓つて各粍の金融上の施策は、この梢想の下に調整
 柁排さるべきものである。
   ‘ I●■卓1−一I−−−■−I●−I−■■■■l■ll■一■l■
 占領地域の通袋金融 南方占領地域の池袋金融
  −III■■●I●■さ■■l†卓I−−11・ 1■んイん
 は、軍票と現地の水水泡旗とが滞然一鰻をなして極めて胤
 滑に流通してゐるが、さらに南方開発金沌もニ‥月末には設
                  ふく き     ‘ん‥し
 北を終り、本邦銀行の現地への複蹄や進出も漸次濱行J亡
 れ、仝鰭の通貨金剛態教は着々と亜偶し、これによつて施
             し−し▲      くわつげつ
 詑の復啓、賓瀕の閑敢、物資の兇集交易等も潮改新憶に
 ならろノ▲としてゐる。
  対 外 閑 係
                                      葺l_一一一l
    ■■■一−■●■Il●I
 満華泰 口滴華及び察の四囲が完全に戦年目的を一に
  II。1●■●●一1一1。        1・んんつ
 し、相互の国交がますく緊密の度を加へてゐること禎、
           たわ ▲ト
 まことに力強く船糊付しい限りである。
 弼 伊 欺汁では凋仰1ての他の謂友邦が北ハ何の戦争目
 的のために不壊不周の健榊を緯け、偉大な職典を襲げてゐる
                                こ ▲rl′
 が、蒋圃は大東鵡職鉾の不断の聯利を以てこれに呼應し、今
                      くわく‥し沐,
 後、全力を挙げて雨老の結合戦果を接充せんとするもので
                          たづ▲_
 あつて、作戦上の碑凍な拙繋を圏り、盟邦相携へて新ら

 

しい世界。の秩序と確立せんとするものである。
米英美南開は相次ぐ芸に、オ東凋警告針
    一一●∃Iさ●●●●●







  雪−1
る人種戦であると拉げて宜侍してゐるが、正義の上町協ガ
                                      一■




      ユTl‘−く
してゐる枢軸商の堂々たる結束が、陰険な米英の謀略的宜偉
に微動だにするものでないことは、すでに今日、世界周知の事
                         ▲●んいつ
甘である。他民族の犠牲において自己の敬展と安逸と破る
米英侍溌の政策は今や全世界に審落された。皇軍の果敢な
       寸い‡}
進撃によつて清掃されたビルマでは、真軍の正義に基づく
                           ▲■′′一‘。ヽ
平和的指導の下に全地域のビルマ人が翁然として起ち、光
輿ある礪鹿の横道空白ら促進してゐる。かくて英国のイy
ド防衛の前進基地は悉く皇軍の占領するところとなり、イ
        h打つ・一
ソド人宿望の餅起褐立の横合はまさに到来してゐる。
   ●▲l一▼一●一 一●●一■一●
 インド 帝国は米英の兵力がインドに残存する隈り、
   !●▲■l一▼l・ll
これを徹底的に破砕せんとする牢乎たる決亨息有する。こ
        ′U ●■
れがため無事のイソド民衆に桐ひの及ぶこともやむを得な
                                 ▲【一●
いところである。この際、イソド民衆が一段の虜猛心を奮
ひ超し、米英の勢力を髄逐して組観礪立の普を全うせんこ
とを期待するものである。
    1一_ 一ll●●■l■l一l●●
■ 重 度皇軍のビルマ蹴新に伴ひ、重患政権は遽に兢
   ▲i■一一一■!一−■■▲−
▼立化して繰落の一途を辿つてゐる」在支皇軍の努力によつ
■て師帽殺陣が摘出し、算段欝の戦席は日を挙手低下してゐ



                    ▲●■●・_
え「自己の非なるを知つて竣めぎる者の末路はかくの如
                             ′、つつ▲
く憐むべく、帝開は重盈政権の抗戦に封し断乎最後の餓槌
を下さ人とするものである。
 濠。洲 我が精銃なる陸海軍の作戦忙よつて拍絹太平
     <ム・′′ヽ
洋は全く闊伏し、濠洲はいはゆる「太平洋の択兄」となつた。
                           くわい
殊に最近の粥瑚海海戦によつて濠洲防衛の海上勢力は革
 めつ
滅し、皇軍の前に濠洲監守るものは今や何物もない。濠洲
                        。どlフきつ
の指導者は、息をこ1に致し、南際情勢を洞烈し、その地
理的環境た考確して、鼻断、速かに最も重大な灘指数決せ
んことを委望する。
      ×      ×      ×
 香鞄、昭南島、比島その他大泉亜の委域は、浦安と秩序
               ●Jてん    小与‘い
の回復に件ひ、新建設飽の抜鮎となり、吏先の斑歩を進
め、太平洋、イyド洋における我が海上権はロー日と煉大
されてゐる。
                                 ▲け−一,〃
 今や帝開は、聖戦最後の勝利を確保し、世界に比類のな
い雄渾周密な作戦をますく兵煎に進展せしめてゐるので
                  脅  し
ある。われJ\は勝つて兜の緒乏縛めて、挙国溜然−捜、
いよく国家総力の充驚向上藍囲り、ます′ヽ皇国偉統の
犠牲報国の棟紳麦発揮レ、速かに征戦目的孟還し、似て
 r▼ イい

聖虐嘗安んじ奉らねばならない。