第一二〇号(昭一四・二・一)
  戦争医学  −主として事変戦傷者の収療について−  陸軍省情報部
  船員登録制  −船員職業能力申告令の解説−      逓 信 省
  北支方面の掃蕩と海軍航空隊の行動 海軍省海軍軍事普及部
  日本精神発揚週間
  西南支那の抗日新ルート      外務省情報部
  写真週報 第五十号 目次
  官庁編纂図書だより

 

 日本精神発揚週間
              二月五日 〜 十一日


  事変勃発第三年の紀元節を迎へるに当
 り、政府では来る二月五日から二月十一
 日の一週間を「日本精神発場週間」とし、
 神武天皇の御創業を偲び奉り八紘一宇の
 精神の閘明を中心として、わが尊厳なる
 國體、宏遠なる肇國の理想、日本文化の
 発揚に努め、東亜新秩序の建設に邁進す
 べき国民の覚悟を固からしめることとし
 た。

 実践方法

(一) 紀元節奉祝

  (イ) 当日午前九時に「国民奉祝の時
  間
」を設定し、各々家庭その他の
  場所で、それ/"\宮城遙拝を行
  ふこと。このためラヂオは同時刻
  に「国民奉祝の時間」の放送を行ふ
  こと。

  (ロ) 官庁、学校等で奉拝式又は祝賀
  式を行ふに当つては、週間の趣旨
  の徹底を図ること。

  (ハ) 市区町村に在つては、なるべく
  市区町村民のため神社、学校、公
  会堂等適当な場所に於て祝賀の方
  法を講じ週間趣旨の徹底を図るこ
  と。
   各種団体、会社、銀行、工場等
  でも右に準じ成るべく式を挙行す
  ること。

(ニ) 八紘一宇の精神の開明、日本文
  化の発揚、東亜新秩序の建設等に
  関する講演会、座談会等を開催す
  ること。

(三) 國體の閘明、国史の顕揚、東亜
  の新事態に対する認識強化等に資
  するため展覧会、映画等を開催
  すること。

(四) 家庭に於ける敬神崇祖の行事を
  実践すること。

(五) 剛健なる精神を涵養するため集
  団的勤労奉仕作業、団体行進、武
  道大会等を実施すること。