第一一七号(昭一四・一・一一)
  新支那の外交問題         外務省情報部
  輪出振興と特殊保税工場       大 蔵 省
  時局とレコード           内 務 省
  国際政局・回顧と展望(下)     外務省情報部
  内閣更迭
  近衛首相談
  平沼首相談
  大命を拝して (平沼首相ラヂオ放送)
  最近公布の法令          内閣官房総務課

新支那の外交問題 外務省情報部

粛三年む迎へた支郷事襲は、長期捷設の投階忙入り、今や、戦火の跡に移群として短つて釆た支邪吏生の躇動
忙仲つて、東寧水遽の平和を確保すべき、東亜新秩序建設の大事黄が、支郊大睦を舞茎として、堆大なる計者の
下忙池められつ1あるのである.
文舶に於ける新らしい秩序の捷設は、日本、満洲固及び支郷の三囲が、政治的、粧済的、丈化的、その他各般
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の抑係に於て緊密な捉携を行ひ、荘忙五助連環、共存非柴の閲係む樹立し、との日満支三固の園結を主膿とした
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とむろの、新らしい東亜協同健制を創建することによつて蓬成されるのである.
かくの如き東鵡新脇同健制を創建するためには、先づ第】に、支邪が吏生することが必要である.而して、吏
生糞郷絶設のためには、支郷を今日の如き赤化混乳忙陥れたところのコミソテルソの赤化エ作を排除し、共産鴬
弊力の影響から救ひ出すことが最大の急抄であり、また、支邪をして斯謂牛植艮地的状態から解放し、租界、治外
添椰、内水航行棟、滑岸貿易棟その他の不平等條約閲係等を清算して、自主猫立を同復するととが必要である.

以上の如き東発に於ける新秩序の輯役、東詑新協同健制の創建と日頼とするところの、東生安那の外糞間超
のり上
は械めて複耗である.鮎ち、→方に於ては、日本の肇窒するところの日衰亜の頼本方針忙則つて、日滴東
三均の尊隣友軒紬係を碓立し、共同防非の責任む分椿し、日浦支粧済捉携を創建すると共忙、一方忙於ては、吏
生史郷の純設のために、その封外紬係を調亜して、自主狗立の同復を計らなければならぬのである・
而して日女図東粥盤の閃頓に紬しては、眈に去る十二月二十二日、近衛前錐理犬臣が教衷した談話忙上つて、
帝珂の姿求する朗が明らかにされてゐるのである.如ち、日支図交調整の第一の條件は、満洲団の承認であ少、
一億不可分なる日浦榊係を理解し、日浦支三固の問に羊隣友好の閲係を確立することである・
畢正北ハ同防非であつて、日礪伊三囲協定の精紳忙則るところの防共協定の線綽及びその防共協定を音行する
保時として、必輩なる各地に日本軍を駄屯せしめること、内卦七防共の特殊地域として承認することである・
弟三は日滴麦の鮭済捉携であつて、日女平等な立場に於て、日本人に封して支邪内地の居任及び替柴の自由と
輿へ、また、耗済、産紫の閑教む促進するため忙、北女及び内斉忙於ける資瀬の粥頚について、B本忙封して壊
頼的の便宜を輿へることむ宴求してゐるのである.
雨かも、かくの如き條件に於て日女の固交が調亜せられ、日浦支三固が強力な結合を以て、東亜新協同鴇制の
創捷へと協力週池するに於ては、日本は地んで麦郵の礪立先成のために治外法柑と撒鹿し、且つ租界の混遭に封
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しても、積極的な考搬患珊ふに審ならぎるものであるとの意向を明らかにして、吏生支郷の新外姦係の上に、
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五大な示唆を輿へてゐるのである.

康東む失ひ、武漠む迫はれて奥地に瀕入した薄介石が、今日なは長期洗戟を棄語してゐるのは、】つはソ聯と

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しれり
初め各固の援助を期待してゐるのであるが、他の一つは、専ら共産鴬の機烈な統日政兼忙引きずられてゐるので
あると云はれてゐるが、それ程忙はげしい赤化勢カを畢滅しょうといふ防共の事共漑頼る困稚なものであらう.
しかし、更にそれにも坤して困難な事業は、約首年に亙る長い年月の間に、設定された不平等條約閲係等に基づ
く牛拭民地的地位より自らを解放して、麦邪の自主猫立を同復するといふことであ匂.
そも〈、吏生支邪の外交間堪は、東蒐新秩序のせ界史的の意義を把捏することなくしては、これむ理解する
ととが不可能である.例へば、支郷の牛格民地的地位を前堤としたところの門戸閑放、横曾均等主義の如きは、
釆粥新秩序の新らしき原別に基づいて再槍紆が加へらるべきは常然のことであり、また、各種の不平等條約或ひ
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は各閥の横益が、更生新支郊の建設、新東亜協同鰻制に則して妥常なる調整が行はる1のは東亜に於ける眞の固
際正魂の確立の見地よりするも已むむ得ないといふょりは寧ろ理の常然である.
跡ち、帝図政府は、今日まであらゆる概曾に於て、第三図碓益の食重を饗明して氷たのであるが、同時に、今
日に於ける支郵の新事態、東亜の新情勢に邁合しない上ころの或る種の智原則の如きは、とれが邁首に修正され
るべきものであることむ指摘したのであつた.

吏生支邪の外交間題は、新政樺の手によつて邁宜に虚理されて行くわけであるが、上速の如き主義原則上の大
きな周題む初めとして、眈に懸案となつてゐる閏頓も種々あり、賓際間堪としては頗る複雑なものである。例へ
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ば租外の間題の如きは、更生支邪が売仝なる濁立団としての内容を岡復する上に於て、鶴封的にその返還が必
要であり、また徒釆、租界が赤化エ作の根擦地であり、或ひは坑日乃至反新政権運動の朱瀕地である等の事賛に
鑑みて、新政樺治下忙於ける治安その他政治上、行政上の必要から、可及的にその解決が急がれる事態にある.

「更に治外法稚の撤殿間堪も、租界の間題と同様に、攣止図の健南上から云つても、これまた絶封忙撒磨を必要
とするものであるが、新政樺が直ちに箇両する間奄としても、産菜の統制の上忙於ても、課税梢その他行政上の
細係に於ても、新政械が自主性む有すべき政権として常然行ふことを要する政策を行ふ上忙、種々な陣碍を生ず
る鮎があるので、速かに解決を必要とするに至るであらう.
なほ、梅閑の間題は、支耶に於て新政械の成立に常つて常に第一忙間題となるものであつて、眈に臨時、絆新
雨政械に於ても、一部分はその題理に著ヰしてゐるのであるが、新政様とんてはその経折的基礎を確立し、財政
政舵を賓行する上に於ても、この梅閲間穎の根本的な解決を行ふことが必妥となるのである・
また、事欒以米、各方而.に於て重大硯nれてゐる幣制間題も、新政樺の成立と共に急速に解決せらる1ことが
必嬰とされてゐる.而かもこの幣制の間題は、租界の間額「治外法権の間海及び梅紺の間題と重大な閑聯を有つ
て居り、その解決は鵬る重大硯されてゐるので協る.
最後に、列図の横益の中で、今日飯に京大なる閑心む集めてゐるのは、揚子江その他の内水舵行権の周壇であ
る。これは、滑岸貿易樺の間題と併せて、吏生支郷の政治上、経済上の濁立性條復の間穎と閲聯する上ころのも
のであつて、而かもこの間堪に封しては、英囲等が大きな利事を有つてゐるので、その解決については、相普の
困難があることを預想されてゐるのである.
要するに、更生支郵が砿南すべき外交間題は、いづれも列囲との閲係に於て、その解決の上に大きな田難が横は
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ってゐることは、竣じめ預想されるところである.しかし、この難閲は、∴東亜の新秩序建設のため浄叉東亜に於
ける鹿の囲際正義の確立のため、是非とも克服せられなければなら拍のであつて、その達成は卑に支郷乃至東玉
のためのみならず賓にせ界史的意義を有するものである.

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