第一〇八号(昭一三・一一・九)
  長期建設と国民精神の作興     文 部 省
  金貨・金塊の国勢調査       大 蔵 省
  武漢方面追撃戦          陸軍省情報部
  珠江遡江作戦の展開        海軍省海軍軍事普及部
  漢口、広東陥落の反響       外務省情報部
  政府声明
  近衛内閣総理大臣演説
  最近公布の法令          内閣官房総務課

 

 長期建設と国民精神の作興
                    文   部   省

 皇軍の神速果敢なる猛進撃により抗日の策源地広東の攻略成り、これと相呼応して敵が最後の拠点と恃む武漢三鎮の攻略も成つた時、こゝに国民精神作興週間を迎へ、国民精神を愈々作興して長期建設に邁進するの決意を堅めることは誠に意義深いことである。
 顧みれば今より十五年前、大正十二年九月一日、突如として関東地方を襲つた大震火災は幾万の人命と数十億の財物とを犠牲にし幾多の悲劇を生んだのであつた。帝都及び近県地方の復興は実に容易ならぬ大事業であつた。然るに当時、国民の間には浮華放縦の習ひ漸く萌さんとし、軽佻詭激の風も生じて居つたので、国家の前途は実に憂慮に堪へざるものがあつたのである。かゝる社会風潮が畏れ多くも宸襟を悩し奉ったことは誠に恐懼に堪へない次第であるが、国民精神作興に関する詔書には、

今ニ及ヒテ時弊ヲ革メスムハ或ハ前緒ヲ失墜セムコトヲ恐ル況ヤ今次ノ災禍甚タ大ニシテ文化ノ紹復国力ノ振興ハ皆国民ノ精神ニ待ツヲヤ

と仰せられてあるのである。国民はこの聖旨を畏み一意専心復興に邁進し、遂に之を成就し得たが、今日は更に大なる国難に遭遇してゐるのである。
 国家の興亡盛衰は一に国民精神の剛健なるか否かにかゝつてゐることは、これを古今東西の歴史に徴するに、その例実に枚挙に遑がない程である。古くは羅馬然り、蒙古然り、支那三千年の歴史亦然りである。明治維新後の日本帝国の発展と、常時の緊張ゼる固民椅紳とを封此する時、我
等は一層その成を深くアるので参る。今や鹿末、武漢の攻略故に成つたとはいふも、事皐は決し
て終局するものでなく、涜す藩政樺の打倒、日満支の社務による東亜の新平和機制の確立といふ
帝国政府の根本方針は飯動だ托せデこの目的に向つて邁進してゐるので参る。同氏はこの際、事
項に対する怒織を一層深め一段の決意と餐惇を増すことが必要で参る。
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 欧米人の中には、日本の正義の行動を非人延的で参るとか、丈他の破壊で参るとか誹許すむも
のが多いが、乙れは彼等の甚だしき最不足で参る0東郷は阿片戦争以来香港む割譲し、満洲を
伎俄され印度支郷姦はれる等牌に分割されんとする窪命に参つた・日本が露嗣の.侵略主義の鮮
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・希を挫いて以本この領制は朱分親任ゼられたが、欧米常娼の牛植民地と北ゼる支郷が今日なほ狗
立粥の健而を維持し得たのは、一に日本帝園の御蔭で参る。日本が存在しなかつたならば、支郷
                    −hと
は眈に印度や亜抑制加と同じ運命を辿り分割し毒されてゐたに建ひない。
                                                 ばl′
 和つて欧米粛閑の計本に対する態度はとうで参ウたか.月蕗戦牢前まで堰露団の帝国主義の防.
賢し古書利増竣助し彗炭水瓢粥は、是戦争の決定農利によ晶開が雷の動脈

を打破って来並の盟主となり研純を繰るのせ恐れ〔破節句紺益に封する脅威を戚じ九図條約を冶
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 んで日本の大陸進出を阻み、四瀾條約により日英同盟を膚来せしめ、太平洋の不可侵及び諸島喚
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 の防備制限により日本の教展を阻止し日本包朗の憮制を誘致したではないか。しかもなほ彼等は
      もん¢よ
 これにより鼻如叱り得ヂ、狭少なる土地に年々官苗づゝ増加する日本人口に対して移民を制限し、
                                  とく」りい
 更に過剰人口を吸収すべき唯一の政策で参る工栄立閑枇も特慈絢祝や蓋丁閲挽等の障壁により、
 又ブーツ〆経済の縄張によりこれを阻止し、温南口由を極度に制限し邦品を極力排撃して日本を経
                                 か々
 淋的にも庸服ゼしめんとした。これが果して彼等の高唱する図際正義に適つてゐるで参らうか。
             丸いr壬巾
 帝国は東郷を欧米藩閥の藤属仕より救ひ、同文同種の日浦安の提携により東洋永速の卒和を確
 立し共存共柴の大理想を賓現せんとしイ水た。これがため帝閑は露閑と勒ひこれを満塵より凝速
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 し、.世界大戦托参加し膠州背を支那に務付ゼしめた。爾水帝国は支部の統一と撃尚なる政樺の
・確立の陀め参らゆる努力々惜し聖夜かつた0触るに藩政樺は帝国の鼻意を曲解し魂批にも杭息
 想を以て野内統一の具瀧供し、列国の援助と自周軍の資力を池侶して、故に支那事埠を勃教ぜし
                 み い つ
 めたので参る.尋ひ長くも 陛下の御稜戚の下に、無敵皇軍の威力により故に徹底的の打撃を昇
 へたが帝政横町依戯として抗日の迷夢より醒めることな」涜職を絶叫してをり、仮令早晩壊滅の
 日が承るとしても、内外の非常時局は凍だ決して解滑されるものではない.
                  しん¢ゆん
 てれ々国際的に見れば、雀勢力の革潤から東郷大陸を救ふことは帝珂の使命であるが、多
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 年に亘る落西層の赤化侵略政策は帝政樺の崩壊と共に点数に進展するや軋知れす、算に叢を許
さ†る甘町がある。妄郷漑放て莫大な禁を有aる欧米藷圃の今後の動向も亦遽に逆挿すぺか
                                    には血r
・らざ苛ものが参る。町内的にてれ.々見れば兼帯の食き人命上幾十億の国富を犠牲にレて周の盈カ
を虐げて勒つたこの聖戦に腱やイも、・これが同夜復興は箕に容易なら瓜ものが参るのみなら】ミ・
東瀞平和確立の虐めの大儀叔沓の大任が魂されてゐるので参るJかりケめにも一睡の戦勝に酵ひ
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緊張を鉄きこの度史的大澄儀表しづするが如きことが参れば、我等は如何濁して幾苗の英童
女舟めることが出水よと⊥。
 今や南内は国民構紳他動貝の運動に依り益モその嘲結を雷托し」国家線力戦に野虚して、息や
                        ▲さい払い
頓、経済戦等の戦士上tて同氏は各」その職分港遠地してゐるが、長期姪設のため瀧は、更に旺
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.盛なる構紳カの満車に努めなければならを卜0日本の兵の掛さは構紳カに参る0との樺耐力ニ
モは最後の艶利を決定するもので参n0
  胡治天皇御製   バ∫
    くろがねの的いし人も参るものせ
       っち瓜きと渦ゼ大和だましひ
 旬艮すべてがこの大和魂を蛮」振起して参らゆる難瀾を桑破すべきで為る.
 特に椅導的地位祇在る者は、.時局虜理に閑アる月樺を確畝心、克也薪支那姪設のため周艮の

         モつせん†ゐはん               し9し
帥和たるの壕惇を以て率先垂範をな蔓ねばなら瓜0又生活に飴儀参る者も沓移姦め、戦時生活を
確立して、一般に範を垂れるやうにゼられたい。官の基な登呂訣よりも一の資行の方が同氏の揖導
にカの参る乙とを特に強調し陀い。次に奮起を促したいのは青少年屠特に畢生、生徒で参る。長期
放設は今後何年何十年を要するかわからないので参るから、後梅者たる青少年が時局の怒故とヌ
                                き lノ
代の同家を拇常して長期紐設の理想に向つて邁進するの気宇がなければ如何に壮年者が頑張つて
も前途は暗いので参る。青少年の決意こそはこの大栄の成否か鍵で参&ことをよく自費し、心身の
          しやlJじん
錬磨と大陸の研究に梢進ゼられたい。又銃後打本婦人の活動も日ざ空しいものが参るが、長期幾
許のためには婦人の使命は更に重加ゼられるわけで参る。特に婦人は銃後の家庭を護る重要なる
地位に在るので経済勒、思想戦に封虚し非常時家庭生活の成式を確立するヱとは主婦たる者の重
き任務で参る0
 戦時鴇制に於ては、国防費材の確保に努める工飯米賄係者等の戯身的なる努力を固民は忘れて
はなら瓜が、これらの関係者もその収入の増加に心ゆるむことなt自曹H戎してト滑費の節約、
貯蓄の賓行に努め、決して他より非難を受くるが如き行為が参つてはならない。これらの人々は
・前線牌兵の雰昔を偲び、愈モ産業報固に邁進すべきで参る。又戦争資材確保のため統制を受け叱
る東栄の関係者、平和産栄関係者等けその犠牲を固家に倒する著る奉仕として堪へ払び、兎
生の意気を臥て特発すべきは速に特発して生野を趣て直してほしいのである。







 更生新支都銀設の歪はなほ速い.それは鳳時に新日本の建設で参せ、東亜新秋虐の建設で参
る.轟の賂では参るが光明は前故に輝いてゐる。近き例は満潮団絹参るではないか.との輝か
しい希望に払えて金岡民は各モモの業務を温じて同家に御奉公することこそ肝要で参る9支那事
襲勒教一周年に際し胸はつ池勅常には
 官民愈モ其ノ本分ヲ轟y救難ヲ排y困苦占堪へ金t同家ノ総力ヲ畢グテ此ノ世局員虜y速l】所
 期ノ目的ヲ達成セムコトヲ期セヲ
 と仰ぜられて参るが、同氏はこの聖旨を食み盈モ聖戦所期の目的達成に邁進せねばならない.
 今や東洋平和の蹴卯は琴フいた0我等の父租が食き血を以て築き上げた東洋平和の確石を我等
 の手により完成するのは我等の享びで為り光桑で参る。世界歴史の上に一大特換期を劃アるこの
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長期免役の大業の線行灯は、前金なほ朱多々困難が瓢想されるが、我々同氏は不慮不換の精神を
以てこの大理想の賓現に邁港したい.