重点輸送へ全面的協力を愬ふ 鉄道省総務局長 平山孝

 皆さんは蝕り御存じないと息ひま†が、十月の十出日は繊道が我が
担に敷かれまして以来沌七十一年の記念Hであわまして、管領の年な
らば大に勧武ひをいたすのでありま†.小、今年は職印中で、繊鵡の
係者は眼のまはるやうに忙しい帖でありますので、極く怖担な式み行
ひ、戎道従業員中特に功繊のあつた人力み表彰†るに止めたのであり
ます。またその翌日は鎖盛宴揖中和櫛の馬に母い命を犠牲にした不
革な人々む御祭り→る、殉職帝の祭興′イ行ひましてその鮎をなぐさめ
たのであゎま†。今まで揮造機貝で椛に倒れた人の汲は、一萄五可飴
桂に昇つてをり、なほ年々四嘗人からの犠牲者を出してをります。一
日平均】人学位の著が合い命を隠逸の偶にささげてをる詣でありまし
て、これは誠に悲むべきことでありま†.私共ほ何としてもこの位牲
者の敬を減らしたいと存じてをわますが、何分にも仕祁は日一日しJ忙
し〈なるばかりであわ、協道従業員は働いても働いても盤ひつかぬ状
辟にあるので、つひ一寸した不注意から払侮をしたゎ命を蕪てたりす
る者も多くたるのでもわます0
 御承知の通り取欝が始bまして以来、輸幾の阿髄は大坦軍蓼になつ
てまゐりました。それは輸迭といふものが生意と配給とに直接練びつ


                                          \、
いてゐる馬でありまして、例へば頻々一噸作ります絹には繰流石、石
炭、石荻、マンガン、その他約入噸の畷料お運げねげたゎません。桝
来上つた製品も各工場に分けねばなりません。また工也で働く工員践
君を朝夕逢ばねばなりませんL、その食料も日々喩迭せねばなりませ
ん。石崇や木材が如何に野山ありましても、山の中にあつたのでは何
にもなりません。これを工場に軽んで製品にしなければ、職節に役」几
たないのであります。徒ひまして近頃は生轟力増強の鍵は輸送にある
といはれてゐるのでありまして、臨遠が完全にまゐbますたらば、滋
を作ることも、飛行機を作ることも、その他凡ての生意力む増蝕†る
こともまた国民の生活を確保†ることも容易であり、さう†れば米英
を恩ふ存分たたきつけることが出来るのであります。しかして現在我
が日本に於てこの輸蓮を受持ってをりますものは主として胎と繊延で
ありますが、舶の方は南方その他に於て、いくらあつても足らぬ状態
であゎますので、弊ひ内地に放ける愉迭は緒盈で川東るだけ引受けて
まゐらなければならぬのであります。杜ひまして職申以来、匪有押通
の仕事、特に貨物を輸蓮する仕事は大襲な増加を来したのでありまし
て、今後も取替に勝つ浣にはこの九押送の息女出来得る限り増加したけ
ればならねのであります。皆践は−寸お考へになると鋪道の輸送盤を
増すのなんか何でもないでほないか、ドンドyと列郎を出しさへすれ
ばいいではないかとお考へになるかも知れません。先日も或る温み合
つた列革に窮つてをゎますと、その中の〓、三人の人が帯し合つてを
わまナ。
「溝蛮の設人牲何をボヤボヤLてるんだ。とんなに列車の温んでゐる
りが分らんのか、もつとドンFy列亭を出しやいいぢやないか」と一
人がいひますと他の一人が「さ〜ださうだ、せめて革を増結すりやい
く33)

いぢやないか、醇長がボソヤリしてるんだ」といつてをりましたが、
列革を澤山出すといふことほさう簡畢にはまゐbません。兜づ槻隅革
や貸革や客革を作らなければなりませんし、機関串の引く節の教には
白から制限があります。それ以上革をつなぎますと坂道でほあがれな
/・なつて了ひまサ0また機関革や革がありましても線路爺建らす列革
の故にも制限があります0丁度竹の筒の申に物を通すやうなものであ
りまして、一度に澤山入れましたら、つまつてしまひます.また一壷
の閤陶を厭きませんと申で衝突をいたします。それで一定の間隔をと
りしかもその間隔をなるべく短くする岱に各所に信娩勒穀厭いたり、
側繰を作つたり−それで間宝昆なければ、線路をいま妄作つて竹
の簡を二本にする必蓼も起つてまゐりま†。またカの批い鞭鵬革を作
bまして、浄山の貸革を引張りますと、逸中の辞な耶さなければなb
ませんっ話が少し専門的になり墟与が、途中の欝の有数長−卜つまb
停早場のホームの長さを延ばしませんと、列革の行進ひが山水ないと
いふことになります。なほまた線路の外に賃率を行先別に化渾して列
革を仕立てる操革埠といふものを欄汚する必蓼がありま†。招H何千
輌の貸串を行先別に霞分する偶には砿分大きな場所を必弊.Lするのご
ありますが、甥革が多くなりま†と目撃」の操革場も棚蝦せねばむら
ぬのであゎます0かくの如く列車の敏を増して野山の甥物や旗客を堪
ぷ爵にほ革を増しただけでは駄目なのでありまして、線路その他いろ
いろの施設を改良せねばならねのであります。そしてそれには和音嶺
の資材とまた時間も照ります。
 払は恩ふに弊時†に於キ重して最も重要なことは時の型必であると
恩ひま†8時間の嘲念のない計璽は倣零に役允もません。今日ニ橋の
飛行機は戟年後の笥峯の飛行瀬上りも争いのでありま†9五年十年後
に、どんなに上くなる計宝でも今日の生薦力増誠に役立たねば何んに
もなりませんqそこで払潰のいろいろの工事に於きましても急辿に仕
上げこ鳥にいはゆる「突革]革」敵に突貫する気持で夜に日についで
ドンドン仕事をやつて、直ぐ敬力増礪に役立つやう努めてゐるのであ
むますが、しかし何んといつても大きな工事になると相常の時臼を蜜
します。
 そこで一方に放ては現在の施設を出来るだけ括指することむ計らね
ばなりませんD郎ち甥革の増税、つまり今まで上り像計に荷物〃つむ
とか、貸物列革の同数を増す為に族客列革の遊行を止めるとか、卯持
つい」福助を急遽に卸して賃率の岡坤率女帝めるとか、あらゆる手段
を議「てゐるのでありまサ0蝶客列申の仮泊と申しまと、皆様も御釆
知の通りこの十月ニPの時刻改正で、旗客列申が大分減りまして、今
までも相常に混赦してなりました列革か鎧よ温むや、りになつてきまし
たが、これは数学盆行上最も必嬰なる嘩石炭その他重黎物資む響か
民め日むを穣ずとつた手段なのであつて、結局取争に塀つ馬なのであ
るから、国民各位に於▲ても不便む忍んで撃違いと思ふのでありま
す○人に上つては旗客列革などもつと根消したらよいではないかとい
ふ人もありますが、族客列革と申しましても、睨在の族客列坤は物見
遊山町淀梵客を漫ぷ列革ではなく、主として生羨増強の烏に日夜健離
してゐる工員緒君、その他蛮黎なる用務な相びて旅行する人を響か拐
なのであります0朝夕の通勤といふことは生産能率に犬欒紬係があb
ますので二の輸凄もまた大切なものでありま寸。
 以上申述べました通わ今日の洩通は敬争潅行J出も必黎た・〜盛挙L
全能力を琴げねばならぬのでありま丁から、乗らないで済む■”′、に出
来るだけ旗行を羞擦へて敷きたいと思ひます。現在の日本団民は砥拭
(S4)
間接の挙」そあれ職牢に勝つ環にあらゆる労力む細つてなゎまTOそ
れ埠の方々が特に骨休めのfめ蛇行に出たいと思ふこともありまてり
がしかし、伯ないで済む放行を差持へられきとは、職場に放て前線
梢典の馬に岬弛を捷び和袋鞋ととけろのと全く同じ数兆があるのであ
りますゥ放行を差栓へらることが、直ちに職力増弼となゎ飛行挺、船
舶、和革の増産となることみお宅へになつて極力旗行は差搾へて敷き
皮いのであります。
 劫道は→年三望ハ十五日、一時間と挑も休まずに雨の日も触中日も
列革を動かしてをります。草木も陥る敢湘時でち全開り挟時機では頒
坤の仕渾が行はれてをります。垂見附近では線路の手入れが行はれて
をります。膵では列碑れ逸り迎へてをります0従ひまして我が悶の機
関坤や甥革ヤ線路の利用救率ほ謂外図に比ペて背しく払いのでありま
して、耶榊革の働きは日本を二UOといたしますとドイツは八ヒ、英
閥は七九、甥串の働きは日本を二UOといたしますとドイツほ幽五、
奨団ほ=三といふ状態であります0即ち英姐に比ペますと増倍位の働
きをしてゐろのであります。しかトわれわれは決してこれに湘足して
ゐる詐ではないので、更に表の努力を出て扁でも撫駄むく望遠
らせることに努力kしてゐるのでありますが1汗桜カに於かれ軍して
も、この事怖を十分おくそわくださつて−族行を宛枠へるとか通勤
時間には外出を差損へるとか、或は幾らたいで済む荷物は止めると
か、また列坤内に於てほ、混雑した列申でもお互ひに愉快に旗行が出
水るやうに座席の交番制を蟹行されるとか、出来るだけ御協力か甑ひ
度いと思ふのでありまナ。
政府が今岡鋪道省と過信省とを合併して礎愉滴信省を作りました目
椚は、警陛との輸莞を喜誉めて頂し、馳芸行に必慧
ろ輸送ほ全部運輸温信省で引受けまして、和が上にも輸迭の能率を向
海陸輸送の一切堪管」いふことは、諸
外拉でも址に持施せるこしLで、ドイツはもし妄り批炎脚に放きまして
軋、叫昨年眈にお狭筆し礎輸省を統合1「糀坤」父為省符作つてをりま
す。我が頭に撃右今後は鉛荊、船舶、自劾革その他の運輸機鰹oに
港拇等が村つて完となり、渾然】瞳をたしてひたむきに輸迭に蓋
する捜制が撃つたのでありまして、誠に心強い限りでありますqこれ
に常に団民の協力が加はりますならげ、攻が閥の放逸蹄は銀壁であり
ます。緑迭の同に於て生療治振に御迷惑を掛けることは絶対に.むいと
恩ふのであります。
 今月は大政翼賛禽が中心になりまして壷鈷輪遠地化遊撃み行つ
てをります。重粘輸送の準付には国民各位の御協力が非常に必塑であ
るといふことが、多少でもお分りになつたむらば宰でごぎいます0
         〔十月二十日放逝し