最近の国際情勢 情報局第三部長 堀公一

 今日は主として撃蒜叩韻と米英の同額についてお話L申し上げま
す。現下の国際情勢に於て特に準一散線の同額を確り上げますのは、
亡の間額が最近での零要な荊偽の一つであろと申します上りは、寧ろ
りの間取が併合閉榊に於けるあらゆる馳雫努力の内情を鎚坤的に表現
してをるためであります。
 邸ち撃一面繰開顔はいはば朔勢を挽回せんとする米英例の取研軒カ
の方向を端的に表してゐる同詣であります。
 木琴」の準毎払の計響は堆僻が出来上り、通常な噂槻が来れば軟
和犬陸に於て封銀山彗一の鞄線を作つて、ドイツ撃破の一簡を試入上一り
といふ塀合閑例の根本的な計登の一部¢あるのであります0ただこの
間留が急にやかましくなつて衆た所以ほ、本夏以来苦敬を放けてゐる
ソ聯と、敗戦に次ぐ敗敬に推考のさした英拘民の不満とが抵びついて
鮮成されたものであり、ソ堺がドイツ軍の転力を東部戦線において】
手に引き受ける代りに、米英側はソ聯に射し物質的援助を頗力行ふと
共に、西部に於て速かに準痕根を崩成し、ドイツ牢胡黎の蝕勃を軽
へて欲しい、それがドイツの丘へ力を分散せしめ、防利に啓く所以であ
ろと希望してゐろ−方、英釣一般大衆は盲目的に何でも上い華々しい
研極作戦をやつてくれと要望し、生担い政府の態既に不平を鳴らして
ゐたのであります。
 これに封し英国政府側及びその御用新聞は準備な〈して攻労をとる
ことは危愴千禿であり且つ国民が徒に訊略について彼是れ論じ立てる
⊂とほ敵を刺することであるから、冷評に政府を侶椀して経ぎ立てな
いで欲しい、と国民の彰勃たる不浦を抑鮎する他方ソ塀に封Lては、
機熟すれば趨に撃一散繰を開設すると慰撫激鞄を行つてゐたのであり
ます。Lかしながら西部に於ける程軸棚の練りは想像以上に晦い上、
梅軸浄水確の活躍に上ろ米奨の船舶喪失は甚しいものがあり、作取上
からいつても、輸送の関係からいつても大平を飲料大陸に幾つて熊軸
の背後を背かすことは寒に容易ならぬことでありますD
 これまでも英担、フラソスの海岸等に故国に亙つて小規梅の上陸作
取を企てたが何れも惨めな失敗に経つてゐるのであります。これ等の
樫掛から推しても米英には大々的な上陸作馳を行ふ自侶は少なくとも
現在は二れな持ち招ないのであります。
 最近に放けろ汝二一取繰岡臨に火つけの役をしたのは米由の特使のウ
イルキーであります。ウイルキーは九月〓十三日スターリyと倉見後
半開演信記者に次の如く語つてをります0
「余は米英南開が妨二取線を開設Lなかつたことに封する失望と不浦
がソ聯においてどの程度に報成しっつあるかを革粁に持つて坪つて報
告しやうと患つてゐる、もちろん最後の決定は革首淑部に委してある
が撃一散換は早急に閑黎せねばならぬ、それが積め軍部にチクリと一
針刺す必要があるだらうL邸ちサイルキーはソ堺側の枚竺▲面線に封す
る熱望と不浦の甚しいのに心を打たれて筆】取扱の郎特設定は焦眉の
急を辞する抑髄であり、「衆年室では蓮過ぎるかも知れない」と冒明
(11)

Lたのであります。このウイルキ1の言明を#付けるかの如く、十月
≡日にはいはゆるスターリン氏藍明が行はれたのであわます。スター
少ソ氏は一米国新開梅沢貝の質的に答へろといふ形式で次のやうな鮮
明を教義いたしました。
一、鮨〓馳線の開笹はソ研にとつて最も軍黎なものとさへいふこと
が出来る.
 〓、y塀が掬革主力を東部取繰にひきつけておく⊂とにヱつて併合
的に粥へてゐる壌軌に比ペれば聯合田の粥へてくれる援助はト験り故果
的ではない。併合同ほ恰好の時機にその約束を鹿行すべきである。
 スターワン氏の約束といふものはもちろん今年貰モPトフ氏訪米及
び誠実の挺、今年中に弟〓戦線を創設†るといふ諒解に言及Lたもの
であわます。
 これ等の守明に附し十月六日堆拘の下院に於ては、努俄然撃フ質咽
の矢がチャーチルに封し集中さわたのであります。
 チャーチルはこの質問に封L大隈大の如き答帝を行ってをります。
印ち「余はもちろん開放の曙明を姻入且つ熱毘を加へた。しかし英成
敗府はこれまで何回もこの種の尚毎について簡明してゐるから、現在
更に曙明を露ねる必歩はない、余は械る槻横な佃野にある現在、必葬
川上に答挿を迫らめやう籍封に忠告Lたい、取略閃庖については下院
は政府の決定を支持すべきである。」
 このチャーチルのスターリソ辟明に対する答輔拒否には英国新開論
調もこれに歩調を合はせてゐるのであります。即ち七日のロンドン・
タイムス虹或はr東大な取暗に関する都議が存亡を鱗する馳竿の最中
に、併合閑の閤で故に抑え上がLに公然行はれてゐる郷甥は、晩申達
 行∵朗†ム併合圃の糾蛸に映府があることウニポすムのであるJと訟い
てをり、まト〜最近のデイエツプの上鰭
としたカナダのジャーナル紙は「環在
が如きほ息ひも上らねことである。必
に出ない方が上い、スターリン氏が帝

人のヵナ〆兵せ犠牲
トな状態を救済する
き場合は何等の作敬
とか、二、三の策人
取術家が要求するとかいふ理由のみで犠牲の多い行動を気狂ひの如く
超してはならない」このやうに極言いたしてをります。発射側に放て
もルーズグエルト大統領はこれに崩する言明を拒否し、新妬もまた冷
淡かつ束築港な顔鍵を示し、一部にはこれを不快朝する言詠も行はれ
たのでありまして、ニューヨークタイムスのワシソトy電報は大のや
うにこの間顔を批評してをります。
「スターyy確明は童とLて米国に向けられたもので、米国内には今
なほ軍事的孤盤主義が輝く粥洩してゐろ、y堺.か米英のみを非難すろ
のは些か自分勝手な詣であり、もし一九凶○年英国が卑掬で取つてム
た頃ソ研が琴一取繰を設定してゐたならば世邦の就労は一筆してゐた
であらうJ唯ウエルズ刑務次官のみは「準的はこれまで可能な最大限
まで物梵的拭抑的にソ聯を援助して来たが、軍にこれを無阻に強化す
るのが米国政府の方針である。Lと浜松たろお座なりの共鴫を粥へたの
であります。スターリン聾明に封する米英の反替は以上の如く頓めて
冷やかであり、寧ろ反撥をさへ示してゐるのでありますが、その舶払
を衝いた衝動は鋏めて大きなものがあつたやうであります.
 即ち内心ほスターリン革明は
一、聯合図に封し時間の同額の東野性を指拍したこと
 ニ、現在までの物発揮助が浦鬼に行はれてゐなかつた革†を明織に
したとと
ニ「もしかかる】彗一面繰転成放び壌暑化の牢釆に和し米英叫で急
(12)
鈍かつ鞘鬼な反爬を元ロむい租A=、ソ掛が如何なる態度にm・心か迩帖
L難いこと
 等の如き零大なる意味を持つものであるとして、不安と危惧を抱い
たことは喪ふべくもない事†であります。されば米英側は六日俄に軍
礪点、資材の償給に朗する米英ソ三周窮定署に調印をいたL、またク
レムリンの演束を仲へるべくスタンドレI鞋ソアメリカ大便は急凍十
日師団いたしたのであります。

 以上のごとく、米英常勝部ほスターリン貯明に対して内心確かなら
ぎるものがあると共に、輿螢の敵襲を由叔せんと憤窟な無摘心さを元
Lてゐるので丸りますが、かかる態度の中に感じられるものは筆力と
自信のたきに拘らず、撃一取線展朗を約束した米英の独柑な意尚に封
し、ソ聯かh反撥的に約束俊行を迫られJJ、収拾に困惑してゐる洪状
であります。
 もLソ聯に封L涌足にその約束を果し碍ないといたしますれば−こ
れは明らかに同盟用に封†る見投Lであり1約束不履行であbま†Q
従つて米英側としてはソ聯の涜職陣替上り脱落することを防止せんと
すろ馬め、何等かの射撃でとる必蓼に迫られてゐろ霹であります0
最近米英伽が誇大に丑俸Lてゐる掬仰の演#がそれでありますP以
上がヨーロッパに於ける琴面繰閃函の経緒でありますが、−」こで注
意をLておかなければなら′いことは、欺淵筆意繰は米英の板木方
針の〓ノであつて、その明知他のためにまたは今直に巧行できないと
いふ朝由の馬にこの計軍をやめにLた評ではないので■ぢて、米蝕兵
を美園に幾つてゐる渾も鋲黙功一】戦線を計宅トてゐる謂細でありま
すじまかいはゆろ野山由挺は欺洲に限られた評ではなくアフyカにも
太平洋にも‰り侍ろ詣でレめります。
 さて然らげ太平洋に砕ける筆一戦繰とは何かと申しますと、それは
米由の対日穂反攻の企陶であり、束慶のビルマその他占領地♯還鎗で
あります。
 米国がその緒馳の混乱から立ち直り封日戦備完成のため現在革帯生
産拙充の閑民窪動に搾起となつてゐるこししは御承知の如くでありま
す。そのて〓を申上げて見たいと存じまナ。
 雅園の飛行機鵜潜業者とLて著名なるグレソ・マーチyは九月来全
国新開に次の如き飛行機増産論を掲げてをります。
「米国は現在件大なる蛮中裔襲力鮒ち爆撃糖故に椴逢瀬の大絹換を如
作中で、新政撫の増大せる転換飯能及び沌カは世界を急趨に彬少しっ
っぁる、今や地上部俵ほ何時でも飛行部持と化し、大型飛行躯に上つ
て曳舵される滑袈健駿に上つて作職地底に運ばれるであらう0米国の
飛行槻生家は月五千壱に近づきつつあり、明年は一琵基とならう、し
かも飛行機の大きさは凍術的にいつて制限はない、我々ほすでに東亜
首唱以上の飛行艇の劫記軒ををはつたがこの種の飛行解が五盲槻もあろ
ならば、戦局は一撃することが出来るであらう。」
また米園坑道評論家のゼグエレスキの最近の著書「尭軍に上る勝
利」にも大袈軍の建設む主鍔してをり、この本が米駒弟一の繋行きを
見てゐることも米国の舞軍熱に封する紬心を元†ものでありま†が、
りれ等の惰努を反映して米酌においては名に計宅した取艦−巡洋托革
む多数舵漣母拒に計竪の舞軍をやつてゐる外、一方脱稟母艦の五十亮
噸、飛行機一葉四千六盲十一槻遠地等を含む五十七般四千飴萬苑の海
平坦加推算が木月入8下院委員曾を流適いたしましたが、この筆算革
故に常つて、デインソソ下臨海軍委員長は次の如〈官明をいたLてを
(13)

りま†.
「今東海材磯算に上つて本年蟹弼叫照は合計宵七十億苑(その後の追
加に上h二言H底苑に建す)の官栃に上つたが、追加建艦計管完成の噴
には塀合覿は地球を蔽ふ簾前の大海笹力を具へることとなり、われわ
れの率定する如何なる敬故においても攻勢に叫つることが出来るであ
らうJ
 このやうに封日鋼汝寿のための平鹿、飛行機は着々盤へられんとし
てゐるのであります.我々はもちろんそれ等の頗大なる計苛に∬くに
は普らないのであゎま†が、人的安来は別として故に上ろカを似て指
軸を世倒せんとしてゐる彼等の意撃セけは少くとも念頭におくべきで
ありませ与.
 また長紀まで捗を招たなかつた日本に封†る軽艮湖念は漸次影をひ
そめ日本のあなどるべからぎるを挽くものが放出L、現に先般貯米し
た前駐日大使〆ルーの如きは日本人の敢内措辞と皇垂に封する患祓の
魚篭搬音、日本を触偶すべからぎることを頻に祝いてをりますが、去
る入日トPyト市に放て「五年乃至十年、杏五十年後に於て日本はア
クヤ十世の民を部員して定蛮の全繁漁をあげて再び我々に攻撃を加へ
るであらう.」
 と■告を教してゐる位であります。野するにアメyカは鹿大なる軍
用の完成を待つて枯軸困に封し、】大反撃を敢行せんとして和音の決
意を塾めてゐろことは、われわれとして大いに留意すべきことであり
ませう.

 なほ慮扶に外交的鮨二取繰ともいふべき米国の策動が南米諸或その
 他の申立申に射し行はれてゐろことも注目すべき串†であります.
り放ては陰に川場に市ほれてをりま
官の南米訪印、米洲泡商文化御免
y一大練儲への訪米招詣等が亡の
…絹貼附bbf…m調川帥……川畑g………

けるデラジルの参戦後ほ巾北国たる7ルゼyチy、チリIに射すろ曳
昏々は持に激しいのであります。
 米嗣側の焦駐の一矢として最近閑庸を着き短したのほ輌斬次官ウー
ルズのポストソに放ける粥放であります。
 サムルズは入日ポストy市に放て
r中再米和尚が米拘と‰カして歩鞘をA8せてゐる挺に、丁ルゼソチy、
チリlはいまだに碓軸側の戊乱分子の浪床をなし、鳥に研合印塘舶の
動向ほ筒抜けとなり、塀弗耗軒の能瀬ほ撃沈せられ、多放の人命が西
半球水域内で央はれてゐる、併し余は丁ルゼyチy、チリー網田が米
粕虎珂の死活の内争を行つてゐる鮫に、確執餉官民をして今後とも西
昇絹内において勝手な行勅をなさしめ、聯邦の背中にヒロを突き刺
す如き折挿を敢へて†るととを永く許容サるものとは考へられぬ.」と
申したのであります。
 ごの誹諸に勤して亜智南開は他の堺邦との友好拍穣上、ウエルズの
貫は献血できないとなして、ウエルズが何等具払的革†を示さ†し
て、非難を行つたことに喋支流哉を行つた上、チリ1は大統領の訪米
の瀧究を俄に取り収めるにいたつたのでありまナ。九日、チリI外相
.ハロス氏は強硬な駆明を数し「ウエルズの常軌を為せる不海なる輸改
は他の南米諸閲に対するチyIの立場を不愉快ならしめ、かつ辱知し
難い不督の責任を色はしめんとする」ことに最重な挽頻を表明いたし
(14)
7エラIの振浪、リオスチ
語るものであり、入月にお
ました。
 Ttゼソナソ、ナyIともリオ軒涛の決胡琳項斗掬女囚として許博
し得る梅園内において忠甥に繋行に移しっ一っぁった傑.かかる輌拘憐
瀬⊥巾凌距頻に行はれつつある船舶撃沈の賀を蛸鯨せ人とする米閉の
卑筋な謀略にたいして、敢然反撥したことは極めて正常なことであり
ます。
 ウエルズの失言はいふよりも米国の捉米謂閲に封する態度をうつか
り喋つたといふことであつて、口に親書太好を唱へるも拳固の企脱†
るところは桔局は糀米仁放ける朝地の椰立であつて、碓つて米国の希
望に臆ぜぎるものほあらゆる非難といひがかりをつけられるのであり
ます。
 この鈍器に封する野心は結局米英の来電に於ける野心と同じもので
あり、また麟柑アフリカに於ける米英の野心とも同じものであるので
あつて、我々梶軸が聯つてゐるのもこの米英の野染撃破にあることは
申すまでもありません。


 以上簡早に籠二戦線開祖劫併合閑側の攻勢につき述べましたが、も
ちろん我々には海に盗に牲に績壁の偏へがあろ以上、かかろ敵側攻努
に蘇るる葬はないのであ町まして、我々はドイツ、イクリーその他我
我と意を同じくする開成と兆に洋の東西に上つて緊密完全なる協力を
推持し似て米英の野蛮を粉砕し、本館の意義に放けろ仰卯の新秩序、
新平和を軽設しなければならないのであります。
 今や取持は新しい段階に入つてをり、長期乱の様相を見せてまゐり
ました以上、我々も長期戦完建の心構へを新たにLてこの大戦薬に立
ち向はわばならないのであります。
 教洲軌申の≡年、大東斐馳欝の十ケ月ほこれを長期取の見地から見
れば末節の桃戦に過ぎないのでありまトて、これからが木歯の晩学し
かも賓宇流り粛民総力の抹合を変†ろ取研に入つたといつても差支な
いのでありま†.
ハ十月ナ九日放選)