決戦下の理工科学徒に望む 陸軍兵器行政本部教育部長陸軍少佐 鹿島秀雄


 戦局の現段階は御乗知の如く大東粥に於ても、欧洲に於ても共に国
家の総力、∧智の摘漁を轟しての苛烈なろ科挙技術職の綴榊を箋して
ゐる勺
 昨日の鍵秀兵器も今日の新兵器にエつて馳倒し、今日の新央辞も明
日の勃抗兵単にエつて扱糾するといふやうに、今日の兵声の地歩こそ
典に日進月歩でその止まるところを矧らぎる状態である。しかも貌代
取は兵器の賢の閤であると共に、他抑劫の眼であるといほれる如く兵
欝の士を野求するから、新兵艶を哲別考案しただけでは足りない。昨
日故明した新兵器は今B何者何千と放つて明日の敬に間に合はさねば
ならたい。そこに困払なる生産按術他を生ずる理で、それが冬日行は
れてゐるのである。
 ここに「二の例を見るに、いま拙ソ執拗に活躍してゐる執革ほ、晩
酌そむ装甲の座さは〓桓内外であつたのがいまでは一〇糎となむ酵い
ものは〓○桓に達し、恰も大きな大砲を持つた鋼線の挽の憾がある。
柾つてこれに封抗する封敬革砲もその口緋は三、四挫から七、入糎に
増大し、大なるものは】○桓を趨え、かくて取革と料戦革絶とは瓦に
虫ひり狼はれ亡の釈放である.
今日取替の王座を占めてゐる飛行汝が如何に日進月歩してゐるか性
鹿よいはれてゐることであるが、これに封流して今次大戦に新しく現
れた新兵器の花形は電蚊兵辞である。.御衆知の如くこの電汲兵器の出
貌に上つて声の中、寮の中に於ても又は囁硬に放ても敵の飛行槻や渡
船等の我に妃づくのl望「三富キロメートルの速距離に捕へ、飛行機
に上る奇襲、潜水技の曙搾、枚艇に上る夜襲等を困難ならしめるやう
になわ、他方防蛮に時間の飴裕を輿へ、文筆の申又は暗夜に於ける高
射砲、敢闘槻の活動を容易ならしめてゐるのである。
 これ電波兵罪の優劣が今次馳牢の勝敗を左右ナるl大要薫であると
いはれる所以であつて、あの悲鳴を夢げてゐた英国がドイツ変革の蛮
声から救はれたのも、ドイツ潜水汝の漁商破壊扱から小簾を得たのも、
この電蚊兵器のお蔭である。換官すれば美園はこの廿渾兵移のお経で
愈が延びたといふことが出来る。
 このやうな取局に放て事々は常に敵の機先を刺し相野昏秀なる新兵
欝−奇襲兵鞍を完成し、槻を逢せず所要丑を製造して職場に簸り至妙
なる作故に相呼漉せねばならない。
 これが鳥には国家の科学技術陣の組カを挙げて普ろべきは勿論であ
るが、荘拷兵器の研究や製造に任ずるところの軍兵帯技術陣の人その
ものの強化こそ将に刻下の喫緊革である。
 以上の主旨に基いて陸軍に放て新たに按禰部将校制度を設けて中年
依託草生、依託生徒、按術部見習士官、校彿候補生専を理工科大草、
首門革攻上り採用して来つたのである。輌来毎年優秀なる畢生、生徒
持君が多敷志威して既に立沢な扱術賠枚とLて陸軍技砺研究所、陸軍
造兵艦等の研究製造換舶に放て兵帯の研究に鞋備に夜を日に衣で働い
てゐる人もあカ、陸軍惚料柾、捏‡気負部、陸軍鞄域部、陸地刈主郡、
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放芋社−封等に放て各トi門捷術の彗を憤けて活動してゐる人もあ
ゎ、叉彗繰に放て兵器の補給、故梓壷の條窄敵凶哀話の情報蒐
窄作軌地の状溌に即應する現地粥守に碓苧してゐる人もある・こ
の申で特に陸軍が理工崇大雪専門攫校出身者に期待トてゐるとこ
ろは、奇想且扱なる兵器の研究考案宗し且つこれを急辿多旦に製造
することである。前にも述べた如く現代拙の特色は壷の質と丑とを
同時に要求せられるのであつて、この部門こそ絶対儲秀なる技術鄭粁
枚が清純すべきころであり、打下これが目的達成に放腕の青年将校
が多欺文字穎む耗革なる多カを掛けてゐるのである0
 以上の如く内地に於ける桝窄媚鶴の分野から彗緑の補給修理に
到るまであらゆる部門に技術珊肺校が弘出し−盗品鵬に於てその修得
せる専門捷循を似て縦横の括描を馬ト、臣下接術部に放せられたる重
大なる使命を達成しつつあるのであるd
 以上の外優秀なる人は選ばれて火照や大挙院で更に快速なる研究を
し、又外成に駐在して技術情稚竺兇碧馬ト、明日の湖期的墓の出
司を企面してゐる人達もあるQ
次に最近孝で安寧した探捕縄警欒して志棚番謂雷槻琴したとこ
ろを申上げると現在の畢生、牝祉詣那が大に閥毅意洲鬱晶掛し、時局
の五大性を詑革Lてゐると典に、現代[に於ける科確技術の覆審性を
自発してゐる卦は屯に喜ばしく鳩じてゐるところである0
表析動革賄来の覚悟h等について拭間する亡繋H同菅に熱烈なる
青年積循者の決意心底準し常に撫椴杏由蒜徹させてゐる0威る受払
者は「歪頭取窄膠敗の決は咄にわれ瑠青年械楯砺の双眉に犠つてを
ります、今こそ青々は両家のため野村枝術部の竺娘に挺進し今まで
催増したる鼓腑を以てカ蒜の御奉公がしたいので普ソます」と申し
てゐる.
 この熱意、こ払東準」そ残循部輝秒としての最も互平松る簿他事あ
って、園革按循部賭来のため大いに意を吐くするのである0しかしな
がらその革力は未だ十分とはいひ得ない、陸軍に放ては物彗化学、セ
単の基礎拳科を重要鵡し1これを撃記試験榊響こて諷してゐる0
 凡そ近代兵器はあらゆる科挙按祷を璧口し重して析粥考案せられ出
漁せられるものであるから、技循剖勝校とLては放き専門技術者であ
ると同時に的確なる基礎知識の修得者であることが絶対必嬰なのであ
る。この鞋を十分謁慈して受験せられることが必凝である9
 又藤野者の陛位に就ては、これほ十分とは組めるヱとが出来ない・
全般から申して筋骨滞宗の憾を感ずるのである0
 按循部とほ申せ賭校である以↓竺線に取ても脚丸雨飛の下で閑苦
鉄乏に堪へその専門的能力を攣挿トなけれげならないので、扁鍛錬
に留意して、受験潜全員がはち切れるやうな元対を似て試除壌に打む
ことを希望して止まない次第である。
今や兵器の研究に、製造に、使用に攻術決職は8に苛烈な加へ、星
図の庫替きの壷に購して文字猛り柁飼が招けられてをゎ、我が兵
器技術嘩特に優秀なる技術部賭校に期待するところ妹に甚大なもの
がある。
陸軍に於てはこれが完璧を期する馬め各種の手段を和じて誉ノ、今
年も既に御承知の如〈機軍依託拳彗依託生徒を召募し触託畢生は本
年十月中に、依託生徒は来年四月巾に励胡を舶州することになつてゐ
る。ど亨か饉軍なる多数の畢徒諸封が進んで我が陸軍技術部に恵良し
以て図革の嬰求に即應せられんことを切望する次簸である・
                 (十月五日及農)
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