大東亜戦争と簡易保険 逓信次官 手島栄

 この度、洩倍大祓南省が中心となり、この五月中を甥施期間と定
め、国民貯箱浬勅の一環としまして「簡易保鞄一億斯加入運動」を重
囲l舛に展開すること▲なりました.
 大東確執牢は、皇箪の精妙卓抜なる作敬と、忠烈無比なる彗阿に上
♭まして向ふところ敵なく敬捷に敬境を細け、今や東亜に放ける米英
の労力は崩壊し、われ〈は大東魂の黎明をひし〈と身近に感ずる
のであります.併し乍ら、敵はその櫻富なる棍済力をたのみ長期馳に
望を耕し、摘持の粘り強さを示す米英でありますので、敬は寧ろ今後
に在♭といふべきでありますゥ捉つてこの盤職を完致し、大丈亜をそ
の本然の励ぎなき垂に建て直しますためには、青々は今後領一段の決
定と努力とを必準とするのであbます。
 さて、この大東窪取替に勝ち抜くために、われJ〜銃後固比に要衝
きれてをるもの1内最も玄く最も大きな賀耕のTつは国民貯蓄であり
ます.しかもこの留民貯蓄曙強の必要性、敬局の教尿と共に隆々その
度を加へてきてゐるのでありまして、本年度の国民貯蓄増加目標締
が1昨年度の胃七十億に更に六十最を加へl音三十鳳凰と決宕された
 のをみまし<も十分首肯けること1息ひます。大東鵡地学完象のため
に、内局貯蓄が如何に必蓼であるといふことは、ここに吏めて申し上
げるまでもないと存Cぜ†が、懲に、その広大な職費といひ生頑力加
充資金といひ、執れもその大部分はわれ〈駒民の貯蓄に上つてこれ
を帖ひ、調達して行くのであります。もしもわれくが少しでも貯者
の芋を穎めるやうなことがありますれば、それ虹放時下の財政裡研政
策の卸渦なる運行は妨けられ、所謂恕性インフレーショソを招き、盤
職の完建上大きな持告を及ぽすこと1なるのであbます。こ▲に放き
まして、同民貯蓄は政争発行上の相勤必須の婆件であると申さわばな
りません。ところで、この匝民貯蓄の方法と致しましてほ、いろいろ
ありま†が、保瞼に加入することもまたそのlつであり、今回の「簡
易保敬一佳新加入逢動」は特に皆さんにお馴染の簡易俸除の制度を壌
じて、野蛮執故に協力して頂か〜といふ漫動に外なりません.
 簡易保除本来の使命は、国民生活の安定を確保†るといふことは今
更申しあげるまでもないことであわますが、今日、吸時下に放きま1
て酎家が一切を挙げてこれが完象に邁進しなくてはならね秋、この園
民生活の確保といふことは蔽々電宰になつてまゐつたのであります。
即ち国民一人人々の生活の安定があつて初めてそこに覿力の売文があ
り、長期戦にも耐へ滑られるので、簡易保鞄本来の使命は時局的にも
轟々京大であるのであbま†¢
 しかし乍ら、吸時下に松ける簡易保檜は、更にも与}つの、大切な
る使命が附加へられたのであります。それは、簡易保鞄の国民貯蓄と
しての役割でありま†。戦時下の貯著は持に長期に亙つて安宅性をも
つた貯蓄であることが最も革ましいのでありま†。この難から簡易保
楓といふものを見ますと、これは毎月皆さんの蛾込まれた保鞄科を政
府に放きまして特来傑換金として玄擁ひ致しま†¥で、長仙惣呵に亙つ
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 てお知りして軽くものであbまして1肉民の長糊貯壱としては箋に好
執巾機能を傭ニLをるものであゎま†ゃ−しの保愴金支沸の準備金とし
て舞均した領允金は現在二十五億卸を窄竺Jゐるのでありまナが−こ
の積立金は如何やうに彰拍されてゐるかと申しますと、この資金が拭
民の宥和なお金の集積であるといふ性質に鋸みまして、まづ契約者階
級の利益を蹴らうとする捷前から地方公共馳位へ貸付け、各種杜官公
共施設の助長準逮に賛してをります。又、故事急行のために蛮行され
まする尤大な開催の油化に積極的な協力を致しますためにこれが柄入
にその多くを充常数してをります.更に又、敬時下における生薦力蜘
売出に大陸及び南方の開拓に必野なる資金を供給するためにこの種批
債及び債券の購入に充てゝをるのであります.−」の簡易保放の領允金
が国領の滑化、生意力の頓充、東亜弗発宙の閑考等に必葬な資金を巷
供してゐるといふことを考へますれば、私共が簡易倖換に加入すると
いふことは唯故に個人生活の安全を縄催するといふ計りでなく、これ
に上々大きな囲民貯等を形成し、国債の消化なり、生索力り掃充なり
に税確約に協力を致す所以であると思ふのでありまγQ
 現在簡易保輸の奥約高は契約件放五千大官萬件、その倖敵金納は首
〓十億畑に上つてをります。加入の割ムnは人口千人普hエハ首六十人、
即ち三人のうちl天は簡易保愉の加入凄であるといふやうな状態を示
してをるのであります.しかし乍ら、時局の凛犬性と、この事業の使
命とを考へまするならはまだノ1現状を望J浦足することほ出来ない
のでありまして、更に一席の普及増加を切蛮して止まないのでありま
†。去る四月−日から簡易保瞼の環薗保換金朝を−七首伽上り千軋に
引上げられたのでありますが、これに上つて簡易保噂の堵舶を一一席費
挿しその管裁幣加を執るりと1せられた次鶉であります・
 私共は新しき大文題建設の濱に如何なる鋼背妖乏にも封へしのぴ申
忍不竣、必勝の信念を以つて敢つてゐるのでありますごJれは敢締は
勿準銃後国托と挑もその発情に奨りがあつてほたりませんゥ畏くも
昨年十二月入日対米葵貨他の有難き大村を押しまして以東、大東亜敵
軍を言葉に嶺し耳に閲音文字に紺むとき、われノ\ほ油にこの上なく
稚大な、そして明るい希望に充ち、身心共に緊張し損ひ立つのを梵ゆ
るのであbます。かの虞珠琴攻撃の歴史的取巣以来、わが忠勇なる良
平は到るとりろ米英牌の作戦を野放し、畠閑日本は今や坤かしき大淑
正の盟主として全世界の祀鞄を架めてゐるのであります。私兆閑妃ほ
今こそこの「天地の禁ゆるときしにあひrみたみわれ生ける放しあ
ゎ」の光発と衿持とをしみじみと感ザるのであbます.併L乍ら、光
男と殆持とを持つものは、必らずこれに伴ふ父任を荷はねばなbませ
ん。即ちあれくほこの非常時下に生きる皇拘民たるの自先を凍め、
勤労に和み、滑費はこれを最低に迄切り譜め、貯宰はこれを衆高に塩
引き上げ、以つて時局推澹の原劉力たる閑民貯雀のせ甥に寄興するの
堅い妃倍を野†るものと思ひま†ご」の蛙の「簡易保敬一億新加入転
勤」は郎ちこの均民貯蓄転勤の有力なる一現をなすものでありま†・
ど与か東経動の趣旨を御粍捗下さいまして、−甘の御協力を寄せられ
く27)
んことをお願ひする次第であります.
(五月六日放送)