財務近況 大蔵次官 谷口恒二

 丁メyカが我が囲に勤して茸金殊枯を行つたのは1七月〓十大日で
ぁった。之は、用挺柄労の緊迫化を銅する、;の大きな出来事であ
つたのである.
 この資金凍栢と謂ふのは、先づ第一には外呵符醤の管理、撃己は
阿山に放ける資産移動の管理を狙つたもりである0従つて、賛免淡拙
令が頚動すると、米閑政府の許可がなけわば、たとへ米馳に肘産を持
ってをつても、之を発つて吻を箕ふことが出来ない¢
 また折角品物を輸出しても、之を舛つて賓金化するこし.■が出来ね0
偶に繁れたとしても、その代金〜輸入増物山伏済代金に準去ことが
出来ない。南米に掴金して、そこから必弊な物溌を輸入†ることも出
来ない。米国に住んでゐる本邦人は銀行から預金を引出すのにも、本
荊から逮金して茸ふにも、】々政府の許可がなしには出水ない0而も
米所政府の盗用握りを点るに、従来からの収引榊係∽懸瑚については
好打を輿へろが、研戎の秤狩収引については頼んど針吋しないと謂ふ
有捷である。
我が国に於いても、かぅトた跡態の教生は出前から稚慈して、十分
な封鰯と準備が出来てをつたので、資金流枯の電報が入ろと粁に外見
人関係塀引取耗規則を制定して英、米、髄印その他我が回に対して契
金凍繕を行つた諸園の在位国人、及び法人の鮮済生活全般1卜亙つ
て項耗を行ふなと、各般の靖定を珂じたので、ことなきを褐たので
ある0
 かやうにして、我が国しL英、米その他の諸閑との聞の裡靖交渉は杜
拍に泣い状況に格つた0・あ時以後の外戚貿易を見れば、敢料肋乱の
激化に尉つて四月、五月頃には増加を示してゐた鶴二面向睡出甥易が
七月以後は和音の減少ししなつてゐる。輸入J窪動歯噂.琴卜鮨和を了つ
てゐたものもあつた陶係上、即座に減少すろことはなかつたのである
が、矢張減少空前してゐる。併し東亜共頚圏内籍飽からの安野物契の
取入は増加してゐるので、英、米桐均が資金凍揺に依つて、我が印を
苦しめようとした緒果、我が国は山向鴇つてゐないばかりでなく反つ
て大東亜共奨樹の確立を山渉前進せしめたやうな衣妨である。
 政府に於いては、この執鮎に即戯すろ積めに、いはゆる拡散他動町
立を樹立した。即ち、軍備を急洩に増強し、東亜共糞常に於けろ零野
物資の日給盟制を絶立し、なかんづく、基埠物賛たろ練糾し」石奴の生
壷を縄保する一方、周民生油の最低限度を砲肝すろりとを現数に、物
資の動員計輩を作つたのであろ。之に伴つて、生意力拡充計撃−堺潜
動員計軍、賓金統制計宅革も相性いで設定されて、著々振放瀬野が完
備されたのである。
瀬算についても、これ等の諸計宅に即題して、徹底的な師淑を行つ
た。即ち、九月に決定された節約丈行案でほ、一普針と特別さ計を
合すと、十三億二千薫風を超ゆろのである。併し、他方箪梅山村攣−
米穀の糖琵け、この麒として一刻も忽がせに出発ないのであるから、
(さ)

今資召焦される随時講骨に、之等の追加預算案ごどや提出することに
決忘Lた次坊である。
 臨時警に梱溌案を鐘出いたすことと、†−月一日から捷革卯億上
を行つたことについては、既に一日に放逸いたした添Pある。
 また来年世の瀧算の輌成についても、時局に拭みて最に必欝な称費
以外には之を計上せず、既定の経費でも鞋正に批判して、不要不急の
ものは徹底的に之を例済し、蛋郭主義を徹底すろことに努めるととも
に、資金、物資、努耕の計笠と礁算との間の完全な適合に努めて耗に
適鞋放散時報算を組み度いと考へてゐるのである。
 併し乍ら、浣在の南際情労の下に於いては、軍勢費を小心として隣
家財政が膨脹し、延いてげ用債の敷布の塘加することは避けられない
ことと考へらる。
 牲つて、国托硫賀カの吸収は臣よ必審になる.増税があるからとい
つて、貯香に揺みを生ずるや勺なことがあつては大欒である。
 暴走までの貯蓄の成抗は内外多さの際にも拘らず、大地に於いて昭
粥な擦過を辿つてゐるが、資金藷顕の直後に於いて、一時的ではある
が、預金の伸び悩みと銀行券の移牒とを見たのである。之は現金塀引
の朽加、物の配給の不淘滑等にも均るのであらうが、−面非常租態の
切迫したといふ−種の鹿追感から、楚弊を想像し、関東大髭災を憶ひ
合はせ、手許に窮金を退威する頼杓のあつたことにも由爽することと
息はれる。
 併し、之代金くの息ひ過ごLである。地野は何人も夢想だにせ山間
に、而も人力では如何とも馬し難い方法で朝つて来るのであるが、敵
拷の製来は大泣その時期も礁怒出来、捉つて十分に準偽を盤へて之を
折ぐことが舶来るのである。両虎が冷群、眈者でさへあれば、藤野は
決して汲るペきものeはないのであつて、之に土つて和酒興に混乱を
起すや′「なことはなしのである。またl方今日山金融機舶は基摩が極
めて箪観であるから、必要の際には攣らでも預金の支桝に戯ずろモカ
を持つてゐるP栗災暫時に於いてはモラトリアムを行つたのだが、今
変は如何なる者合が起つても、政府は相野に預金の引出取捌阻するや
うなことはしない。
 また海山金融触閑の中に十分なま挑の出来ないものが出来た墳合に
は、之に十分な支沸の出来ろやうにしてやる方針であつて、萬鳩の準
備を整へてゐるのである。貯蓄の増加が免在如何に必婆であるかは十
分和泉知の通である。皆さんは現金を手許に宏くやうな不必要且つ不
用心なことをせず、少しでも多くを貯蓄せられるやう希望する大境で
ある。                 ハ十一月五日澱超し