お米が配給されるまで
お米は申すまでもなく、私凍歯
民の最も大切な食物でありまして
いぎといふ時でも振放に曳くらゐ
がありましたならば、兎に角一時
は凌げるといふわけで、何はさて
おいてもお米は一番大切なわけで
す.
この大切なお米が収硬から、私
遵の家庭に配給されるまでにはど
ういふ径路をとるものでせうか.
お米が私壌の家庭に配給されるま
でのその大筋を申し上げて見るこ
とに致しませう.
お米が作られるまでの農家の方
方の伽埋骨析については今更ここで
申し上げるまでもありませんが、
農家の方々は、人手が足りないと
か肥料の不足とかいふ色々の想い
條件にも拘らず、この非常時を罷
和されて、大野な努力を扱けてを
られるのであります.
さてとり入れの時期が近プきま
すと、町や村では、農家のとり入
れ山南を調べせす.そしてこのとり
入れ高に基づいて鼻骨では兵家の
方々が一年の間に使ふお米の盤を
定めるのです。これを自家用保有
米と申しますが、積りのものは管
題米として全部亨し…印して†ふ¢
です.
鹿家の万々は自分建の手で菅心
して確れたお米は、まヴ血打押に上
げ、お澄明を上げて、これだけ硬れ
ましたといつて甚び、これまでで
ありますとこれを俵にして稗んで
お正月を迎へろのがならはしでし
たが、今日では自家用の保有米を
除いては纂を政府に出してをら
れるのであります.それどとろか、
この頃では、その自家用の保有米
の中から「御用米」などと名づけ
て自ら進んで出してゐるところが
あります.
かうしてお米が村の農業倉庫ま
で渾ばれて衆ますと、頼の躾助汝
査兵の瞼査をうけて、お米の等扱
が付けられ、お米の俵には仰の中
に公けといふ字を甘いた奄フ印が
押されます。かうしてSの印を押
されたお米がいはゆる管理米であ
ります。この管翔米ほ、もう囲の
管潔米でありますから、これまで
のやうに自由に‡又は出来ないし
(男9)
\惜仙川
宗‥‖‖乳■■■■■掛
他人にあげたりrることは勿論、
自分モ費ふことも川狭ません.
この管鞘米は町や村の版繋組合
で集め、それから爛の娠漂組合聯
合曾、つまり悍聯に旧されます.
この爛聯に集つたお米は、先づそ
の峠で食べられるものは大漁その
偶にある僻米混和商業組合とか條
米懲商業組合瀞合曾などいふいろ
いろの名前のお米廉さんの統制閉
性に乗り渡されます.またその附
から外へ出るもの、及び鰊内でつ
かはれるものの一部も.争桝奴塀
へ隼硝構冥脱買組合聯合曾)を通じ
て政府で東上げ、政府から弊風位
のお米産さんの別段に沸下げいた
します.ここからさらにそれぞれ
の米ぼ帝栗租合の手に演り、その
組合員から私意に配給されること
になるのであります.
これはお米が家庭に配給される
までの一番簡単な租合のごく大づ
かみの話でありますが、次に外頭
米の秤入につきましては、外酎の
お券ほ併印やその他から斉入れて
むわますゥこの外閥米買付けは掛
入肇金の関係や何かで而倒であ
り、また柑つてくるにしましても
胎の陥係や賠積の関係がなかなか
面倒なので政府としても大衆苦心
してゐる次第です.
衆に、この四月一日からは東京
むはじめ六大都市でお米の通帳制
が同地されましたが、この制幾が
慨施された目的は、大切な、さう
して鰐属な事情にあるお米を出水
るだけ公平に配給することにある
のでナウこのお米の泡帳制を賀施
†るためには、先づ必嬰なだけの
お米を盤へることが大切だつたの
でありますゥそこで、昨年の秋の
収裡時に皆瀬米の制度を甥施し、
政府米の手持を出水るだけ槍し、
お米を津山食べる都合地へ窪んで
来て、政府の倉庫に戚つておき、
そこで初めて通帳制が心配なく行
はれたので†.
この洩蝶制によるお米の刺激土
は一都では課移されてゐるやうで
すが、決してその土まではどうし
ても買はなければならないといふ
のではないのであ勺ます。何かの
事情でお米が飴る家庭では、一時
配給をうけるのを止めて戴きたい
のであゎます.お米の配給所の中
には、魂ひは配給をうけるのを止
めてはならないなどといふところ
もあるとの話を掃きますがさうい
ふこ−くは絶封にありません。配給
所の方々ほ、お米が態るから一時
配給を止めてほしいといふ申し出
がありましたならば.お米の配給
をその申し出に樅つて止めるやう
にし、また申し出がなくとも飴つ
てゐるやうな家庭には進んで】時
止めるやうに†すめて敷きたいの
です.また御家憐では飴る分は配
給をうけろのを是非とも止めるや
うにして救きたいのであ勺ます。
そのため今後配給を滞らすなどと
いふことは決してありませ心から
勧心配ないやうに願ひまナぞ
またこのことがわかつてゐまし
ても止関東の大東災のときのやうな
りとを穎ひ起して、萬一の租合計
考へてお米穀貯へようとする万が
あろかも仙れません。がそれほ閑
凍の紙湖山挑み配給機関がととの
つてゐろ今〓.全く無用のことで
あります。撫朋どころかそのため
にお米穀くさらすやうなことがあ
つては、まことに申し辞のないこ
とでありまして、取時下お米が一
萄大切な今日、一家}身のことば
かりむ考へて、同胞全晩に迷惑を
かけることは閉場として最もはづ
かしいことでありま†から、かう
した堵へからお米を貯へることほ
相対に、これを避けたいと存じま
す。
先日も頻林大臣が放逸されまし
たやうに、我が囲は、開局が皆自
党してお米の節約にカを合せまし
たならば、文へ吻に行き汚るごと
ほ紬射にないのであります.併し
これにはどうしても、お米を節約
することが大切なのです.御承畑
の洩り、今年は天候が不順なため
内地のお米の出来高は欒観†るこ
とを放刑しま甘ん.私弗はお羊が叫
(さ0)
考璧呵になつたからといつて池晰
Lてはならないのでありまして、
この際極力お米の節約に努めなけ
ればならないのであります.と申
Lますと、「今のお米の配給でも
足りないのにこの上どうして節約
出来るか」とお考へになるかも知
れません.
勿論いままでの誕故によりまし
て、政府でも配給の上で色々と工
夫をこらし、少しでも長い方法を
探るやうに努めますが、お米を費
ふものの側におきましても、もつ
ともつと節約の敵地のあるお家が
あることと存じます.
では、どういふ方法でお米を節
約することが出水るのでせうか血
筋棟御衆知のことでありませうが
それにほ先づ糊灰をよくかんでい
かだくことです。上くかむやうに
致しますと、勧仮は少くて済みま
†し、奥義も上く締れ、胃腸のた
机にもよろしいのです.それから
☆すます代用食や混食をすること
です.都合地では野菜が十分私娼
らない今8、代用食とか泥土をす
ることはむづかしいことですが、
この贋ですから、工夫をこらして
戴きたいのです.裏地の利用を盛
んにすれば、裁分でも青物の不足
を和ふことが出来ます.たとへ】
坤でも牛呼でも峯地ほ活かして使
ふやう、また粥組などでは粥粗で
いる野菜は粥組の手でつくるとい
ふ怒気込でやられるやうにすれば
お米を節約する材料も出てくるわ
けであります9また今年は苧が豊
年ですから.御飯に苧を入れると
か、苧がゆにするとか、豆を混ぜて
たくやうに致しませう.それにバ
ンなどを食ペた場合は、それだけ
御飯は少くて済むわけですからそ
れだけの分はお米を取除いておい
て節約するやうに致しませう.
それからまた、日本人は一般に
食ペすぎるといほれてをりますが
食ヾすぎないやうに致しせせう.
食ヾすぎることは却つて身也をこ
はナ基で、青から「楳八分」とい
ふことが健康に大切なこととされ
てをり一{すf
お米を鳶†る飴地は、釆ゼ未
だあると存じます.いよい上非常
時局になつた今日、お券ほ何より
も大功なものでありますから、こ
の上一■色々と工犬をこらして・
お米をますます脈射するこ上に致
したいものであります.
〔八方二十六日武彦)