炭の配給
棚糾粥議朗 小山和光一
店の上では既に秩も立ちましたが・なほ暑さの厳しい今日この頃に
衆のお話を致しますこと・は、お聴きになる皆績もきぞかしお着いこと
とは存じま†が、一且秋風でも吹き初めますと、そろそろ失火が懸し
くなつて衆るので御座います.
「棉へあれば或なしJと申†言葉も御匹いますやうに、衆の用意は番
い内からして置きませんと、演くなつてからまた懐てて心配む致さな
ければなりません.ここに、これからの浜の配敵性どういふやうにな
る見透しであるか・またそれに射して御家庭ではどういふ心術へを持
つて扱かなければならないかといふことに就きまして、簡単にお帯を
致したいと存じます.
轡ヌ仰の通り今年の衆の配給のやり方ほ、先づ各御荻廃のガスのあ
りなしと−蘇磨の鞍と・塵取との三つの摂準に1りまして、各掛家庭
うか●
紙こに、私共は須の生童が今まで沌巾順調にけ参らないやうになる
のではなからうかと心配してゐるので御座います・
すなはち先づ浜を扱くのに必容な労力や資材は時局柄今後益i窮屈
になるものと考へられるので抑座いまして、如何に地方の東鶉の万々
に朱の払毒に努力を宜ねて斯きましても∵」れからの先の生産性だん
だんと尉灘になつて来るものと考へられるので御座います・
また特に昨年朱の親格を改めましてから、央の品質が大分怒くなつ
たといふ非難が御座いましたので、今月の初めに淡の弟椅と償格に手
直しを加へまして、良い品質の炭の生撞を促進させることに致しまし
たが、良い品質の犬を作る摘めには、どうしても炭の生産丑が淑つて
参るので御座いまして、かれこれ合せて考へますと、大の生蛮はいま
までほど爛飼には参らないばかりでなく▼むしろ蚊つて参る心配さへ
あると息はれるので仰座います.
琴一に折角茨が生産されましても・これを山元から和音の各御家庭
まで窪んで参るととが、非常に射擬となつて参る心配があるので御座
います9
すなはち時局椚確定や、胎や、!フック・馬車・荷車等の敬遠機関
が非常に泡泊して参りまして、冬に泣付くに従ひましていままでのや
ぅに計整通りに窪んで参るといふことが極めてむづかしくなろので御
[[什乱川川
に対する一年聞の配給故意む決めま†とともに、それを適常に月にな
らして月別の配給数濃を決めまして、それに租ひまして各配給折から
毎日配給致してゐる渾で御座います。
この毎月各御家庭に配給になる先の汲丘ほ院役所等からお配りして
あります木演の遺構に何月は何俵、何月は何俵といふふうにはつきり
月別に蕃き込んであるので御座いまして∵しれを御璧になるとお判り
敷けると存じますが・ただいまも申上げました通り、二半分も適者に
月に平均して配給†る計立になつてを勺ますから、必ずしもその月に
お使ひになる分誉芸月に配給するのでは御匿いませんので、多にお
咤ひになる身の一都が夏の内に配給になるといふことになつてゐるの
で御座います.
杜ひまして・もし各御家庭で通帳に背き込んである海月の配給をお
掛りになるやうなことが御座いま↑と・一年間の配給救丑からその舟
だけ、斬るといふことになるかで御座いまして、あとになつてからお
断りになつた分を追加して配給すろことは、一寸出水粂ねる拍前にな
つてゐろので御座います.
配給の茨ほ特別の御寄付のない限り、その都度配給をお受け勅T、こ
とが肝宰かと存ずるので御座いま†.
ところで、ただいまま熟のところ、山村の衆焼の人々の非常な努力
によりまして・炭の生産は大漁嘲渦に歩つてをりま†し、またその結
果、大の配給も計主砲り温んでゐるので御座いま†が、今年の軟から
多にかけての先の配給は、どういふやうになつてさるので伽軽いませ
(46)
廉います9
そこで今年は冬に入つてからの及の配給ほ、毎月母月が果して計亜
流りにうまくさるかどうか分り粂ねるといふ状態で御庄いますが・た
だいまの内ならば、兎に角先の舛寵の方屯隙逸の方もまだまだ幾分か
験裕が卸座いますから、現下の緊迫した情勢下の射策と致しまして・
配給の月を繰上げたらどうかといふことをいろいろと柑鱗致しました
精兵、農林省や鮮給業者に朱の手持のある取り、十月分でも十二月分
でも、今月か来月中に繰上げて配給してしまふことが肝心でほないか
といふことになつたので御座います.
何れ兵瞳的には各府聯で何月分までを繰上げて舵給するかをきめま
して、各御家庭にも拠ハ知申し上げる管で御座いますが、ただいま逃
ヾたやうに失の生産と輸幾の旧Wが甚しく場屈にならない内に、l俵
でも多くを各御家庭に配給して警差して、いぎといふ殿にも憶てな
いで済むやうにして笹きたいといふ軒‡で御座いますから、各御浜庖
におかれ青しても、事情の拝す限り、政府の方針に協力して相身まし
て、毎月のぎめられた配給をお受けして頂くことはもちろん・繰上げ
て窪町きれる舟をも配給をお受けして裁きたいので御座います・
もちろんの配給をお受けして確くに付きましては、代金の安劫尊い
ろいろと勧轡曾のある向もあらうかとは存じますが.出来得ますなら
ば、隣組、吋等で仮定お考へ屏ひまして、潜常に配給をお受けして
(4丁)
叔きたい−1存ずるので御座います.
なはかうして配給をお受けして戴きました演の碇場等にお出りの万
もあるやに締いてゐるので狗р「ますが、架は髄するに滞れさへしな
ければ宜しいので御座いますから、緑の下でも、医の桐でも、下に何
か蛮を偉いて砥いて.上には奄でも板でもトクソでも掛けて置くこと
を注激して撒けば十分結構と存じます.
なほ御家庭に通常な偉容が御座いませんければ、町曾や粥組等で共
同して秦地に秩んでせいて、何か上に掛けて置いて戦けば、相普期脱
貯錬も出水ることと存じます.
最後にかうして配給になりました及ほ、多申かかつて使ふべき炎で
御座いますから、その使ひ方には†分御注意願ひまして、一にも二に
も節約を育として使つて裁きたいので御座います.
泉は我が日本の太い山の木を材料にしてr山杓の宗の人々が汗に
まみれて作つた努力の緒晶で御座いますから、}かけでも無駄に使ふ
ことは許されないので御座います.
ただいまのととろ、茨は相常御座いますので、一寸邪止もののやう
にお考へになる方も御座いませうが、多になればその一かけでも太い
ものになりますこ、′反♪私どもが昨年、一昨年と十分無敵したことで
牛タいます。御同棲、昨年の冬の束縛になりまして、現に感激し、之
を犬#に使つて、この難局、この非常時局を瀬切つてさ♪ぜすやう、
各御家庭の御協力をお願ひしてやま朴衆弗で御座います.
ハ入月二十二日放逸)