配電事業の統制

     魂信次曾 山 田 瀧 雄

過日の絶動員祢諭食に於いて「舵裾純利に開†る勅令策鍵粥一が決
完し、近く組仙均法に兆づく励令LLて公布、触施されるといふこと
ほ斬糊∵フジオ等で皆様も飯「軌水知のこし・・Ll恩ひます・
 この配電統制とは、如何なる鮎抒に…づるものであるか・今日の時
局乃至革〜の生活の上に如何なる諌轟を有するものであるか・その狙
ひとナるところを明らかにして、之が‡施に就き皆様の心からなる卸
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協力たお晰ひしたいと作ずるのであります.
硯下の耶大時局を瀬切る摘め、今日我が桝にとり撮も急を湖†るも
のけ牡鹿力の摘充でありますが・申すまでもなく電力は生産力払充の
槻木墟件として、拭防鞘済の圃滑なる避督に至大の関棟を有するもの
であり、従つて電気琳業の紺織・その性格の如何ほ職時下にある我が
閥域に去て碑大の関心事たらざるを得ないのでありまて配碓統制
はb斌琳莱の右の如き確襲他給に鑑み・之む再組織して、その環海の
恍坤丸亀排せしめ・以て時局の黎常に麒へ、闘防絢家に奉仕せしむる
ことを目的とするものに外ならないのでありますb
 摘みまするに我が国の蓬莱界ほ、揃洲却攣峠に支那事鍵甲勃々を契
槻と致しまして、粗雑の紡頒工業を中心としたものから、窺豪並びに
化掛工濃に沌鮎を檻いた朗防隣家的なるものへと急速に縮成番が行は
れつつあるのであります0わけて天然溌淑に盗まれぬ我が囲に於いて
ほ、撫から布を生ぜしむる如き化準工業の表題は照射的なる凝求であ
り、近年この種の薦詫は飛締的な技尿を見つつあるのであります.そ
の酋然の綽果とし↑電力滞黎の急激なる増加空前してゐるのでありま
†ごしれ等の事業が如何に多くの電力を附費すろものであるか、高
教岬し辛すとアル…サム驚貰菜の如きは、壷に就き二萬何千キ
 X時といふ電力を使ふのでありま†.之を電燈に引直して見ますと、
三十燐光の電燈に†れば、約宵萬俺を蒜聞鮎すことになりまLて、
 これほT旺満潮くらゐの都市全部の電燈故に堪敵するのであ呈す.
 その他;ネジサムの製遽電気蛙に依る特殊鋼の整琴電気を原料
 としで滑襲するといはれるやうな用途が渉山…舵て狭ま1た。剛防圃
 瀦と儒軋との関係は笹i帝療となるのでありま†.
  がるにこれ革の雲を葬す新親館線の綱要関係はどうなつてゐるか
と申し三「と、昨年度までは申々から簡手され、而も落成結゚のもの
軒相営あつた関係上・可成り多くの襲謁析が落成したのでありまして
竣礪設備の上からは左程電力の供給に困難を来さなかつたのでありま
すが・本年度以蜂に於きましてほ、事燈以来の賛材難・殊に霊の温
迫せる情勢を反映致しまして・電力需給の前途は擁めて塵噂Tづきも
のがあるのであります・併しながらここ数年こそ国家興敗の眠るる秋
であることを考へま†るならば・国防駅家の安桂である電力の不足を
手を扶ねて見逸るやぅなことほ・断じて許され得ないのであり写して
我々は何としても、凡ゆる手旗を毒してJしの雛姐穀切り拭けねばな
らねと信ずるのであり孝T¢襲はその方策鶴で告り享Tが、その鳥
めには・先づ我が闘電気事業の現状を克く掃討して見ることが必智で
あります・電気本業はその彗の過程から見ますると始めは村費地で
ある−都市を地絶とする孤立的な別々の串業として出来たものであり
ますが・今日では消費地ししは撫関係に如何ぼる山の中で止最髄に好都
合のところがあればそこに竣憶断を設け、それ等の舞憶断の電気を大
きな幾電線で越路して之を消費地に持つて来る、その放電操相互間を
麟に準粁する・かくして殆ど蒜の電気を;の電気にして、之を配
佗挽で電燈なり・モーターなりへ繋いで、断嬰の用途に充てるのであ
る・釦ち環近の封建せる段招でほ馨るしい地謝的の障善がない限り、
電力の纂、配給、網賓叫・国民経済の琴汎なろ地域に沙つて有機的
に聯繋せられたる一億の鹿気設備として運営せらろるを、最も有利と
†る草葉と成つたのでありますJかくすることが璽汎の倍翌といふ
 粘からいつても・解析といふ動からいっても.最も良いのでありま
 すP然るに今日の電気都濃の現状は、その薮凄過程の池物として、い
 まなほ大喝力網に包容せらる「き地域内に判☆的なる耗転があつたり
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 また同、地域内に多数の専鶏巻か竣撃花獲せしめて、徒らに資材を
 現数した山、また接術的には眈に偉笛曳の発逮斗簸げ、掻火な−簡の
■稚気花輪として、弼地されてゐる碓巾網に就いて見ましても、主とし
て治不杓な糊拍から域ひは竣gだけを、域ひは準檻または配電だけ針
目的とLて、その部分々々に多数の営利倉祀が朝雄してをつて・浄土
その洗場々々を守つてゐるといふのが碩状であります0
 かかろ状態ほ高庇に頚達した問力技術を浦川†る上に於いて・闘家
竹に見て摘めて非能率、不糎滑でありまして・平時に於いても電気薮
管常局と致しましては∵しの阿智的な状態を耕め・碓架串雛の椀常槻
桝む托術の辺地に旧癒させるやう不噺の努力穀排つて葬つたのであり
ます.殊に敬時に際して一朗の総力を周防の一粘に鶴申し上うといふ
時には、閥媒の力身分捻†る個々の布繋が僚利的な性格を糊付ナるの
でほ昏く行かないといふことは、あらゆる革常について一茶はれてゐる
ことでありますが、さきに申上げましたやうな特質を持つてゐる稚魚
串莱については、特に営利的な剖操的な性格の弊涛は砦るしいのであ
ります。それも資材が裡官で電力も放つてゐるといふ状態の噂は飴り
快允たないのでありますが、懲材が足りなくなり電力も不兄して水る
時に、一片の資材も小キロの確力も絶て朗防目的に霜郷的に頻申して
柄杓したいといふ時には、管制的な性柿といふものほ♯るしい秋粘を
暴蛋して来るのであります。二昨年と昨年は数十年来といふ稀有の渇
水でありまして、水力電気が甚だしく不足し・之を補ふへき火力竣電
も石浜不足の掲め設備はありながら大野な電力不足む来し、各方面に
榊歯の氾嵐を来したことは皆様の御紀憶に新しいところと点ふのであ
ります.その瞭にも醗礪魯批の心からの他力があづたたらば.もつと
例滑に耶蛾的一f射場山水たであらうと思はれるのであ巾ますが−現在
の嘘碓叫業藷は、碓力設備の未沌にそれぞれ地域を挿して朗畑してゐ
るのであわまして、その招め、自然その事築の常事者は域力界全線の
ことは考へず.また琴へることも山水ない北均でありまして.専らそ
の小さな掲捌内で収支差雀の堵大を岬るといふ洗頓に紀かれてゐるの
でありまして.その壌構は営利争乱であると公滑車架であると大差ほ
ないのであります.杜つて噺家奇蹟から見た℃力の詞盤がう甘く行か
ないのは碑然であります.徒つてこの鄭を叔へて、一級に配電曾歓を
非難√る何もありますが、また非難に舵する離もありませうが、私は
主としてその☆堵が、その組械の性格がかくさせるのであると思ふの
であります.さらに資材の活用に於いて、現有設備の弟拷について・
また不慮の災寄に楷する謂蠍的な措樫について、現在の机横の性格が
粥の種L毒つて混乱を招くであらうことは想畑に鞭くないのでありま
ナP殊に電気が鏡餅的に奈留大の略ヱ簡の黎備となつてゐるといふ
特性は、ニ仰の浪軋が全開に枚及すろ危険もありますので・峯襲に野
する封策といふものを考へます堵合には・快刀なる桝憩を必黎とする
のであります.
 かく考へて参りますと電気本業は、全的大の電力網を裁幹として−
余部が完全なる一筋の設備として津和さるべきであり・従つて鍵済約
にも技術的にも】人の指喋讃に俵つて、一触の鮮済現位として鍵誉せ
られることが、平時故時を通じての理想であると軒常せぎるみ得ない
のであります.時にそのあらゆる建常に封する基礎性を考へますると
r13)

でありま†・即ちi迭細和楽に洗いては日本型粥昭純式伊仙を槻充強
化蚊しまして、
呪頂耕米
に都つてほ地帖別に悦稚拙眈冊批を設け、そ山州柵か郡山て閉毅巾の
ものとし・理法佗L‘呪稚との間ほ、政府の窓皿k.皿じて紫照なる迎繋
彰保たせるといふことにLたのであります¢少し〈その概墟を申上げ
ますと、頚迭帖に拭いては前佃和帆磯命の怖拭キ鮮て白木載泡佗株式
命批怯が改加され、兜つ川糾山水桝穀郷…にして水竺斉一杯には既
存設仙の沖水力環紹り七→∬パーセント、火力竣紹の八十七パーセン
トわ由総和禽融に統∧=せトむ告1ととし、日下退愕常局に於いて前々
所以の淋鵬k艶めつつあるのであります。これによりまして獲迭砥部
門に於いてH・刑矧的な班郷の向上が柑和せられてゐるのであります
 また配佗祁架に胱きましては、発駅を闘士討謂または礪淋の配催等
新参的トて北折埠光北、閑粥中部、折鶴、中桝、四囲、九州の入
づのブロックに分け.各i地肘杓n配帖劫策を一つに統合して、配慣
特殊合札監細けることし」成つてをりずす。尤も小郡地方に限り妨/、之
 を珊陛・北海のこ批仁政します。そして新しい珊念にオつ繋仙骨融を
 ノ日も捷「甜寸せしむる鮒係J、令朗の卓立づた配稲却耗七1二女先
仙[綿†るこししは叫すまでもないのであけます¢
佃、侃帖帖妹伊批の頂戴料金は政府が決娼†ることと威つてゐるの
でありますが、これに開聯して料金政策に耕き;H薮したいと存じま
す0花瓶料企の決定ほ択他生故に依つて行はるペきものであることは
祁椚のM照」倍然のことであ巾ます。ところが最近に於ける物雌の椅
舵ほH舟つて蕗ハまして・J解物他指数の如きは科学竣生の前年を甘
と放しま†れば、現れ“入十六こ迂も上つてゐるのでありま†.然
るに瑠柁杓食指敗什九十七・六・柁力料命指政は入十・三と一般の建
勢に逆行して伏下してゐるのでありま†。牡つて煉倣血Wから見れば
小咄料和卜椚卜げせ山ばなら山状世トもるのでありますが、物概括に
よる蛸椚は絹鮎州莱全性がその分「麒「て、閑寂と兆に分赦すること
とし・代物倹ュ弛む暇兆せわばならね職呼称靖政策の噂鞘に廠へてこ
の際そのい般的た伯上げ性行はね巧へでをります。併し料金政雄につ
いて何呼の翔矧がないかといへばさうではありません.耶燈等の個人
消費撃ネ佗窺料金は漸次令嗣叫術化へ‘動力料金は蔑築政雄を加味し
たいはゆろ政地的料金を考へて女りま†が、執れも輔々の経済湘係に
す配されま†るので噂叶に桝沖机に瀬現せしめ丁轟く考であり甘ナ.
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 也上を埠杓して鞄禍統制の頓昏を叫上げまするならば
 電気砺染の兆硬佳架とトての謂黎性、印防上.開局転済上に於ける
 耗汎なる公衆性、特に接梢的なる高髭の投合津鴨性に鋸み、包来の
 日由*頚的なる糾繊しJ性格の呪領功罪をば再組成致しまして二)寛
 勒主務に印せる電力の配紛を逝正、R敏活に賀漉し縛るが如き態勢
 を盤へ三)将に防串等紫急なる闘士防衛にも・迅速柴敢に料虚し得
 るものとし▲呈レまた描正なる料金政策の徹底を捌し得るものとする
 ほか(雪辺遠問よわ配電を混じ滑贅の末端に至るまで、相互に有功
 的一段の関迎を保たしめ毒)之とともに資材、資木の釆複凍下を盤
 潔し、魚油の糾合、電力潮流の改番噂の方法に依つて凡ゆる無駄を
 排除し、一キロの慣気と挑も衆も有数に最も合郡的に柄府致すこと
 を食倒してゐるものであります。
 今や隅雀は取締の鍵に低速し、八紘一宇の大郷心穀蛙して、東部共
秦周を純血せんとする我が閻の郷愁に射し、英米等碩状維持酎家挿の
拡追は日に日に加簸せられつつあるのであります.私どもは官民朝野
彰岡はず、一丸となつてこの闊難突破に邁進しなければならぬのであ
ります。之が環めには閉内膣制を鞍僻一新して、従来の削由主義的な
概念、潜利主義的な槻構を一国して、域私奉公の念に燃・ズ高度閥防酎
家の完成にまつしぐらに爽湛せねばならぬと息ふのであります・
 電力閉策はその閉内新絶制蟹規の一朔として、之を電力界に具現せ
んとするものであります.郎ち徒に資材不足を嘲つことなく.徒に辟
僻の都府を訴へることなく、他力本願を捨てて自力を悼み、以て夙難
奥地の桝動力の一架か掛常せんとするものであることは、おわかりに
なつたことと思ひます.政府ほ時局の索迫と電力再組成の急務である
に鋸み純力醍備を進め、本年旺一杯にほ各用濯曾紅の設立を了したい
決心でをりますが∵」の佗カ所災の羅終の目的を耳徹せしめるや杏や
は、繋つて皆様曙力椚故老の双礪にあるともいへるのであります・甚
だ寄矯なことを申すやうでありますが、贋i申上げましたやうに有力
団策殊に配紹統制は褐力動員といふことを、】大場日に致してをりま
す.柁力動員とは不急不必用途の電力滑費を簡渡して、之を同家繋急
の射途に向けんたするものでありますから.一に皆様の御協力に待つ
ところが大きいのであります。本年は前年前々年に比して電力は丑官
でありまナが、なほ閥媒的な緊急絹頻は山放してゐる甘清であケます
から、閉場の一人々々が問力の苅黎性について†分なる掬辣を持たれ
電力附輿の節約に、媒に減私奉公、政府と倶に手を携へ、今日の非常
時局を燕り切る決意と甥咤とを必要とするのであります.何卒閥揖各
位に於かれましてほ、政府の怠のあるところを創意塀下さいまして・
この上とも頂墳なる碓力の槻龍頭提に抑協力あらんことを切繋する次
第であります.     (八月五日放送)