真の心掛け
長い雨の後、京もい上いよ盛り
になり袈には大きな入砥宰がむく
むくとわく夏が計れました.この
著さにも負けず冬日元気でお鋤き
になる皆様には、米薗に卸普弊さ
までごぎいます.長雨や水が出た
後は想い病気がはやり易いもので
あります.都島の中は開け放つて
十分新鮮な集束を洩はせて浪窺を
とり除くやうにし、又夜具ほ勿漁
蚊帳まで早く日光によく常るやう
仁政しませう。すづて精槻にし、
上く曙すやぅにすることが肝心で
あります.
長雨や水が出た後は、とりわけ
砺生に煮をつけなければなりま.せ
ん.さうでなくてさへ「克洩や恢
を好まず甥革のむd「夜機の餌う
ちよせし鋲かな」といふ俳句など
ありますやうに及は私共の身担が
翳り勝な時であります.
併し勒時下の園民として、お尉
に御準公するにはどうしても身地
を丈矢にしておかなければならな
いのでありますから、私共はこの
真にめげず.毎日早超をしてラジ
オ捜撰や、冷水摩擦などをし、又
山や川や海に近いところにおいて
の人は山覚りや海水搭をするなど
いろいろと工夫して身鰭を鍛えた
いものであります¢
ところで又は暴いものですから
ともすれば、つい不凍坐をし勝ち
になり、却つて身絶をこわすこと
が多いのでありま†が、この夏は
とりわけ衛生に十分気をつけるこ
とが何よりも大切であると存じま
す.
葡生に気をつけると申しまして
も、別に何も改まつた難かしいこ
とをする得ではなく、お互ひにわ
かり切つたことを架行に移せばよ
いのであります。しかしわかり切
ったことだと申しましても、いざ
賀行するとなると却つてそれだけ
に赦しい欝で、わかり切つたこと
を梁際に行はないから、病気にも
なるのであります.
真の衛生として気をつけなけれ
ばならないことは申すまでもあり
ませんが、先づ食ヾ過ぎないこと
冷たいものを飲み過ぎないこと・
それに増給えをしないことであり
ま†.支ほ太へものが流さり易い
ときですから、上く衆をつけるや
ぅにしなければなりません.又お
弟妹しい果物が多いときでありま
すが、これも食ヾ過ぎないやうに
致しませう.と申しましてもくさ
つたから、根つたからすでるとい
ふのは物の大切なこの瞭、兄に勿
性ない和しでありますから、かう
いふことのないやうに竣め捺庁に
作つたり、求めたりしておきませ
えノ●
又糊は山水るだけ一家そろつて
早起きをすることに致しませう・
それからもし時間や仕事が許しま
したならば整艇をすることでナ.
伎かな時間でも妊球をしまナと.
済もすつきりなり、放れも忘れて
しまつたやうに元気が出てくるも
ので、仕不毛よく佃来ますから、
暑いときには反つて仕事の能率が
高まります.そして城れを翌日に
持ち越さないで翌日は又元気一杯
に働くやうに夜はぐつナウと眠る
ことで†。払びにふけつて夜ふか
(釘)
しをし翌日は元気のない背い顔を
してゐるやうなことは者の時代に
は大目に見られても、今の時代で
は申す迄もなく一番いけないこと
でナウ健全な娯紫といふことは疲
れをやすめ英気を拳ふ小.めに必要
なことでありま†が、放びすぎて
身段を映れさせることは避けなけ
ればなゎません。夜ふかしが幾つ
て病気になるなどとは戦時下の囲
民としては許されないことであり
ます.とにかく無理をしないこと
これが真の衛生に一番肝心であり
ま†.撫翔をして大切な身飽をこ
わしてしまつては何んにもなりま
せん.
併し今はこんなことに構はず、
腕−杯に働いてをられる、万が多い
のであります.又私凄も故地のこ
とを息へば、丈だからといつて骨
休めすることほ出水ません。かや
うrよでも特別に一仰かなければな
らない粁炉蘇ドかからないために
一番大切なことは心を架張させ、
何時も張り切つてゐることです。
だらけきつた気分で仕那むしてゐ
ますと、仕串はほかどらないもの
だし、疲れもひどくなります。そ
れに比べ易い8に一敗懸命「汗を
流して働いてゐると、そこにほ亦
雷ふに冒はれぬ程の涼1さがある
ことに気がつくものであります.
例へば触ひのひととき、又は仕事
を挺へてからのひとし」き、ほつと
して汗を武ひながら冷たい凪に吹
かれる時の涼しさ或は夜怨の星を
見上げるときの涼しさといふもの
はほんたうに汁を決して働くもの
だけが灯る限りない涼しさであり
ます。かうしてはたらくことは本
営に真の身碇を鍛へることになり
ます.家に締ると均やがrお父さ
んお締りなさいJと飛んで来る.
奥さんが、お疲れでせう十笑腕で
迎へる.家中が革つて策頗で迎へ
るときほ、例主人の一日の疲れも、
たちどころに吹き飛んでしまふの
です.家庭は人の涌動力の瀕です
一家が心から爪突甑で簸り迎へて
御ま人をはげま†時.和さ人は何
にもまして元気づけられ.それこ
そ勇気百倍、一万鼠一杯で働くこと
が出水るのでありま†.二億一心
といふ威の紘力は先づ家庭が一つ
の心となつて力を協せて行くとこ
ろから出て来るものであ巾ます.
そして一円働いた汗ほ.お風呂
や行水や又氷シ浴びてさつばりと
洗つたり流したりLま†と、†が
†がtい常将にな勺ます.
身睦も着てゐるものも清瀬にし
ておくといふことほ真の衛生とし
て大切なことです.
かういふふうに、衛姑に気をつ
け身蛙を大卒仁して皆でカキ協せ
て働きますと、真の暑さも何んの
その、真におこりやすい病気など
も換れをなして近づくりとは出来
なくなります●
真に多い病気としましては、脇
チプスや沸痢又子供さんの疫刑、
それにコレラなどといふ停染捕が
あハま†が、かうした病気は、徹
生に注意して身塩を強くしておき
ま†と、病気に椛らないで†ます
ことが山来るのであります.この
場チプスや赤椚にかからないやう
にするためには、湖防・拭射をうけ
ること、すを洗せしと、槌が食物
にたからないやうにすること、外
ではなるべく物を食へないやうに
することが大切であ巾ます.捷刑
といふのは水痢が子供に来たもの
で、疫痢とは子供の赤椚といつて
上ろしいのですが、さつきまで元
気でゐた子供が、急にぐつたりと
して元気がなくなり、ごろごろ撞
ころんでゐるやうなことがありま
†.覿に手を俄れて見ますと火の
やうな黙さで犬鍵高い撫です.−」
んな租合は疫痢でありま†から大
急ぎでお†老にかけつけて下さい
(38)
私掬の身飽は自分ひとりのもの
ではなく、お均の身仇岨であります
今やドイツとソデイエートの職申
を‖確つて、時局は名主五大になつ
て楽たのであ勺ます.かういふ五
大な時局にあつては、私凄はいよ
い上自分の仕串にほげみ御奉公の
妹を致さなければなりません.又
これと同時に、何時でもお園のお
役に立ちますやうに身抱を丈夫に
しておくことが何上りも大切であ
ります. ハ七月二十四日放選)