総力戦と職場の安全 厚生次官 児玉九一

 明七月」日から全開安全週間が始まります・工場・鉱山、エ番場な
ど、全図のあらゆる職場に、閑雅と爪包十字の安東跳とが柑げられて
居るのを皆さんは見かけられる−しゝと存じます0英庖では・「柑力職
だ努めよ安全」と云ふ標語をモットーとして銃後煎薬職士が、職時生
麗の大切な任鞍を強く心に刻みつけて、職場に事故や、火串や、陣攻
を起さないやう作環の安全化を日持として懸命の努力を排つて椚るの
であります.
然し今私共が、全図の産繋職場に向つてお威ひして居りま†此の「紘
力戦だ努め上安全」と云ふ掛け黎は決して職場の人凄だけの開題では
なく、戦時下に在る】般閥民の日常生活と決して無関係ではありませ
ぬ.
抑i級力放下の売薬陣督は、銚後の甥職部操であつて・職時下用尺
の粂面的汚勤と切つても切れない関係に立つて居るのであります・其
題で働いてゐる人達は、第一線の兵醸に銃砲河襲穀作つて達る後方勅
林部隙たることを似て自ら任じて居ります・又恭1朽撥に国民の線力
頚揮をする招めには所内生活の不安を排撃する生産醤部族たる付念
を以て働いて居るのでありまして此等生産搬閉珊険の郡陳貞ほ河鹿か
ら生れ出るかと言ひますと、皆さんの家庭が共の生れ故郷であつて、
後から後からと職場の門をくぐつて来る若い純潔敬士を育てつつある
のが皆さんの家庭であります.共の家庭の兜沼が職場の災浄事故と大
挙弼壊な関係にあるのであります.今日家庭拍偶のしつけの不完全な
一つの現れとして、往来にガラスのカケが落ちて居ても、其れほかた
つけて濁るに及ばない、といふやうな悪い考へ方が間尺生活の−部に
磯つて居るために、職場の安全化に多大の妨靖をなして居るといふこ
とは、皆さんち酌得ざれるに逢ひないと思ひます.

          ×          ×

 魂に私は、職場の指導的地位にある方々にお晰ひ致したいのであり
ますゥ職場の安全化が、勤労者を頂つてゐる皆さんの・留家に封ナる
粛啓義挙であることを輝くお考へ下きつて・安祭渕間に大いに努力を
排つて戴きたいと恩ひます.唯今地力靴下に准つて閉場的黎繋が生産
力の棟充に集つて屠るのでありますが、甚だ逝憾なことには最近建築
助士の中に鳥きたほれるものが式事に号加し・又工場の火災串故も段
々埼して発てゐるのでありま†言うしで災器の犠排瀦には若い人々、
職場へ迂入りたての人々が多いのでありますが・此のことは濫轟珂妨
カにも響いて奉りますので、職場の相浦的地位にある皆さんは−銃後
に生蛮滞陳の部隆革・LT、明日からの安全週間を据禽亡して−今後
の安粂渾軌に大いなる築枕を革げて戴きたいのであります・
(1})


 次に又私は、専業戦士諸君にお前ひしたいのであります、曾ての時
代に於いては二身の光身出世が粟瀞に精を出†摘みであり、}家の簗
賂が労働の目標であつたかも知れませね.然L今は余聞民が脂零して
居る場合であります.そして其の馬に無くてはならない「物」、この
r物」の大部分が諸富の硫と腕とから生み出されなけわばならない場
合であります。諸君に依つて必要な物が生み出されて始めて組力戦が
出来るのであります。組力戦が出来てこそ而かも比の絶力戦は批の先
き何年続けて行かなければならぬか分りませぬ.それ故、諸君の腔ほ、
園を護るための大切な膣であります.怪我、あやまちのないやぅに細
かく気をくばる必要ほ、自分一身の馬めばかりではありませぬ.閑家
総力執の戦押力を少しでも減らさない馬めであります。又自分の不淫
意のために工場が火事になつたとすれば、それは日本の団の大きな災
でありま†.挽けたボルトが一木落ちたのを英の倫にしておいて蹄つ
た馬めに工場を短いてしまつた人もあります。懐かの不拭嵩であ巾ま
しても、結果に於いては甘家に大きな災を及ぽしたことになりま†。
又材料の積み方が悪かつた馬めに徴兵絶査前の青年が足む折つたとす
れば、それは←人の軍人む欠つたと同様であります.斯様なことは皆
様既に†分御釆卸の革でありまして、どうぞ諸君は此の心桝へを以て、
同位ほ戦友であると考へてお互に匝ひあつて戴きたいと考へて悟りま
す.

           ×           ×

 今や正教瀬田年、犬稜威の下忠勇なる皇軍将兵は林々たろ戦勝を続
けで、大いなる執巣を挙げて居りますが、掲yの開戦、其の他朗際情
勢を廻る帝国の地位は釜;窟且犬を加へつりあります。このときに営
りまして、お互に柑携へ相協力し合つて、職場を迅じて御閥に御率公
致す染倍を固めねばならぬと存ずる次第でありま†.
           

(六月三十日放送)