事変下の社会事業 厚生次官 児玉九一

 茶正弗紫悶の酌量として、東洋永遠の平和穀確立し、さらにまた世
界の犬動乱の渦中にあつて、その新秩序の建設に邁進しっつある現下
の我が留に於いては、一億一心許ッの一人一人が、漏れなくそのとこ
ろを得て者び勇んで、その8その日の薬を励み、大政現驚の食を革げ
なければならぬのは常然のことである.これが馬めには強い者は窺い
者を助け.若い人は宅いたる方をいたは¢、一億の民が皆手をつなぎ
あつて、一人の落伍者もなく遠い嘘Lい道を歩まねばならない.いふ
までもなく、一億の民意くが奉避であり、壮健であり一人立ちできる
とは決して申すことができない。不事柄を得て療養の賓に鮨†ろこと
・もある.
 或払はまた宅齢にして閑暇利珊、頼るべき家族もない方々もおる.
或ひはまた山家の杜石なる主人に先立たれて、母一人子一人ぞの筆者
の馬ぬに働くことさへできね母凝もある。かくの如き人々は不迅とい
ほうか不幸といはうか、不測の事情の積めに、心ならず屯救済の手の
狂ばされるを待たざるを得ぬ鮨粍に描つたものである.これ等む救ひ、
これ等をして再起奉公せしむるのは、蜜に意芋札たる健全な人々の丈
任だと思ふのであろ。鄭粁扱者は何をおいても之を保挺Lなければな
(さ)

らない.向三軒雨桝巾人々はいはゆる隅傑柏扶の夷はしい手を延べな
ければならない。商家、公共掬怯もまた‡任を負ひ、所々の、村々の
どの隅に行つても曙い、険欝な場面の見られないだけの方雉を粥じな
ければならないのである.
 右のやうな不革な人々を救済し且つまた、之を飽全なる囲民に育て
あげ・明かるい批曾、健全な園民を連投せむが馬め生れ出たものが、
融合帯革なのである.慈巷病院とか、科見陰とか、養宅陵とかは恐ら
く融合帝乗務の第山に着目したものと思ふ.我が国に於ける融合本業
ほ壮時非常なる棄を趣げ、その敷金惚に六七千を算し、その鹿♯の
如きも年々七千鹿刺を租してゐると恩ふ。その祓頼もまた穣めて多く、
計禽のあらゆる椰門に及び、生活のあらゆる角度に壊してゐるのであ
るごしれに伴ひ方饉萎負として日夜簡閲を扱けらるる方々の敷も入萬
を笑破したのである。政府出びに公共鞠他の之に掛†る的心もまた喋
に高まって参り、撞的に敢曾革策に魂り出してきたと同時に、いは
ゆる鷲血沈の方策により、国民全捜の生活費先にカを注ぐに垂つた
ことほ河鹿に稚へない.すなはち救排洩の制鴇を初めとして、ヰ予備
■燻、廿♯仲宰、防費を甘舞、辞世、乳幼兇の傑漣等、相普の
捜制を盤へるに壷つたのである.またいはゆる紋曾保険の形をと?て、
敵骨の中丁窪のま−仰の垂と生活の安宅とを目指したものに、一
務舟魚、’●_斗●、婁l、_l一‡♯l等耗多羽期的の施
設む見るに五つた。特殊の挟痢に射すろものとして、悪事所の全国
的の普及と埼核蛮所の犬堵顎を見るに至つたのも、全く洗曾串渠家
の雀開の結果に外ならないのである.
 かく考へて見ると、我が商最大の触晒といはれてゐる.野性乳幼見
の倖建の河野も頼蕨をはじめ、あらゆる疾病に射†る掛熊の隅睦も、
先づ以て敵骨帯革として項り上げられ、団家、灸共細洩の施設に移行
しっつある現状といほねばならない.ここに潔く栽多の撫粥に属せず
努力せられた融合事業家各位に満腹の敬意と感謝の意を表したいと恩
ふ・併しながら、これ等各般の串椚につき、如何に廃家が法制中略へ、
隈備を充‡しても、批曾ヰ築の傾分は少しも域じない.同衆施懲にも
自ら限氏がある.その婆曹もまた例l的たるを免れない.同家自ら行
ふを通常としないやぅな場面も多々あるのピあろ。況や自ら弛んで、
この築に常られる民間の男士も敷多い。自ら進んで挿材を榊たるる篤
志薮も敷多い。これ等共はしい方々の恵をのばしむる馬め、襲はしい
領域を庶く軒くとつて置くこともぜた‡ばしい必宰‡だと息ふ.
 鼻恵に於かせられても、これ等批曾豪にほ、敷々の御仁慈を垂れ
させられたゃその二つ一つについてほ申述べないが 鼻后陛下の緒核
に苧る御意の如き、鳥太厄陛†の瀬患者に封†る御仁慈の如き
嵩民の等しく恐博するところである.
 さらに過妻を席みるに、厚くも明治天鼻にほ、明治四†四年担花の
佳節に常り・御勅語を下させ給ひ、撫革の騎民に射し触弊政醸し似て
済生の潰を弘めしめられまして、ここに恩賜肘掛済生骨の設立を見る
に至つたのである0これぞ朱に牡叢保経に帽†る融合串策に一新短刀
を開いたものであつて、閣烏の銘紀すべき利手耕である.偶々明日は
済生曾の創立≡十周年氾▲箋入水革行せられ、良くも 島后陛下の行啓
を仰ぎ奉ることとなつて蟄.驚破常盤感激に堪へね次報である.
 ここに礁んで 島宝の御禁漁を仰ぎ革り、軟骨事業に常らるる絶て
の方々とともに・御仁慈の慈を革くる絶ての開局とともに赤戦を被漉
して、御恩召に拾ひ率らんことを期†る次鮪であるu
                       ハ五月ニ†九日放鳥〕