労働者年金保険に就て 保険院長官 樋貝詮三

 多年泌宅されて来ました民間の
人孤恩給制度が設けられることと
なりました.と申しま†のは、只
今講魯で山不滅叩中の仙労働老年金とい
ふものがこれであります。血を以
て郷奉公をする軍人や専ら公務に
従帯する官吏には明治の初に於い
て良き 太御心を似て恩給制庶が
問けられたのであ〜ました.
 今や壮舛が大帆換む拭みようと
し、加搾におきましては、牧が囲を
中心として新米拙が桃設されよう
としてを巾まして、無難の如きも
特に利潤を氾求する、個人の活動
しし几てはならなくなりまして、周
波の大日的に掛合さるへき国民活
恥と見るのが正常マあります.従
て各櫛の産業の敬士、釦ち労働凄
も浸早やキ本主故時代に放けるや
ぅに個人たる資本家にその労働を
繁つて、均分個人の生活をしてゐ
るといふものでは無くなつて、そ
の職域に奉公し精進することに因
つて絵合図力の構成に参加するこ
ととなるのでありま†。平たく申
せば労働者は、その筋カを挙げて
この園家の大日的に注ぎ込むもの
であります。多少の、程度の墓こ
そあれ、軍人が職場に御奉公する
のとその澱味に於て全〈同じにな
つて衆たのであ巾ます。
 しかしながら翔つて労働者の個
人の生活を見ますると、兎に角に、
その性だけが資木でありまナ、病
気を、老後を、考へますと、意気の
氾壊し、心の暗くなるものがない
のではありますまい.これも尤で
あります。ありますがしかし、こ
こで意気が氾壊したり、自発が失
はれたり致しましては、条迫せろ
時局を乗切ることは到底出来ませ
ん.しかし、労働者稚潜、安んじて
頂きたい.その折東や捷故に対し
ては己に健康保瞼の制度がありま
す.而して老後の生活に封しては
ここに野馳老年金の制度が生れ上
ぅとしてゐるのでありま†.本制
度資施の蜘は、十分と迄は行かな
いとしても、一確の安心が縛らる
ることと思はれるのでありまナ.
今.政府今岡の捉轟の内容を申し
て見ますと、
 (一、黎老年金) 督流の工場に
働いてゐる労働者であるならは二
十年以上、銅山の坑内犬であるな
らば十先年以上働いて、前者では
五十先議、徒者でほ五十故に達し
ますと、これに、その聞L−得た給
料のハ平均新しの四分ノニ以上)
に歯る年金を、死ね迄、園から支
給致します.
 又(二)その年数に達しなくと
も三年以上労働者となつてをつて
病気なり愕攻なりをし、不具攻疾
濱となつたやうの噂には.その程
度の高い渚には固から終生年金を
く 89)

支給し、その程度の低い者には一
時金を才於するのであトます、そ
の壌合の金叡はやはり平均給料の
四分ノ一であります.
 又.ハ三、脱退手常)かうした年
金を受ける年数に速せずに、月つ
不具壌疾にもならずに、紫朗老を
止めるに至つた人にも、柏薗の一
時金を支給し、
 又、(四、迫族年金)二十年以上
労働者としてをつた者が死亡した
ときは、本人が年金を受けてゐた
と育とを粥はず、その浄族には、
木人の死亡後十年間だけ、本人の
年金の年分に替るものを支給する
ことにしてあるのであります.
 以上のかかる支給を致しますた
めには瀦資が必嬰でありますが、
これがためには、串葉主も、労働者
も、囲も出し合ふのであります。
 労働者は給料一囲について三鋲
一寸の割で、料金をなして行き、革
帯壷もこれと同額の掛金をなし、
何もまたこれにつき一定の魚汝を
なして行くのであります.
 比等の資源で前に岬したやうの
年瑞などむ文扮しま†が、その源
資ほ傍ら、逢用して参りま†から、
その運用の仕方に依つて井虞に除.
桁金が牡ずるのであります。その
紛糾命は労働渚の耐利脆…批に位つ
て蘇る破滅であ山ます.
 かくの泊りに労働者に帆紛むつ
くやうに成つたといふことは、「生
満氾がmへる」といふ物賀的のこ
と以外に、民間の労働といふもの
が仙川揃なる意味に於て、両杜に、
仙例次的のものとなつたといふこと
が秘められたといふ粘が、考へて
拭きたい所であります.
 睨卜眈に宅鮨になつた渚には、
これから山水る制度は役に立たね
と御考になるかも知れませんが、
此時の人々にも、多少の特別の攻
孜もしてありますし、それに、持
前の山椚さんなり、御干さんなりは
勿駒、檻ぐに適用を受けらるるも
のでありますし、労働の意味が賂
又.同家のこれに射する随扱が、
♯叩められたといふことむ以ても、
大いに一慰めて頂きたいと息ふので
あります.
 かかる制度は刷民のあらゆろ万
両に腑大して行き定いのでありま
†が、時局逼迫り折柄、一時も掛強
の出来ね労働者補習のために先づ
この浄物する次鶉であります、錆
常におかせられじも.一触でも多
くの石浜.一婁でも多くの擬械を
生産して、高度周防闊衆愚制の確
立に寄興せられんこと穀招むもの
であります.〔二月十三白放迭)