九月に多い
台風の話
そろ/\台風の季節が近づいたので、今回は台風に
ついて話をしよう。
台風は普通我が南洋群島の付近で、七月から十一月
にかけて発生するが、九月が最も多く、九月には平均五個
発生する。尤も内地付近にやつて来る台風は、この内約半分で
あり、更に内地に上陸するのはこれよりも少くなつて来るから
内地を襲ふ台風は年に平均二三回位のものである。
かうして南洋群島の附近に発生する台風は、琉球の附近を廻
つて内地へやつて来る。従つて琉球附近では台風が多い訳で、
今年の七月には四回も台風に襲はれた。
其処でこの台風は一体どうして起るのかと言へば、その原因
は太陽の熱である。台風は前述のやうに熱帯地方の海上で発生
するが、その発生する順序は、太陽の熱によつて水蒸気が蒸発
し、空中に水蒸気が沢山たまる。そして空気が上へ動きはじめ
ると水蒸気は次第に凝つて雪になる。
それからその
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それからその水蒸気が水に凝るとき熱を峯中に属すと、この
黙が上昇菊流を銀くする。上昇菊流が強くなると周囲から峯気
が集り、渦巻がおこる.
齢風とはつまりこの峯朱の渦堰のことである.この渦巻は左
巻の渦巻をたして、女第忙中心へ中心へと風が集るのである。
さて茎朱は始終流れてをり、まるで川の流のやうなものを作
つてゐる.ところで齢凪が動くのは釣風がこの峯朱の流れに乗
るためおこるので、尉風はとの多気の流れ忙乗つて薙むもので
ある●
さて艶風で恐ろしいのは・風と耗触の野軒である・最も強い
戯風になると、恥風の中心のあた少は風速毎秒五十米にも六十
米にもなるが、かやうな風だと鈍の塔もコンクy−トでつくつ
た煙突等も折れてし皇ふから、家などは勿論倒される.
かやうに艶風の中心附汝には一般に烈しい風が吹くから、普
吾は辟乱の中心は何題忙あるかといふことを知つておくことが
必要である。暴風になつてから外へ出ることは瓦や看板などが
飛ぶから、大襲危瞼である。雨戸や崩は、吹き扱かれないやう
に閂を用払るか、又風が烈しい時は戸を釘付けにする位の覚悟
が肝嬰である。でないと…度風が吹き軟けたら、今度は屋根を
吹き上げられる危瞼がある.
女性高潮であるが、満潮の前後に耗凪が瞳に上ると、そのナ
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ぐ後で強い風が港の方から陸へ吹き.海岸の低いととろへ佐津
しふ仁ふ
水が浸入して非常な被筈がある.そしてこの高潮は涼津のとと
ろ捏払どいのであわ、高潮の被雀が従来最もひどかつたのは、
大正六年旺東京でおこつた高潮、それから昭和二年の熊本願の
高潮、それに昭和九年の大阪の高潮が奉げられる.との大敗の
場合は人間の走る逆さと同じ速度でおし寄せたので、しかも潮
が地面に上つてから軒下に逢するまでの時間は、僅か十分聞忙
遜きなかつた中かやう忙海岸地方では高潮の危険があるから、
ひ たん
暴風にたる前に避難しておくことが大切であろ.
さてこの艶凪が非常忙親い場合とか又それ旺どではなくても
海上で性鶴風の中心に首る置域が無風帯とたづてゐる。そして
凄も薄らい毒挙が見えたり・文鳥や蹴軒等が飛ん冨るのを
見かけることがある.この齢風の中心忙首るところを輿風の眠
つまり齢風糀と音ふ・
然しとの駒風眠の周国では猛烈に風が吹いてゐるから、鳥や
帰鎗たどは富はゞこの耗風脹の中に閉じこめられてゐるやうな
ものである。其虚で恥風眠に入つたととを齢凪が洩わすぎたと
感逢ひをしてはいけない.風は醸凰眼の周囲で最も荒れ狂ふも
のであるから、育峯も見え、軋も好か忙なつたと安心してゐる
と熊風隈が通わすぎ、その後射池な風に現はれるものである.
(入月二十六日故轟)