四、特殊の宣侍領域
 ち


一、キクスト教団
 ∴ ワシフ正教
 ロシア全住民の大部分ハ約八ニ%)はロシア正数に属してゐた。ロシア正数はツアーが
罪の法王を簸ねてゐることに伐つて因数となゎ、皇蒋政治と正教は層密に結合してゐた。
されぼ反宗教宣俸は、皇帝竜轟に封して用ひた非難を正数に封して用ひる{とが出雑た.
反宗教運動の最高指導者ヤロスラヴスキーは次の如く書いて為る.
 「偲侶は皇帝政治の下僕であつて、皇帝の権力を動格せしむる如針事があれば、轟く皇帝
 に報合せねぼならなかつた。彼等は懐悔を鵡閑する手段に依り全国民め秘せられた思想
 を知らねぼなちなかつた.彼等は労働者の最大の敵たる皇帝灯封する忠誠と服従を説教
 し、権力者の凡ゆる卑劣を正常此し、此の盗賊的搾取的秩序を紳の意志なりと詮明した.b

一J


ヽ・も
詣いd
将ノ、
柑〃/
腐     〜
    小

                                  ノ
反宗教速動は黎曾が恥臥の時に昇草塞働に味方し警と最↓げて、それを非顛攻撃
した。正数の偲侶は凡ゆる恵の撃として民衆に草不され、恰慈と嘲弄の対象にされた。
                                                                  、
 二、ローマ常数
 信窟は比較的少数で、帝政時代に特別の保護を受按なかつた為に、最初は反宗教運動か
ちロシア正数程の歴迫攻撃を受けなかづたが、一般的原理的な攻撃には遭遇した。ファシ
ズムが欧洲に起わ、法王ピクス+一世が一九三〇初頭ロシアに於ける宗教歴迫に反封婁明.
を壊して以水、常数に封する反宗教宜俸は次第に盛んになつた`
1法諾ファシズムの友であ打卜固際賓本の奉仕雪あ良護誉ある0窪干儀事
    止
 に封する煽動の張本人である。」
 法王自身は規席数しい儲譜宣偉の封象であり、一汗として彼に封する渇貢が捕れれなか
つたりその他の軋弄が行はれぬことはない0

クル


三、新、 敢

ソ聯に於け渇新教徒の数は大堅剛の五十年間に増加したが、全人口に封しては依然とし


懲・
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叫ぢ」りI“β雪り】適当りJJ
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彗幸一→j。」1メイJl`−”づむ繋勺J召H
k、‥勺ddd叫巧≡▼、巧けゲバ九九頒瑠璃β鴻付箋欄凋媚Z凋題憫
て僅少であつた。それにも杓はらす、反宗教運動の攻撃を感けてみる。新教が租税ストラ
イキを煮超せしめた罪が新教に封する攻撃のH茸として好んで指摘せられる。・
                          ●
尖銑な宜俸は外国特に礪逸、米国、英圃の新教数合に封しても行はれてゐる0
カンタペリーの大恰正が昇圃植民地に於ける軒刑を祀幅bてゐる檜や米国の恰正が黒人
に封するリンチを祀帽してゐる婁が描かれる。
                      灯
ゐる新教牧師の檜が描かれる.
                                     、
 四、種々/の少数民族に封する卜監が教室俸
或は財政毅、資本家、絞刑吏等と協力して
                                       †


                      〜              ●


                                                          \


   ′
戦闘的無神論者同盟の本部も地方克郎も少数民族に封する反宗教立像事業課を有し、




紳論新聞を夫々の民族の簿に頚行してゐる。「多数民族の下に於て為された経験はそのまゝ
                      、     /
横械的に少数民族に應用されて掛ならぬ。」と無紳論者丸ルガナイザーの教科書に記されて
ゐる.
                                                                                      一−11†

   ニ、職業別に依る宣侍
 …紆イ∴ミ叫



一、農民に封する宜俸.    /       、
毘路に封する無神道動は最初から中々由難であつた。農村の横械化に依り新しい生活状
態や琵的労働方法を作品し、間接に反宗教邁動名ってゐる0トラクタけ農芸頻、
                                                                        ノ
近代的寄島騒検法、拳校教育、唯物論的自然料畢教育、、・幼稚園、倶楽部、国書館、無神論
的の農畢者、翳者、獣留、凡て此等は無紳簡運動の為に動員され名のである。
 クラーク(大地主)に封する闘争は反宗教陶率と締付けられる。恰もクラークが単に農
                Lヽ                    一
条的資本主義の遺物であるのみならす∵シア正数の恰侶と並んで宗教の代表者であるか
の如く説かれる0「コルホトズ」即ち農業や杜禽義的集固形態ハの黎展は同町Y無神論貨
俸の遜歩である0農村に於けるコルホーズの建設は本質上無紳論的契横であるd農民が自
然の暴力から歴迫を受けること少く−それに依存すること少なければ少い程、一層早く彼
等は寮数から離れ訂であらうと雑革「反宗教者」に書かれてゐる。    .
           ● ノ           ■
農民に封す訂直接の反宗教闘率は一般通俗的な手段で行ぼれ椅以外に、凡ゆる背式の新
作法は宗教のせいなりとして嘲弄し、宗教幽鰭やむの徒囁こもは利己的動轢から凡ゆる革

∠T


         吋
新に反封するのであると非難してゐる.
 ニ、労働者に封する宣偉
 労働者は反宗教宜俸の虞只中に置かれてゐる。
宜偉は共産主義的労働者に封しては教典
を奏してゐ省が、∴非共産寅員に封しては中々数を奏し雑い。彼等に於ては口先丈の無神論′
表明に止まる怖れがある。五ケ年計宣の為に新しく僻はれた労働大衆と季節労働者に封し
て特に反宗教老体の努九が梯はれる。就中、虚村と閲係を有する季節労働者に封しては特
別の考慮の下虻立体が行はれ今後等が再び農村に辟つて自ら無神道動を行ふ様になる革
教育することが目的である。
 三、赤凝に封する立体 −
                           1
 赤軍に封しては季節労俸者に封すると同校の宜俸が行はれる。新兵は大抵農村の出身で
ぁり「宗教的に寒され」てゐるから、彼等を反宗教的に教育して、腐村後無紳論速動た従
事せしめんと努力される。特に軍隊の為に養成された反宗教教官が居て、兵士を教育する
めである。
←′



                                                      ′
 赤軍内に無紳論者細胞、反宗教輪講禽、無細論者の琴ひがあり、箪陳囲書飴は反宗教的
           、      ヽ
文献を戒有し、反宗教雑誌を珠つてゐる。仙儲的無璧胴着同潤本部の準備方掛課は赤軍の
反宗弘輪講合の為に特別のプログラムせ作成した。赤軍兵士及び司令官は軍隊所在都市に
ある反宗教ゼミナールの研究に参加する。兵士及び将校に階級恰忍と無融簡の思想を吹き
               ●                      、
込む為に凡ゆる手段方法潮凝られる。      、
                                                                】
 山中隊を精紳的にも政府に結合せしめる為に徹底的に行はれる此の庚宗教宣俸せ補足すオ
のは、講演、討論の夕、や日々の投薬である9  、

  三、衰の他種々の人々に封すe反宗教宣倦

 ∵.婦人に封する宜俸
 婦人に封する反宗教連動は強い反撥に出合はす。戦闘的無神論者同盟の婦人合点は一五
%乃至二〇潔である。
 痴人に射する宜倦も直接的宜偉と間接的宜俸空いつに分たれる。


の”

巧、礪憎J乃、.
謂湖・a絹欄パパ増濱
                             jパりミ才瑠頂言パ絹遥ト‥絹増増山増題爛
第言外的生紡閲係が痴人の特殊の宗教的反撥力を生む條件となると云ふ彗ルクス主  −
轟的唯物論的見解から出蟄して、新しい生活様式聖旦俸に、管ソ教典を教げんことを期する・}
 力強い北ハ産主義的合言英が作成され音頭に用ひられる0

 「婦人は家政の奴話状態より開放されねぼならぬ0」
 「家事を捨てよ、工場…事緒所に入れ、公的生締に入れ¢」
                                                                        L
 幼児預り桝、幼稚園、共同炊事−共同洗濯等は何れも自己の革庭生緑き云ふ個人主義的
・「羞」罫写代り、かくして婦人を其の「坦嬰的」生活彗て宗警紡の源泉から引
・髄すに慧つのである0望は間接約軍件の方法であるが−勿論起接的宣俸に豊確な指
▼針が示されてゐるOl幼妃の母親忙封しては厚宗教牽俸は乳児胡淡断と協働せねばならぬ・
例へぼ乳児相欝には無神論的賓料が陳列されねぼならぬ表量的慧霞蝕議論差Z
為に極度に利用されねぼならぬ0それ故に助應警働く看護癖に対して反豪の講習が旛
                                                                                          ′


される。

山7
〜′

 J・Z
 女
 1戎
 」讃
    ′シハ
肌軋.、、I
欝浅    野
                  」
鵬賢肌…k賢掛ご〉
                                  一Y.ヽ  \
革宗教軍倦に縦事するオルガナイザーの教科審に依れぼ、個人的直埜且俸は婦人が特に

朗心を有する生活事項即ち家政、買出し、子供の問題等から始められねぽならぬAノそれに
踊聯して「何故に宗教は子供灯有事であるか」、「何故壊校は無宗教であらねばならぬか」、
「教合や宗流は勤勉な農婦を何れへ導くか」の如き問題に関する説明が施されねぼならぬ.
           〜
 その他の宜俸方法は一般の方針と同じであるが、只婦人の感情並びに思惟の特殊性が勝
                         †
慮されねばならぬ0過嬰的な信心探〜婦人の問に警如何に紆臥す可きかの方法撫虚き教
育された無紳給婦人宜俸点の養成に特に努力が支梯はれる01    J タ.
 数巣ある立体手段としては次の如きことが婦人に対して説かれる.
 「宗教は君達婦人に反封のものだ。塑書は君津をぼ不純な而も劣等なものと数へてゐる。
 敢父は婦人には重がないと云つた。バクルも婦人は教禽で沈新してゐねぼならぬと云つ
         \
 たではないか0」斯の如く全く前後紺聯から分離され意味の歪曲された言共に依り反宗教
 熱が煽られてゐる。
 結婚・家庭・教育に関する背徳的な法令教布に依り支持されてゐる此等の反宗教宜俸に
 も拘はらす、.婦人に封する反宗教運動の教典は鎗りあがつてゐぬ椋である。

〇〇


瀾瀾瀾瀾瀾儲湖灘灘箋ヨパ…ふ一…
凋瀾頂欄謂濁匂確題溺慢瀾ハ題瀾惑溺瀾周瀾瀾瀾題
iJ憎■〜.一」∃1淵

灘n く
 ニ、少年に封する宜俸
                           ゝ
 これはロシアに於げる無紳論宜偉の最も悲しむペき野阜である¢無紳論宜偉に依い少年
         \
め魂は蝕ばまれてゐる.
 ソ聯の畢校政策は最初の十年問は重く蜜験時代である・一九二三年迄エ畢的教育理念が
支配的であつた。一九二六年迄の第二期に於ては意識的な政治此と尖鋭化された無神論的
                                                 、
傾向が見られるに至つた。それ迄の教育は宗教の無い警が行はれたと云ひ得るに封し、
】九二五年に設立された無神論者同盟は益上反紳的教育を行ふに至つた0其の間一九二九
年頃道に一度反動時代があつたが、極端な反紳的畢校教育が経済的五ケ年計董並びに反宗
教的五ケ年計喜と密接に朗聯しで行は≠るに室つた。何等かの宗教的信仰を有するとの嫌
                                                     し

廃ある教師は帝発車れ転。教育委慮禽の指令忙依り反宗教宜俸が凡ての畢校で行はる可き
ことを淀めた。
 ルナチサケス・キーはソ聯の児童よ妙徹底的に伝仰を取除くことをば此の上もなき喜びと
サる旨のことを述べてゐる. −
                                 一


                                                                     J

夕l





⊥f−ミ
J叫
  一

一九二九年国立出版所から蟹行された「反紳圃季」と稲する小冊子に於ては、生温い無
紳論教育の代りに反宗教教育の原理が採用されるに至つたことは無紳論運動の最大の勝利
を意味すると記されてゐる.
次に掲ぐる七年制労働拳銃の反豪教誅プラ蒜卦校甥掛ける公の反宗琴宣簡に関する
                                                          、
職念を輿ふるに役立つであらう。、         、
 第一畢年
 聖徒の像や十字架等¢封する接吻並びに種々の宗教上の慣習は健靡を著する。噺食は有
                          ■
 宰であり、所りは敷金である。数禽の祭日灯拳銃を休むことは畢菓の妨げとなる。
 死人を怖れる必要はない.
                             /
 第二畢年
 魔術師、魔女、鬼、天使の如きは存在せぬ.斬りの代りに集国労働と集団闘争を行へ.し



l
所りは病気を治すものではなく、叉農業の助けとなるものでもない。
の利益になる。それと共に文盲と迷信との朗聯が数へられる。
断食の時期は坊主



椚りd,

憫〃
椚耕一
Y∵

げ〃L
≠ヰd






が〕〉.
照.
耶い一


ノ ′t。ヨ
上級の生徒に封しては次第に難しい問題が取扱はれる.例へぼ衆の如′きものである.
富者と貧者とに封する宗教の差別的待遇。人間漑如何にして紳を作つたか。資本家は如
何に宗教を利用するか.キリストと云ふ名は何鹿から起つたか、叉、曹つてキリストは
                      一
存在したか。留療と宗教。草本主義的圃家の植民事菜に於ける数骨組織の役割。此等の
数誅プランを出来る丈詳細に賓施する為に、正確な指針が輿へられて為る。例へば衆の
如くである。
個人間又は園餞中の反宗教的禽話。宗教の香定的影響乃至憩い結果の琴不川兄真に依つ
て反宗教的問題を解かし為る.例へば一年間の檜侶の生活費及び宗教的祭日に要する費
用の計算を為さしめる.新聞や本に掲載された反宗教的な文竜や笑話を取出して讃朗す

一′ユ
〔∂
のル

る¢
反宗教的内容の盛られた讃本と教科書が用ひられる.反宗教的教師の蕃成、資魔規定を
有する全数課プランの作成、教室の反宗教的装飾、少年無紳論者セクシアンを組織する
皐校細胞の促進等が盛んに行はれてゐる.
丁  渦`
        −ヽd



閉′.

 ■顔適せる如く八歳より十四歳に至る少年は少年無神論者聯盟を結成する.それに封應し
允裳組織はピオニール鴎であつて、少年無紳論者は此のピオエール圏に反宗教思想を普及
徹底せしむる目槙を有する。一\九三一年には凡そ二宮萬の少年無紳論者と四召萬のピオニ
ールが居た。現在の数は非常に増加してゐる箸だが、正確に如何程あるかは分らぬ。此等
の少年無細論者は大人の如く一般に良ぐ組織立てられて居り、礪自の細胞、新開、文献を
有し児童の審信交換、競争、講演等を行つてゐる.             ノ
、勿論、少年無紳論者を指導するのは大人であり、その細階の長も亦大人であるが、彼等
少年無紳卦者は少年の問に於ける無紳論宜俸を任故とするが、偽亦両親、教師更には】般
に大人の間にも宜俸を行ふのである。   」
 無神論者は両親に対する態度潅次の如く決定してゐる。「若しも両親と共に進むのでなけ
                                                                                                                      −
                         ヽ
れぼ、両親に反封ぜょ・」豪臥題に閑し椀現に反響ることは特に歓迎される0新開は■そ
                                                                                 ナ
。の様な事件を報道して一般人の模範とする。     r r
 モスコーに於て一九三一年開催された少年触細論者第二稗大倉の決議は興味あるもめで

β
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ク〃




   l
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   九 ▲
     ∫一
ゝ加
ュ醐
叫絹
ノ壊d
Z姐瀾瀾調瀾瀾瀾瀾調調欄欄欄瀾欄瀾絹欄パ絹パ欄那那那那那那那朋 =‥パ
      あるか打身に掲げよう・
当柏馬絹ハ凄け〜、1兆り§当月




「右翼柴天主義者に封する闘季。
            一
宗教の階級的役割を暴露せねぼならぬ。
宗教的僅統に
対する反封。
ねばならぬ。
宗教の講習い
儀人の奴赤化に対する反封。外圃の労働者の子弟も無神論陣哲に獲得され
講層やラジオで反宗教運動の幹部が養成されねぼならぬ。教師に封する反
                                    −
教授時間中に於ける教師の反宗教的活動に封する思督。」
¶l






r
笥  †′


沖  ゝ

 畢齢に達しない幼い子供も反宗教宜偉の封象となる。それは幼稚園−児童遊戯琴家廃
に警行はれる。例へば幼雷に於て園兄は普通の人間の像を描かないで肥つたブルジ
ョアゃ患いクラーク(猫立の富農)や野卑な法王を描く。或は木片や建築用の石を以て数
合を作り、クツと】牽で破壊する。叉、保触は園児に向つて、「人は紳を鬼泡いが故に紳は
存在しない。貧者を脅かす為にブルジョアが紳を考へ出したのである」と詮かねぼならぬ・
               、
ぉ茶を沸かす際に女艶師は生徒に向つて、「御覚、水が沸騰してゐネす0黎達が欲すると香
とを間はす、叉所願すると層とを間はす、水は沸騰するのが普然です」と云はねばならぬ・
子供漑封解る反宗教的教育秒資料として多くの本が敏行されて為る・その中の一は「家







    竹





         ▼


′  ′  山
    「 〜
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    心,1  丁
沖…トト臣打臣一′.‖Fr
   メ.一献批湘淑rl弊‡

澗〔
澗■


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轡 ′


庭に於ける反宗教教育」(毛スコー、一九三〇彗である。それには如何に母が子供を反宗
教的に教育す可きかゞ詳細に記されてゐる。母は断じて紳のことをロにしてはならぬ。舵
鵜が卵を生み、雛が穀を破つて出て来る過程を有るが健に説明し、紳がそれを造るもので
ないことを明か忙してやらねぼならぬ.祀母の斬りの無益なことや沈餞の有事なことを数
へねぼならぬ0聖者の倹の代りに革命の英雄や、殉教者の像が飾り付けられねばならぬ.
ヽれ
浦、
m軒