四‥政治的志向の示威及び表現としての流行
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　周知の如く流行も亦政治的志向としての役を演じて来てゐるる。惑�k述べ轟すことは出
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釆ないが次の飯述に於て主な例を列塾して見よう．　　　　　　　、
　十七世紀に常時欧洲を風靡してゐたスペインの流行の特徴は、周知の如く襲のある頸瀾
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であつて、それは瞬く間に驚く可き程廣く流行した0即ち板の如←平た小不恰好なものが
】種の蛮術晶となつた。最初は青色を帯びた頸飾が貯ひられて居り、それは特に俳南西の
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宮廷や用ひられてゐた。所
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式ふ英固人が黄色ものを敏明するや青色のも
州のと競争するに至つた。青色の方は法王主義的と考へられ、黄色の方はユ〆ノー的と見倣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
された0併しターナー夫人がある政治的殺人犯の共犯者として其の有名な黄色い頸飾接着
竹て断撃寧上の落と消えると直ぐ、その時迄一般に愛好せられてゐた黄色の致飾は用ひら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
れなくなり、何人も最早それを着ける虚数心を持たぬやうになづた．
　十七世紀に最も盛んに流行した騎士瀾の柔舶なる形と高貴な虚飾に封する革命は、英固
め政治的蟹展に件つて開始された。清教徒は、政府の政治的虚筐に封すると同様に、宮廷
の風俗の軽眺軽薄に封しても憤激し衆。此等の感情に意味埼る表現を輿へ且支配階級から
自分達を明瞭に直別する為に、彼等は出来る丈簡単な黒色の服態を着け、示威的な意図を
以て騎士服を疎んじた0サー・フイソップ・ウォーヰックはク�eエルの服駐に閲して及
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一

の如く報じてゐる→クロムエルは精々悶合の仕立屋で作られたとしか考へられぬ服を着て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
居り、其のシャツは此の上沌無く汚れてゐた。」掛教徒は一般に行はれてゐる様な丁寧に糞
しく攣らした髪の代りに髪を短かく刈つたので、「丸坊主」与式ふ縛名を附けられた。
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　服装に於けるか1る差異は清教徒自身が支配樺を箪捜する迄しか授かなかつた0クロム
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ェルは最高長官として共の家族と共に宮廷服を着け、彼の持徒も、成る公使の信任状捧鼻の
時、布地の見えぬ担豊かにレース飾りが附いて虐わ叉繰飾の施された眞紅の上衣を着けて
ゐたと云はれてゐる。
　俳南西革命は麟士服に封し決定的衝撃を輿へた・政治的教展に件つて服装が変化するの
が見られる。政治的革命が、璧芸想に依り準備され、最初は模索しっ1叉展よ遼巡しつ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一
1、逮には極端に頚足し、凡ゆる冨れら開放され、新時代に、蒜的債値を蹴興するに至
ったと同校に、服装は常時政治的確信の表現並びに示威としでそれに相態した欒付を経温
した。
凡ゆる国家的並びに址合的状態を自然に復辟せしむ可しとのルーソーの叫びは、俳粛西
以外に於ても非常な反響を見出した0人々は・凡ゆる強制的なるものや、作為的なるもの
に封して自己を防衛ユ袖め、凡ゆる彗束縛されすに自由に行動し得ること纂望した・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・1一
そして人々は儀式張つたロココ式服装を生理的にも心理的にも王侯的専制主義の強制衣服
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な少と感じた。かくて風俗、思想、監督の強制かち自己を開放せんとす都強い傾向が風靡
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す古株になつた．
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斯かることよ鼻−テはワイ了ルの層乱にヴニテル服を袖入れた0初め宮廷人はそ
れに強く反封したけれども、遽には非公式ではあるが此の服装を用ひるに至つた0此の服
装の鵜原を究めることは非常に面白いか風く虜い緑の附いた帽子は英固王制の復活後も清
教徒及びクエーカー教徒に伐針用ひられ、アメリヵにも移入された・アメリカの攣義挙
は、欧洲大陸に於て益よ増加する自由主義者の問に共鳴者を見出したので、此の帽子も大
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−
いに欺迎されることになつた。かくの如き次第でシルクハット11クエーカー教徒の帽子
は憩達変化して此の様なものになつた1は攻撃的、融合的、政治的自由主義のシ芸ルと
して欧洲に移入された。英国でも此の帽子は山部に球審してゐて、一般の流行にはならな
かつたが、田舎の篤信蒙や田舎紳士や狐の猟師に依つて用ひられた。彼等は叉ヴェルテル
　　　　　　　　●
搬の他の嬰素である折返しのある衰靴と皮のズボンを着用した0これ等は元来三十年戦争
の頃に蟹生したもので英国の付悶合の地方で保有されたものである0掛尾服もその畢純さ
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た関する限り少くも英図の田舎に蟄生したものであると云へる。それはジエストユール（澤
轟、＋八世紀の頃行はれた裾の長い昇子用上衣）が短く切られ、刺繍、裾飾、襲、ポケッ
トの如き装飾をすつか畑取り除いたものである。英国と米囲ではそれは非常に単純化され、
青色の野尾服としてヴェルテル服と共に璃逸に移入され、「英圃風」として熱狂着から持て
掛やされて流行した。嘗て専制主義がスペインノ他行はれた為に官廷服がスペインに生れたt
稜に、英国に初めて市民による統治が行はれた為に市民服は英瞬に教生した−叉、昇圃の
印園生活の�Xマンチー・ク、狐狩り、英国の文畢は、濁逸に於て多くの儀乗者を得た。そし
て新しい服装を移入したのも詩人であつた。やがでその服装は、政治的制眼を撤廃せしめ
んとした疾風怒漬時代の文聾者の外的象徴となつた。「かくして1現代的な言葉で言へぼ
1�Tスポーツマンの服装は自由主義者の服装となつた。」
　几ゆる特種の服装は、特に現に行はれてゐる支配的な理念傾向を象徴してゐる．それょ
わして屡上反封の思潮が服装に仇り示現されると云ふことになるのは常然である．
　かくして俳蘭西に竺も占曳び平等の新理釘−壷階級の宮廷服に封�e意識的
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反抗の中に示現された。
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　背きものが動揺し始めたが、新らしきものがまだ確定し▲た形態を採るに至らなかつた革
命璧剛の数年問に於て、服装は押しなべて一枝の形態でぁった。頂し三般的の微衷は「サ
ン・ファソン」（儀式張らぬ）であつた。
　ゃがて天下を支配するに至る可き第三階級の五盲五十人の人々が餞和蘭の式祭的行列の
際（一七八九年五月五日）黒色のフロックと図形の帽子を着用して−倍髪粉、靴−靴下
をつけてゐたll・・現はれた時、始めて新しい自由主義的思想の影響が服野の上に示威的に
示された。羽毛や刺繍を執念探く礪占した貴族は、市民が次の如く室呂するのを傍観せねば
ならなかつた。即ち市民は、「我等は斯様につまらぬ事を盈硯せぬ、そんな事は寧ろ従僕に任
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼・
さう」と云つたのである。これは第三階級にとつて全面的勝利を意味した0特樺階級の第
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
】特揺は今や地に落ち、それに随伴して他の凡ての特樺は恐るべき遽さで剥奪されるに至
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革命的流行の蟹展は、最初ば革命自身よりも迅速には進展しなかつた・サン・フアソン
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の流行が讐頂ったが、特に署灯それに依つて夜営思想の翌と自主性を明かに示
さんとしたのである。．
鯨骨等の策で張つた婦人袴衣軒なくなり、髪粉も使用されなくなつた。麦粉に閲しては
其の常時に於ては金冬新七裔冷が生じキそれに依れば−多くの小穿が毛髪の為に頭上
で消費されるが、それを国民の食糧に用ひた方が造かに良いと云ふ非難であつた。
流行は益卜欧治的富警帯びる様になつた0「三人九年迄天才振る人間の表の放埠
或は気取りとして考へられてゐたも筐今や」の改称的確信の示威とき見られ計雲
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′、
た0即ち瞼ズボンの代り賃トズボンー靴の代りに高い長靴、調へられ且麦粉のふりかけ
られた竜髪の代りにぼさばさした飾窺なき髪壌単に趣味たるに宴らす、忘萱の表明
と告た0」芸完掛真に瑠、髪粉、かつらは遍に紆はれな」なつた。就中、膝ズボ
ンを欒へんとの意欲の下に人々は英圃水兵に倣つで良い虜妄ボンを穿く様になつた。此
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のズボンは最初「マトロツ」と呼ぼれ、後に「バン雷ン」と呼ぼれた。裔政樺の膝ズボン
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臣掛卜．′．絹言ッエは「サン・キ言ヅエ（長ズボン）の為に慧されること左つた．
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民衆が勝利を得れば得る程、服温は益よ粗野になつた。
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揃も常て払い長髪、ジャコバン′
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真の赤帽、練飾のない長い上衣、三塁ミぼ服装窟ける純然たる「サンキュ芸ズ�n
が流行した。
　青色と赤色は革命の色であつたので、赤い繚や襟や折返しのある青色の上衣が川ひられ
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た。痴人は赤色の購い折返しのある青色の下着を着．て、褐色、白色、瀦包の薔薇花飾の付・
いた繊面皮な帽子を冠つた。森々の色に封して「北ハ和的」「平等的」の如き自由主義的名稲
を輿へた。　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　国民議禽は政治に於けるサンキュロチズムに封しても服装に於けるサンキュロチズムに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
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対しても好感を有して居らす、其の議場逐1・・ロべスピユールも例外ではなかつた−は
儀式張つた服装を重んじた0彼等の問で共和制的服装計作らうとする企固は成功tなかつ
た0彼等の依願を受けて婁家ダゲイッドが考案した服装は古典周と．ロマンチーク風の摘著
な折衷で．あつて、それに就いてクラブで執芯に論議されたが、結局採用されるに至らなか
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　政治的服装の特殊の攣態は後年の革命の気取りやに依り欝らされた。常時の人々は彼等
を綽名して「アンクワイアブル」（奇妙な人間）と呼んだ。シルクハットは粗野で不恰好な・
形に変化し、散歩用の枚は太い棍棒となりト簡単な襟奄は顔の年分々蔽ふ程の購い布と港
り、上衣は極端に虞い襟と廣く飼いた折返しを持つたものとなり、毛髪は調へられすに肩′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仰
の上にぶらさがつてゐた。
　恐怖政治の時代には何人もきちんとさつばりした服装を身に若けょうとしなかつた。宮
廷の年ズボンを長ズボンと取扱へる決心のつきかねた人々は断頭嘉に於て庭刺された。
熱月九日（繹誌−併蘭西革命の時革命政府は徒軋の暦法を一新し孟ハ和磨を案潤しセ。
それは一七九二年九月廿二日をその元年一月一日と定め、一ケ月を凡て三十日とし、歳末′
に残された五日を休日とする。叉各月を十日づつに三分し冬期の第十日を休日と簸めた。
又従来冬日はキリスト教聖者の祭日としてその人名が附せられてゐたが、、それを一切厳し一
て−各日に農業・畜産・事大等に関する名栴を附した。叉各月の名稲も季節・農業に脚す
るものに改めた0即ち九月を一月として以下順を迫つて、一月（葡萄月）二日（霧月）三．
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月（霜月）四月（雪月）五月（雨月）六月（風月）七月（芽生え丹）八月（花月）九月（革
原月）十月（収穫月）十一月（熱月）十二月（聴り月）の如くした。革命が経つてから此
の磨は遽に採用されぬ様になつたが、共和磨は従来の一切の薗物を清掃して、萬事に吏儀
一新の気分を滞らせ止とする悌蘭西革命の精神の硯はれであつた。支那に於て王朝の代る
毎に改暦が行はれたの沌革命の示威として行はれたものなることは併せて注意すべきであ
ら卜0印ち政治的志向の表現としての改暦或頂磨の政治的墓に就い「も畢駒研究露
地が確つてゐる）の事件（澤註、一七九四年七月二十七日にロベスピエールが断頭杢上の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
露と冷えた事件を意味す）の後、君主主義者が再び睦頭し、反動の青少年（反封者から「ム
スカダン」　−・艶冶郎〜・と嘲笑された）が髪粉の付いた毛髪と黒色の上衣襟に仇つて示
威した時、左真の人々はぼらぼらの髭をして赤色の襟のある上衣を着けて反抗気勢を挙げ、
途に術路上で両者の問灯格闘が行はれると云ふ有棟であつた。
　勿論、かくの如き凡ゆる極端と脱線モその中の若干は五執政官時代（繹註、併蘭西革
命時代一七九五年1九年に至る問）に迄壌存した1トは過激時代の一時的現象であつて、
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渦激時代の驚と北ハに潤えて心憎っ紆0併し内簸たる市民的要素は、何竣存して他の欧洲
諸固でも漸次植承された0かくて市民服t長いズボン及び風い帽子は韓存したが、服装に
於ける身分的蓋ハは践皮も復活せんとサるユともあつたが、遂には失はれるに至つた。
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保守的国家に封する新理念の攻撃に対抗する闘争は、往々立体と示威に用ひられた新し
い服装に封する圃季をも伴つたことは云ふ迄も無い。
一七九六年プロシヤ王国の篭庖し−�nタサニ幅宗妄ズぜン）はだらしがな
く、丸刈の頭はプ�Xシヤ王国の官吏の惚面と威厳に適してゐないとの草朋が黎せられた。
　カツセル侯はへッセン人に新しい流行を呈雀せるノ為に、特に厳格な方法を抹つた。徽
は鉄鎖につながれて街路掃除をする囚人及び娼婦感化院の収容者に、最新の悌蘭西流行着
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≠
を纏はしめ舟。
　べ−テルスブルグに於ては皇帝パワル一世は囲小朋子を被ること敵意芸する理山とし
て、「それは沖伏せる革命儀員の背應及び破廉価の避磯潮†ぁる」と云つた。此の命令が個々
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急遽に迩守されなかつたので、何人も一七七五年の流行に徒ふ可き義務を定めた命令が夢
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　併し新しい流行に封する抵抗は凡て無駄であつた。新野行は愈よ磯がり、術上や旗行佗ノ
　於て海水路場（或は温泉揚）や田令に放て着用され、逢せ壁父界濫造浸潤した。拭い帽子
　は緑の慮る帽子を、叉燕尾のある畢純な上衣は刺繍のある上衣を騒逐し、膝ズボンはバン
磯磯磯
タワンに取うて代はられた。
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此の事は俳蘭西の革命敬率中に待はれた。新港紀になつで≠ら（繹詫、十九世紀になつ
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てからの意）新しい流行が一般址合を風靡し、最や成る一定の政治的志向の表徴ではなく
なつた。（但⊥、その例が侍最近代迄見られる如増、君主主義者の公的示威を意味する所の
覆い宮廷服の固執は、或重恩味で新⊥い領民祁に封する抵抗止解し得られる）
　】八四八年に至る迄のウィーン合議時代即ち所謂反動時代に於て再び服装上政治の興味
ある結び付きが見られる。
　就中、帽子の流行型、劫巻の流行型、フロックコートは其の好例である．
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最初の帝政時代収は、到椅虚で人々瀬特色あるナポレオン帽を捗り、或は槍騎兵の軍服‥
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やナポレオン近衛兵の熊皮帽畏倣してナポ左ンに封する感激振豊二不した。
ナポ左ンの最漂定的及落後、以前に警亨ボレオ主義に共鳴してゐた人蒜、、
ナポレオン帽及び常時婦人服の縁取りにょく用ひられてゐ首桂樹と驚の如き其の他のナ
ポレオン的象徴を保持することに依り示威した0他面に於て自由義者の塩い開いた妾
と端がひらひらとはためく慧に封して、慧↑にしつかり結び付けられた白色の襟讐
幅が釈く短いフロ；コ1左着用することは、今や保守義的プ・ルポン毒液の思想の
表徴となつた。
其の少し以前に「芸的」であつたシルクハッ左保守的態度の今一つの表徴となつた．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●
併し間も無くシルクハブ去酋箕忽彗止軌たる前後が尖つた山高帽に封し孟ハへたと同
じ蓮告白らも遭遇せねぼならなかつた0霊復所時代の意義に封す身代的自聖
儀及び立至轟の撃と共にカルポナリ帽（澤巧カルポナリズムは十九芸初頭ナポリ
毒ムラーの治世に蓑晶し共和制急かん為に組攣れた秘密畏たる笑箆の壷
�пA驚の被りし帽子をカルポナリ帽と云ふ）がシルクハッ£政治的反封物として現は一
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　それは柔い耗帽で、荻色、褐色或は黒色の種々があり、その形は多様であつた。民主義
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義的理念が拭がれぼ椀がる程」叉一入四−八年から一入四九年迄革命の波が高まれば高ま左
程、醗帽は愈上曲つた繊面皮なものとなつた。それは「血盟の同志の身を隠蔽する帽子」
之なつた。革命の失敗後、艶朋は到る虞で警乳樺力に伐つて禁止され、国家はそれを自由
主義の示威と見、警察はそれを洩収し．、それを被る者を捕縛した。それ故、一入五三年リス
トがスヰスからバーヂンに釆てグγグナーから射られた柔い髭柑を被つてゐた時、その為
にカールスルーエで警察から叱られてひどい目を見たべ穿についでに附託して置き度いこ
とは、髭もれルポナリ帽と全く同校の運命を辿つ転と云ふことである）十八世紀には一般
市民の問では髭は全然排斥され●た。政治的緊張が益上盛んになつた結頻、髭も同じく民主
　　　　　　　　●
主義的思想の表徴として用ひられるに室つた。自由主義的傾向の強い人程一層粗野でぼう
ぽうとした髭を生やしてゐた。それに封し髭をきれいに別サた頚は、図家主義的保守思想t
の表現と考へられた。時代の推移と共に、甑帽も髭も嘗てのシルクハットの如く普及し−
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その為共の政治的性格を消失するに至つた。
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一入四入年から四九年に至る時代の革命連動の如ペ、一つの運動が流行にも表現きれた．
と云ふことは別に驚くに足らぬ。苧赤・黄の三色は常時蛇ネクタイ、リボン、ブ袖−チ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小
、ネク．タイ、薔薇花餉にも廣（用れられた。例へぼ、ウィーンの「婦人共和主義者」l
常時の或る人が無遠慮にもそう呼んでゐる1は此の三色のある帽子のみを破る決議七行
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一、
つた0リ，ヒヤルド・ダァグナーは一入四八年七月クィーンから妻のミナに手紙を造り、
政治的熱狂が如何にょく着物に表示されてゐるかの次第を報じ、婦人の帽子が三色のリボ
ンで飾られ→ウィーン」劇場の支配人が給仕人をして頭のてつぺんから足の先迄苧赤・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▲＿
黄の三色で飾つた服装をさせたと述べてゐる。
　此等の例に依つて、政治的志向の示威及び表現として衣服が潰する特殊の役割を充分明
かにし得たと信するが故に、最近代に於ける周知α類例は故には省略する。
　今愛には流行と政治との全く別の関係即ち世界流行の世界政策に就いて簡畢に述べるち
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濁確題稲、凄づ．1、琴。書準�_ミニ。ノ、′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一
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憾界流行は瀾に、世界権力を掌損してゐる圃家から生れて蔓延する・
驚の勢力が最も盛んであつた時トデイン川地方でもセーヌ川地方でもナイル濯方で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
も∵人々は多く▼ザーヤ風の服を着た。スペイン・が世界を馳顛するに至つた時、〃ペインの
宮廷服が慣行宴配した0太陽真諾註、俳王ルイ十四せ）の治せに−悌蘭西の流行と「様
式」が全世界に封し影響を及ぼし始め、其の静陶は最も庚く璃がれ現代迄も竣存してゐる0
　　　　　　　　　　　　　　　　　◆
共の噴から人々は流行の支配的勢力が有する政治的憤値を評償し得るに至つた0最初に濠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−
見的流行故東を凍つたの・はコルベールであつたり「我々は我ペの趣粗を以て世界々獲得し、
我々の流行を以て世界を占領せん」漣茶ふ言葉はコルベール・に由来する。
我がの中の何人も、此の政策が如何に教典多きものであつたかを知つてゐる0此の事資
に如何なる意義が附輿さる可きかを認識するのは飼難ではない。吾人払此の場合促りに重
大な経済的要因を度外祀しょう。それにも淘はらモ流行（う孟和も亦然り〕ノの領域で世界
を指導してゐる図は大いなる文化的影響力を獲得し、共鳴を掛＆ことの出来る状態望化る
と云ふことは挺税す可からざる重大意蕗を有する。而して吾人は現代に於て往時よりも一
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盾よく、文化的影響は経済的並びに政治的影響を結尭するものなることを知つてゐる¢正
に流行は廣汎に雪芸宣俸を行ふ為に灯非常に秀れた手段であつたし叉現在も然りであ
る0それ故、流行を占領することが多くの国葬の希望であつた所以が理解される。
若し或る国禁政治的支配樺を嘗樫すれば、宰化政策的領域に於ける優先的支配がそれ
と連絡してゐることは別に取立て芸ふ程のこ濱ない常然の彗ある。伴しフラ／スの
警の如」表る遍が政治的支配樺の芙後も長い間に雷蓑的宗誓把持して儲
き得るならぽ−その成誉確保する各に吼正しい認識と特別な努力が霊してゐねぽなら
ぬ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　例へば前世紀の中頃及び欧洲大敬前に、英国が彿蘭西の流行の領域に敷ける偉勢なる地
位を破る為に凡ゆる努力をなした時、俳蘭西は此の攻撃を措け止掛る巧妙な手段を知つて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−
わた0何れの虜合にも、悌蘭西は英国の紡績工場と筋力して市政模様の布のスコツ妄ン
ド風の流行を始めることを承諾し、それに依り英圃民の横嫌を取り、其の紡績工場を賑は
　して、自らは流行に於ける支配的地位を維持した。
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　然らぼ悌図は此の流行に於ける彼の影響力を政治的には如何様に利用するであらうか・
政治的朗心の如何に徒つて、或時は此の国民服を、或時は政の国民服を全世界の流行とし
て了ふ。何等かの特色ある部分を採り、或時は此の民族に、或時は彼の民族にへつらひ、
暫時共の工場を賑はし其の民族の固有性を虜く全世界に知らしめ、その特樺を高め、同時
にりでれに封する関心や同情を托得す�aしと、恰も政治がその時々に應じてそれを宴求する
如くである。
例へぼ卦戦率に際し悌蘭西の朗心が相方の固に彗た時−彿蘭西はワンア蒜入用礪
衣と日本の着物を接つて流行せしめた0エコとブルガリアの戦争中、彿蘭西はブルガリ
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ブの方に同情し、、友邦の旗の色及びブルガリヤ風の刺繍を流行せしめた0此れ以上例を挙
げることは飴りに長くなるから省略するがも唯伊エ敬季の際俳蘭西が探つた流行政策をも
麦に想起せられんことを望む・　　　　　　　　　　　　　　一
右め如き流行の世掛政策に封して個々の圃の自給自足蓬動及び囲民服を選定せんとする
叫びがあるが、今迄の所では特記する程の成績ぼ揚つてゐない・
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漂各自圃の民俗的服箸霊ぜしめんとする塊太利の運動のこ濠繁るに志
よう0これは確か豊ハの翼なる馬を喚太利の内政的頚展の中に有しハ土着的要素の奨
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励）、大いに経済的契撥と頸がある（琴外因人の観光）けれども、此の服装に封して
輿へられる同情を自国鼻に封する同情に向畏へんとする考慮が支沸代れてゐるに相違
ない。
流行の政治的役瓢に攣る笥は非常に虜汎でありい政治的、荒的、経済的契樺霞
密なる結合がある為に、今慧取扱ふことは客嘗はない0それ故、此等の翌開聯の意
鏡を指摘するに止めた次第である．
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