三井甲之著  しきしまのみち叢書 第一編

第一 『我等は如何にこの凶逆思想を処置すべきか?』
 =東京帝国大学法学部赤化教授対『しきしまのみち』学術的剖析=

内容目次

著者宣言

序論 金権資本主義と社会共産主義を矯正すべき国民全体主義綱領

本論

一、吉野博士の君主制対デモクラシイ国体冒涜論

二、末広博士の土地無償没収共産主義宣伝に就いて政府及大学当局者の正当処置を期待す

三、末広博士への公開返書

四、末広博士の凶逆思想剖検

五、牧野英一氏生存権論批判

結論 東京帝国大学々風赤化の綜括的原因と『しきしまのみち』

余論 無政府主義者美濃部博士      蓑田胸喜

跋   しきしまのみち叢書第一編の発刊に当りて  松田福松

所謂最高学府としての帝国大学が日本赤化思想運動の発源中心地たることは悲しく憤ろしき眼前の事実である。こゝに至るべき前兆を逸早く看取し警鐘を乱打したのが著者であつた。
本書は大正八年以来著者が主として雑誌「日本及日本人」に発表し来りし論文中主要なるもの数遽篇を、祖国現下の思想的危機に対応せしむべく急収録したものである。      (しきしまのみち会編)