朕

朕、茲帝國譲合開院ノ式ヲ行ヒ、貴族院及衆議院ノ各員二告ク。

朕ガ外征ノ師(し)ハ毎戰捷(かち)ヲ奏シ、大二威武ヲ中外二宣揚セリ。而シテ友邦トノ盟約ハ

益々固キヲ加フ。朕深ク之ヲ欣フ。

朕ハ擧國臣民ノ忠誠二信倚(しんい)シ、速(すみやか)ニ征戰ノ目的ヲ達成セムコトヲ期ス。

朕ハ國務大臣ニ命シテ、昭和十七年度及臨事軍事費ノ豫算案ヲ、各般ノ法律案卜共ニ、

帝國議會ニ提出セシム。卿等克ク時局ノ重大ニ稽(かんが)ヘ、和衷(わちゅう)審議、以テ協贊ノ任ヲ竭(つく)サ

ムコトヲ期七ヨ。（官報）

香港攻略御嘉尚の勅語（昭和十六年十二月二十七日）

支那派遣軍及支那方面艦隊ハ、緊密ナル協同ノ下ニ、開戰劈頭適切ナル措置ヲ以テ、在支敵國權益ヲ處理スルト共ニ、迅速果敢二香港ヲ攻略シ、英國ノ重要ナル根據ヲ覆滅シタリ。
朕深ク之ヲ嘉尚ス。

新嘉坡攻略御嘉尚の勅語（昭和十七年二月十六日）

馬來(マライ)方面ニ作戰セル陸海軍部隊ハ、緊密適切ナル協同ノ下(もと)ニ、困難ナル海上護衛竝輸送卜果敢ナル上陸作戰トヲ断行シ、炎熱ニ耐へ瘴癘(しやうれい)ヲ冒シ、長驅霆撃(ていげき)隨所ニ勁敵ヲ破り、神速(しんそく)克(よ)ク新嘉坡(しんがぽーる)ヲ攻略シ、以テ東亜二於ケル英國ノ根據ヲ覆滅セリ。
朕深ク之ヲ嘉尚ス。

東印度諸島方面の戰果を嘉伶して下されし勅語（昭和十七年三月十旦

東印度諸島方面ニ作戰セル陸海軍部隊ハ、緊密適切ナル協同ノ下ニ、長途幾多ノ困難ヲ克服シテ、勇戰奮闘克ク敵航空兵力及艦隊ヲ撃滅スルト共ニ、諸方面二至難ナル

　じゃぅりくさくせん　だんかう　　　ずゐしよ　けいてき　　はさい　　　　　しんそくくわかんことごと　々のしゆえうこんきよち　　ふくめつ

上陸作戰ヲ断行シ、随析二勤敵ヲ破確シテ、神速果敢悉ク其主要根援地ヲ覆滅シ、

　もつ　てきせいりよく　いつさう

以テ敵勢カヲ一挿セリ。

　ちんふか　これ　かしやう

朕探ク之ヲ嘉伶ス。

　第二岩七詔　比律貴方面の戰果を嘉伶して下されし勅語（昭和十七年五月七Rこ

　フィリピンはうめん　さくせん　　　りくかいぐんぶたい　　きんみつてきせつ　　　けふどう　もと　　かいせんしよとうてきかうくうせんりよく

此律貴方面二作戰セル陸海軍部除ハ、緊密適切ナル協同ノ下ニ、開戰初頭敵航空戰力ヲ

　げきさい　　　　　とも　　　しよはうめん　こんなん　　　じやうりくさくせん　かんかう　　　ゆうせんふんとうじんそく　しゆと　マニラ

撃擢スルト共ニ、諸方面二困難ナル上陸作戰ヲ敢行シ、勇戰奮闘迅速二首都馬尼刺ヲ

　せんりやう　　またけんえう　たの　　　ていかう　　　ぐわんてき　きうたう　　　もつ　とうあ　　お　　　べいこく　こんきよ　ふくめつ

占領シ、又瞼要ヲ侍ミテ抵抗セル頑敵ヲ掃蕩シ、以テ東亜二於ケル米國ノ根壌ヲ覆滅

　セHノ。

　ちんふか　これ　かしやう

朕深ク之ヲ嘉命ス。

　第二岩入詔　緬句及印度洋方面の戰果を嘉偽して下されし勅語（昭和十七年五月十一