昭和17年度
274 1.7
大東亜戦争第二年
東亜の否全世界の新秩序建設
のためわれ等は更にこの一年
を果敢に戦ひ続けて行かう
275 1.14
各自職域に精励し
相次ぐ戦果に酬いよう
276 1.21
油断大敵
未だ我が本土に敵機を見ず
われ等は我が皇軍将兵に
限りない感謝を捧げると共に
空への固めを
一段と強化しよう
277 1.28
戦時には
戦時なるが故に必要な
生活の合理化と
特別な生活の設計が
絶対に必要である
278 2.4
相次ぐ戦勝に酔つて、たゞ南方にの眼を奪はれてはならぬ。
我々は今や一大飛躍の時である。大国民らしく堂々と、島国根性を一擲し、豁達な気宇と雄渾な構想を以て、大東亜建設の偉業に総進軍しようではないか。
279 2.11
大東亜戦下の紀元節
思へ、建国の大偉業
八紘一宇の大精神は
天日と共に明らかである
我々はこの大精神の自覚に徹し
凡ゆる艱難を克服し
大東亜戦争の完遂に
渾身の努力を傾けよう
280 2.18
国民合唱 此の一戦
大政翼賛会標語
信時 潔 作曲
コノ一戦 コノ一戦 ナニガナンデモヤリヌクゾ ヤリヌクゾ
281 2.25
シンガポールは陥落したが
大東亜戦争は正にこれからだ
米英撃滅まで、断乎戦ひ抜かう
銃後の戦時態勢を愈々強化して
282 3.4
国民合唱 朝だ元気で
八十島稔 作詞
飯田信夫 作曲
(歌詞略)
283 3.11
国民合唱 連峰雲
尾崎喜八 作詞
山田耕筰 作曲
一、
大日本(おほやまと) 秋津島根は
常(とこ)し辺(へ)の 亜細亜の護(まもり)
東(ひんがし)の 洋(うみ)の鎮(しづめ)と
・・・・・・略
284 3.18
私は国民諸君が旧き情実と因習とを打破し、また従来あり勝ちな政治に対する無関心なる態度を清算し、此の選挙を完全に自分のものとして之を行ひ、しかも選挙といふ此の大事な責務を果すに当つては、ひたすら大君の為め身命を捧げて突進するあの第一線将兵の心を心とし、以て神聖にしてまじり気のない選挙の実現に積極的に協力せられんことを御願ひする次第であります。
285 3.25
国民合唱 僕等の団結
勝 承夫 作詞
信時 潔 作曲
286 4.1
決戦生活訓
一、強くあれ、必勝の信念もつて職域を守れ。
二、家庭も戦陣、生活を挙げて御奉公の誠をつくせ
三、国土防衛は協力一致、隣組の力で持場を固めよ
四、流言に惑ふな、当局の指示を信頼して行動せよ。
五、国運を賭しての戦だ、沈着平静、最後まで頑張れ
287 4.8
世界の果てまでも
相馬御風1883〜1950 作詞
世界の果の果までも
光り輝く日の丸の
旗風清くいざ往かん。
彌栄、彌栄
彌栄の国日の本の民。
世界の果の果までも
大和桜の苗わかち
花咲く春をいざ待たん。
彌栄、彌栄
彌栄の国日の本の民。
世界の果の果までも
すめらみことの大御稜威
あまねき御世といざなさん。
彌栄、彌栄
彌栄の国日の本の民
288 4.15
翼賛選挙の誓
一、選挙も大東亜戦争完遂の一業です 必勝完璧の固めに 皇民わたくし達は真心もて参加します
誓つて世紀の新議会を現はさずに措きません
一、議会の真髄は人にあります 今こそ議会も清新を要します 皇民わたくし達の代表は 真に人の中の人たる 今日の人材を選びすすめます
誓つて誤り惑ふことはありません
一、一票も自己の魂です 清く 尊く 怯みなく 郷土にあらぬますらをの意志にも問うて 皇民わたくし達の任を公明に果します
誓つて小義や情実にけがすことはありません
一、わが日本の総選挙です 畏くも民意にお質しあり給ふ弘き御下問です 皇民わたくし達は忠誠をこめ 大御心に副ひ奉ります
誓つて小やかな一票たりとおろそかにいたしません
289 4.22
箱根八里
(略)
290 4.29
建民運動
大東亜戦を戦ひ抜き、大東亜共
栄圏を確立して行くには、質的
に優秀健全な日本人が、量的に
も豊富でなければならない。
291 5.6
忠霊塔の歌
百田宗治 (1893〜1955) 作詞
(略)
292 5.13
大東亜戦争の必勝と
建設の必成を期し
挙国、固き結束の下
一路、国内体制強化へ
293 5.20
夏は来ぬ
(略)
294 5.27
輝く海軍記念日
295 6.3
国民合唱 「今年の燕」 安藤一郎 作詞 弘田龍太郎 作曲
296
内外共に有利なる現在の態勢も、戦争完遂の上に於ては勝
利の端緒を打開し得たるに過ぎないのでありまして、対米
英戦に於ける勝敗の決が、正に今後に於ける総力戦の結果
に存することは、更めて言を俟たざる所であります。
今後に於ける戦争指導の要諦は、世界の驚異の的となつて
居りまする陸海協同作戦の妙を愈々発揮し、飽くまでも敵を
索めて必ず之を撃滅し、益々緒戦の戦果を拡充すると共に、
此の豪壮なる積極作戦に呼応し、雄大なる建設を敢行し、
以て国家総力の飛躍的向上を図り、之に依り愈々必勝の態勢
を増強せんとするに在るのであります。
(第八十回帝国議会に於ける東條内閣総理大臣演説より)
297
国民合唱 「南へ進む日の御旗」
小山作之助(1864〜1927)作曲 堀内敬三 作詞 信時 潔 編曲
298
二百卅億貯蓄完遂へ
貯蓄する
撃つ!
勝つ!
築く!
299
国民合唱 「若い力」 恩田幸夫 作詞 岡本敏明 作曲
300
国民合唱 「我は海の子」 文部省新訂尋常小学唱歌
我は海の子白浪(しらなみ)の
さわぐいそべの松原に、
煙(けむり)たなびくとまやこそ
我がなつかしき住家(すみか)なれ。
生れてしおに浴(ゆあみ)して
浪(なみ)を子守の歌と聞き、
千里(せんり)寄せくる海の気(き)を
吸(す)いてわらべとなりにけり。
高く鼻つくいその香(か)に
不断(ふだん)の花のかおりあり。
なぎさの松に吹く風を
いみじき楽(がく)と我は聞く。
丈余(じょうよ)のろかい操(あやつ)りて
行手(ゆくて)定めぬ浪まくら、
百尋(ももひろ)千尋(ちひろ)の海の底
遊びなれたる庭広し。
幾年(いくとせ)ここにきたえたる
鉄より堅(かた)きかいなあり。
吹く塩風(しおかぜ)に黒みたる
はだは赤銅(しゃくどう)さながらに。
浪にただよう氷山(ひょうざん)も
来(きた)らば来(きた)れ恐れんや。
海まき上(あ)ぐるたつまきも
起(おこ)らば起れ驚(おどろ)かじ。
いで大船(おおふね)に乗出して
我は拾わん海の富
いで軍艦(ぐんかん)に乗組みて
我は護(まも)らん海の国
301
防諜
心も武装せよ
日本精神
302
夏に鍛へよ
建民運動
夏季心身鍛練
七月二十一日 -- 八月二十日
303
敵は我々の心の中にある
純忠無雑、あの前線の心を
我々の生活の中にもつとも
つと発揮しようではないか
304
国民合唱 「一日の汗をぬぐひて」 恩田幸夫 作詞 福井文彦 作曲
305
必勝
国内態勢強
化の根本方
針は、此の
二字に尽き
る!
306
国民合唱 「仕事の前に」 勝承夫 作詞 平井保喜 作曲
307
我々は、大東亜戦争に生き、
大東亜戦争に死するものである。
今日の戦時態勢は、決して
一時的、変態的なものではなく、
これが、これらからの常態なのである。
308
国民合唱 「かどでの朝」 勝承夫 作詞 信時 潔 作曲
309
空だ 翼だ 若人だ
第三回航空日
九月廿日
310
国民合唱 「胸を張つて」 大政翼賛会標語 弘田龍太郎 作曲
青空仰いで
大きな呼吸
みんな揃つて
この胸張つて
何時も何時も
朝の気持で歩かうよ
311
満州国国歌
オホミヒカリアメツチニミチテイトク
神光開宇宙表裏山河壮皇猷帝徳之
ハタカクタフトシトヨサカノバン
隆巍巍蕩蕩莫与儔永受天兮萬
ジュコトホギアマツミワザアフギマツラム
寿無疆薄海謳仰賛天業兮輝煌日月r
312
国民合唱 「来れや来れ」 外山正一 作詞 伊沢修二 作曲 信時 潔 編曲
313
国内結束の根源はお互が苦楽を分つ
親子兄弟の気持になり、生死を共に
する戦友の気持になつて、この潤ひ
のある力強い気持を実生活の中に如
実に具現して行くことに在る。
第三回中央協力会議に於ける東條内閣総理大臣兼大政翼賛会総裁挨拶より
314
国民皆兵
国土防衛
315
国民合唱 雲に寄せる 安藤一郎作詞
海より昇る朝の日に
光りかがよふ水と空
南を指してゆく雲よ
正しき治めに蘇へる
異国人に日本の
古き歴史を告げよかし
黄金にみのる稲田吹く
風の行衛に遙々と
幾山越えてゆく雲よ
大陸の野にたむろせる
わが兵に豊年の
安けき秋を告げよかし
316
軍事保護院、陸軍省、海軍省選定、文部省検定
小国民進軍歌
とどろく とどろく 足音は
お国のために傷ついた
勇士を護り 僕たちが
共栄圏の友と行く
揃ふ歩調だ 足音だ
ひびくよ ひびくよ 歌声は
戦死をされたますらをの
忠義の心うけ継いで
感謝で進む僕たちが
うたふ国歌だ 君が代だ
ひらめく ひらめく あの旗は
戦地の苦労おもふとき
小さいながら 僕たちも
負けてなるかと 胸張つて
仰ぐ国旗だ 日の丸だ
呼んでる 呼んでる あの声は
ほまれの遺児ともろともに
未来を担ふ僕たちが
雄飛のときを待つてゐる
七つの海だ 大陸だ
317
国民合唱 国を頌ふ 作詞・城 左門
太郎よ おまへは よい子供
丈夫で 大きく つよくなれ
おまへが大きくなる頃は
日本も大きくなつてゐる
おまへは わたしを超えて行け
花子よ おまへは よい子供
丈夫で 綺麗に 淑やかに
おまへがお嫁にゆく頃は
日本も大きくなつてゐる
おまへは わたしを超えて行け
太郎よ 花子よ 日本の子
丈夫で 大きく つよくなれ
みんなが大きくなる頃は
日本も大きくなつてゐる
子供よ 大人を超えてゆけ [ママ]
318
新穀感謝のうた 高村光太郎
あらたふと
あきのみのりの 初穂をば
すめらみことの みそなはし
とほつみおやに 神神に
たてまつる日よ いまは来ぬ
あらたふと
あきのみのりの 田面(たのも)には
穂波たわわに しづもりて
神のたまひし 稲種(たなしね)は
いま民の手に 糧となる
あらたふと
あきのとりいれ 倉にみち
君にささぐる 国民の
いきのいのちの はつらつと
いやきほい立つ 時は来ぬ
319
国民合唱 つばさの力 佐藤惣之助作詞
つばさ、つばさ、きらめくつばさ
大空にわたる火の鳥よ、つはものよ
海原こえて、赤道こえて
戦ふつばさ、若きつばさ
血しぶきあげて、いのちをかけて
闇夜の島に、夜明けの島に
敵撃ち砕くつばさの力!
つばさ、つばさ、かゞやくつばさ
南へすゝむ鴎?(おほとり)よ、つはものよ
世紀を超えて、世界を超えて
あらぶるつばさ、若きつばさ
焔をついて、砲火をついて
みどりの島に、アジヤの島に
敵撃ち砕く皇國(みくに)の力!
320
子宝の歌 厚生省撰定 文部省検定済
しろがねも黄金も珠もなにせむにまされる宝子にしかめやも
(山上憶良の子等を思ふ歌の反歌より)
321
(開戦の詔書)
322
さあ二年目も
勝ち抜くぞ
323
今日も決戦
明日も決戦
324
必勝必成の
決意新たに
大東亜戦争第二年の
新春を迎へよう