昭和16年度

221

事変第五年を迎ふ

222

事変第五年
 大東亜共栄圏の確立
 世界新秩序の建設へ
      一路邁進

223

各々の職域で

   大政翼賛の

     臣道実践

224

読みとり不能

225

毎月一日

興亜奉公日

  勤労と増産の日

226

紀元節

   国民奉祝の時間
   二月十一日午前九時

227

思へ

   前線

228

任務は神聖なり。責任
は極めて重し。一業一
務忽せにせず、心魂を
傾注して一切の手段
を尽くし、之が達成に
遺憾なきを期すべし。

    『戦陣訓』より

229

不動の決意

大東亜共栄圏の確立

230

第三十六回陸軍記念日

   三月十日

231

汗の一鍬 興亜の固め

 食糧増産確保へ

232

泰・仏印の調停成る

大東亜竝に世界の平和樹立への発足

233

事変解決いま一押し

 堅持せよ 鉄石の団結

234

食糧戦時態
勢の確立へ

 節米に活かせ切符制

235

眠る屑鉄

  活かせば

      兵器

236

力強く推進せよ

    今日の最大の急務は、革新であるとか現状維持であるとかの論議を一
    日も早く切り上げて、如何なる体制が、今日の日本の当面する難局を
    打開するに最も適当なる新体制であるかと云ふ事を、私心を離れ、行
    掛りを捨てて真剣に考へ、そして之を速かに実現する事である
               (地方長官会議に於ける近衛内閣総理大臣訓示より)

大政翼賛運動

237

護国の英霊を思ひ奉公の誠を致さん

238

四月廿八日から五月七日迄

健康増進運動

 撲滅せよ

 増強せよ乳幼児の体力

 栄養化せよ食生活

239

新商道徳の樹立

  売つてやる
  買つてやる
  気は捨てませう

240

秘密戦から
   日本を守れ

 一人/\が防諜戦士

241

輝く海軍記念日

242

商道に映せ
日本の美しさ

新商道徳の樹立

243

増産

全国金属増産強化期間

七月末日まで

244

伸ばせ体力

強い母性に丈夫な子供
作れ病に負けない身体

興亜の基

245

貯蓄百三十五億

  国民貯蓄組合に加入しませう!

246

興亜奉公日

七月一日 → 一斉に常会を開きませう 

247

進めいざ

大建設の道一つ


248

 新支那の前途は断じて
平坦ではない しかし道
遠きが故に迷ふが如きは
志の足らざるの致すとこ
ろ----われわれの前途に
あるものは光明である

249

海原に 拓け
  皇國の大進路

     七月二十日  海の記念日

250

今日のやうな時代にあつては、恃むべきものはどこまでも自国の力であり、日本の国力だけであります。それ以外に恃むべきものは何もないのであります。そしてその国力が強まるのも弱まるのも、一切皆様の心一つにあるのであります。皆様の心が一つに団結してをりますならば、世界に何事が起りませうとも、少しも恐るるところはないのであります。どうか諸君、心を一つにして、それぞれの持場を守つて下さい。

  -- 七月一日近衛大政翼賛会総裁のラジオ放送より --

251

 

252

253

国民総意の歌 『さうだ その意気』

外務、内務、大蔵、陸軍、海軍、司法、農林、商工、逓信、鉄道、拓務、厚生各省選定、文部省検定

西條八十 作詞
古賀政男 作曲

一、なんにも言へず 靖国の
   宮のきざはし ひれ伏せば
   熱い涙が こみあげる
   さうだ 感謝の その気持
   揃ふ、揃ふ気持が 国護る

(著作権的にマズイ雰囲気だな。)

 

254 1941.8.21

臨戦態勢の確立!!

255

九月一日 興亜奉公日

生活戦態勢へ

一、生活全面に亘る単純化
二、戦時食糧の拡充
三、家庭資材の戦時的活用 

256

防火第一わが家を護れ

257

もはや戦ふ気持に
銃前も銃後もない

258

銃後奉公の誓

皇室のもと、一億一家、心と心、力と力とをひとつにして、銃後を守りかためます。
朝夕に皇軍の労苦をおもひ、戦線に送る銃後の真心として慰問文と慰問袋とを絶やさぬやうに致します。その留守宅の力にもなりませう。
遺族の家を護り合つて、英霊の忠誠におこたへ申します。傷痍軍人には心からの敬意を表し、その再起奉公に力を添へませう。
銃後も国防の第一線、元気にむつまじく、将来の大きな希望に生き現在の苦難を戦ひぬきませう。

259

国民皆労
国民全部が一人の無業者
もなく国家の必要とする
職場につき全能力を挙げ
ることが国家総力発揮に
絶対必要である。




260(1941.10.1)

 

湧き立つ感謝 燃え立つ援護

 

十月三日―十月七日

銃後奉公強化運動

 

261(1941.10.8)

 

果敢な攻撃拐~と適切な

防禦のあるところ、防空

戰鬪は必ず勝つ。 この

信念を實際の體驗によつ

て獲得するのが、今度の

防空訓練の目的である。

 

262(1941.10.15)

身命を君國に捧げ
永遠の大義に生き
た國の英靈に對
し、銃後一億、まさ
に恥づる所なきを
期せねばならぬ。

263(1941.10.22)

 

戰ひに勝つためには食糧の確保

が絶對に必要である。臨戦下の

今日、將來に備へて万全の食糧

準備を整へることが何より急務

である。搦Yに、消費節約に、

一億國民心を合せて、食糧戰へ

の備へを固めようではないか。

 

264(1941.10.29)

 

一人の闇取引は萬人を闇取引に

驅り立てる

われわれは常に國家を念頭に置

き、前線將兵の心を心として、己

       を戒めねばならない。

       進んで經濟法規に遵ふところに

       始めて、難局突破の強固な經濟

       戰態勢が打ち樹てられるのだ。

 

265(1941.11.5)

 

支那事變を完遂して大東亞共榮圏を

確立して世界平和に寄與するは

帝國不動の国是である。未曾有の

重大世局に臨み、ます/\國防國家

體制を完備し、 御稜威の下、擧國

一體、聖業の達成に邁進しよう

 

266(1941.11.12)

 

臨時議會が世界注視の裡に開か

れる。議會を通して新内閣の決意の明

らかなるところ、擧國一體、

時艱突破に邁進あるのみ。

 

267(1941.11.19)

 

 浮動購買力の吸收と消費の抑制を目標として、

攝ナが斷行される

 われ/\の生活は更に窮屈になるであらうが、

これは戰時下に當然のことである。歐洲の交戦

國に比べて、我が國の課税率はまだ/\輕い。

税の趣旨に鑑み、ます/\消費の節約と貯蓄の

揄チに務め、銃後の責務を果さうではないか。

 

268(1941.11.26)

 

事態が如何やうに發展致しませうとも、高度國防國家體制

の完成こそは、正に喫緊 (きつきん )の重大要事であります。これがために

ます/\國民志氣を緊張し、産業經濟の能率を最高度に發揮

するの要 (えう )切なるものがあるのであります。これと共に政府は國

民生活の確保 (かくほ )に關しましては萬全の策を講ずるものでありますが、

これが更に緊縮 (きんしゆく )を見ることは洵に已むを得ざるところであ

ります。

私がこゝに衷心 (ちゅうしん )より希望致しますることは、全國民が、帝

國は今や一大飛躍の秋 (とき )に際會をし、前途に洋々たる發展を期待し

得べきことを確信をして、相共に今日の苦を分ち、國民一丸と

なつて聖業の翼贊 (よくさん )に邁進せんことであります。

            (臨時議會に於ける東條首相の演説より)

 

269(1941.12.3)

 

貯蓄を實行しなければ

物資を浪費し、惡性インフレを助長して、物

價は高くなり、國民生活が脅かされるばかり

か、戰費が賄へず、戰争目的の遂行まで不可

能となる

 

 貯蓄を實行すれば

戰費調達のお役に立つて、直接戰鬪力を強

め、戰時經濟も引締つて國民生活は安定し、

すべての國策遂行を圓滿ならしめる

 

270(1941.12.10)

 

事態が如何にならうとも

一億の肚は決つてゐる

断乎興亞の大業に

邁進あるのみ

 

271(1941.12.17)

決戰生活訓

一 強くあれ、必勝の信念もつて職域を守れ。

二 家庭も戰陣、生活を擧げて御奉公の誠をつくせ。

三 國土防衞は協力一致、隣組の力で持場を固めよ。

四 流言に惑ふな、當局の指示を信頼して行動せよ。

五 國運を賭しての戰だ、沈着平静、最後まで頑張れ。

272

戦ひは寧ろ今後にあります。我等国民は
個々の戦勝に酔ふことなく、又個々の現
象を憂ふることなく、愈々正気を拡充し
て互に相倚り相扶け、内は荒怠を戒め、
外は邪悪思想の滲透を防ぎ、必勝の確信
の下に飽くまで献身殉国を念とし、誓つ
て征戦の目的を貫徹せねばなりません。

        (東條内閣総理大臣の議会演説より)

273

戦つて戦つて
 戦ひ勝たう