破壊から建設へ


彼等自身は、糞尿以外の何者をも作り得ないくせに、彼等とは比較にならぬ程優れた過去の偉大な主人や先
J朗 随筆

輩を罵倒し、その人々の蔚に誓塗ることのみを能モてゐる○ドイツの完は彼等昔つて堕普せられた。
とは、ヒツ与−が、前大戦の濁逸にはんらんしてゐた主人達ハダダイス去シュール・リヤリスト)に輿へ
た墓であるが、是の詩壇や文壇でも、つい少し以前までは、さうしたとてラーなどの叱罵にあたるやう
な連中がゐた0彼等はヒツ妄−の云ふ如く「糞尿以外の何物をも」作り得ない1せに、前代の優れた大家や
先輩を誹誘し、その人達を馬することのみを能とした0総ての、書きもの美なるものは、彼等にょつて歪
され、すぺての優れた毒や拳術晶はブルジョア的といふ名に依つて、何の理由もなく誹誘された。彼等の時
代の文学者は要するに扁の文化償値を要したところの、破壊的なニヒリストであつた。然し、いまではさ
                                                                                                                                                                                                                                            ゝ一   .■
うした時代が過ぎて、人蒜過去の迷夢から覚め、羞丁の新しい時代が来た。いまの時代は、
ロマンチシズムヘ、壷定から肯定へ、果票主義から白票主義へ、誹蓼王義から敬拝主義へ、そして要するに

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ニヒリズムから
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「破壊から建設へ」の時代である0日本の毒は、今日以後に於いて新しき構成をするであらう。