爾
爾(なんじ)を生かすものは、何(なん)であるか。
曰く、爾夫(そ)れ自身である。
爾を殺すものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の生活を保障するものは、何であるか.
曰く、爾夫れ自身である。
爾の生活を保障するものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の生活を破壊するものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾をして善人たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾をして悪人たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の悪友は、何者であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の良友は、何人であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾をして大勇者たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾をして大怯者(だいきようしや)たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れれ自身である。
爾の忠僕は誰であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾を誤らしむるものは、何者であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の唯一無二の内助(ないじよ)者は、何人であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾に幸福を与ふる神は、何処(いづこ)に在(あ)るか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾に不幸を与へ、爾を堕落のドン底に陥(おとしい)れる悪魔は、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾を富者たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾れ自身である。
爾を貧者たらしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の精神と肉体を健全ならしむるものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の精神を病的たらしめ、爾の肉体を破壊するものは、何であるか。
曰く、爾夫れ自身である。
爾の一切を支配するものは、何者であるか。
曰く、爾夫れ自身である。