ライオン主義
ニ〇五

110

ニ〇六
いちにぐる1。Iぢうり†う月つびんくる1せき盲い卓か¢伊〜,モ幹いしんぐbんいは
一荷事挽、重量の物品を事に積載し、坂を登。かけ、中逸に於で心願して日
かみかろん\や†Jlひの幹た1しかかみこつで∧わ−
く、『紳よ、樫々ビ、易々ビ、挽き登らしめ給へ』ビ。然るに紳は忽蝕亡して現
いは拝かいなん首なん首でん。1くつくキなんぢでん。よく
はれて日く『馬鹿を言へ。爾は珂の金カを壷しで居ら氾ではないか。珂が仝カ
つくしかお1なんぢhγbトた′々んぢた↑はかlの
を亜して而も及ばぎれば、爾が願はす亡も、我は正ちに爾を助ける。馬鹿者、
いこき
以後泉をつけよ』ビ。
こ一も†】たいだい1しゼん〜1くつく々し・こ−ろ
之れ索より、息惰を舐め仝カを轟すべきこどを海へたるものであb、『心さへ
’ニ盲みちかない◎かみ11こかモ¢くんかいlくてさおな
誠の遥に通ひなば斬らすどても紳や譲らん』の音歌ヒ、其訓餅の日的を同うし
しはう。んこ亡いき1くс~首nつわ↑bれ−こ¢
て而かも方面を異にし佗る兵曲同エの萬話に温ぎないものであるが、我等は此
ぐ・丁わ竜う舌、−ミbがげんだいにほ人じんこ!せい拍んたいいり.だいしっ,
帝話を想超する毎に、我現代日本人、殊に青年に封するlの大にして而かも挿
hつひにくふラしおlえ
烈なる皮肉であ。諷刺で息るこどを恩はぎるを得ないのである。
モのこミなん!いやしなたい
其事が何であるどを岡はない。筍くも名さんミする†nに瀬しては、
ーレこ
自H己の
でんウ▲くけ・もうでんし?1yいモ・だい。けふhんけいくbくじげふ
仝カを傾窪すべきであるゃ仝生涯を捧ぐべき大事業であるど、†年針葺の革業
ちさめしiへL、;−ふんかんぶんかんし、−Eろんしん
である軍、朝飯前の仕事であるど、五分問十分間卯仕事でゐるどを静せす、心
しんでんりよくしふちうないう▲ちうち1しゆん′“\きぐ
身の仝カを集牲して湾すべきである。猶珠なく、躊措せす、遽巡せす、危供せ
lうhつす−かん手1いし〜た,ちういめんみつ●だ人ねつhつもた
す、猛烈に、弟敢に、用意周到に、注意綿密に、油斯なく、熟烈に、曹るべき
七!ひモひつ大うちからせいしんてさちからはにくたいて‡ちかi
である。侭令、其の必要ミするカが、精紳的カであるにしても、鼎た由憶的カ
モいつ盲いちか。Lふち}なγ
でゐるにしても、其の一切のカを集中して食すべきである。
。ろyへわがにほんげんだいせいねん●、はたなに、盲な
碗つて、我日本現代の青年は何うである。果して、何事を名すにも、
卜)こ
由口已
い,でんりよくつくゐ†・はたし〜しんてきじけ・小たいはんにちし
の有する仝カを義して居るか何うか。果して終身的事業に封しても、竿日の仕
−;たい†うや1でん●1くあベストつくゐチかれらなに、−E
革に封しても、同様に仝カを畢げて最善を轟して居るか何うか。彼等が何事か
いC9うこんなんこミなてんちふちふかみこひねがはこ
異常に困難なる事を名さんどするどき、天を仰ぎ地に僻して、紳よ希くば此
lくてきくbんでんたつせいた土ねんかhらはたじこゼん。▲く
の目的を完仝に達成せしめ給へビ念するミき、彼等は、果して、自己の仝カを
ちあたさいでん†。1くなゐ†
畢げて普♭、最善の努カを名して居るか何うか0
いな†くなbhらけんぶん苧−るよげんだい†い払んはミいつ壱いはあ。
杏。砂くども我等の見開する虔に挨れば、現代の青年は、殆んぎ一切の場合
ニ〇七

111


≠附
ニ○入
少いCこでんウよくつくモ¢でん●よくぶん少ろぶん
に於て、自己の鼻カを壷さ小るのみでな〈、其仝カの三舟のこは忠か二分の山
ていkけいちうゐぐうbにぐる王ひ号じこでんり▲くつくいみひ
の程度をも傾注して居ない。布話の荷頚挽が、自己の各カを養さす紳をして挽
の捧bうちやく、言Cこでんり1くけいちうせいこうげ
き登らしめんどせし横着の如く、自己の仝カを傾注するこ亡なくして戊功の美
くわえb・1ちやくきこゐぶ。んしゐ
果を得んどするの梼着を梅め込んで居るものが九舟九厘を占めて居るのであ
る0
ら}†くなかうおはほつにんヒ乍ういちにもじかん‡んむいちゑん・−
雰少くして効多くせんビ欲するは人憤である。一8十時間勒移して一固を得
じかんっごむないちゑんにつきふえほつにん“レやうhんhう
るよ。も入時間動めて同じく一拭の日給を得んビ欲するは人傭である。年官年
首ういよつ●?フnつむしねんねんぢうげCんモ‡かうヾ】うりよくし申
中Hに夜を次いで雰働せんよb、寧ろ、年官年中美人に収。巷かれて紅燈繰酒
かん〜うれんくウ1は・1ほつにんじやぅらうえききふ〜、し・hい壱ノ
の問に洗遽荒亡せんこどを欲するが人情である。穿役に溌々孜々ビして客細な
せ人せんがねちくせきぎいさんつくCゆしゆかくりつてききよ王んミみ
る一餞二餞のハヤウ金を著積して財産を作らんよわ、濡手擾粟的に亘餞の富を
えほつにんじ9うこにん】しやうしでんみでん。よくけいちう
待んこどを欲するが入構である。此の人情の自点よb観れば、仝カを傾牲せす
もくてきたつせいきたいCつげんかなら†−が
して日的を達戊し、期持を貿現せんどするは、必すしも脊むべきこどでないの

lにんC9うしでんりたうでんしかiたモこにんけん
みでなく、正さに人情の自然であり、理む普然であ♭、而して又其虜が人間の
にんけんゆゑんいつ舌いはんぶつい〜ゑつミ言しか,→たにん
人間たる所以であ♭、一切萬物に優廼せる所であるやうでぁる。而して叉、人
けんちりよくつひ甘んウよくけいちうよていもくて‡たつせいさたいCつけん
間の智カは、超に仝カを傾注せすして漁定の日的を達戊し、期待を賃現せしめ

得るものであるやうである0
しかながにんじやぅひつき?っにんCやうしんつうりきはんのう。‘くいでん
焦し乍ら、人憤は畢克人傭である。紳通カでなく、萬能カでなく、依点ど
にんどやうにんじやう●・こむしっ汁んつやはにんじやうにんCやうらつぐbい
しで人情は人情でゐる。何虜まで押詩め煎で話めても矢求り人惰は人憤の将外
でったいふか¢うのみにんじ{丁っおははあひ幹い
に卸づるこどは絶潮に不可能である0而耳ならす、人情は、多くの場合に於て、
にんけん壱いかう暑いち?っらしさはつけんむし†,ぶつてき上くはラむ。ふでうり
人間最高最頂の智識の蚤現でなくて、寧ろ動物的慾望である0無理、不條理、
ふしでんひがふウてきえ・−亨っしたかにんじ?1ほごいつ手いはちひ中いにんげん
不自然、非合理的要求である0随つて、人情は殆んざ一切の場合に於て人間の
けりけんCア、てん†でにんどやうほミいつさいはあひ甘いにんげんけつてん
映鮎でゐb串鮎である。欧に人情が殆んざ一切の場合に於て、人間の映粘であ
とやくL▲いじ?フにんじ?っほつ亡こ】るほごいつさいけあひおいけつてんCやくてん
ち窮所である以上、人傭の欲する所が殆んざ一切の場合に於て映鮎であり窮所
ふがふりふでうりふしでんむりぶんみやつ
であ♭、不合理であゎ、不條理であゎ、不持然であわ、・無理であるこEも卦明
ニ〇九

112

ニ一〇
めいはくでんヽ▲くけいちうlくてさたつ今たいじっけん
であ♭明白である。仝カを傾注するこどなくしで目的を達し期待を箕現せん亡
ほりにんじやうしでん竜・’ゐたねまみえ
欲するは、人情の自然であるには相違ないにしても、種を蒔かすしで賓を得ん
ほつおなつひふがムウふしでん.ふでうウ
ビ欲するビ同じく、覆に不合理であり、不自蝕であ`不條理であむ、紆貯で
一人
あらぎるを得ない0
したがこんにらおはせいねん・ウうかう魯‡しっけいじ
随つて.今H、多くの育年が、券せすしで効を牧めん亡して失敗しっヽある事
じっいつくbく王んきルゆめしか♪へいつき▲lんきんaしなじじつがくCほうて}いうたう
賓、一埋萬金を夢みて而も反つて一拳に萬金を失へる事欝、畢革を拗榔して遊蕩
七んで曾ムたゥくbい。くむ壱粋けつくわだらくモのたいっきいらうかうえ
に耽溺し、不普の快築を貪。たる結果の堕落、其他一切の穿せすtて効を得ん
き舟うしつ捷いてきじじつひつでつなりゆきたうぜんけつくbなんらあや
どする希望の失敗的事貿は、必怨の成行でゐ♭、普然の結果であ。、何等怪し
むべきこ亡ではない○
しかbれらでんり▲くつくlくてさたつきたいじつけんLつはいl◎
而も我等は、鼻カを亜さすして日的を蓮し期待を箕現せんとして失敗せる者
lたLつけいlのモ●Lつはいこんはんけんいんい♪しゐモ◎
又失敗しっ1ある着が、其失敗の根本原困について、如何に思惟せるやを、其
しっはいしやはんにんくち今かhらづぶ†レかげんbうちやくかけん浄つCや〜l与
失敗者本人の口よ♭開くどき、彼等の固太さ加減に、構者さ加観に、漫常識さ
かけんはかげかげんお●−るあきかへむしかんしんえ
加減に、馬鹿気さ加減に、梵くよ。も呆れ返るよむも、宰ろ戚心せぎるを得な
かれらモのしっはいこんはんげんいんじこしゐ†なは†ん。よく
い。彼等は、其失敗の根本原困が自己にあるこどを知つて居ない。即ち、仝カ
しふち・丁けつくわはんせいちかくと?,Lきい,ゐしかかhふ
を集注せぎbし結果であるこどを反省知費する常議を有して居ない。而も彼等
−†)こるなんいはこいiうんいおけっくわいは卓く
の言ふ所は何であるか0臼く、之れ未だ蓬の到らぎ。し結果である0臼く、作
せんかうめうためい一−宅いで人†り▲くか・つひしっはい
戦の巧妙ならぎbしが虜である。日く、最善の努カをしたに絢はらす藩に失敗
いはこてんみいCんり▲くいかんミ】るいは
せり0日〈、之れ天なむ命な♭人カの如何ヒもすべからぎる所である。日く、
ぜ)たいふかのうじたいはいりしやうけんわいふんご〜で。▲くつひむ
絶封に不可能事であつたが名めである。日く、一生懸命に奮陶努カして藩に戊
っみbれてんあモいミ;どつ。つはCつふん芋フか
らす、罪我になくして天に在→ビ。其の言ふ所は貿に立沃であ`賓に奮闘家
†り1くかじつだんし1ヾ−こるだうく1モしbけモ¢
であわ、努力家であ♭、賓に男子亡して偲づる所なき堂々たる申謬であり、其
っみひモ1てんあLん甘んり1くつ・〜号いでん
罪人にあらすして正さに天に在るもの\やうである。具ペ仝カを亜し、最善を
つくつひなしかかんゲ、ほつた●つてい
鳩して遂に成らぎ。しもの1やうでゐる。而して戚服せぎらんビ欲するも到底
ニ一一
ざるを待ない言ひ草でゐ。掛町である。
戚服せ】
か人ぶく
ネいぐさべんめい

113

ニ〓一
こんにち†いhん亡こしっ拝いいおbい}じこ。やうしんいつはしん
今日の青年が、自己の失敗について語る理由は、台己の良心を偽らぎる異の
骨白ではない0貯の椚粁の即軒軋が朝に酢郎せるものではない0彼等の語る所
こくはくかhら’たミニろ
いつ”…いげんてきべん々いり?1しんいつはせけんていつくろr.へん
は∵の三首代言的粁明であヰU良心を偽b世間憶を揺はんどする偽粁である。
いつてんや王†こ−ろこくはくL中こフみぶうモぶじか●、んこ〓くはく
一鮎の病しき所なき告白ではなくて、正味三分蜂七分の自家蹄護の告白であ
る0烈々たる奮陶努力豊抑るものではなくてト息慢ビ不熟曾を反誓以て腕
hつ−1、ふん亡・1†り▲′ヽかたたい土んふねつしんはんこlつえん
与▲くかた†bhらげんだいいつ盲いせいねんこミ・k1さ
曲に語るものに過ぎないものである0我等は、現代一切の青年が黍く然うで
だんてい†くなモぶりんさし
あるビ断定するものではないが、砂くども其の九舟九厘までは然うであゎ、而
hhらかれら汁レつさい▲しだん汀Vんちう.り▲
かも哉等は、彼等の賃際に操つて然か断言するに躊躇し沌いのである。
じっりよくおいh▲んぢゆゐいつち・つはくなんぢモみづかしうせいな・ヽぢくらくかんなんE■
賓カ£於て、爾の唯−の忠償は爾夫れ自らであゎ、絶生爾己苦襲難難を共に
な九ぢそみづかなんぢせいこうしつはい・・・几ぢそみイか
するものも爾夫れ自らであ♭、爾を成功せしむるも失敗せしむるも爾失れ台Rら
なんぢほうじよな人X竜んやTlなんぢモみづかCつウ▲くて〜ゑっなんぢた†
であ。、爾を朝助する爾の塵謀は爾失れ自らであむ、欝カを超越しで爾を助く
かみかみみづかた†七すdづか
るものは紳でゐるが、紳は自ら助′、るものでなくては助けるものでない0自ら
†んり▲くつくみづかた†なしんり▲くた†
仝カを亜して自らを助くるこどを名さすして、紳カによつて助からんどする

かみだ1ぐちつかムらら1◎bうちやくし、−くも¢たうていでつたいしん、】
は、紳を道具教ひにする不埼者であ丸、構者至極着であゎ、到底、掩対に紳護
ちづかかみ少んてんよくあた
に頚♭紳の恩典に洛するこど能はぎるものである。
ゎがげんだいにほんせいねん1くなモだいた↑,みづか
我現代日本の青年は、砂くども其の大多数は、耶bを跳くるものは自らであ
てつてい血さいし▲さい、−Cぶんほ、】えんじよく
るどいふこ亡に徹底して居ない。最初よゎ最後まで自分を保護し竣助して奥れ
でりたい少ゐいつミlC点ん亡しんおたなにlのtウいラ
る絶封唯一の友は自舟自身を措いて他に何着もあるべきでない三式ふ理由につ
てつていてき。やうかいいうゐしたがみづ’なこミたい
いで、徹底的領解を有して居ない。随つて、自らの名さんEする事に対して、
みづかでんbよくつくゐきいでん†。よくなゐちやくし’た・つぎ
自らの仝カを亜して居ない。最書の努カを男して居ない。着手したる普座は、
でん?−くけいちうベストつくちうごひ是なんらし?っがいたたせうEん
仝カを傾注し、最善を亜しても、中途一度び、何等かの障碍の頻め、多少の頓
ぎきたしんち1うたい†Lつたち1ぜん†トひくbんけつくわらくたんきはう
挫を凍せば、悌重の態度を失して、忽ち前逸を悲観し、結果に落膿し、希望を
ほ・つて▲‘
抽榔し、
でんりよくhウけんわりけんベストらつ、だつい・かけん†り▲く
仝カは七入割に減じ、五六割に減じ、最善の噂を脱して好加液の努カ
へ人だつミい‡は。1つかい王くなか王くこしやうLよ首▲、言
亡軽じ、舵兎の勢を以てしたる開養は、中幕の故障によつて、虔女の如く、
ニ一三

114

l〓四
びやうやう、−EへこたけんだいせいねんいっはんてきJいか}げんだいせいねんし
病羊の如〈閉口垂れるのがヽ現代青年の一般的傾向である。現代の青年が、志
呼1†ニぷゑんだいかうゑんや1だいかう亨1てきか・モ
望は頗る速大であ♭、高速であり、花大でゐり、高等的なるにも狗はらす、其
Cつきいけっくわひ}んな・,芋1てきけふせうひんCやくこモくてさ
の賃際の結果が卑近であ。、並等的であ♭、狭少であり、貧翳でゐ。、姑息的
、−iくbしてきちやに〓LLゆぎはんはてきむくげやうなげ
であト、胡魔化的であゎ、お茶渇重義であb、竿端的であゎ、臆病でゐゎ、投
あヾ】◎やiてき†なはこた
那剋野でゐb、跡は野ビなれ山ビなれ的であるのは、即ち之れが頻めである。
ライオンう壱ざうビ人り1くlちけつこモくてきしゆだんう
獅子は兎を縛っにも仝カを用ひ、決して、姑息的手段によつて縛つものでな
う▲L・つ王なにかはせいしんかな−
い。樽てたら可樽てなかつたら叉た何か代♭の眺を貯つべしの精紳でない0必
たふけっLんも†−†几。1くもちべスト?1いなた′じやく†−う
す倒さんどの決心の下に仝カを用ひ最書を亜すものである。杏、香に窮兎を樽
ミ寺ういつ竜いゑC今たいいつさいてき七いミき†.へでんりよく
つ時のみでなく、彼れが一切の餌食に対し一切の敵に射する時は、絶て仝カ
しゆぎべストしゆぎ
立義であり、最善童義である。
にんげんいっ卓いはんぷつい・1ゑつミ言ちレC?1Lかなが
入閏が、一切高物に優越せる所は、智であト、意であ。、僑である、然し乍
にんげんちじやうい弁いいつさいはんぷついうゑっ−にんけんひぎ1ぶつしや
ら、人間が智慣意に於て一切萬物に優越せ♭ドこ茶ふは、人間が破造物老でない
いけつろんつくでんちでんのうぜつたいりよくいう−
三茶ふ結論を作るものではない。仝知仝能の絶封カを有するものである三吉ふ
だんちんかみいかけちJおいかみ、】ミに∧けん
断案ビなるものではない。紳が如何なる場合に於ても紳であるが如く、人問は
ト♪は′のひおいしよせ人にんけんぎうぶっしやいかへんかうぎフぶつ
如何なる場合に於ても所詮人間である。造物者を如何に舜吏せんどしても造物
Lやへんかうでつたいふか¢う、−ミにんげんいかしんほはつ七つ
着たるこどを舜東するこどの絶封不可伐なるが如く、人間は如何に進歩し教達
ひチフぶつしやだついちじモっていぜつたいふかのうしか
しても破造物者たるこどを舵する一事のみは、到底、絶封に不可能である。而
にんげんしよせんにんけんえいじ?フしよせんひぎつぶつしやゐらだつ
して、人問が所詮人間であらぎるを得ぎる以上、夙教彼造物者たる地位を股し
ぇいじ?っにんげんなに、」モなでんりよくしゆぎベストしゆぎ
得ぎるものでゐる以上、人問が何事を食すにも、仝カま義、最善童義にあらぎ
たうていでつたいくbんぜんけつくb与モうLしやうミう
れば到底、絶封に、完仝なる結果を牧め得るものでない。獅子が章兎を持つに
でんり▲くけ〃ちうす九せいLんしふち・1べストつくおなち壱めしlへいつせうさCな
も鼻カを傾牲し仝精紳を集中して最書を義すビ同じく、朝飯前の⊥小欝事を角
でんり▲′、Lゆぎべストしゆrえういつ卓いはんぶっいヽゑっにんけん
すにも、仝力室義、最善主義でゐるこどを要するは、一切萌物に優越せる人問
iた¶ヽうだ人
も亦同断である0
我等が、世界史を播いて、囲家の鼠暴、
bhらせかいしひ。ミ
こくかせい▲Tゐ
みんぞくせぅち?っゐCんえいゆうモくモ曾
民族の滑長、偉人英碓の足蹄につい
こ一五

115

けん音う
で研究する亡き、
.ヘストしゆF
二一犬
でんりよく・しゆど.ヘストしゆぎこくか。・ヱー・1でんりよくゆぎ
仝力立義であ、り最善室義であつた図家は隆輿し、鼻力主義で
みんぞく飽くこうでんり▲くLゆrベストしサrCんぷつ
あり最善ま哉であつた民族は勃興し、仝力主義であり最善ま義であつた人物は
かならゐだいC人ぷつえいゆうゐしかlたでんウよくしゆぎべスー
必やや偉大なる人物ビなト英雄ビなつて居る0而しで叉、仝力主義でなく最善
しゆFこくかめつ捷うせんりよくしゆrべストしゆrみ人ぞく、すゐめつ
童義でなかつた固家は滅亡し、仝力童義でなく最善童義でなかつ佗民族は麦滅
でんりよくしゆぎべストLゆぎじんぶつたヾ】ひゐCんえいゆうモとつ
し、仝力主義でなく最力主義でなかつた人物は、侶令偉人た♭英碓たる素貿を
いうゐへいく坪人くなみL9うなみちやうにんサこつやうしうし
有して居たものであつても、卒々凡々、並の有姓並り町人ビ同様の絡始をして
ゐせいぞんき爪丁フ一亨つはい杜くじんせいらく、】しや
居るのみでなく、生存競季に敗北し、入生の落伍者ビなり、
し?っがいしっくゐ
生涯史を作って居る0
ひ竜んhUしあはれ
悲惨寧ろ憫むべき
こ11リみ
試に、

かを見よ0
lTっほ・T
スバルクの輿亡、
ゼル†ンbうこく▲‘ふモく
打耳夢丑固の急速なる輿隆ヒ猶逸今日の強大、並に英帝囲の現状を
P−†だいていこくしゆつ付Vんおよはめつこんほんbいうなん
羅馬大帝圃の出現及び破滅の根本理由は何である
こうり・フ、ヽいつこんにちきやうだいならげえいていこくげんCやう
つくげんいんはたなんみ王りんはうしなこんじやくもはかはかは
作れる原囚は、果して何であるかを見よ。又た隣邦支那の今昔、最早や鍵れば襲
よなかかんがノはなしうたモひ壱んはつろせつ舌んおb
る世の中の戚慨ざころの諮でなく、持た其の悲惨なる未路の接混せるを想はぎ
汁払
●へhしやうたいみ
るを」得ない状態を見よ0
モのたせかいhきしし†うぢきかおこくかせい†ゐこう呼1りいう
其他世界の歴史が正直に語れる囲家の盛衰輿亡の理由
モbそなんてんけん
が、抑も何でゐ鼻かを鮎橡せよ。
捧つこ}げ、い∴でん。▲くしゆrべスIしゆぎそ
スバルクの勃輿の原困は鼻カま義であゎ最善童義であつたからであり、其の
ちつや−け人いんぜんりよくしゆぎ.ヘストしゆrだらくい・かげんしゆr
・滅亡の原飼は、仝カま義最善主義が堕落して好加液主義ビなつたからである・
PI†だいてい:くしゆつけんりうし?うけ人いんおなだいb・′モのぐんたいならげちよく
羅馬大帝図の出現ビ隆昌の原困も、同じくアレキサソドル大王ビ其軍隊並に直
ぞくこくみんでん。⊥くしゆぎベストしゆぎモぐわかいだい
虜鱗民Eが、鼻力童義であ♭最善主義でゐつたからであむ、其の克解は、大に
ほこきやうミーでん。よくしゆぎべストし々ぎたい1んて音〜く卜んてききれつしやうけつくわゼ
誇り強に噂つて仝カま義最善主撃し息慢的弛綴的亀製を生じた結果であ丸−H
ル;bうこく竺こういつせいモのさいL?1さん申う†1ち9うし?フ
耳鼻王歯の勃輿はクイルヘルム一世亡其宰柏ビスマルクビ参謀絶長毛ルトケ蒋
ぐ人じんぶつでんウI〜しゆぎべストLゆぎlらげでんぐんしやぅLおよいつはんこ′、みんすんり上′、しゆぎべス
軍の三人物の仝カま義ビ最善童義、並に金軍の辟士及び一般図民の鼻力主義最
−しゆぎけつくb†いつこんにちさ?−だいひつき?1でん。よ′・しゆ羊べストしゆr
善童義ビの結果であ♭、猶逸今日の強大も璧兄カイぜルや阜力立義最善童義ビ
いつはんこくみんぜんbよくCゆぎベストしゆyふんトい†。よくたミも¢えいていこくこんにち
一般囲民の仝カま義最善童義たる奮働努カの賜でゐら、英帝組の今日あるも、
せんミーろえいCんでんりJくしゆぎべストしゆぎせいせき1しなこ・へにちあはれはつろ
教する朗英人の仝カま義最善主義の成輯である。叉た支那が今口憐むべき未賂
ニ一七

116

〓一入
ひん●いうつl†】ころLなでんみんでんりよくしゆぎべストしゆrは亡lつたせうめク
に瀕せる理由も、詰る所支那仝民の仝力立義最善ま義が、殆んぎ仝く滑滅した
.一え
るにありビ謂はぎるを得ないのであるO
lモニろここんキゐとんえいゆ・1しようじん月つなにゆゑゐじんえいゆ)
又試みに、古今に於ける偉人英雄ビ稀せらるる人物が何故に偉人亡な。英碓
えみ、−亡、】†】、】ご
ミなり得佗かを見よ。ネルソソの如き、ビスマルクの如き、毛ルトケの如き、

いっせい、」ミだいてい、−といっゼい、】己
ナポレオソ一世の如き、ペテя蜥驍フ如き、クイルヘルム一世の如き、ワシソ
、;】こごしモい、−Eきっせいしゆヤヅ、−ミLやか
トソの如き、シーザIの如き、詩斐ホーマーの如き、救世主耶蘇の如き、秤迦
如き、ダルクイソの如き、クソカーソの如き、ゾラの如き、グータの如き、ニ
、】†】
の如き、
ゝビ、マコ
、−†し
、】己、−†−、」ご
竜ハメツtの如き、ミルトソの如き、ハイネの如き、
こ†】、】ご、−†】
レーの如き、クエ,ソトソの如き、ユーゴIの如き、
、】ご、】己、−†し
、−ミ
トルストイの如
yエクスビアの
、】†−
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ユートソの如き、カソトの如き、カーライルの如き、
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ラツドストソの如き、ルーチルの如き、ソクラタス
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フラソクタソの如き、グ
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の如き、ルーズグエルト
こヾ−こ†←だいb・1、」ヾ−でん。▲くしゆどべスト
の如き、コ廿ソデスり如き、アレキサルドル大王の如き、金力主義でなく最拳
ひ亡.りなこごJ川1′−ん。▲J、しゆMレニ亡ん・・・−べメトしゆ■r■
割野でなかつたものは←人も無い。黍く仝カま義でゐり、惑く最善ま轟であつ
こhらCんぶつせいせ・きモのl¢めいはくhきくしめゐ
たこどは、是等の人物の成績其物が明白に歴々ドニ不して居る。
bがくにじんむだいてい、−己し人、てっくわう、】う、】ミわい甘だいてい、−†−あるひlたなんこうふ
我邦でほ紳武大帝の如き、紳功皇后の如き、明治大帝の如き、或は叉楠盈父
し、−ミほうたいかふ、;ミくがはいへや†、−ミおだのぶなが、】ごきむちながミのかみ、】ミ
子の如き、豊太閣の如き、穂川家康の如き、織田倍長り如き、木村長門守の如
わげき含▲王る、−†】さい〆うなんし・}、】ヾ−たなかし?1ぎ,、;−あらゐはくせき、言なか
き、和嵐清磨の如き、西郷南洲の如き、田中正造の如き、薪井白石の如き、′中
え芋っじゆ、−ヾ−さくら亨フニ、−亡あかほぎし、−ごよしだし1,いん、」ご●ご1ヂ1たいし?−
江藤樹の如き、佐倉宗吾の如き、赤穂義士の如き青田松蔭の如き、東郷大粁の
、】ヱのぎたいしアっ、−†】らうlさむね、】ミモ¢た、−こん?1いつ音いゐCんいつ
如き、乃木大賄の如き、五郎正宗の如き、其他盲今を通じて、一切の偉人、一
さいえいゆういつ卓いし・hレんん\
切の英雄、一切の志士仁人、
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何であつ佗か0
いつ盲いかうしれつぶこミ・く・でん〜▲くしゆぎべストしゆr
一切の孝子烈婦、丞く仝力主義最善主義でなくて
ライすンLゆぎライオンいち?フほふいつミ}モのでんり▲くつく、−ミbれらCん
獅子主義は、獅子が一羊を屠。一兎を縛つにも其仝カを亜すが如く、我等人
るゐいつせ・−CいつさじなあおでんりゆくしゆrべストLゆr
類も一少事一演事を男さんどするに曹♭ても、各カま義であ。最善主義あるべ
えういみ▲首うこいlわがにはんこくかこく
きを要するの意塊よbせる予の造語であるが、今や我日本は、歯家ビしても囲
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みんライオンしゆぎでつたいひつえうCだいこモせいねんにほんていこく
民としても、獅子童義を紹封必要ビする時代である。殊に青年は、日本帝固ビ
にほんみんぞくせい†ゐ亨っちやう寺いうち〜けんしかモのこくかこくみんせい†ゐ・て1けうし
日本民族∽烙衰渦長を左右する中堅である。而も其囲家ビ囲民の感衰興亡を脊
▲せいnんこんにち、−ごせつなLゆぎユ号一TっらくLゆyこモくしゆr
負へる青年にして、今Hの如く、刹那立義であむ享契主義であ♭、姑息主義で
、】lくわししゆぎちうら▲しゆんん・・−しゆrbかいんきよてきさ’らうて寺
あ卜、胡魔化立義であ。、躊躇遽巡ま義でゐ`若隠居的であむ、早宏的であ
いうじいふだんなけVやしゆぎたいlんてき.はうiんてきこんにち
り、優桑不断でゐ♭、投遣bま義であ♭、息慢的であb、放漫的であ。、今日
しゆyモのひしゆrな。‡んしゆyふlじめモ◎はしゆr
童義でゐむ、其日童義であ。、成金主義であむ、不異南日であむ、、其場主義で
hh。こんにち†いねん汀Vん」きいしや’らいにほんていこくしよ
あるは、我等をして、▲今日の青年は、現在にも山粁凍にも、日本帝囲を背負って
せかいてきくbつ†くな}Lかくだんや
世界的活躍を名し得る資格なきもの亡断するの已むなからしむるものであむ、
かわれらちんぶライオンしゆぎはうか・7サゐいウ卓いだいりいう
且っ我等をして、陳腐なる獅子主義を喝噂せしむる唯lの最大理由である。