獣化せんとする危険思想

 一葉(いちえふ)の紙片にも表裏あるの事例により、八面玲瓏の球も総ての部分が総て同
一でないと云ふ事例により、自我主義、個人主義より来れる倫道破壊をも認容

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すべしと云ふものあらば、我等は、其の倫道の何たるを知らざる無知無識と、
人間を獣化せんとする乱暴とを容(ゆる)すべきでない。
 人類が結局人類である以上、或程度まで、自我主義、個人主義より離脱する
こと絶対に不可能であると云ふ断定を根柢とし其自我主義、個人主義に胚胎せ
る倫道破壊の思想行為をも、縦令(たとひ)理論の上に於ては拒否し得ても、実際に於て
撲滅することは、到底、絶対に、不可能であると云ふ口実の下に黙許黙認するこ
とは、日本以外の国に於ては何等差閊ないにしても、他国と殆んど国状の一切
を異にせる我日本に於ては、斯くの如き理由の下に斯くの如き破壊的危険思想
の流行と、其実際的行為行動とは、断じて看過すべきでない。況んや黙許黙認
をやである。
 而も我等が、此問題について、茲に聊か言議せんとする所以は、好弁癖の致
す所でなく、言議の為めの言議でない。現在、我国民間に、殊に青年の間に、
此の恐怖すべき倫道破壊主義無視主義の危険思想が、漸次猖獗ならんとしつゝ
あるのみでなく、而も其の実際的事実の上に、其傾向風潮の歴々と看破し得ら
るゝものあるが為めである。
 然らば、其自我主義個人主義に胚胎せる倫道破壊及び無視主義の危険思想と
事実とは何であるか。即ち、人間を進化前の如く其思想と生活とを、他の一切
の動物と同様の程度に、逆行還元せしめんとする思想が夫れである。而して、
其実際的事実としては、我等は幾多の事実を指摘し得るが、就中、最も重大な
るものは、子は親に対する孝養の義務責任なしと称して、孝道の一切を拒否す
るの事実が、即ち夫れでゐる。而も、彼等の以て理由とする所は、親が子を生
んだのは、生まんが為めに生んだのでなくて、偶然に出来たものである。即ち、
其父と母との歓楽の結果過(あやま)つて生じたるものである。其父亡母との歓楽は子を
生ぜんが為めの歓楽でなくて、歓楽を貧らんが為めの歓楽であり、徹頭徹尾自己

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の為めの歓楽である。既に其歓楽的行為が、歓楽を貧らんが為めの行為であり、
徹頭徹尾自己の為めの歓楽的行為である以上、過失にせよ過失でないにせよ、
其結果として子を生じたる場合は、責任として之れを養育すべきは当然のこと
である。然るに所謂倫理道徳なるものは、親が当然の責任より養育したる所の
努力を、子の為めの努力であるとし、親に対して感謝的に報恩的に孝養せよと
要求して居る。親は自己の為めの歓楽を貧りたる結果過つて子を生じたもので
ある以上、親が其過失の結果に対して責任を負ふべきものであることは当然で
あるが、親の過失によつて生じたる子は、親に対して何等報恩的行為を尽すべ
き責任も義務もあるものでない。----と云ふ理屈である。
 然り、彼等の言ふ所の如く、親が子を生むは、特に子を生せんが為めの目的
によりて製作するのでなくて、歓楽遂行の結果生ずるものであることは事実で
ある。而して、其歓楽が、遂行者たる男女の親は、徹頭徹尾自己の為めの歓楽
遂行であることも亦、否むべからざる事実である。随つて、我等も亦、一部道
学先生の言ふが如く、親は子を生まんが為めに生むものであると云ふ予定計画
説に対しては、到底お相伴仕ることを得ないものである。併し乍ら、我等は、
彼等の所謂、子は親の歓楽の過失的結果であると云ふことに対しては、到底、
絶対に同意すること能はざるものである。
 元来、人間が子を生み我を生ずるは、動植物が定期的に結実、分身、産卵、
産児の繁殖作用を営むと同様、先天的使命であり、作用であり、職責である。
随って、其父たり母たるものが、例令自已の為めの歓楽の遂行であるにせよ何
にせよ、其結果の生子は、父母の過失ではなくて意識せざる先天的使命の遂行
である。即ち天職を全うするものである。而して又、父母の歓楽遂行は、不自
然なる後天的慾求に発するものでなくて、先天的に賦与され命ぜられたる本能
の作用である。語を換へて言へば、即ち、人間が子を生ずる行為たる生殖作用

                                       ニ入六
       かなら†わかう    てん  もた    りい              にんげん せいくわつじ?−
   は、必す遂行すべく天よゎ輿へられ命せられたもめであつで、人間▼の生活上
       LふくわんてきせいLつ          した〆  ミた モのほんのう き 与っ    Lやう   こ
   の習慣的性償のものではない。障っで又、其本能の作用によb生じたる子を、
    払んのうさ 与1しヤ  ふ 坪  幹い  これ ?1いくて台いつ幸い kりよ〜・つく        せいし▲く寺
   本鰐作用老化る父母に於て、之に養育的一切の努カを義すべきこども、生殖作
     ▲う せんてんてきほんのう    、−ヾ−  せ1てんてきせきむ      †なは  モいL▲く卓上う い  ほんのう
   用が先天的本能であるが如く、先天的責務である。即ち、生殖作用三吉ふ本能
       し モんはん・し▲く で人ていかうゐ      モ◎かうゐ      し?1   し モん ?1いく ひつでんてきけつ
   は子藤繁殖の前提街角であゎ、其街角によりて生じ化る子孫の養育は必然的結
    ●?ん
   論である0
      †で  弁や tいしょくさよう  くbんらく↑ゐかう せんてんて‡し ちい     こ  う  モのこ  やういく
    既に、兢の生殖作用たる軟築造行が先天的使命であ女、子を生み其チ省蕃青
     く人れん    t      せんてんてきしめい    いC?フ モのけつろん      たう甘ん かれら
   訓練する三吉ふこミも先天的使命である以上、其結論ビしては、普然、彼等ビ
     †っゃぅ けつろん  いた     入            七寸}ひ おや こ  〜 やラいくせいちや,
   同様の結論に、到らぎるを得ないやうであるが、恨令、親の子を生み養育成長
            いつ葛い か・1ゐ †り1く   せんてんてきしみい          ほん¢うさ 1う しか
   せしむる一切の街角努カが、先天的使命であるにせよ。本能作用の然らしむる
                     ?っいく      くんh人      せいちやう          こ    ?フいく
   ものでゐるにせよ、養育せられ、訓練せられ、成長せしめられたる子が、者青
      し†   幹9 たい   はうおんて青かうゐ  つく   かんし9てきかぅゐ  書い甘ん つく
   老化る現に瀬し、報恩的行為を亜し、戚謝的行為の最善を均すべきでめるは、









     仁っで・へ          け∧ノん たい   けつくbてき          Lか    弁や せいL かうゐ
   普然のこどでゐり、原因に対する結果的のこどである。而して、親の生予行食
       モの?−いくてき†サ1く  せんてんてさし めい     、−ミ  ニ おや †り1く たい   は・1む人てきかん
   ビ其養育的努カビが先天的使命であるが如く、子が親の努カに対して報恩的成
      しVてきかう心  きい甘ん つく        ミた せんてんてきしらい
   謝的行為の最善を轟すこども、亦、先天的使命である。
       士た か     いつ宅い り くつ ね        たん   こ    かんじ?1てきlんだい
    ヌ、慣りに、一切の理窟を抜きにして、畢に、之れあ戚情的閑題ビするも、
     ぉウ ニ ?1いくせい・;1     じふ↑1ねんかんふだん †り▲く   浄んCん こ・1べん lつ
   親が子を養育成長せしむる十数年間不断の努カは、凡人の口将を以てしでは、
    たうてい すつたい  つく え    もちろん いか  だいてんさい しじん いへk いうてい でつたい
   到底、絶対に、慈し得ぎるは勿論、如何なる大天才の詩人亡錐も、到底、絶対
        モ¢いりさい くわん甘ん ゐ かん  うお・,          い か   てんさいてきだいぷんがう いへご
   に、其−切を完全に遺憾な〈詩ひ得るものでなく、如何ゐる天才的大文豪ビ雄
         た.−てい でったい   モのいつきい くhん甘ん ゐかく   甘よじゆつ う            lたい か
   も、到底、絶対に、英一切を完全に遺憾なく飯盛し得るものでなく、叉如何な
       たいてんさい ぐりか  いへモ  モ◎いフさい ゐかん  くわん甘ん いが       たうてい でつたい ふ
   る大天才の書家ビ錐も、英一切を遺憾なく完全に描くこどは、到底、絶対に不
  か のう   い か てん葺い だいはいいう いへ、、
  可能であ`如何なる天才の大俳優ビ錐も∴攣っ胱を和も乳朝で和も鄭蹴な
       ぇん         たいてい ぜつたい   ふ か のう      モのた な仁も¢ いへご  C Cつ いつさい
   く演するこどは、到底、絶対に、不可能である。其他何者ど錐も、事賓の一切
       くbんでん ゐ かん   かた つく       たうてい でつたい   ふ か のう
   を完全に造憾なく語b轟すこどは、到底、絶対に、不可能である。
                                      ニ入七

                                      二入入
     か  、−ミ       くLん つ       こんなん た・か でつだい  おや 丁りよく
   斯くの如き、あらゆる苦心を積み、あらゆる困難ビ闘へる絶大なる親の努カ
    たい   モの三、− て〜ゑっ  だいチりよく  かげ    せいちやう  こ  はすおんかんし9
  に射しで、其言語に・超越せる大努カのお蔭に上bて成長したる子が、報恩戚謝
   か・つカ モい甘ん っく            いつ卓いはんぶつ いうゑつ   に∧げん   いじ?っ
  行為む最善を巷すべきであるこどは、一潮荷物に優越し叱る人間である以上、
   †なはにんげん   にんげん    にんけん ち    ち じゆんくbん にんげん    にんけん
  即ち人間らしき人間であb、人間の血らしき血の循環せる人間であ卑、人間ら
      ちじ?1い  いう        い望・う ぜつたい ゐぎゐろん         しか
  しき智情意を有するものである以上、絶対に異議異論あるべきでない。而も、
   この おゃ こ たい  ぜつだい  じあい、;よく こ 誉r たい  はうおんかんしやか・−ゐ
  此、親の子に対する絶大なる慈愛ビ努カビ、子の親に対する報恩戚謝行為ビが、
 い諒郡桝に齢攣る翌月、即ち、人間が一切革物に優越せる肝cい読替那郎
                     C Cつ  †なは  にんげん いつ書い悼んぷつ  い与ゑつ



      ゐ
   して居るものである0
  然るに、近時、望円年の善良篭思想を、佳蝕しっ、ある酢針ポ野郎軒併M
      しか    育んじ  わがせいhん でんりやう  し 宅う  Lんしよく

   しゆぎ ほつJんち   えだうほくわいしゆぎむLしゆぎし苧っ  こ こん監 もんだい 葺かん ふ.
  薮義を教渉地ビする倫造破蝮主義無税主義思想は、此の根本の問題を等閑に附
        た  いち に    は・1奇人かんしやかラゐ    きよひ       わ   †なは おや せい
  して、唯だ丁もこもな」報息戚謝街角のみを拒否せんどして居る」即ち親の生
    しよく卓上う こん蹄ん 竜いの伊   土たこ  おや たい  はうおんkkしやか・1ゐ  書い甘ん つく
  殖作用の根本に遡らす、叉子の親に対して報恩戚謝行為の最善を亜さ−るべか


  ●













         こん浄んヶ い, さは       少や せいし1くさ1・1 いつし申 せいくわつじ?っ Lゆくいんてさ壱▲’
  らぎる根本理由を究めすして、親の生殖作用・で一錘の生活上の習慣的作用で
       かうゐ       、−古 かいしやく  せいし  おやくbん−く↑ゐかう くbしつてきさんぶつ     だん
   ぁb行為であるかの如く解滞し、生子は親の歓楽藩行の過失的産物であるビ断
                     ‘
  てい ′、わしつてささんぞワ ニ くわしりしや 少9 たい .かうやう rむ せきにん お
  定し、過失的産物たる子は、赴失着たる親に翠し1孝養の義移絹責任も負ふべ
      なんi  り いう ひつ九う     したが   かう?フ・ た   こ かうい  にん    せいしっ
  き何等の理由も必要もない。随つて、孝養は、唯だ、子の好意に任すべき性質
        L一丁っ ゐ  こ  ミ  なは  りんだう む し はくbい
   のものであるビ耕して居る。之れ、取むも直さす、倫造を無税し破壊せんどす
      ぁく主     なん     ●−  ↑なは  にんげん じ,く抄   Cうて寺せい月つ
  る慈魔でなくて何モある.之れ、即ち、人間を軟化せしめ戟的生物たらしめん
        ゃはんし 舌う      なん     こ   にんげん にんげん  ゆゑん こん拝ん ひてい
  !する野蟹思想でなくて何である。之れ、人間の人間たる所以の根本を否定
      しんくhでん Tlよっ くbんげん         r†くかうて●ひぶんめいし 壱う     なん
  し、進化前の動物に還元せしめんどする逆行的非文明思想でなくて何である0
    −− こくか  はくbい  Lやくわい げんらん ・−じん にんげんひ 1い し  せんこく あた  青 けんきは
  之.れ隣家を破壊し、敵曾を素乱し、個人に人間香定の死の宣告を輿ふる危険極
       し 辛フ     なん     しか  か  、−亡 きけん  1苧フ  た  たん  しや
  ょる思想でなくて何である。而も、斯くの如き危険なる思想が、唯だ畢に、赴
     くhい はつべう    こ 亡んて‡し さう     bがせいねんかん いんみつ.お▲ lは
  曾に費表せぎる個人的思想ビして、我青年悶を隠密に群ぎ勉わつ\あるのふで
         †で †で  しやくbい かくはうめん むい  だいたん  いくた  じつかうしや しや’
  なく、既に已に、融合の各方面に於て、大臆なる耗多の賓行着を生じつヽある
                                       こ入九

                                           ニ九〇
     じじつ  ちるいちぶじん、葺  こ   いちじてき!1かうせい きけんしさう   はうにん お
   革質は、成一部人の如く、之れをこ時的流行性の危険思想ビして放任し置くべ
     きでない0
      か ゐCんし はな    しうけラえんかくし レ フ lr    けんゐ     セ かいし
    彼の偉人史の花でゐり、宗教沿革史の最高記錬であ♭樺威であ`世界史の
     はながたやくし†    かくえう こうせき さL′1  えいめレニューん・意         t◎し・つけう
   花形役者ビして、称雅の功績ビ噴々たる英名後見を蔽へる、ルーブルど蓋不敵.
     かいかく  けいたい  〜    べう  いつこ       ちや1べ∧り1く    はつくh
   改革は、形餞よ♭云へば、砂化る一個のルーブルの智勇将カによつて教火し、
     えんじ?7  †ゐかう           1七 げんぎいでんせかい あひて    けんたう  よ  いぅ
   炎上し、彦行されたではないか。又、現在全世界を柏手ビして健闘し、能′、優
     且つ ちゐ ぅしな   争やうだい ●−いつこんにち さモ          いつゼいでつけつさいしやう
   越の地位を失はぎる強大なる狗逸今日の基礎は、クイルヘル・二世ビ餓血宰相
            しやうぐん  お 青んしや ’りよく   きつ あ
   ビス†ルクビモルトケ落筆亡の、唯だ三者の努カによつて築き上げられたでは
           あるひlた ぶっけ・1、】亡  きり†ごけ〜、−†− くbいけう、−亡  いづ  いちにん しやか
   ないか1或は又、係数の如き、基督敢の如き、回教の如き、何れも一人の挿迦
       いちにん きり†ミ   いもにん        †、葛く
   によd一人の基督により、一人の竜ハメツーにょりて創作されセものでは払
          わるひ lたbがくに #   にちhんLう 、−†− た  いちにん にちhん     けんせつ
   いか0或は又我邦に於ける日産宗の如き、唯だ一人の日蓮によつて建設された
                なは ひきん hい    いつちや〜いつし hl  つく  い か   だいけんちく月つ
   ものではないか0何、卑泣に例せば、一町一市を舐め慈し、如何なる大雄染物







 ヨ      彗Z





       しサんかん う いう ‡      だいくbさい  モ けんいん  かは  壮もひ おい  いっほ・ル
    も瞬間に烏有に蹄せしむる大火及も、其の原図は、多くの場合に於て、一本の
                いつこ ,ンブ      いウニ あんくb     いつ拝ん 〜え盲し     いつ
    †ツチでゐぇ、一個の洋燈であり、一個の安火でゐ−、一本の燃片であり、一
      件ん らうモく     王寺たはこ いつ拝ん ↑ゐから     モ¢たしするゐ なん        壱 さい
   本の鳩燭であむ、発煙革一本の吸殻でゐ卜、其他種類の何でゐるにせょ、鎖細
       けりんいん
     なる原因であるではないか0
      †で ヱきたはこいっ拝ん †ゐkり  だいミし な つく たいくb げんいん    いつこ じんぞフ
    既に巷煙革一本の吸殻が、大都市を舐め轟す大火の原因ビなと.一個の人物
       ちサー.へん三くこくか せい↑ゐみんぞく 亨1ちやうせかいCんるゐ か・ヱかう 幸 いう  でつだい  ちから
   の智勇将カは国家の盛衰民哉の滑長世界人類の辛不孝を左右する絶大在るカビ
          ニんにち 甘んCわがせいねん せいしん かうゐ   じうくわ         bんだ〜むし はくbいLゆ
   なる。今日、漸次我青年の精細ビ行名ぜを軟化せしめつヽある倫造無税破顔立
     r 青けんし 言う  こ    こんにち 弁い 津く雪モうたう  はつほんてき くちくめつでつ お
   義山危険思想は、之れを、今日に於て撲滅掃蕩し、枕木的に廃逐滅絶し置くに
               ゃが    hうげん ひ 、−п@いきはひもっ   bが≡、みん いつさい Lんしふ  にんめん
   ぁらすんば、壮ては、汝原の火の如き勢を以て、我固民の一切を佳襲し、人面
     亡1Lん にほん じうしんじ〜かう にはんCん     くbう争  わい1   にほん にほtみんぞく
   歓心の日本、歓心歓術の日本人化らしめ、光輝あト名著ある日本ビ日本民族亡
       くhいhつ†ゐほう     ●ト号     こJにち おい  わhら  ▲ け人てさ だんげん    は′
   を潰裂衰亡せしむる時あるを、今日に於て、我等は繰言的に断定するを怜から
     ないのである0

                                        ニ九一

                                       ニ九こ
   たごひ ・1でいり拝ん  ちしいつ拝ん  こ tつだん    †つだん ●;C
  仮令、腕妄にせよ脚妄にせよ、之れを切断し平る凝郎は、切断羊同時に
     くわんでん  しん七い はんゐ   だり   ,わb l¢ 打つ くは      丸    い か  こ,
   完全なる身鰹の範囲よb舵して、片輪着の列に加はらぎるを得ない。如何に巧
    乞r・1 つく     r L●ぎモく lつ      モ11い でつたい  ふぐしや      l払
   妙に作られたる義手義足を以てするも、潮底、絶対に、不具着たるこビ々免か
       〜            士た いちbんいつ号やく せり甘ん   たん かたb l◎      けウくb
   れ得るものでない。又、一腕一脚の切断は、畢に片輪番亡なるを結果どするに
     モ′l  †いめい べつでう な         1   な1 甘ん月  けっし●ウ   †
   止`生命に列條は無いにしても、若し、脂の全部を扶出すれば何うである.
    はお   1   たん かたb lの   !′   せいめい ぺつでう   ,    けつくb r
   果して、能く、畢に片輪着たるに止よむ、生命に別儀なきを得るか。結果は疑
     もん           たんいっわいれう     ↑なは  しん{・いっ書い めつはう    じ
   岡亡するまでもない畢一明瞭である。即ち、心身一切の滅亡であり死である。
     bhら   こ・ 甘んrげいこく だい1く セいよう    −んだうVし はくわいし1う弁1 モ¢とつさいて●か,
   簡等が、滋に言識響皆の題目の内容ビせる、倫濱無銅板鼻息想及び其貸際的行
     ゐ   いちbんいつさ9くせつだんてき              でんな,けつしサつてき首}だいもんだい
   革は、一腕一脚切断的のものでなくて、まさに仝脂扶出的重大岡庖である。
       こくか こくみん Lんく でんたい      1い払ん 1   モ  ち〜けん  なうサゐ     モ¢
    国家国民が心身の仝憶ビすれば、青年は正さに其の中竪化る脳髄である.其
      しんる かうはい いかん   た′    b舶こ−く♪  こくみん   せい†ゐせ・1ちや〜ねいくわんけい いう
   進路向背の如何は、直ちに、我国家亡国民ビの盛麦滑長に大開係を有するもの
           bど−くか  わがこくみん  しくbつlんだい bか  ミ芸    ●負  わがせいねん しっかい
   であむ、我国家ビ我囲民ビの死活岡庖の岐るヽ鹿である。故に、我青年の悉曹

                                                                     /











       ェだ・1はくbいし舌ラ きけん誓う か●  ちトラてきしゆ£rつ−ぞ  や1ひかう1う い  †
   が、倫道破損思想の危険病に植わ、治療約手術の期後れて1病膏肯に入らば何
           †なは †ん竿1サゐ でつたいふぢ Lつべい をか    けりしゆつ       、ヽ
   ぅでゐる。即ち、鼻脳髄が絶対不治の疾病に胃さるヽか繰出するかしたらば何
            こ   †なは  でんなうけつし●つ しんくいっさい でつめつ    し     、盲  こく
   ぅである0之れ、即ち、鼻脂扶出が心身一切の滅絶であb死であるが如〈、固
    か でつ告↑畏}    なん    こくみん Cミてきけんし?っ   なん苛
   家の滅絶衰亡でなくて何である。国民の自殺的現象でなくて何でゐる0
  和も、無責任に暢軍曹る或諒の人々の如く、此危険思想違際的革質
         む字音にん 9ん寺せんほん  あるいちJ ひミく、−ミ ニのきけんしモノ Cつ青いてきじじつ

        たん いちじてき!1かうせい        たか く・ 至り青けん でんははiエ せんりつ
   どを、畢に一時的流行性のものであるど高を績む、其危険の侍捧汲及ビ戦慄す
       けつくb  ちうじつ  か〜空 か   こ   はうにん 弁        あた  コ y
   ベき結果ビに忠茸なる考慮を映き、之れを放任し置かんどするは−恰かも虎列
  腎新町掛の那蹴ビ凱蹴ビに射し、之れ蒜的流行性の危険物である已て,
                            たい   こ  いちCてきり〜かうせい きけんげ?っ

    なんら坪うえきてきしゆだんはうはふ か・1   てエーん   普くhん  ひミ        †けん
   何等防疫的手段方法を請せす、超然ビして傍観するに等しきものでゐる0危険
  蹴型耶郁が凱欝勤駁定常する傍観が、欝重大誉扁の人造岡題たらぎ
                        たい   はうくbん  つひ ぎ1だい   いつニ Cんだうlんだい
     ぇ  、−ミ育 きけんきは1 ヱだ・1むしはくbいし言 1与スん 芸亡つさいてきじ暑  たい
   るを得ざるが如く、危険極る倫造無観枝鼻思想の蔓延ビ英資際的事賓ビに射す
      汝うくbんはうにんたい、−  たモひあくい          でんい らくくわ人
   る傍観放任の態度は、仮令慈意でないにしても、善意の築軌であるにしても、
                                           ニ九三

                                            ニ九山田
    つひ 誉だい  いウニ じんだう1んだい =イン     え       しか 去じんだ〜
   造に重大杜る一個の人造開演の主人教化らぎるを待ないのである0而も英人遣
    えだい     はんゐ  こくかこくみん 与たい 書い   ●けんしきっ でん津し;ょ モ¢
   開題ビなるべき範囲は、国家鴎民を危殆に晴らしむる危険思想の俸給者及び其
  ほ Cよしや k〜だん  せきにんはんゐ    ぇ
  朝川菅柑gべ福川柑gらgを柑g.け。ならく 三音
   今や、我日本は、九天的絶対最高の地位を占領するか、奈落のドン底に欺落
                       さいきけん ミ書     こくみん あら    とかく  ひつし
   さる\かの、那加鮮にがてる最危険の秋であち、国民の新化なる自費ミ必死
    てヱんhい首▲く 大・1   呈    しか こ           こくか ちうけん
  的奮励努力を要するの時である0而も此の配水新郎の粥に郎ト」国家の中堅化
      こくみん なうサゐ  せんねん 告だ みづかにんげんて嘉ち ゆゑん  ひてい  Fミて吉つくb
   り固民の脳髄たる青年の間に、自ら人間的慣俺ビ所以己を否定し、自殺的結果
       いた             こくか 与c ひん    こくみん甘んたい 妄−くわ
   に琴bんどするのみでなく、固家を危殆に瀕せしめ、国民仝健を軟化せしめん
         もっ†_青けん  し!フ  しんりててきはうゐ ふろ            じっ苧いてきじ
   どする最も危険咋る思想が、侵略的暴威を撮ひつ1あるのみで社く、賓際的事
     苦 言  ひん枠つ        C Cつ  わ いつミニくかてミくみん妄己誉え・フえだい
   欝の漸やく頻教せんどしつ1ある革賃は、他の一切の国家的国民的最重要問題
       チつてい†  首うえラ  じつ書いもんだい     じんtく 酔くめつはうはふ か・−
   ミ同程度の重要なる耳際問題ビして1迅速に撲滅方法を詩すべきものである0
      しか   bがてうや ひ言1  ゴレラ ベストなk、−亡 ‡けんせいゥっか1誓うほつせい lん
    然るに、我朝野の人々は、虎列拉、黒死病等の如き危険性流行病の教等量

                                                                                                              /















       ぇん   さい      はうえきてさいつ1い はうはふ かう   わらゆるしゆだん つく    か、     むL
    延ビに際して収、防疫的一切の方法を請じ、有凡手段を表すにも狗はらす、寧
         コ レ ラ  ベ ス ト 、−モ    ほミ   ひ かくもんだい         きけ人せんりつ わたひ  りん
    ろ虎列拉、黒死病の如きは、潜んざ比較問題ビならぎる、危険戦慄に仮する倫
       だ〜む L はくhいし 号うむ▲ モ◎じつ言いて今じじつ はつせい 土んえん  たい    なケ9 ぐ たいてき快くめつはふ
    造無税破壊思想及び其驚際的事繋の教生ど蔓延ビに常しで、何等具膿的撲滅法
         かう                 ほ己    いつこ いちべん   ちた   ゐ   あり舌l
    の詩せられざるのみでな′、、殆んざ、一顧一弼をも輿へて居ない有横であら、
       ♪    いちにん た    こ    快くみつ でつけう            なん   ▲ ちうじつむせきにん
    且つ、一人の超つて之れが撲滅を絶叫するものなきは、何たる不忠賃無責任の
         ‡よく      なん   ひ こくか てきむ けんしき きよく
    極でゐ♭、何化る非隣家的無見議の極である。
         bhふ   か   、−亡   き け人   Cうくbてきや はんト 壬う でんはしや   ひ でんけ Lや
     我等は、斯くの如き、危険なる軟化的野蟹思想の侍播者ビ、破侍薄着ビの、
       じ●くかうて寺はんせい えう争う    р、じ   わがいつきいこくみ九 ヒゆくり▲て争はんせい しんけん かくせい   え,
    熟考的反省を要求するビ同時に、我一切憐民の熟慮的反省ビ具剣の農醒ビを要
     争う    一へ
    求せざるを得ないのである。