第三五一号(昭一八・七・七)
勤労新体制の確立 厚 生 省
躍進する勤労報国隊 厚 生 省
学徒の勤労動員 文 部 省
決戦下女性の勤労問題 厚 生 省
戦時服装問答 厚 生 省
通 風 塔
戦時服装問答
問 去る六月四日の閣議で戦時衣生活簡素化実施要綱が決定されましたが、その趣旨はどういふところにあるか、先づそこからどうぞ・・・。
答 御承知の通り、私どもはこの大東亜戦争を勝ち抜くために、あらゆる面で戦争生活の実践に邁進してをりますが、衣生活においても、真に決戦下の日本国民に相応しい質実剛健で、しかも国民の士気を昂揚し、常に有事即応の態勢を整へ得る最も活動的で保健的なものにする必要があります。
また資材の点からしましても、あらゆる物が戦力である総力戦の今日、出来るだけ衣料資材を節約して、それを戦力増強に廻さねばなりません。このやうな点から申しましても衣生活の刷新が必要なわけです
根本の心構へは絶対に新調しないこと
問 実際、精神的にも、物質的にも戦争衣生活に徹底することが大切ですね。これを実行するには、具体的にどういふことになりますか。
答 一言で申せば、今後は絶対に新調しないことです。つまり手持の衣料をそのまゝ、或ひは適当に更生し、工夫して、とにかくあるもので間に合せることです。
若し、やむを得ず新調する場合には、男は国民服乙号、女は婦人標準服にし、