第三二八号(昭一八・一・二七)
   生活を切換へよ
   学制改革問答            文 部 省
   米英音楽の追放
   興南錬成院開く           大東亜省
   「頼母しい戦争生活例」当選発表
   第八一回帝国議会提出法律案件名一覧
   昭和一七年下半期総目次

興南錬成院開く

 興亜錬成院の概要につきましては、すで
に週報(第三二〇号)に紹介しましたが、
いよ/\今回、院生が公募されることにな
りましたので、かんたんに募集の要領をご
紹介しませう。

院生の公募

 まづ第一部は、院生五十名を二月上旬ま
たは中旬から三ケ月間訓練することになり
ましたが、この院生は陸海軍司政官とLて任
命されたものと、民会会社の幹部職員で南
方に派遣されるものの中から選抜するもの
でありまして、第二部、第三部院生とは違
って公募はしません。なほ、民間会社職員
中からの選抜は、大東亜省が行ふことにな
つてをります。
 第二部は、院生百名を四月一日から六ケ
月訓練を行ふことになつてをり、すでに公募
中でありますが、応募資格は大学専門学校
卒業者で、本年三月末日現在、年齢満三十
四歳までの者に限られてをります。但し入
営、応召、徴用等のために、右の年齢を超
過したものは、この限りではありません。
 第三部は、院生二百名を六月上旬から一
ケ年訓練を行ふもので、すでに募集中です
が、応募資格は中等学校卒業者と昭和十八
年三月卒業見込のもの、専門学校入学者検
定規定による試験検定合格済、文部大臣が
一般専門学校入学に関し、中等学校卒業者
と同等似上の学力ありと指定したもので、
いづれも本年三月末日現在、年齢満十五歳
以上十八歳までの者であります。なほ、従
来の拓南塾は、十一月二日同院の第三部に
編入され、現在の塾生は第三部第一期生と
して、現に訓練を受けてをりますから、今
回募集する院生は第二期生となるわけであ
リます。
 第二部及び第三部院生の志願者は、同院
規定の書式による志願書を作成し、写真そ
の他必要な書類と共へに、二月末日までに同
院に到着するやうに提出しなければなり
ません。

銓衡の方法

 銓衡方法は、第二部院生は三月下旬、同
院で身体検査、筆記試験、口頭試問、宿泊
銓衡を行ひ、第三部院生は三月中旬札幌、
仙台、東京、名古屋、金沢、京都、広島、
高松、熊本の各地で身体検査、筆記試問、
口頭試問によつて銓衡を行ふことになつて
をります。
 第三部院生志願者は、右の銓衡地中から
自分の受験しようとする地を選び、志願書
に明記せねばなりません。銓衡地における
銓衡場所は、追つて同院から本人に通知す
ることになつてをります。
 第二部と第三部院生として合格したもの
は、本人に通知するほか官報に掲載いたし
ます。
 詳細については、一月十五日附の官報を
ご覧になるか、返信用封筒に住所氏名を明
記し、四銭切手を貼付して同院宛に直接ご
照会下さい。なほ、興南錬成院は、東京市
四谷区霞ヶ関町十五番地にあります。

大東亜省