第三二五号(昭一八・一・六)
実践せよ必勝の戦争生活
新年の戦局に対する観察 陸軍省報道部
今年こそ激戦の年 大本営海軍報道部
国際情勢の展望
玄米食について 大政翼賛会
付・炊き方と食べ方
今年こそ激戦の年 大本営海軍報道部
一
大東亜戦争第一年における戦ひは、目覚ましい速度を以
て進展した。緒戦の一撃において米太平洋艦隊主力と英東
洋艦隊主力を撃滅し、更に一月にはマニラ、二月にはシソ
ガポール、三月には蘭印と、疾風枯葉を捲く進撃は、大東
亜戦争の如き広大な規模をもつ戦ひにあつては極めて快
速なものといへよう。同時に緒戦における戦闘が、我が海軍
機二十九機と五隻の特殊潜航艇の犠牲によつて米太平洋艦
隊を屠り、さらに我が海軍機三機の犠牲によつて英海軍の
二戦艦と駆逐艦一隻を撃滅するといふ大戦果を挙げたこと
は、なほ我々の脳裡に強い印象を残してゐる。
昭和十八年を迎へ、一年前のこれらの戦果を再びこゝに
摘録した所以は、実に今年こそは、いつまでもかゝる戦果
に酔つてゐてはならぬことを強調せんがために他ならな
い。
過去における熾烈な戦ひを通じて、大東亜海において
は、米英を徹底的に撃滅し去る必勝の構へとその足固めが
出来上つた。ガダルカナル島む中心としたソロモソ海域の
熱闘は、昨年の八月、アメワカ。の反攻に。よつて開始された
ち■・71く
が、注目を婆するのは、それ以来の態ひの速度が、開戦筏
きう〕R▲7
牛凄までの速度と異つて、その相貌を一撃したことであ
】る●
例へばソロモソむ一例にとれば、開戦後年歳で我が作戦
13
Z線は享沖の同造言仲夏のであるが、ガゲルカナ″
し・9、ん
●・くてい
もちろん、敬塀n通力は、托蹄の進度のみにょつて測定
丁るわけにはゆかたい・ガゲルカナル鳥伺凌に牛歳に立つ
了メリカにとつて如何に郡郵であつたかは和祓し轡る0秋
雨紆糾…………州閑派……………約粥糾
∫■ 一い
三根の犠牲にょる英東洋艦隊の戦艦、蠣遽舵等ニ‥貨の鞍沈
に現はれた如き被害の犠牲率を常然の戦果と考へるなら
ば、それはあまりにも安易であり、寧ろ危険といはなけれ
ばならな▼い。大東亜戦季の形態には、ガダルカナル也周逮
の水域における激戦に見るやうに、双方が多大の犠牲を桃
川−いもrけ▲フ
つて同一地域の碑奪に全力を傾‥托する沓批な戦闘もある
のである。
さて、本年の馳ひは、如何なる形において現はれるかと
さ・′ヽ〃→ん
いふことは、もちろん蛇々に郎断することは詐」亡れぬが、
たゞ新林に常つて、以下に記く如きアメリカの反叱た預想
するならば、戦闘方式は朽々ではあるが、開ひは常に激烈
せいl=’
を協めて、額壮なる決戦が相次ぐことを我々は餐悟しなけ
ればならないのである。
ニ
〕山・9一てい
戦拍、アメリカではスタータ案による潅大な海軍横瀬案
が計杜ユ、−れてゐた。同案が嘗現すれば六百万トンを突破す
る強力な蛇隊が、海上に軋J、1れることになつてゐたが、ア
メリカはその一億り串偶の時拙を一九川凶年へ昭和十九年)
に触凪いてゐた。
スターク案の紙設に作つて、舵察兵力、商鮒隙の盤備も
また充貸されるやうに計葺された。既に第山次歓洲大戦の
川口い付いん
経験に放し、閑内のあらゆる生環設備を合戦態勢に切り沓
へることに想憶以上の能力を持つアメリカは、第二次欧洲
大戦の勃後、さらに大東亜戦争の開始にょつて、固内生産
たいぜい
力むA最態勢に地割貝し、各種の生産能力は著るしく促進
されるに至つた。
その締柴、一九四何年頃を日棲としたアメリカの生産力
ち†・つて、
は、−九悶三隼夏壌を以て頂鮎に到達するに寅る情勢と
なつた。
’Tlしつ
アメリカ政府が、ハワイ海戦、フィリピン煎失等の責任
を追究された時、一九鞘三年こそアメワカ線反故の年であ
ると図民にいつたことを、これに仙聯関して粥々は今一度こ
き▲7 ▲▼
こで想起すべきである。
アメリカの反抗は極めて紐糊烈である。既にガダルカナル
良周達の鴇多の海戦に見るやうに、叩かれても、敗れて
も、アメリカの新型各種艦艇は蹟々と同方面の戦闘に繰り
出された。
竣工まもない戦艦、或ひは就役まもない巡洋艦が、ソロ
し岬つJHさ
モソ水域に綬々と出撃して、それが途に同水域における
相次ぐ凄批な決戦の連頼を促した過去転出願する時、本年
におけるアメリカの激闘振りが十分想像されょう。
またアメリカは第一哉の哉季に、生産戦を取り入れるこ
さ、†▲′ト・’
とを強行しょうとしてゐる。我が典敢なる攻撃精紳の太
刀允む、瓢ガな生産故にょつて受け止めんとする傾向が強
い。如ちガダルカナル鳥周達水域の戦ひにおけるが如く、
アメリカの反撃は執拗を極めたが、その都度撃退される
●、●1フつ1′
や、やがてその窮通の道を生産故に/求めんとした。アメ
」
リヵは第一戦の敗北と生産力によつて隠蔽し、消耗戟によ
イ∵んくわい
つてやがて裔勢心乞挽回するであらうといふ立停戦を榊始
した。
これはアメリカの持寄儀表の手際をみれば明らかであ
l・・,しつ
る。アメリカは白岡艦艇の喪失を敢ケ月後に小出しに敢表
する一方、これと同時に教室の艦艇の進水を後家して、撃
き ●・ん
沈による打撃を岱偶してゐる。
か上るアメリカの消耗職を、我々は決して恐れる必要は
ない。アメリカは一隻を喪失する棚に教室を起ると立侍し
てゐるが、我女はそれを香定せめまでも、海軍力の強弱は
量のみによつて決定するものではないことを確信してゐ
る。賓故において海軍将兵の訓練、素質、精強が、いかに
▲て ナ・ク
膠利の鮮趨に重要な要素となつてゐるかは、眈に確多の海
戦が賓許するところである。
l、・フ’▼つ
だが、また−南、立代戦の特質は相殺にあること麦忘却
してはならない。
例へば舵峯母艦の戟ひのやうに、海戦に臨んでは、敵艦
を焚すか、しからずば我が方が傷つく相殺職は、近代戦の
特質として不可避である。また舵峯戟においても多数の敵
▲け一、つゐ
増を撃癒するかはりに、我が方の犠牲もまたやむを待な
い。開戦後一年間における敵横撃墜三、七九人碩以上に封
14
して、和が方もまた自爆およぴ末師退五五六横といふ多数
の犠牲を川した。
このやうな泣代職を々へる時、瑞席戦はまた近代決戦に
・えういん
不可快な婆凹た域してゐることが判然とする。逢しい攻撃
い・’し・ウ,
精神が追憶なく取替Jれるためには、兵器の姪秀、強大な
生産費が絶封に必嬰である柏如ち攻撃精神は、これらに裏
付けられることが極めて必磐なのである。
アメリカの生産力を恐れる必要はないが、生産戦を掛硯
してはならない。
しっ●t・9
ソロモソ水域におけるやうな、勒拗且つ連綿した激職転
位後まで聯ち扱くためには、我々もまた一面、果敢な生産
職む戟はねばならめのである。しかも今年はアメリカの生
碑力が準刷度に準挿されることむ念頭にすれば、今年こそ
我が生定職もアメリカに射して決戦し、勝たねばならぬの
である。
生産俄は各分野に亘らねばならぬのは常然である。
今や戦ひは瀦線銃後の別なく、絶てに亘つて粛→線の椅
一汀・さ
燻転身吐かに感ずる時機に到達した。全国民が米英徹底撃
めつ
滅のために惹く恥剛に直接参加して戦ひ抜く梢合がきたの
である。
今年こそ綿てが一犀の決窓を以て戦ふ決戦の年である。
嗣報嗣国民演劇脚本入選態表
圃民演劇の樹立を促進して、大東亜職下に沢劇のもつ
カを最高度に婆拝させるためには、優秀な脚本をつくる
ことが最も必要なことなので、情報局ではこの一方策と
して、昨年度に引績き水年度も髄く一般から脚太を募集
したが、その入選作が左の通り決定した。
頗募脚大槻数は一七五箱、昨年度の一二二笥より四割
三分の増加である。審査の結果、情報局綺裁濃に該嘗す
べき串確した作品を見出し得なかつたが、情報局貰二清
は共に預想以⊥に優秀であつたので、その節金を倍銘と
し、更に車術作品としては未だ相常の畷瑛は認められる
が、創意、技術の鮎において見るべきものある三璃に、
今後の練磨完成を期待する意味において奨勒質(資金三
宮固)を始ることにした。
情報局鶉裁升(賞金二千胤)
諾骨するものなし
情報局梵(賞金各一千固)
「江精衝」 辞岡桝清水市大和町三ニ
鴇 田 忠 元
「たらちね海」 畢夙申他門杏荘北藷臼ノ三三八池之上ア・ハート
久 藤
達 郎
鶉拍梵(賞金各三富凰)
「首途前」 践才仰角見畔生変町田七 堀
「石田三成」 寄京町杉並托永頑町三七五 速
「捕鯨暦命」 粛京市江戸川拓小力町人ノ〓≡九
森
問田
平
入蕾
郎冶
芥