第二八八号(昭一七・四・一五)
今度の総選挙について 内務省警保局
大東亜戦下、蚕糸業の使命 農 林 省
護れ、皇国少年 司 法 省
インド洋作戦の大展開 大本営海軍報道部
木炭ガスで走る漁船 農 林 省
大日本体育会の誕生 厚 生 省
空地地区制度について 内務省国土局
大東亜戦争日誌
今度の総選挙について 内務省警保局
警察の立場から・・・・
第二十一回衆議院議員総選挙が旬日の後に行はれようとしてゐます。
帝国未曾有の戦時下に特にこの選挙が行はれる理由は、既に国民の常識として識り尽されてゐることと思ひます。警察では、この選挙が飽くまでも立派に、理想的に行はれるやう、翼賛選挙貫徹運動の一貫として各種の方策を講じてゐます。選挙取締の立場に立つ警察として、今次の選挙が如何にあるべきかを述べ、国民の心からの協力を希望する次第です。
違反は憲政の汚辱
― 選挙は立憲政治の基礎 ―
選挙は、立憲政治の根幹たる帝国議
会構成の基礎ともなるべきものであり
ます。政治に対する認識と、選挙その
ものの真の意義を理解しな人達が、国
を愛し、国を憂へる至情から、情実や
因縁に捉はれず、誘惑に陥らず、その
他、何等の掣肘も受けることなくこれ
に臨まなければなりません.
選挙が、利害や情実によつて行はれ
ては、選挙の本質を害するばかりでな
く、実に憲政の汚辱であります。
しかるにわが固は、憲政和かれ七ナ
十敏坤、その聞、選挙の行はれること】
十何に及んでゐますが、彗の輩山
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おいては避恨ながち忌はしい事例‥
炒くなく、昭和十年の唄、虚・岡的に
一●・b・′化
市はれ欣堪埠粛正の漑兆むみても、革
められた跡はなほ掛かつたのであり
・lん ▼ヽ ことは
針す.僅かな緑地から、断り切れずに
●●l・わ−
食を…斉つたカ、饗鷹を受けたた肺胞桝別
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され、恥辱をオ家巾門にまで及ぼし
たものも非常に多いのであります.
抑聖女山澤血革の裏面に、かうした事の
あつたことは、われく図民として大
いに考へ直さねばならぬことでありま
す.
清い正しい気持で
卜不正や憎費因縁は断乎排撃一
同を愛するの情においては、濁邦に
▲仙ヽ
その比類なしと讃へられる日本図代
が、何故選単においてのみ、かやうな
の●し
醜態を胎して来たのでせうか.
それは黎するに、河川各自が政泊に
と■h
封する関心に乏しく、逆額の魔の波並
を理解しなかつたためにほかなりませ
ん.粍つて、.選壌速度として検挙され
ても、割合にこれを恥としないとい
ふ、筑つた考へ方も一部には見受けら
れたの匂あります.まことに大開民と
して恥かしいことであり、大いに反省
しなければならないことであります.
かうした澤額界に、悪質なブローカー
一て1▲y●}
‥等が介在跳梁して、その補敗を深め
て氷たのであります。
理想の選挙を行ふには、どうしても
開代.の一人々々が政治的に出発して、
選挙の水鏡たしつかりと呑み込み、爾
衆のため求もふ竹川な人材を山選mHしなけ
ればならぬといふ、▲滑く、正しい東持
小、
に立ち退らねばなりません.をれと止ハ
にこの純虞なぶ凧柑に薙影轡を及ぽすあ
らゆる不正行馬や情賛同緑を、徹底的
にh排噂しなければならないのでありま
す。替察常局として、閥尺各方南の心
からの協力を得たいことは、即ちこ▲
にあるのであります.
→人も違反新なく
−守薬の惑相談呼を利用1
碓氷の男壌・では、買収とか饗應尊が
つきものとされたのですが、今度の選
挙においてこそは、−人の間遠つた青
もmHさないといふことが、今や囲監寧
九んぐ.のん
げての念晦であります.今度の盛
壌に首つて、新たに金南1千丁音飴の
替娯署に「選挙相鴻併しまた佃「選挙相
識係」た設けた現出もこの・ためであり
まして、濯壌について吋柁の人竣の欄
淡に應じ、法を知らないで間速ひの埠
つと
るやうなことのないやうに努めてゐる
のであります.
この「相淡研」は、琴拳招から非常に
利川されてゐるといふことセすが、琴
畢について少しでも疑問のある方は、
進んでこの「相絨桝しを利用していたど
きたいのであります.積磯杓に婆別宅
行はうとする人津や、→般確率民の方
方忙分り易く血青かれた印刷物も多救用
意されてゐる昔であります.
以上のやうに、甘察の選挙乳策の棋
▲ ノ.し
本は、蓬反を未然に防止することであ
わまして、.大東熊取下の今日、一人た
ン●一−
りとも忌はしい純白の辱めを受けるや
うなことがあつては、箸に前線で戦つ
てゐる弟士達に対しても中澤のないこ
とであり生す.しかし、選弊制臼が閉
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汚くなるにつれて、衆を逐ふもの山を
見ずの普へのやうに、息はぬ棚沌ひが
超り易いもので匂りますt
窪勅に叔はる人も、選挙民も、共に心
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た鎖めて、柁騨姿剤をしてはなりませ
ん.あらぬ人の口▲平に乗つてはなりま
せん.情菅に動かされてはなりません.
確乎不動の心境へで自分の長心に訴
句小
へ、′簡約に琴つくとぜの心境で選畢に
摂まれんことを切望して止材ません
・ど承知の通畑野察は、選拳界を彰す
のい
るやうな犯罪は、絶封に見逃すととは
ありません.不正行鴇に対して†濱撃
碑仝贈を活かすた瀬、断乎たる態度を
以て取締を行ふことはいふまでもあり
ネ外せん.
敬遠主義はやめよ
−選挙は杜しいものではな小−
何時の選単にもよく聞くことで†
が、警察や選盤丁粛正関係方面から、懲
騨について転々の注窓をしますと、−
様に、選鍵といふものは非常に難かし
いもので、滅多に手を州せない、選挙
で口を…川けほい朗ぐにもル蛙戊になるやう
に増へられる妹ひがありましたt風呂
掃や床屋で選勢の話をしたために速反
に憫はれたとか、風で倒れたボ付根を立
こついい
て虚したため罰を受けたといふ、滑稽
な噂さへ行はれたことがあ竹、そのた
め「濁らぬ榊に娯りなし」といふ敬遠的
な考へを持つものさへありましたC
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猥教については、非常に細かいこと
が法令忙定められてはゐはすが、・選挙
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の根本的な組ひ朗は、.決してそんな趣
かしいものではありません.殊忙一浪
選壌戌の方々の守らねばならぬことは、
領畑で簡単で、大部分は常識的に事の
番憑が判別できるものであります.ま
た選挙述動に携はる人達も、替察で配
布する印刷物を績むとか、替察や瑞臆
に問合せておやりになれば、さほど耗
しいものではないことを十分に承知し
ていたゞきたいのであります.
今回の選鍵は、「醐戊が固家に封し赤
ひ rいき
誠を触准する絶好の横合」でありまし
て、従雑の渦樋的な、敏速的な考へ方を
てll−
一概して、噌民が碑つて柏機的忙選挙
に関心を持ち、自分ほの手で郡賛浪合
の▲埋設をなし速げようとする勃州意を」
この濯蝉忙捧げなければなりません.
ヽ − ノ●
太聞出たるに恥ぢない熱度を以て、選
翠を完全に遽行することが、いよ小切蟄
に要望されてゐるのです.