第二八二号(昭一七・三・四)
総選挙に臨む政府の態度 東条内閣総理大臣談
大東亜戦争完遂翼賛選挙運動について 内 務 省
海軍落下傘部隊の活躍
重要物資管理営団法 商 工 省
食糧管理法の概要 農 林 省
告知板 −鉄道運賃の改正−
敗戦に揺ぐ英連邦
大東亜戦争日誌
通 風 塔
大東亜戦争完遂
翼賛選挙運動について 内 務 省
一、はしがき
今春四月三十日には、いよ/\衆議院議員の総選挙が施
行されるはずである。昨年議員の任期延長をしたために、
昭和十ニ年の総選挙以来満五年年、支那事変開始以来最初の
総選挙である。未曾有の重大時局に際し敢へて総選挙を行
ふ所以は、一つには選挙が戦時下国民の総力を結集強化
し、挙国一体いよ/\決意を固くして戦争目的の完遂に
邁進せしむる絶好の機会であると共に、一つには今回の選
挙を以て、支那事変以来、殊に大東亜戦争開始以来、飛躍
的に発展を途げた時局の新段階に対処すべき、清新強力な
議会の成立を期待せんとするに在る。
かやうに重大な意義を有する総選挙の施行に当つては、
選挙の真意義に徹する一大国民運動の展開が必要であるこ
とはいふまでもない。従来の選挙粛正運動は、投票の買収、
選挙ブローカーの横行等の悪質犯罪の激減をみたなど、消
極的効果は大いに顧みるべきものがあつたのであるが、
選挙の真意義に立脚して積極的に翼賛議会の建設を期する
には、未だ十分でない憾みがあつたのである。
今回政府は、今次総選挙の重大意義に鑑み、選挙に際し
戦争の完遂と翼賛議会の確立を目標とする一大挙国的国民
運動を展開することに決定し、さきにその運動方針に関す
る閣議決定をみたので、こゝに本運動の解説をすることに
する。この運動は挙国的展開の必要があるので大方の協力
を懇請する次第である。
二、運動の名称と目標
運動の名称は「大東亜戦争完遂 翼賛選挙貫徹運動」といひ、そ
の目標はいふまでもなく大東亜戦争の完遂と翼賛議会の確
立である。今次の総選挙に当つて、この二大目標達成のた
めに一大挙国的国民運動を展開し、以て重大時局下、翼賛
選挙の実現を期せんとするのである。
三、運動の基本方針
運動基本方針の第一は、大東亜戦争完遂のため挙国鉄石
の決意を鞏固ならしめるに在るのであつて、大東亜戦争下
に行はれる今次の総選挙は、戦争完遂のため国民の総力を
結集する絶好の機会であるから、選挙を機として大東亜戦
争完遂の歴史的使命に関する認識を徹底せしめると共に、
いよ/\必勝の信念を堅持して挙国戦争完遂に邁進するの
決意を鞏固ならしめねばならない。
第二は、清新強力なる翼賛議会を確立する為め、国民の
真摯な政治的意欲を積極的に昂揚せしめるに在るのであつ
て、大東亜建設を使命とする時局の新段階に対処し、国内
体制の強化を図るためには、清新強力な議会の確立を急務
とすることはいふまでもない。
今次総選挙の意義は実にかゝる翼賛議会の確立を期待す
るにあるから、本運動においては翼賛議会確立に対する国
民の政治的意欲の昂揚に主眼を置いた次第である。
第三に、翼賛議会の確立のためには、最適の人材を議会
に動員する必要があるから、かゝる気運を消極的に醸成
することに重点を置かねばならない。
第四には、選挙の倫理化である。翼賛議会を確立せんが
ためには、選挙の倫理化を期することは立憲の本義に鑑み
当然のことであり、殊に重大時局下の選挙に際し、旧態依
然として在来の情実に泥(なづ)み、或ひは縲紲の辱を受ける
やうなことは、戦争目的を阻害する非国民的行為である。
今次の総選挙を機としてかゝる在来の情弊を一掃し、
公正明朗な理想選挙を実現せねばならないのである。
四、運動の実施方策
(一) 啓蒙運動の徹底 本運動は右の基本方針に基づく一
大啓蒙運動として挙国的な国民運動を展開せんとするので
あるが、元来本運動は国民の内部より盛り上る自主的運動
たるを要するのであり、従つて部落会、町内会、隣保班等
の下部組織に根柢をもたなければならぬのであるから、こ
の下部組織を中核として運動を展開することは勿論、各
種団体その他あらゆる組織を動員して活溌な運動の展開を
必要とするのである。かゝる挙国的国民運動の展開によつ
てこそ現賛試合の確立が期し縛られるものであることを銘
記せねばならない。
(ニ) 候補者推薦気遁の醸成 基本方針において猥焚譲合
の砕立は最適人材の試合への副署月であると育つ花が、しかち
ば如何忙して故適人材を試合に動員するか、その方法とし
てこ1に候補常推礪気運の恐成が必要となつて氷るのであ
る。立條抑制度の下に候補者の制限される現行浬拳法の下
にあつては、先づ詐が見ても最適と瓜はれる人材を條祁者
として立たせることが粛−である。か上る故地候抑新株聴
の気濁を積極的に醸成することが艶賛訊合柵立への道であ
l、くしん
る。よつて本道動においては、か上る気述の醸峻を促進せ
しめることに力を致さねばならない。
(三) 選挙の倫理化と戦時雄制化 果賛演拳の資硯のため
褒壌の倫理化が必婆な所以払、すでに基本方針に明らかで
あるが、その方添として特町立の鮎に留意せねばならない。
叫 選拳に紺する建水の情賓を−蒋し、選凝の公正を淑
するとと
‘ヽb一_●
拘 無季民の自費を喚起し琴拳犯罪の根絶と雅梢防止
に奴”めしむる一こと
何 懲傘超勤関係者をして自申HHH戒、以て態反の絶触…む
期せしむること
戟@戦時に伽應し選舜道動上、物資労力等の節約と鎚動
方法の改替合理化に努めしむること
(四) 本道動は一大拳閥的明代沌凱であるぜ、それはあく
けい・lさ
まで啓蒙道勤である。徒つて本道動と選蝉超勤とを混同す
るやうなことがあつてはならない。殊に揃町村常曾、部落
曾、町内卑隣保班を通ずる雑割安施に際してはl技の注
意を宴する攻▲筋である。
五、運動賓施機納
本運動は官民一億の拳闘在勤でなければならないが、運
動の中核をなす驚礁梢仙抑としては、左によることになつて
ゐる。
ハ一) 政府は道動の基本方策を決施し鎚勤全般を指耕する
ハニ) 地方騰は傲府の方針に印旛し地方における鎚刺全般
を指導する
(三) 大政艶賛曾(艶賛批年困を含む)及び選凝縮正中火聯
盟は政府及び地方厳に協力して民榊述勅を鮎糾する
× ×
本道動は、五大時局下の線馨町際し大東拒戦争の先途
と、茹努払合の碓免を日梯とする一大碑昭的閥戊鎚動を艮
▲こ一r
閑せんとするのである。圃代参つて本道勤の趣旨に理解と
。協力女帝せられんことを切望す軋次第である。 \
ノ
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衆礪院満員絶凍拳封策i焚横山拳耶徴鎚動
l本要綱 (昭和一七、〓、一入倦i映泣)
一鶏勅ノ名将
r大双務職曲サ完速
発禁迅翠粥勅常接種動」ト桝ス
ニ 沌勅ノ円▲標
大東輔弼申ノ完鎗ヲ月揺トシテ清新強力ナル双賛成愈′確立ヲ
期スル馬衆誠院耗点線遇拳ノ施行セラルルエ際シ一大拳闘的凶
民沌勅ヲ展開シ以テ五大時局二封虚スベキ艶契選挙ノ資鋭ヲ期
セソトス
三 鶏勅ノ並木方針
(一) 遇翠ヲ機トシ必捗ノ閥代士気ヲ品格シ大水誠職申完染●−
封スル拳固鎖石ノ決意ヲ繋悶ナラシ▲
(ニ) 清新強力ナル翼賛試合ヲ確立スル璃閥戊ノ虚数純正ナル・
政約的意欲ヲ柑極的二喚起曲線セシム
(三) 大水亜喝研究窪ノ大日的エ別ヒ虞三大政頓賛ノ重安エ任
ズベキ最適ノ人材ヲ警エ動員スルノ気遊ヲ汎ク醸成セシ▲
ハ四) 鹿大時局下ノ退轡タル二度ミ愈々退歩ノ倫翔化ヲ徹底シ…噺
ジテ托軋ノ憫弊可二桁サ公寧;こ丁明朗ナル通弊ヲ宴鋭セaム
田 粥軌塵
(一) 掌沌勅ノ徹底
‡霧ハ右ノ華方針−−刷り大東亜鞄争ノ完準繋賛革曾ノ
稚立、究賛選挙ノ帝現ヲ目標トスル一大伴殺沌動トシテ部落
甘、町内曾、粥保班等ノ市町村下部粗放ハ勿駒各種朗碓井ノ
他凡ユル組械ヲ動員シ晒滋ナル屁閑ヲ糊スルモノトス
(〓) 候補者推照気鵡ノ恍成
文繋辺藁鋭ノ貰超勤トシテ最頚愕祁瀦推碍ノ気滋ヲ積極
的1−醸成セシム
与一) 迅轡ノ倫理化卜職場態弊化
正大時局下ノ逮準エ際シ彪−−究賛退歩ノ斑ヲ琴ヂシムル焉左
ノ方松こ依り選挙ノ倫埋化卜戦時態勢化ヲ糊スルモノナス
巾。選挙ヱ媚スル在来ノ構溌因換ヲ一桁シ遇準ノ公正ヲ期セ
yム
鈎 ナ般州辺琴民ノ白党ヲ喚起シ迅窄犯罪ノ根絶卜栗梯防止エ
ー労メシム
ゆ 選挙沌勤湘係沓エ封aアハ自櫛自流以テ遅反ノ絶無ヲ期
セシム
的 最時三郎鷹シ辺琴鴻勤上物資、労力等ノ節約卜沌勅方法
ノ故事合理化エ野メシ心
l 悪型仰兄藷叩
‡鶏勅ハ之ヲ官民一埋ノ準随遅効ぞフyムルモノナシ在勤梵施
一招捌叩ノ姦ハ概ネ左二依ルモノトス
(一) 政府ハ沌動彗万難ヲ決史シ関係機関ノ緊幣ナル連絡ノ
下ヱ耗勅全般ヲ指導ス
・ご一) 地方虚ハ政府ノ若方策二郎應。シ鶏勅焚施万能ヲ決史シ
地方エ於ケル速動全般ヲ指導ス
凸ニ) 大政繋容替(契輝北卑淘ヲ合ム)及逆夢柑正中央聯盟ハ政
府及地方血瓜エ協力シ民山間法J勤ヲ展開ス