放送番組の夏季体制と夜間番組の編成
一、放送番組の夏季体制
今春放送時間の劃期的な改正をした全国の放送局では今回、盛夏七、八月中、三十分の早起放送を行ひ、夏らしい早起翼賛の番組を送ることになつた。毎日午前五時半から先づ早い朝のニュースを十分間送り出し、続く二十分間全国各局から各府県代表の「われらは翼賛す」の話を毎日放送し、その後は従来の「ラジオ体操」に連続する。
このほか、午後二時半から十分間の「気象概況」の時間に、天気予報と又場所によつては夏の景物雷雨の予報を放送することとなり、また、午後の「職場向放送」を十分ばかり延長し、午後三時半のニュースの前にあつた「商工業の時間」はニュースの後の午後三時五十分から放送し、また、従来の朝八時四十分からの「職業指導所からのお知らせ」は午前八時十分に繰上げられ「職業指導の時間」と変更してその内容も拡げられることになつた。
二、夜間番組の新編成
放送で一番聴かれる夜の番組、特に七時のニュース後の番組は従来、別に曜日や日によつて種目が特定されてゐなかつたが、今回放送番組の充実を企図して初の試みとして一応曜日別に種目を特定し、特に大体八時すぎから九時迄の種目は一応左のやうに定め、これにその日の慰安番組の重点を置くことになつた。
全国放送 | 都市放送 | ||
月 | 古典音楽 | 洋楽 | |
火 | 大衆演芸 | 大阪番組 | |
水 | ドラマ小説類 | 洋楽 | |
木 | 大阪綜合番組 | ドラマ | |
金 | 洋楽 | 大衆演芸 | |
土 | 混合番組 | 中継放送等 | |
日 | 東亜放送等 | 座談会等 |