特集 秘密戦と防諜

懸案の国防保安法が五月十日から施行され、防諜週間が五月十ニ日から
全国一斉に展開されてゐる。防諜とは何か? 防諜とは単に「秘密を洩
らさぬ」ことではなく、外国の秘密戦に対して日本を守る、いはゆる広
義国防であることを強調し、防諜観念の徹底を図るために、こゝに本
号を特集することにする。

「防諜とは何のことか」とたづねたら、「ポーチョーとは
ふくれること(膨脹)です」と答へたといふ話がある。防諜
といふ言葉の普及して来た今日では、もうこんなことはあ
るまいが、しかしまだ、「防諜とは秘密を漏さぬことだ」ぐ
らゐに考へてゐる人が多いやうである。秘密を漏さぬこと
が防諜だと考へてゐるやうでは、膨脹と五十歩百歩といは
ねばならない。
 では防諜とは、一体どんなことであらうか?


 武器なき戦ひ秘密戦
     秘密戦に対する防衛が防諜である

 近代戦が国家のすべての力をあげて戦はねばならぬ、い
はゆる国家総力戦であるととは、こゝにこと改めて説くま
でもないことであらう。近代戦は武力戦だけで勝敗が決ま
るものとは限らず、武力戦のほかに外交戦とか、経済戦と
か、思想戦或ひ宣伝戦など、武力を用ひない戦ひが、深
刻に戦はれてゐることは、御承知の通りである。
 武力を用ひないこれらの戦ひを「秘密戦」といふ。 「秘密
戦」といふ言葉でこれらの戦ひを言ひ表すことには、或ひは
異論があるかも知れないが、防諜といふ観念を説明する
上からいへば、この言葉を使ふのが最も適切であるから暫
くこれに従ふことにする。
 秘密戦は御承知の通り、戦時のみならず平時から各国の
間に戦はれてをり、武力戦が開始される戦時となると更に
一層激化するのが常である。そして近頃の戦争では、武力戦
で勝敗を決するより、むしろ秘密戦で勝敗を決することの
方が多くなつてきた。即ち戦争における秘密戦の価値が、非
常に大きくなつてきたのである。なぜそんなことになつて
来たのだらうか? 順序として一応わかりやすく説明する
ことにしよう。
 昔のやうに刀と槍、或ひは弓矢で戦争してゐた時代には
軍需品はふだんから用意しておくことができた。鉄砲がで
     r■ ▲qはH←叶・ワ
きても、火縄銑の時代忙は大して弾丸も掛らなかつたが、
火器が非常に進歩し、口碑も大きくなり、教も驚くほど増し
                         ●〃−1h■
てくるよ、消費する弾丸、砲弾の未だけでも移しい数量に
達してくる。それに飛行糠、勒革、軍艦、横紙化部隊専タ、兵
●小

柁の進歩するにつれ、しかも、その質と星とによつて戦の聯
収が決せられるやうになるに従つて、戦率に費する軍寓品
    ▲てん・lん
の景は天女尋的数字にまで達するに至つた。
一方、動員される兵員の教も非常に多くなり、軍隊の消費
する食糧、或ひは被服だけでも莫大な丑に上つて氷る。
 こんな大盤の軍裔晶、しかもどんく渦費されてなくな
                       川”●・一
つて行く軍需晶む製塩し、或ひは補給してゆくには、どうし
七も固仝健たあげてか1らねばならなくなつて水た。
 ▲・ヽけh
 尚全線が教学忙か1るとなると、戦牢は戦線だけではな
く、国内も戦場となり、銃後の軍務晶製造が間に合はなく
なると勒率は負けといふことになる。軍舘品転作るには
  小血
塊と金と人が昇る。そ¢どの一つが駄目になつても戦争は
負けである。さうなると戦線で押したり引いたりしてゐる
より、直積固内の生産力む破壊した方が手つ取り早いこと
になる。こゝに銃後の金と物をねらふ鮭済戦、人をねらふ
思想戦、宜停戦などが生れてくる。
 いひかへれば国家の固防要素には人と物との二つがあ
り、吏忙人は人口と思想の二つ、物性賓瀬と生産の二つ、
忙分けられる。昔の刀と檜との戦宰では、戦場の宰領と、「頂
が減つては戦さが出来ぬ」のでその食壕、これだけが園払
要素であつたが、武許の敢建と祉合の敬展によつて、前述
                          つ′か
の四つの嬰素のどの一つを破壊されても、図が潰れること
ユー
になつたのである。
 開と開との仙関係が密
棲になつた現代では、
この囲防費素の▲噂壊
が、必ずしも武力でな
Jlてもできるやうにな
つた。例へば蛾のない
肉へ繊む造らねば教学
は出水なくなる。固中
のガソーソむ熱やして
しまへば戦争は出来な
い・。軍需工場忙スとフイキを起しても教学はできなくなる。
 武力を用ひないで私事に勝てるなら、その方が安上りで
              。●く▲−
よいから、各国告也秘密戦に躍起と社るのは音盤である。
鞄つて今後とも、秘巧戦の▲慣億は皇ナく高められて行く
ととが操頓される。
 この秘密取の故♯に肘して観女をl手ことが監叩である。
†なはち防蟻とは、武力取心外のあち妙手女♯に肘す手放‡て
ある。かう考へると「防諜」とは、廣義国防の中から武力戦
を除いたものといふこと忙なる。草に秘密を汚さ虫こと、
といふやうな簡且・なものでは決してないのである。
 L尤も「防諜」といふ官業は「諜報に封する防帝」といふ虫芯時
に解されやすいから、この意味からいへば「防諜】といふ官
業をやめて、「防衛」とでもレつた方が通常かも知れない。
 ともあれ今日の山霊丁では、武力戦と秘密戦の二つを戦ひ
挽かねば、戦ひに敗れるのであ−色銃後の南民は、是が非
でも秘密故に戦ひ勝たねばならない。軒ち防抹がわれ〈
囲艮の最も重大な箕涛となつて発たのである。
 秘密職の貸倒
   −弗五列の舞袖や我が国畳めぐ魯鈍密戦−
 こ1で長浜における艶震の‡例とあげ上う。鮒の駄洲
▲大戦で、ドイツが武力戟忙は膠ちながら秘。h帯戟忙上つて鍵
  小1・一■し         L・● J
後を撹乱され、途に敗戦の憂目を見たことは何人も知づて
ゐる。今度の戟率ではドイツは逆に秘密故によつて非常な
教具むあげてゐる。ドイツの電撃作戦以来、「第五部隊Jと
いふ青葉が有名になつたが、例へば、デンマークの篭宰作
戦では、ドイツは数年前からデンマークに第五列女人れて
おいて、いぎ進撃といふ場合忙はその第五列が溌閑空占
領し、侵入した軍隊空費人の析へ秦内して、ピストルをT突
                         ▲■■●
きつけてドイツ例の青ひ分む東服させてゐる。絆かな秘
】研戦の聯利である。またベルギー皇帝以下四十高の由宇の
降伏も、イタy7エ万両女流じた外交秘魂M取の成功であると
いはれてゐる。

                         1、いけつ
 東忙湘れば、山開戦に督つての仙弼ソ」不可侵性的の稀▲持、′
チエコスやグ丁キアの無血占領、オーストり7併合」等も、こ
とととく外‥交エ・作・または思想工作忙上るものであつて、武
                        ′ヽ。わく。‘く
力戦以上の偉大な教典む、山祀鰍H戦によつて痩得し七ゐるの
である。
 手近かに、我が南に働きかけられてゐる秘密戦む振りかへ一

つて見よう。帝大戦後たぴく開かれた軍縮合議によつて
                             ll−、▲′
日本の軍備は女東に縮少されたが、これは日本た目標とナ
る巧妙な秘軒山観ではなかつたらうか。伸びる日▲本の原動力
                                     ・す▲T
である人口の増加を、移民法によつて耶迫し、困つた隙忙
つけこんで産鬼制限を立体して、戦時下の今日人口問題の
急を感ずをに至らしめたのは、日本人の人口増殖力に恐れ
 い一札
を抱いた白人の秘聴血戦ではなかつたらうか。
 ソヴィエト聯邦の▲赤化工作が、世界革命を日槙とする秘
帝取であることは、何等凝ふ故地はない。しかも今日の
日本になほ、赤化思想は根絶されたとはいへない。
 塵に現亜、既に五ケ年に亙つて戦ひつゞけてゐる支部事
奨も、東洋において日本と支郷転戦はせ、雨拘がへトJト\
になつたところで、自らは少しも武力転成はず東洋を征服
しょぅといふ、第三固の大規模な秘解散でないと誰がいへ
よろノ●
                  ・♪一−
 これらの恐るべき秘幣敢を防ぐのが防諜である。早に秘
密を漏らさ拍ことが防諜である、などといふ簡単なもので
ないといふことは、この例でもおわかりのことと息ふ。
 秘密職の攻撃手段
   −拝観、宜簿、謀鴨によつて平時から戦はれる−

 ス。ハイの行ふ秘概馳の手投、すなはち攻撃方法を分けて考
     てふほ▲J
へると、諜報、五條、謀略の三つに分けることができる。
 拝観とは、目的を腿し
て晴報たとるu行一馬をい
ふ。その情報が秘碑の雀
であらうとなからうと、
情報の取り方が合法であ
らうと非ムけ法であらう
と、或ひは公然とやらう
と隙餅にやらうとを閉は
ない。目的を相手に秘し
り歴
∫舶
批夢
て情報た取ればそれが諜報行璃である。
                          一−▲′=汀ん
 戟率をするには光づ敵情た知ることが先決袈件である。
諜報は武力戦或ひは秘幣勒の作戦計黎の兆礎灯なる情報た
集めることであつて、とれに基づいて武力勒、外交戦、盤
績戦、思想戦、宝侍戦等の攻撃が開始される。、
 戦争が武力戦に眠られてゐた時代忙は、諜報は軍事的な
秘節だけを目棟としたが、同家紙力戦の今日では、それ以
外のあらゆる国家線動員機密 − 甘池には秘礫とは息へな
いことまで諜報の対象となるのである。
 宜ヰとは、紳承知の洩り、ある事柄を相手に知らせて理
解と共鳴を求めることで、宜侍自破は惑いことではなく正
しいことであるが、防諜の場合にいふr宜侍」は大破忙おい
                        けん
て謀略的な宜侍を指してゐる。しかも一見よささうな宜偉
でも、結果忙おいて悪い結果を生ずる場合があるので、「こ
れはい1宜侍だから謀略宜倍ではあるまいしと心を許して
はなられい。防諜の方面からいふと、いゝ宜侍であらうと、
悪い宜侍であらうと、或ひは文筆 口頭、映輩、その他方
汝の如何を間はす、その結果が我にとつて不利となるも
の、または不利と壌想されるものは、有響宜侍として取持
る必嬰があるのである。
      ▲ひ▲_  lIく▲y●・く
 媒嶋とは密かに朱略をめぐらして、直接的に相手に曹
を加へる行馬である。ス。ハイの行ふ媒略には、銀山を蛙破
したり、繊橋を埋破したり、或ひは工場忙火を放け、倉庫
忙火むつける破壊八誹略や、ストライキやサボタージュを煽
動して生蕗力た低下させ、蟄丁速行た不純ならしめる思想
謀略等、恐るべきものがある。
                              ∫l l■
 餓や石油の輸出を焚止して相手閲を背しめる経済封鎖な
ども、謀略の一郁と見ることができる。
 以上の諜報、宜侍、謀略の三つの手段忙よつて、秘密馳
は平時から粛々と鞭備され、せ行されてゐるのである。
 スパイの正健は?
   −■森葡の男ではなくて、合法的な組織の網1

 では次ぎに、との恐るべき純増戦た仕掛けてくるス。ハイ
とはどんな着かсX。ハイめ正他は何か?といふことにな
】る●
一般にスパイといへば、映葺や小紋忙出て来るやうな、
           ▲r一7■■く
種人の方法で人た滋絡して好球を盗み出す、或ひは金庫宅
あけて韮聾者科を盗み出す影のやうな男、またはマク・ハy
のやうな女と息はれてゐるやうである。かういふものもゐ
】Y

スパイの活動状現
ス川イ
猷官柚
作戦汝Tりえハ
A吋。甘●埋†
畑熊山耶ノ▲T帖
’】я}入
宣博各種智者宣博†害芸レン・・
謀略
裔}
ヨレ呈乃・一管す■
青色・l■サ酌カ,
−【′ンーl
                        て▲し●
盲忙はゐるだらうが、しかし現金、日本にはかういふ謙者
は飴りゐない。甘木ではそんな危険なことをしなくても、
自宅堂々と大手を据つて仕串ができるからである。
 やはスパイの正聴は一触何かといふと、それは「外囲の
合法的な組拉の網】であるといへる。今日では、これでな
くてはスパイはできない。何故できないかといふと、今日
では各国とも防諜忙相昔の努力を沸つてゐるので、どこの
工場でも秘密書類整亡a簡単忙盗めるものではない。
                  し▲l−
 しかし秘密は金庫の中に蔵つて、鍾をかけておけば宛封
に盗めないか止いふと、絶封にそんなことはない。弟】そ
んな秘密といふものは世の中に一つもあり得ないのであ
_匂●
 侶り忙それを非常に重要な純潔兵器の設計画としよう。
                         し一▲
これに「軍極秘」の判を捺して金庫の中に赦つておけば、先
づ誰にも盗めないわけだが、金紬の中忙殺つて浸くだけで
は紙屑同様のものに過ぎない。全焼の設計図は金紬の中に
あつても、部分々々の囲面は必審な方面に配布され、部分
品は職工の手によつて作られてゐる箸である。すなはち字
種秘の専科の秘の内容は、金庫の外に出てゐるわけであ
               ・Xづ小
る。金庫の中の物をとるのは難しいが、外へ出てゐるも
のを、一つくは断片的なものでも、澤山県めれば金庫の
中の本尊がわかるのである。
 卑近な例でいへば、こ1に何か動物の紛があるとする。
大の給だか猫の給だか、金憤の囲而は見せてくれないから

わからない。ところがその冊咽両を・現つかに小さく切つた物
がバラくになつてあるとする。その一つく転見てゆけ
ば、粥はこんな恰好をしてゐる、足はこんな風で何本あ
る、曝の恰好はかうだ、とだんくわかつて氷て、もとの
檜が牛の紆であるか、馬の紛であるか、大概わかる嘗であ
」る。
艶富根
非合法手段人 詣

痙鮮抒カニ侃ル・門人帆兄川、T牧
柊濫用古柑件〆切取又
l廿−隻。屯誠盗#−
柁貯一止倍止4持
{M山叫
宣盟

   ▼合
    志
    手
   段
「−−−  J  ヽ
 謙
抑報
rJ−「
沌宗仙防止仰ノ州肌亜流布
小机付文北−′“叩七叩

−即甘辛人′暗枚(一矢山岬一
★川一斉は叩≠払久ハ廿ハ凝破d(】叩域、仙爪火)
人的東鵡ノ娼仙竣神海札布)
一芸界托乱、壷治乱雀
反取反鮒官思想ノ堀抑∧恩卜芸札、
内乱扶♯)

文一昔止庄報(公刊軒仙川肌藍ノ粥用−


湘一甘
究 血M lm
引 取 ‘M
一兄祉T、』叫軒
 三某 宣
仰昭仰博
′へ′Jト
:真言宗
  点 宜互
♯巧 何件
弟り

金山伊如打沈小l

祀密戦の手段
 牢の作戦汁油費でもさうである。作戦・訃音転作つても金h廼
の中に赦つておいては何忙もならないので、それに鰍ずる
やうにすべてのものを割かさねばならない。一耶隊も作らな
くてはならぬし、火触畔染も、術中も、飛行機も、〓刺革
も作らねばならない。かやう忙作戦計質の沓獅は企ル仰の血T
に入つてゐても、それを推知するに止るものが耽の小忙ど
うしてもmてゐるわけである。そしてそれを見れば、日本
正丁はどういふ‖作恥引胡を樹ててゐるか判断できるのであ
−¢●

 そんなに秘概なものなら、しつかりした軍の工場で作れ
ばよいではないか、との誼もmようが、前に述べた通り、
恥節の税維が大きくなつた今日では到底それでは榊に合は
ない。塘するに恥碑が閑寂組力戦といふ形をとつてきた今
日では、国家の秘術が一般閲民の手もとにまで行き汲つて
ゐるのである。例へば兵払、坪数、被服の製法などは、昔
はポロら】作つたが、今日では比例の各方南で作つてゐる一
箪締を如かす忙しても、今Hの職飾では非常に仰山の兵が
必卦であるから、どうしても割出下令が必竣である0
9

 かやう忙、紺家絶力戦となつた結果、秘漕が一般国々の
間に捲り山てゐろ以上、外へ出てゐるもの監できるだけ多
く集めさへすれば、正確に秘密を知ることが出来るわけで
ある。しかし一人でこれを鶴めたのでは、直ぐ倦まれる。
  。邑            そこで、できるだ

慧猫

ゴ粍
慣l「
Z仁
Tll‖
け多くの材料を▲奨

めるために、打沈

的な組織の網を金
山閑に…触りめぐらす

こと忙なつたので

あ−る。

 合法的な組織の
網とは何かといへ
ば、外囲系の銀行、
合杜であり 商店
である。▲或ひは教合であり、
拳按であり、社交園墟であ
る。勿論このすべてがスパイ潔といふのではないが、これ
らの中に怒るペきスハイの網があることを銘記すべきであ
る●

 この組織の網が
いか忙廉く、いか
 爪・′んづ
に濃密忙張りめぐ

らされてゐるか
は、例へば合舵が
全図に首ケ竹以上
の支店、出張所な
どを持つてゐると
する。一つの山脈
研から更に官の特
約店を出してゐる

とすると、金岡に
一苗以上の第一技
の網があるわけで
ある。この特約店
‥等に出入する人々
を第二段の網と
  ス。ハイの手先に子供
 最近のやうに諜報が非常に秋期的にな
ってくると。スパイは女でも 老人で
も、子供でもできることになる。女が
スパイをやることは誰でも知つてゐる
が、子供がスパイの手先に使はれてゐる
ことは放り知られてゐない。こ1がスパ
イの附け日で▲の勺、乗ずる暗なのであ
る。こ▲に子供をスパイに使つた例をお
話ししよう●
 A…=・成る軍都に果物商を営んでゐ
た某図のスパイは。果物をやつて近所の
子桃を手なづけ 飛行場から飛び上る飛
行機の裔拭を載合させ。異つた審裁や昇
った剖の飛行機を管見した瀦には普金を
出してゐた。同飛行場にある飛行機の赦
と郁類、朴俳等を撫つてゐたのである。
 ゃ二二:成る帥欄所在地の瓢肘商が兵
潜附泣の子供に紋脚拾ひを鶴ん、「軍事極
秘」又はr秘」の刈のある紘増は十甥・その
他等位から仙る紙府は五銭で貫集めてゐ
爪V
l
 し、更にこれらの人忙横堀する人の救を考へてみると、と
ても想像できない程の多数に上り、これだけの網があれは
金南のことは何でも集るわけである・
 勿姶これらの組繊細から離れた個人的なス・ハイも、入り
払んでゐるにはゐるが、日本ではむしろこの組椒網そのも
0とス。∧イと考へてよいのである。
・スパイのキク方
   −何でもない枯からで島和はとれる−
 次ぎに、これらの合幾的組織の網を池じて、ス・ハイは如
何に活動してゐるかとみよう・
    ▲T・♪ul・
 允づ農報はどうしてやつてゐるかといふと、以上の組繊
帝を通じて、普洩の人は格別商家の銘密でも何でもないと
息つてゐること、跡ち普通忙しやべつたり、書いた久棄て
たりしてゐることと、できるだけ多く集めて、その中から
必黎な情報を得るのである。
珂へばどとJ〜の推が慮召した、といふ話は、個人の事
†としては大した硬位はなささうに見えるが、−どこの推が
どの師粛忙應召し
た」といふ話を日
本全国からたくさ
ん集めると、今日
♯ではどの師囲と
どの師囲、計何ケ
ー叩南転勤点してゐ
るといふことが山且
ぐにわかる。一人
で仝靖を駈け絶つ
てこんな情報を集
めるわけ忙は行か
ねが、」前鐘のやう
な組織む持つてと
れば、共に情報が
入つてくnのであ
】る●
 動員された羊膜
た。この卿虚は店の典卵窪の下に、掃巧
         トく
な短波の宅槻を醸してゐた恐るべき美
園のスパイだつたので▲ある。
 C===某市で幼推薗を粍替してゐた
某国の宜教師は、書家として有名で町
内でも評剤のい⊥牧師だつたが、昨年¢
克「男士の汝鬼に英子籍を冊つて山兄岡し
たい」といふので句死憂族の粥丑む
子供葺へ頼んだ。===筆者の救を■
          エ ー−
べてゐろのだといふ卑の立つた弊には、
その町からT拳を滑してゐた●
 D=…・某朗¢スパイが牧人の小事生
に桝んで、00港附近の状況や姪船か出
】人状況を調査したことがある●
 E===釣に辿れて行つてやるといつ
て子供を萌ひ出し、底釣朋釣鼻で容蛮地
】軍門¢正夢簡所の水挫を判らうとしたス
パイがあろ●
 才==‥官虎の税額を揺知するために
給仕に日をつけ、家庭からうまく鍵況し
て相皆兵い固定葬な資料婁てゐた。
11

が動き出して、国防婦人曾や愛唱婦人曾の人事が攻迭す
る。その間に「どちらの師輿ですチ】rどちらへお出でで
す9】などいふ質問がつい出聯ちである。そんな話が永か
ら攻と伸はつて、例の網島じてどん′\入つてくる。す
ると何々挿図の先頭部隊は何日何時何分どこ〈た沌過
して、。どの方滴へ向つた。第何師輿は何月何日、何丸忙承
つてどこの弛む出漁、どの方面に向つた、日本の軍隊はど
のぐらゐ、どの方向忙動いてゐるかといふことが直ぐわか
】る●
 即ちある土地での見聞では、局部的で大した慨値のない
ことでも、廣く日本一全一圃
    h・▲
忙網を頗げてゐる▲合法的
な組純の網忙ひつか1
り、そこで盤現されると
重大な情報となるのであ
る。ス。ハイは、何でもな
い話、断片的では決して
洩。規忙はひつか入らない
名留
詰む硬い絶喝から集め、亜遡。レて、虚磐な秘舵事項た察知
してゐるのだといふことを、岡代はよく認識して、おしや
べり忙注意していたゞきたい● でないと、ス。ハイの片・挿を
かついだといふ緒典になるのである。
      いい_l
 最近では替域が馳耶羞になつたため放りやらなくなつた
が、官街、拳銃、エ一場、▲曾杜等へ照合を覆し、その岡谷か
ら諜報む得る方法もよく行はれる」注文をするふりや、畢
術上の参考托するふりむして照合するのである。せ興正面か
ら「製地高はいくらか」と附…合すると倦まれるから、時には
うんと多丑の注文空中込む。すると日本人は正直だから
「私のところではこれだけしかできないから、とてもその
抑注文には感じられません」と正直に白状してしまふので
ある卜最埠では正式の照合は川さず・裳衝から御馳走政来
                 いい寸■▼
尋を和ひて口頭で交渉してゐる形跡がある。
 恐るべき文書諜報
    −公刊物の中からも持戦がとれる1

 外一国の許報押閑は、▲官虫や・曾址の出してゐ古いろくな


■l
印刊吻や寿、新開、雑誌、輸葦北材など、あらゆる
公刊物を集めてゐる。−般に版斉し又は配布してゐるとれ
らの各刊党首の中から、彼等は希窒する情報を待てゐる・
これモ文書諜報といふが、組撒的な文責報にか⊥ると、
どんなこ・】でも分つてしまふのである。
                、んl・ん
 小僧の出す統計や、新阿杜の縮写する年鑑、各大器で出
寸ノ皐術研究報台、或ひは正確な堆叶や昏やの出版物盈組
樵の網針汲じて買入れる。畢術肝係の為州が畢衝捕偶のも
の、経済細田係の増姐叩が耗
沖縄係のものといつた兵
▲合忙貫集めるのであるか
     一†
ら、何等怪しまれるとこ
ろはない。殊忙日本の公
刊物ば、防諜税金が薄か
ったから】貫忙克明正確
で、外観スパイにとつて
‡忙郵軒なものなので
あ】る●
「脚患者
 現忙ある大使館では、北は梓太から甫は基渦まて全戸
各地の地方新開六十飴種をとつて見てわる。「伺え黎電斤
の故障で東京全市の省線電革が停つた」といふやうな記事
が出てゐると、「委の姦とスト,プさせるため[はモ
の竣電節を爆撃すればよい」といふことが直ぐわかる。か
ゃぅにl見なんでも瀬ささうな記事の中から、重要な情報
女給つて、どしく本国へ幾つてゐるのである。
 士たある大使館では、東京だけで年にこ童子晒の錐ヰ
    _ヽ▲。川M▲一
園曹を購入してゐる。その木の種類も非常に麓園であつ
て、ありとあらゆるものを買つてゐる。小串攻の国定教科
書まで貫つてゐる。そむ中で注意すべきは、各種の耗計や
年鑑、要驚、畢術研究報骨専である。桝へは「試験研究項
目率先jむ見れば、あの停士は現在何の研究をしてゐる、
 ● は【た
入幡製穎節の証人は汝のこれ/−忙挿する研究をしてゐ
る、といふことが一日瞭点である。「建築年窪」む見れば、
      ・l
その年忙建つた建築の設計は推、辞負つた者は推と載つて
ゐる。そこへ手篭栂して設計囲を集めれば、その建物を放
                                           さ
壊するには何檻の埠弾何教、面穎がこれ(だから高度い 1

くらで何川彗桐▲陳で行けばよい、といふ▲峯爆の際の資料が仙果
           ●・い●ん小く
まるのである。立た細菌畢の研究ふ曹など、逆に日本忙対す
る細藷略の資料と輿へてゐるやうなものでかる。
 統計、年鑑頼を見れば、相せm重姿なことまで出てゐるか
ら、日・本に対する経済謀略、金融謀略臣いかに行ふべきか
といふ資料はいくらでも出て氷る。すつと前にゾ聯で出殖
たオー・ター昌ソ、イー・ヨーガン共著の「日ソ若し戟はば」
一名「日本の戦時持久カ」た見ると、日本の各種文曹や外歯
にある日本に関する資料から、資に綿鷹に日本の戦時持久
力を判断してゐる。
 こんな具合に、公刊の出版物、女音を樺山集めて、銃い
諜報眠で科皐的に整理すれば、日本の固力がわかるから、
この方面に飴程注意しないと、国民がしやべるのとやめて
も、秘密がどしく漏れてゆくこと忙なる。
 かやうに文書諜報た重税して、ニ妻子卸の圏昔故買入
れてゐるそのlの文書防諜は非常に徹底したもので、すベ
ての印刷物む、公刊物と錐も殆ど一切圏外へ出してゐな
い。あらゆる印刷物た】切崩境で止めてしまふのである。
反封忙日本からはどしくいろくなものが外国へ出てゐ
る。だから諸外国では、日本のありとあらゆることを知り
              灯,−●′、
紋いて、経済封鎖でも破壊謀略でも、日本の最も痛いと
ころむ衝くことができるのである。
 地周と葛兵の話
   −入。ハイに王権玉来な白*の地園と寒正一

 地師忙しても、わが睦海軍は重度の正確な地和を得るの
忙非常に苦心した。支那例の重塵の地蘭には町名と番地し
か青いてないからである。非常な苦心をしていろくな唐
報む集め、委員長行営はどこ、立法院はどこ、放逸局はど
こ、と敵の重要施設と一つ′1調ペ上げ、また一方各国の
領事館とか軟骨、病昧など外園の権益を調べ上げて、はじ
めて重度爆撃を決行し得たのである。この塞故の壕鍵蹄と
作り上げるまでには、‡に多大の費用と時間とを費してゐ
。る●
 ところがこれが日本だと、水瀬池、聯族、′兵鴇徹、яw
局、放逸局、火葬庫、飛行場等、■拘束の王聾施設を正確に
▲1
1
 ‘,ほ
詳しく記入した市確固を、どこの都市でも僅か二十確か三
十錘で斉つてゐる。中には丁寧に、。将来の都市計書固か
ら、裳忙盈襲建築物の馬乾までつけたのがある。これを本
岡へ逸れば濫ぐに立状な爆撃目棟囲となるわけである。
 相手が立郷だから良い地樹がないのだらう、と考へる人
があるかも知れ屯が、最近の外図の地闊は取蹄りが骸重
で、虜斐珊設は卓然叔つてゐない。英国では一吋十二哩の
柿尺の地園ハ約七十六萬分の一の地樹で、勿論我が国の五
濁や二十常の地囲などとは比較にならな小担簡畢なもの)
      けい・たい
まで個人の携盤Wを禁止したさうである。
 次に乾耗であるが、英圃では発狂雑制令といふ。のがあつ
て、堵防太郎の許可がなくては、固家の菰嬰耕設は殆ど為
せないこと忙なつてゐる。ドイツでは政府の許可がなくて
は一切の馬乾鮎を固外へ梓川せなくなつてゐる。東郷でも
釣橋は一切撮影禁止になつてゐる。
               ■−dIb一、
 徒つて、わが梅の来館が壕蒋ルートの鉄橋を爆撃するに
しても、尭耗を手に入れるのに非常に苦心をした。地園だ
けで馬鹿がなければ、捷撃する忙しても非常に輌難であ
る。大健どんな地形のところにあるか、どんな拷庸セあ
るか、どんな物で作つてあるか、どれぐらゐの高さである
か尊臣一度偵察しなくてはならない。偶然飛行をやれば故
に悟られもするし、犠牲も出る。
 ところが馬眞が一枚あると、嫌でも應でも、橋脚はつy
●▲▲†

b

                         ▲
クリ−トで、曹はどれ
位、何柾の確描でよい、
附近の山の恰好から高度
何米で何憮綱傑で行けば
ょい、といふ計塞がナウ
かりでき上る。▲馬泥があ
るとないでは、嬢革の成
功帆が仝朗州雅ハふのである●
 ところが東郷では、前述の泡り繊稀の鶉床は一切鴇影敷
止なので、どうしても手に入らない。髄分苛心した結果、
その鍬滋を建設した教師がその繊藩建設のこと監事いた木
の中に、やつと賓重な斡椅の為床があるのを努見して、与
渉利用したのである。
6

 鵡つて日本の状況はどうかといふと、錮稀とか、停革場と
か、放逸局などといふ真率礪設は大概紳賓音忙なつてゐる。
外人が私行すると、こんな給養書や地園とどんく男つて
ゐる。鉾橋とか挿とかの鶉港を自由に鶉させてきた固は、
一等囲では日本だけであつた。その意味からいへは、日本
は三専圃だ、東郷より以下だつたともいへるのである。
 各社、工場などでは、普発案内やカタロ〆など忙、大がい
 ▲ 小ん
仰撤撮影の工場全景、歓虚全景等を範せてゐる。外圃のス
。ハイは組鞍の網を洩じて、これらの柑輩嘗や営業案月をど
しどし集めてゐる。この鮎からいつても日*人は、知らず
知らずとはいひながら、まるで外固のス。ハイのお手樽ひむ
してゐるやうなものである。
 申阜停職最近の傾向
    −国民生活の不安をねらふ諜鴫宜港1

 次ぎに宜停の話に移らう。こ1に鵡べるのは、秘密哉の
改革手段としての宜侍であるから、常にも蛙べた池カ、謀
略的な立体の話である。
冊の欧洲大戦の時には、世界の涌馬綱上意く璧轟側の川
手に収められてゐたので、わが国などに侍へられたのは聯
合図例の宜侍ばかりであつた。戦率が済んで、ドイツ例の
話ときいてみると大分話が速つてゐる。殊に英図は相禽に
慈どいヂマ宜停戦術を用ひてゐたことがわかつたので、今
度の欺洲敢寧が始つて、英圃側が盛んに立体を始めたが、各
囲では相常に割引してきくので飴袖教典が上らなかつた。
         什rい小−
 現耗の宜停戦の傾向と見ると、飴り出嬉目なデマ宜侍は
やらなくなつたやうである。これにはラジオの敏速も大き
な力となつてゐる。すなはち英国倒がどんなにデマ宜侍と
やつても、ラジオの電波は封鎖することはできないから、
直ぐに尻尾を出して終ふ。そこで新開を見ても、下イツ偶
が教表すると英同側でも率直にこれを認める。場合忙よつ
ては礁じめ味方の揖客を敢表して、敵側から誇大に宜催さ
     ムー一
れるのを防ぐといつた調子である。
 かやうなわけで硯鹿では、極端なヂマ宜侍はやつても却
つて控教典なので、木骨のこと、事賓のことを也べ、その
                 、んし∫
放べ方や継ぎ合せ方、すなはち編特によつて、相手方を白
分のし帝L笠する方向へ引つ唱つて行かうといふ傾向にあるや
うである。すなはち本来なら右なら右のものと、術碍また
ほ蟄表方洪の巧妙さによつて、左と息ひ込まさうといふの
である。
 何むあげて托すと、銀座の其ヂ。ハートの閉店後、女安子が
つ如・〜γ/1J仰筈一f
                                  ′ ■

                               ヽヽ
釘・・● 研
                      ▲ −
            ジ 夢
            C   〔
                                              ■■
                                r。∫
                             ヽタr
ぞろ〈

h野る馬妊
た山Hして
「日本で
は支那‡
襲のため
非常に一男
             勺1。。   が不足
し、すべての産彙は七十五%まで女の従乗員忙上つて占め
られてゐる」といふ詮明がついてゐる。
 常城前で動静奉仕辣が活動してゐる為妊た出して、「東郷
事轡のために労働力が不足し発から、日本は少年少女を且
ゎだして強制労働とやらせてゐる」との汝明がついてゐ
】る●

 日本人が見ればナーソだと思ふ焉屁でも、外一圃人が見れ
ば、詮明を信じて「その中忙日本は渡れてしまふだらう」と
思ふやうになるのである。為他県そのものはインチキでもな
んでもないが、綱斡によつてまるで反封の締果が出てく
る。結局、個々のことは本営でも、その結論はうつかり償
じられないこと忙なる。香、向うは、その結姶を信じさせ
るため忙、事甘Aを基に航輯するのにパ苦心してゐるのであ
。ろ●

 例へば、「日本忙はガゾ,ソも不足してゐる。】坪も不足し
てゐる。米も足りなければ木炭も足抄ない。併もなけれ
ば、お酒も飲めない。これは戦争臣してゐるからだ。色Tく
           つ′
戦争と止めぬと固が渡れてし士ふぞ」といはれたとする。
なるほど足りないことは事資である。rして見ると、さう
かなあJと、その結論とい信じて扱ぎ出したとすると、・前の
欧洲大戦のドイツの二の舞で、そ灯外国の謀略宜件の息ふ
壷にど,タyは士つたこと忙なるのである。
 才に漁ろしいのは、常に地べた緒外埼のス。ハイの組扱網

l
                 小,,’山
   が、銃後の頭民生活モ撹乱する生活不安の事資と計諜的に
   黎生させ、一方これ忙相應する宜倦むやつてゐることであ
     】¢色
    例へば、ガゾyソの呵絵む一寸手加減して、ガソリンス
   タンドの前に自動車の長蛇の列を作らせて、何となく不安
           ◆h一∫
   の察淑を預はせる。或ひは漁船の産油を制睨して魚の値
   た吊り上げ、固民生活を畦迫する。そして一方では品不足
    と生活不安定宜倖すこのである。
    一現のマッチ不足の基にもかうしセ恐しい秘怖恥の兜の
   手が動いてゐた。すなはち常時の自由主轟的な生純朴給竣
              」川lり
    構の崩鮎を粗つてマッチむ大量に買占めて図外へ流し、某
   甲が莫大な利猛む得る一方、その組織綱む利糊して、言月
    滑軋て低かねば大変なことになるぞ」「いま暫くマッチを費
    らず忙溌けば一儲けできる」などと、マッチ不足の現象忙
    鮎應した立体むやつた。この五体に発つて買溜めをやる、
      17ク一−1一し
    安倍みむする、閤硬引が起る、と鬼つてます〈物は少く
                                             l■ ▲†・▲
   なる。杜曾不安は増大する。かうしてぁのマッチ飢饉を拍
    非したの∵あa。

1■
 このやうに、単忙自然食生的な事資を綱輯しての宜倦忙
止らず、組椒の網を逸じて経済的の謀略をやり、閲出生活の
   ‥しん ▲
不安を人名的に山作つて、これに印厳した計憲的な甘)侍むや
つてゐるのである。つまけ、経済的破壊と思想的破壊とに
よつて、銃後と急速忙崩壊させようと筋力してゐるのであ
る。従つて男溜めや斉惜み闇取引等をやつたり、流言蟹詠
む」同じてデマ定言ひふらしたりする人は、ス。ハイの手先忙
なつて我が園を滅灯さうと努力してゐると育つてよいので
あつて、防諜上断乎たる取締りが必要である。今岡、尚路
傍安雄の制定によつてこれらの宜倖、謀略等を取締るやう
になつたのは、もとより常然のことといはねばならない。
 われく日・本】国民は、眼皿凧忙いかなる毒をつきつけら
れょうとも、決して動じてはならない。日本の行くべき蛙
はたど一つ、世界新秩序の建設あるのみだからである。
 最も陰険なグ謀略グ
    ー放火、▲埼破、細悪布、ストライ▲T頒勅等1

 次ぎ忙秘甥取の第三の攻鞍手投である謀略である。謀略


には、政治碓略、種碑譲略、宜侍謀略、思想謀略など種々
あるが、現亜日本として防抹上長も注意すべきものはハ挺
      ,り▲りぴ
済謀略から静かれる思想破壊であるが、このことは眈に
前忙地べた。現衣アメリカが耳施してゐる橡川禁止、射ち
燕済封鎖も、経済謀略の一つの現はれと見ることができ
る。伽ち耗沖封鎖によつて戦申達行む不能ならしめると同
        。かつけく
時に、閲戌の生活た適迫させ、その不安動終に爽じて、反
射家、反戯の方向へ導かうといふのである。



\ナlく  ⊥」
一声・J三圭。
 しかし耗済封鎖む
やつただけで、砥ぐ
忙相手方が参るとは
一脹らない。その】圃が
甘ハらなくても、他の
固から買ふ手もある
し、ストックもあれ
ば、山岡内で生産もで
きる。そこで最後の
最も直篠的な手段
は、破壊といふ謀略である。破壊には蟻破、放火、細菌沓が
ある。油のクソクを爆破する、溌坑を爆破する、エ】場、葎[
朗を爆破する、綿花の倉椰に放火する、戎ひは椎柴貝に対し
て細菌、帝物む投ずる等、塩接に人的、物的資瀬を滑滅させ、
生産力を低下させて、圃力の怠速な渦耗を汲驍フである。
                1Ir叩
これは】方において、治安を寮し団円不姿を悲超して、思
想的崩壊を速める数典もあることはいふまでもない。
 滴洲あたりで何官萬凰もの碑花が犠桃はれたり、時計仕
斡の犠弾で繊橋、挿、その他の鹿婆建物が爆破されたり、
或ひは馬三千預が栄位薗でやられたこともある。これは明
らか忙山菜]圃の紬薗謀略だといはれてゐる。
  い・たい。丁▲
一衣帯水の彼方で、か1る敵性第五列の謀略活動がある
以上、団円にも孝の魔手が伸ばされてゐないとは眠らな
    どつ。ほつ
い。事奨勃竣以来、工場の災寄が連年村加してゐるが、こ
の中に、ス。ハイの破壌謀略の魔手によるものが、鮨封にな
いとは断音できないであらう。
 このほか忙生産力を破壊する謀略としてストこフイキやサ
        イんノ_・ラ
ボタージュの塙勅もある。
血V

 対日秘密戦の特異性
    −心すべ▲書我が窮粘のかず〈1

 甘木に封しての秘密戦、即ちス。ハイ活動は、非常忙繁忙
缶来るといふゥその根本の原因は、日本人の撫條件な外国
窮秤勧州である。これに、日本人の防諜観念の不足、官給出
鞍耗制の不徹底、防諜法規の不備専の緒鮎が加はつて、恐
るべきスパイ活動た容易にさせてゐるのである。次ぎ忙日
                  h′■ウ
禾忙おける秘密取の特異性と給つて、席課上の参考忙しよ
ヽノ一
 筋一の特徴は、前述した洩り、外聞系の鈍行、倉批、数
●、皐校、祀東園健等、合法的な組椒の網がス。ハイの尭破
となつてゐる鮎である。この鮎は欧米におけるス。ハイ組織
l与は嬢本的に典つてゐる鮎で、結局日本の欧米依存主務が
         一l,▼い
かういふ給水を招氷したものである。そしてこれ忙よつて
篠報組絨が、殆ど牛永久的忙我が閲内忙配壇されてゐるの
わけである●
 軒報貝忙しても、長く日本に凄留してゐる者が多く、某
駐日大使緒附武官の如きは、既に在旦二十年に及んでゐ
る。賓にゐる共同領事も眈忙瀬切二十年である。長い在
官期間であるから従つて、いはゆる親日窺といはれる人が
多く、さういふ人に案外とんでもない諜報貝がゐる。例へ
ば某大使館附武官夫人等は有名な親日家で、日比谷公開の
                筒粥に立つて活躍した
爪V

極点
斤勧

     ヽ
 監
りしてゐたが、その迩
南では搾軍省の紙屑弛
めもやつてゐたのであ
る。諜報組織が牛永久
的で、碓報い只の水日年
限の長いのが‥第二の特
一■・●I
徴である。
 女た、小国の大公使珊戎ひは謝儀尊を、粗大憐の詑報健
脚が椚助棉帥として利川してゐる。これは白色人椰封水
色人郁といふ人柄靭念と、ホ団における外交馳係から雑て
ゐるのであつて、朗小閥がいろく諜報上の手樽ひをして
ゐるから、小開や仙弟≡岡のものだからといつて心を許すこ
ll
、亡は極印物である。
                               一てふは1フ
 日本では白人は一日で外殉人とわかるため、外人諜報
 ▲ん
山貝の諜報活机刈は行ハ動が目につきやすい。従つて日本人をス
パイに使ひたがつてゐるのであるが、愛圃心の払い日本人
のことであるから、なか〈思ふやう忙は行かない。そこで
止むた柁ずnら絶境するため、観光とか放行とか、節々の
名日でカムフラージュして、外人が拘内を歩き触ることが
非常に多い。放働や案何者、姦従菜夙は勿翰、一般の閲
兵も、これらの族行者叱は十分注意しなければならない。
 溌が帽は隣接の団塊は非常に短いが、栴岸線を団塊と考
へると、耶常に長い囲填線を有する囲である。その梅岸線
の磐卸、粥鄭にス。ハイの眠が光るわけであ。るから、釆黎な
海峡 槌粥等は舵謂に警戒しなければならない。また軍事
的な祢鮫、地即等忙眠らず、我が団に封しては特に地形の
所帯に流鮎転位いてゐるやうである。これは巫製の場合の
▲参考額ハ料となるのである。
                            く▲¶く▲I‘▼
 日本におけるス。ハイが、出版物によつて情報女権待する
女官諜報に力を注いでゐるととは前に述ペたが、これまた
日本忙おけるス。ハイ浦勅の大きた鴫許である。
 紀年目立つて増えてきた珊戦前糾は、エ淑ポ山、経抑力答
の調布であつて、諸外開の封日加抹略も舵沖部門に主力を注
いでゐる。開成の愛鳩心が糊めて似いため、北が拘に封し
て思想謀略は閑鰍とみたためか、和が明の蚊大の舶鮎が舵
折部門にあると見たためかであらう。耗沖誰略によつて思
想の撹乱や、札▲曾問題、政治外交川穎を想起するやう忙計
          一丁一h
慈し、一方この際に森じて盤仰謀略、思想雄略年を行はう
とするものであるから、謂外呪の継沖謀略に封してほ求も
熊溌な注窓を嬰する。
 防諜の主健は同氏
    −周民の−人々々が防指仰の戦士1

 以上、日本にせけるス。ハイの正牌はどんなものであり、
それがゼんな椚動をしてゐるかを述べた。影するに外」園の
合添的な細粒の網がスパイの拝贈であり、この組椒の網が
       血r川川
日本仝健た蔽うてゐるのである。そして同家組力戦の形と
なつて、秘塘が一般四民の桝に行き渡つてゐるのと、図民

の防諜現金の不足に乗じて、悠々と諜報をやり、宜停、試
    たく●▲し
此町等を造くしてゐるのである。
 これを防ぐのが防諜である。そして防諜の生憎はあく皇
で閑民仝健である。今日の防諜は決して官憲や軍の力だけ
で‖氷るものではない。
 たぜなら、しばノ1述べた洩り、閑寂漁力戦の今日では
所出各部が秘概を持つてをり、知つてゐるのである。兵
       ⊥ノ_っ−−1−・′ヽ
器、時報、糧食、被服の製也は軍が一手でやつてゐるの
ではなく、相常の部分を戌閲でやつて世只つてゐる。将兵は
恥骨の中から應召し、蹄遥軍人となつて址倉忙庚る。徒つ
て軍忙仙関する情報も民間忙あるから、民間でどん〈漏ら
しては、第「軍の防諜もできない。
 それ忙、闘魂線力戦になつて、ス。ハイの狙ふ諜報の
ヽいし†・
封敏を開成が持つやうになつたのであるから、この意味
からいつて防諜の主膿は開民貝身となつて発たのである。
 家格忙ついても同様に、国民が払諜の主鰻である。宜侍
の対象はいふまでもなく園民である。だから国民が、どん
なことをいはれてもその宜備に乗らない、デマ宜侍女信用
せザノ、・白山圃の政▲府

に信頼してをれ

ば、いか忙巧妙な

台且侍をしても触…駄
忙終るのである。
 謀略についても、
工場ならエ山場、倉
庫なら倉畑の、持
場持場を各人が…厳
重に守り、放火さ
れたり、破壊され
たり、或ひはうか
    ‘ん′1・†
うかと掘割された
トyしないやうにM川
心さへしてをれ
ば、相手の破壊謀
略は成功しないわ
締りである。
 −寸した不鐘景が…・
 お互ひに最も注鳶を要するのは、一寸
した不法▲意によつて知らビT〈の間にス
パイに秘稗を提供するといふことであ
る。左に一寸した不澄青から防諜上大き
な出州鬼を来した例を紹介しょう。
                ‘1フ▲、†く
 Å==某大倉批で、重要香山歎は焼却LT
るといふ鵜▲定があつたにもかゝはらザ、
槻珊怨甘拭の取扱封任渚が何心なくrこの
紙の其をメモに伐へ」といつたので、従
業員が普通の沓朔だと思ひ込み、社外に
持ち山したため、持々として外」閉の諜‖報

増山朋の手に入つたことがある。
              左l川‖
 B‥=某軍滞品工場の下浦工場童が秘
符兵雅の設計励を借用して=尉るとふく そ
の背渇虞をズポソのポケットへ入れて自
縛革に宛つたため、壌中で落し、軍の秘
解り兵器のム円容が外駒に漏れた。

 C==革帯品輸h選の隙、某弛で≠何札が


 燕淋封鎖忙したところで、たとひ封鎖たされても園民の
先悟−つ、一むち、「あくまでも困苦快乏に堵へる」といふ閲
兵の決意次第で、経済封鎖の教典は大きくもなれば小さく
tなる。徒つて、疎略に対する防諜の童健も開艮である。
 今月では替薮管や憲兵だけで防諜をやることは組封に不
X能である。南民各自がやらなくては防諜は絶封に出水な
小。偲りに一人の泥棒があるとして、その泥棒に絶封に物
と盗会せまいとすれば五人や十人の替薮官が要る。ス。ハイ
歩合法的な組絨の網となり、仝駒のいたるところに網む張
                              上【’し●●
ゎめぐらしてゐる今日では、これを官恵だけの力で収縮る
ととは不可能である。
 官民が防沃に関する組織む徹底的に改め、防務の主他は
申民であるとの自発を以て、その言動を快重忙しなければ、
     ●・つ▲
到底防諜の尭きを期することはできないのである。
 いかはLて防ぐか
   −外粛依存、軟米兼挿から娩申せよ1
。防諜の生地がわれく園長であるこ怯はわかつた・で
は、いか・忙して秘
席H戦の攻撃に封し
て防碑するかであ
】る●

 ス。ハイの正健は
外囲の合添的組緻
の網であると述べ
た。然らば防諜の
山構本間凝は、この
純潔戟の生態たる
外国の組織網と耽
●′I
除くことである。
▲即ち資本、技術、▲畢
術、宗教啓、あらゆ
る部面における外
同依存から、一日
も早く眈却するこ
とが必寧である。
落ちて舟準附近に故ばつてゐたのを、仲
仕や監督がそのま1にしておいた丸め、
極秘墟に其方何に椀逢される軍術品の球
顆や擬速先が是非した。
                1フけ■▲Pにん
 ♪==軍の破却エ串に関係した筒負人
某が、貫工却の桃川醤を入れたトヲソ
クを拝の待合尭において、切符を見ひに
行つた一寸の聞にとフソクを盗まれ、軍
          ‖く A。
の工事の内容が頻発した。
 瓦丁…ある府塩軍人が自分の手柄籍を
するために、故地で輿へられた軍の零
細成に鵬する甘拙「その鼻の状況等
を記入した手帳姦具に持ち持つて、牡
鹿談をし¢た均牢の秘密を一枚に粛正
した。
 甘1h=其宵祀の普の席上で、故地か
ら粛還した一計負が、外人贅がゐるの
にもか⊥ほらず沌慮なく官職誘をやつた
ため、軍の秘柵寄魂が外用へ漁仰れた。
卑川−
■斉

千島人ノ利
スパイの人利用仙埠係
里紺

]晋廷人J利再

d
盲人及反日虐九ハ
共産エTエ】壱且ハ他蟄
轟葡
外申人尭狩人物
不 平 人 物
●−利的■協蛇
並電ノ人執


l♯上久山・†分上外
■四人−接スル人
笛り柏小ル津。1
衷心ノ強イ■人
材故的エ曹エ粥帝
シH苛ル人
箸・l色】t七†
ル●他日本人
増破すれはどの工場とどの工場が駄目になり、どこの輸途
      つ、▲
が止るかは筒抜けなの廿ある。
 汽船などでも、英国系の海上保険倉杜など、日本に多救
の支店を持つてゐて、船舶牌係のことはすつかりわかつて
ゐるかまた外囲の九災保険合批忙再保険すると、工場の内
容が各部向ふへわかる。いろくの工作硬械も各部外国か
              ‘・’、い
ら買入れ、外因から技師を招脾⊥てゐたから、日本の秘密
は外山国へ筒扱けである。
 こんな外国依存の状態では防諜はできない。どうしても
一1
▲算
磯米依存を績けてゐる限り、防諜は絶封忙できない。例
へば電力忙は莫大な外債が入つてゐる。そのために外閑人
                           Mん・lウ
が各電力曾杜の曾引換礁忙きて、すつかり義た検閲し、
現場転調査し、必要な報告をとつてゐる。その報骨忙よつ
て、どの脅電稗はどのエ場とどの鋳造に、どれだけの電九
む配給してゐるかがはつきりわかつてゐる。どの蓉電朗む
外山園の御世話忙なら
ぬ、」目立礪立の日▲本
宅作らねばならな
い。即ち高度国防圃
家を一日も早く逮設
しなければならない
のである。
 高度国防囲・家の故〜
設は、防諜の立身か
声−
ll
らいつても、摘「めて緊要な事加椚である。
 】檻済、畢術、幕軟、その他あらゆる部門忙おいて牲閥依
▲有を山呪却すると同時に、現金のやう忙日木人がたrわけも
なく外国人を紫拝し、外】珂人と交際するの転籍りとするや
              山U17‘い
・うな状態を、】甘も早く僑正せねばならない。
 「これは舶木だぞ」といふ青葉が正直に白状してゐるやう
忙、日本観艮の殆ど全部が無意教忙いだいてゐる外商兢
葬、外人祭葬の軋念が、外南の組穂網監事んで関内に導き
入れたのである。恐るべきス。ハイの活動を容易忙をせてゐ
るのもこの執念である●
 無傭件の外国浜祥こそは、諸外固にとつて対日路礪戟の
                   1・ヽし●▲7・庇い
音良い邑場であり、ス。ハイ活動の温床他となつてゐる
のやある。
 防諜観念徹底の急蓼
   −我が歯最大の粥粘は防抜取怠の稀薄−
 我が圏内にある外国の組繊瀾なるもの転売仝に取除く
ことが早急打払景観できないとすれば、凍る方洪は囲艮の
防川課駅念を徹底的忙向上させる以外忙・はない。
 由碑、日本国艮は防諜舵念が稀薄であり、これが軋が囲
現下の最大の粥鮎であるといはれてゐる。防諜現金が薄い
             し。ん■ツ●く
のは、戦が固が他国の便略空費けたことがなく、また舟
衆も絶封にないといふ自信が一つの庶顔をなしてゐる。丁
よU腹¶表
h既忙敵の侵略を受止りてゐる、
その例である。
 度柄舶な人が衛生女鹿ん
 じ、健離食入に柵生の叔
  念が薄いのと同じガとも




  とがないといふのは、武
  力戦忙おいてのこ、とであ
  つて、秘郷恥忙おいては
          てlJ●†
といへる。ス。ハイの跳梁が
 睦忙よつて拝した固境をもつてねないことも、防諜放念
を稀薄忙してゐる一つの原因で領るかも知れぬが、科単の
進歩敏速した今日では、囲境を壊してゐるゐないは、陶膚

j州≠州川川
防 諜 方 兼
積】樟防諜

    府号
頭常内偵一

人礪  山琴。

T▲本格
−−−−地力

転軋呵軋副
演一種防
′蝶防

白 指  取
 鞋 埠  締
r芯1ノ果潔ご
確立二‡ツ
官公】刑
エ 均
‡桑川坤



やはなくなつてきてゐる。
 汽革の窓から外国人が、小型焉妊棟で。ハチく幕娃監と
つてゐたとする。その場朗は撮影禁止直域ではないが、軍
‡と一般牡合との開捧が複雑且つ密接となつた今日では、
甥遁の滑線忙は重要地帯が非常忙多い。殊に工並の密典地 ¢
                                               0−
         A JP一り
帝や、穐増を見下したaころ、大部曾の嘲偶節は特忙重妥
現しなければならない。緊張した防衛意識からすればこれ
は賛に危険なことである。法規で禁じてないからといつ
て、外国人等に何虚でも。ハチく鶉させることは、一般団
          1−′,わ一}
民の防諜祝念が弛絞してゐるからだといへろ。
 鶉床む撮る老がス。ハイだといふ意味ではないが、スパイ
に利用されるかもしれないやうな馬妊は、琴亡せない、或
ひは馬さないやう忙沌窓することが、防瀬上の心梢へでは
あるまいか。謁人忙この心梢へが薙はれなければ、防扶は
徹底するものではないのである。
 防諜と法規との閲係
   −法律孟守つただけては防掟はで書ない1
 女に防諜と法規の牌係であるが、帖諜は池什の祭血む
                                代んし一L
守つただけでは、乾封忙〓純ないことを、明柵に認識して
いたどきたい0防諜に帥ナる法律としては、・耶確保純法、
軍用賓瀬秘密保詐汰、それ忙今度の陶防保安址、その他、
】畢窮地帝染、軍独尊鞄規則、陸軍輸迭海域軍事申締法▲等いろ
レろある。しかし法律といふものは、最後の線だけむ押へ
たものであつて、法律でいけないといふことだけを守つて
ゐればい1かといふと、それでは防諜は絶封に不可能であ
_心●

 例へば軍機保耗法で、東京横瀬附近では、地上二十米以
上の都府からは、許可なく鴇娃たとつてはならないことに
なつてゐる。では二十米乱丁なら繊穂をとらうと隣を鞭ら
ナ†魚井
虐ヂ∴呵
ル前此ノ
 地ノ汝






  ヽ
ヽ環ダき_額
 枠各戦放腎  革額
防 諜 時 地
うと。美東へないこと忙なるが、捷律忙一同れてゐないといふ
のでこんなものをどしく山川してゐると、とんでもないこ
とになることは、前にあけた海‥背の繊椿悌轡の桝でおわか
りのことと思ふ。従つてこ1忙、官恵の行政棉咄が必盤と
                                     l●I ち
なつてくる。法規にはなくても、防諜上必竣と組める稽盤
はどしくとつてゆかなくては、本常の防維はできない
のである。
 最近某国が各工場の事仙葦円転集めてゐるので、陸海軍
の「指定工場」といふことはなるべく書かないやう忙と指導
する。すると「納品先陣革省、海軍省」と答く。これもいけ
ないといふと製造品目の中へ「陸軍省指先‥=」と衝く。こ
んなことでは、秘密忙してゐる軍用安瀕秘締保椎池による
           九▲
指定工場里雌塘を保つことはできない▼。各骨恕の行政指導
忙、進んで服従するだけの心棉へにならなければ、防諜は
■程封にできないのである。
 ところが日本人はこの鮎の認汲がなくて、「防碓上有事
                                  一しん▲▼■●
だから止めてくれ」といふと、「それは一塊どんな池的銀嶺
によつていふのか」と喰つてか1る。「防諜に仙附する眼
一7
ql

      ヽ ヽ ヽ
l==」といろはから詑明しなくてはなら拍のである。
 また、r防諜上感心しないから止めてくれ」といふと、「こ
れはあの本にも淑つてゐる。あの本にkいものがどうして
内分のだけ恋いのか。もう相手方忙は分つてゐる靖だ」
と反撃ウれる。しかし、これは諜報を少しでもやつた常に
は屯でゎかることであつて、ス。ハイといへども榊械ではな
いから、日本の川根物転生部裔んで情報を待てゐるわけで
                         々が
はない。召の水の巾に∵つや二つなら、案外日を逃れるこ
とがあるのであつて、一つに赦せたからといふので、すべ
ての本に番いてよいといふことにはならないのである。
 個人の防諜心得六ケ條
    −防辞は銃後囲民の‡辣−

 では、閑民としてどんなこと忙托意すればよいか、一般
人の防舐の心緒といふべきものた、簡條脅き忙してあげて
みよう。
 1、各J自己の甘集ま怯むこと
               ・l一・▲叩い
 ロは約の門、防諜の弟一の葬紆は何といつても青菜を
一「ヽ●■
恨むことである。不用窓な音盤から、或ひは重大な純増
を漏らし、或ひは謀略、究伸に削らされるやうなことのな
いやうにしなくてはならない。
 殊に兼抄上、純潔に牌係してゐる人は、菜持上息非富は
ねば怒らぬこと以外はしやべらぬことが肝斐である。殊に
名稀、数丑、特徴忙関することは灘けねばならない。
 この沈款といふことは山取物、▲馬浪県専についても」同様で
あ】る。

 ニ、自己の壌管してゐるものに注意ナること
                      ▲l
 自分が保管してゐるものを欠くしたり、貼られたりしな
いやうに続恋しなノ、てはならない。大切な革新などは自宅
へ持ち飾らぬ」万がよい。持ち歩いてゐる撃ノとかく納断が
怠り勝ちで、間速ひの起ろもと忙なる。複鶴術の胱歩した
今日†は手許に待つてゐても、一寸した油断から何容を
」てい ち
‖慣知されるのである。
                                     一
 泥酔してゐる職工た照賓にあげてみると、秘の印a癒し
た曹頼を持つてゐることがょくある。秘帝者和がみつから
ないといふので・犬防ぎをしてゐたら、一抵触叩がn分の家へ持
ハ古
サー
つてぬ叩つて怠れてゐたといふ詣もある。危瞼干満なことで
▲の」る●
 三、自己の持堵藍躾主に守ること
 各人の一人々々が、秘密戦忙封して自分の持場監守るこ
とはハ銃後囲艮としての責持である。自分の棒壌へス。ハイ
                 1・つ‘
が帝人したり、煉破や放火、細菌枚布等の危沓臣加へられ
ねやうに拭潰し虹ければならない。
 申、他人の官糞や佗‡等に軽々しく迷はされぬこと
 甘*人は人を擬人しく信用して、直ぐ秘術む打ち明ける
一1一−
好がある。ある外囲スパイはr日本では先づ相手忙信用さ
れることが弟一で、ス。ハイをし上うなどと息つてはならな
い。信用されるやう忙なれば情報は自怨に入つてぐる」と
いつてゐる。r俺はスパイだが…・」と首サて紀寄つてくる
ス。ハイは一人もないのである。まして御常人すら、ス。ハイ
の手先になつてゐることを知らない場合が多いことは、眈
−に紙〜べた洩りである●
 他人の官薬や曹物に書いてあることむ軽々しく信用する
と、敢の宜侍、或ひは珠略忙ひつか▲る座れがあるから、
骨忙防諜といふ立場に立つて冷辞忙判断する必垂がある。
でないと自分までス。ハイの手先忙なつてしまふのである。
 五、自己の行ひ盈恨み、つけ入られる響作らぬこと
 ス。ハイの手先となる日▲本人は大概金銀で買収されてゐ
る●
         l・’lりく
酒や女や金鍵の誘鎖にか1り、或ひは射鮎を相手忙抑
b軋厳刑
一叩」亀l胤
〕懲
へられて脅迫と
受け、外閲の手
先となることの
ないやうに沌山芯
しなければな・b
ない。その棋本
は、自分の行ひ
 り、
を■惧しみ、私愁
を去つて、公私
の山別を明らかにすることにある。
 南欧洲▲大戦の時、有名なレードル寄件といふのがあつた。
甘−スーワアの参謀レードル大佐が作戦計壬をロシアへ兇
                                               ●
つた事件で、結】局、・大佐はビスtル自投を速げた。このレー2

†ル大佐は、最初は金でも酒色でも、どうしても誘惑され
たかつたが、たつた一つ、同性愛の秘密があつて、これむ
        ▲【〃−●
暴落するぞと脅かされた結果、ずる〈と深味へ引込ま
                  一汀′1・り
れたのであつた。若しその秘密が暴欝しても、それは自分
→偶のことである、と公私の別を明らか忙してゐたなら、
とん訂不絆事件は起らなかつた苛である。
 大、規定盆よく守きJと、秩に寓滅横形、著作、出版等、
自分の作るものによく涜悪ナること
 防諜に印する汝規は最後の一線を押へたものであ古から
単にこれを守るといふだけでなく、法の精神を酌んで行動
                                               一■▲l
しなくてはならない。官鴎や合杜、工場等忙は、秘密を造

るための緒規党があるから、進んでこれ監守るやうにする
ととが・大切である。
 泳忙我が国では文蒼諜報が盛んであるから、不用意に書
いたり乾したりしたものから、純増臣外団へ漏らしたh
相手固の誰略や宜備に利用される資料む輿へることのない
やう、注意しなければならない。
 囲健の防諜心得
   −屯捜として達悪すペき鴇鮎−

 次ぎに曾杜、工場、曾厳など、一般に頭鰻としての防抜
上の措意を述べょう。
−人事に快重畳期すること
           ふ・l■I
 ▲ 球用の際の身許調査を嗣重忙し、怪し小者や不良分
律0

■■
子の潜入を防止することがまづ必要である。
                            くわ山い
2 托用後は指導、監督、教官主息らず、防諜上の絢宥
恕未然に防止するやうにすること。
さ 公平な人事、待遇の改拳、紺利施設等によつて人の
  ・lrl
和を保つこと。
4 日本人以外の老臣使用する時には時にその監督を厳
重忙しなければならない。
一丁戒乏鹿壬にナること
⊥ ス。ハイその他の不良分子が潜入し縛ないやうに、守
  山んし●
衝や看守の必宰なところにはこれを態き、一またその服抄
由無理がないやうにし、戸締りや塩根を鰐重にする。
l
 彗 両曾人、商人、その他外■牢者の出入む厳重にする。
    hけ とく
 8 秘匪を嬰する場朗や施設には、仙関係者以外の者が壌
                    ▲▼・ ▲▼
 娃し得ないやうに、必罫な措置や設備たする。
                           けい・R1
 4 必要ある場合には、なし得れば出入者の残数W晶を‥検
 査する。
三 等頻や品物の取扱主席王にすること
 1 秘密嘉は起案ハ計書)から作成、授受、保管、使用、
                   1・つ■L
 橡査、虎分会でた明確忙し、膠手に克を作つたり、内容
 女盗み頼られないやう忙する。私堂や自宅専へも持ち廃
 らねやうにしなければならない。
, 不用となつた嘉や紙屑類の虐政む厳重忙し、府虚
                lワ}▲▲い
 の手などから誤つて秘粁を漏洩するのむ防ぐ。
 ¢ ▲菅類や池信の考遽と溌受には箕h使者左党め、過決に
   ▲んしり              一わん
 よる紛失た防止すると共に、外部から不穏文青やデマ宜
 侍女】菅の入つて雑ろのを防ぐ。
 ▲ 秘密の一円容が製品として現はれる工場などでは、こ
 の」製品の取故についても以上に蛙Tじて経音すること。
内・費表皇統−ナること
               ナ▲一▼
 敬衣の不川新一から秘購Mむ推知され、または州粁止打た也押・流し
 ないやうに、公表する事項は姐叩係者の閏さ几、鮎検と受吐、
                    ■ば−て一
 閃係者相互の聞に連絡も緊密忙して、防諜上遭憾のない
 やう忙記事を統】しなければならない。
五 防梓敷金の養成、防接組織の結成
 1一節部自ら範を示し、防諜心の向上を嘲ること
 2 防諜に山押する教育、楕仙等をできるだけ牢行ふこと●
 特に防諜上の映略た敬見した場合には直ち忙その横合と
 ■■′●
 捉へ、防決戦念の徹底を疏ること。
 8 各部、琴歪毎に防諜主任者た定め、更にこれむ仝
                             い_’。ん・し●
 般的忙耗刺して、防諜に押する諸規定の普及徹底と避守
 勤行忙妬める。
 四億防諜の成果如何は、幹部の防諜観念の如何にか1つ
てゐるといつても過言ではない。留意の幹部、殊に上豊
部の防諜に閲する関心の向上監切望する。
 また囲他の防諜は、その閑膿だけの防諜ではどうしても
                 小・フ一ふ
■完全忙はゆかぬから、その山国億と交渉のある各種の黄者が
手を振り合つて防諜に努瀬られるやう希望する。

▲さ

 セ 寸ノ び
    −要は】凡の日・本、】県の巳・本人になること1

 むすぴに常つてもう】定言ふ。防諜とは秘密戦から我
が国を守ることである。女郡事変は忠勇なる皇軍絆兵¢
努力[上・つて、武力戦では尭仝に膠利を得てゐる。凍され
た間竜は秘密哉である。われくは是が非でも、秘密戦
に戦ひ勝たねばならない。金力むあげて、すべてのものと
捧げ盆しても、これに哉ひ勝つことが銃後固民の章済であ
る。われくが第一線絆兵の心を心とし、敢然として為ろ
べき秘密戦から組閣か轟り経せた時、勝利ははじめて我人
の珂上に坪くのである。秘密戟に封して組囲む守るとは、
即ち、諸外商の我忙指向する諜報、宜倖、謀略の魔手に封
して、攻上同民が各モモの分に感じて日本の周宅護ること
                      し一い
でめる。徒つて防諜の梅本は日本国民が室瀬奉公の念に払
えるh荘の日本人になることにある。
・外人と交際し、合話ナることを藷りとするやうな欺米貞
葬はこの際断乎として坪野しなければならない。美園の我
が囲に射する宣侍方宋
の一つに「臥本人の山間
忙は英語で書いた。ハy
フレツーやさユース空
事ぶ者が多いから==J
とhふ】項がある。ス
パイに粟ぜられる根本
Q−

の原因である外商巣拝とやめることが、防諜の血帯一歩だと
いへるのである。
 外国系の経済囲鵡、宗教園他、教育園鹿等、眈忙日本忙
不必要となつたものは、できるだけ早く取り除いて、スパ
イの温床億を絶滅しなければならない。吏忙われくの頸
の丸にある外来思想、軒ち自由主義や個人主義思想も徹底
                 小、
的に排除して、妊の日本人に立選らねばならない。
                 ′−くわ▲J
 日本が壮んたうの日本、自主璃往の日本とな少、日本人
が妊の日本人となつてはじめて、妊の防諜ができる。この
日本た作るミとが、軒ち高度固防囲豪の適役に外ならない
のである。
防 諜 と 輿丁。校教育
     −防諜は知批てはなく、頻てあるT
 防諜嘲念の蕃成には、少年時代から拳校教官でこの叔食
わし鮒いへ込むことが必妥である。
 帖課教官」と銘を打つと、ス。ハイ教育忙対するスパイ防
舵教育とでもいふか、いかにも特別な教育をしなくてはな
らぬと息ふ人があるかも知れないが、決してさうではな
い。
 防諜とは前にも述べた洩り、外園の行ふ封日秘密故に封
して日本を守ることである。従つて防諜の根本理念は、外
    し小◆
昭の我忙指向する諜報、宜倖、謀略に封し、日本国民が各モ
モの分に應じて愛する日本の閲を守るといふととにある。
徒つて、防諜J官の根本は貯の日本人む作中上げること
忙ある。跡≠く床の日本人を作り上げる串校歌青それ自墟′
が防諜教官ヤぁつて、特別な教官が別にあるわけではな
い。
 防諜忙限らず、すべて「防諜」とか「防諜教育【とか費高く
叫ばれてゐる間は、決してその瞬の防諜は完全ではあると
いへない。




一興の防諜は出▲純ない。
 日常生活と防諜とが
ピックyと融合しへ一弼
ぢ●一・■†ぐ。
位坐臥、知らず′\の
     川レウ一ん
中に防諜がせ蹄される、
」即ち各人の日常生活の中
に、防諜行魚が安雄され
るやうにならなくては、
防諜教育が防諜攻術の詮明に紘始
してゐる間、即ち知識の礪園忙止つてゐる間は一役に立た
               しっけ
ないのであつて、行住坐臥の妖として、臥常生活の一争
手】投足の上に防誹行為が賓践されなくてはならない。跡
▲さ
q−

。】
ち蝉校では勿論、家庭でも、また統合に立つた場合にも、
各人の生活の中に自然に賓増されるやうに徹底させなくて
はならない。このやうに徹底させるには、教育といふより
        んh_T
もむtろ終始頼まぬ故によることが必婆である。
 楔校教育における防諜教育の姿鮎は、結局「防諜心得六
ケ催しで述べた六ケ條に轟きる。このことは前にも述べた
確り、至純奉公の念に燃ゆる尻の日本人たらしめることに
よつて完成するのである。
 各課日の教育に常つて、以上の六ケ倦む、開際的、又は
                  h一r几′ ▼ヽ
同家的に詮明して各課日に織込んでゆけばよいのである。
】例をあげると、算術では、各種の統計からどんなことと
知り得るかを敢へた場合に、必ず「統計はかやうに重姿な
資料であるから、不用憩に外幽に示すと封日秘蠣取の資料
として利用される騒がある。故に自己の柴持上の弥ハ料とす
る以外には決して他に示すべきでない」ことむ徹底させ
]る0
 修身で、寡言(不言)賛行の天地む軟へる場人へ不問意の
言がいかに諜報、宜倖、謀略に利用されるかを例示する。
 地理、歴史その他すべての課目でも、これと同様の方針
で教育すればょいのである。なほ単に知識として教へるだ
けではなく、その知識を拳校生活の中、家庭生爪の中で‡
探して行くやうに導くことが最も肝宴である。
一一
Ц
工  場  防  諜
   」
      −ス。ハイは工場の何を狙ふかァ1
 近代戦の戦争形式が、単一武力戦から国家総力戦へと奨
化し、その結果諜報の封象も、軍の編成、喝作戦行動
等の軍事的目標から、簾く国家の地力へと向けられて来た
   くクか、
ことは繰返して地べたところである。▲岡家組力の山Tで、▲団
防力に重要な嬰をもつてゐるのは一‥閏の工費カヤある。
 各工場はこの−南のエ拳刀臣形作サてゐる構成要素であ
ると同時に、革帯晶製塩の関係から、麓に軍の装備、能
力等に∬押する機密転籍つてゐる。従つて敵団の詳報、宜停、
謀略の魔手が工場に向けられるのは、むしろ昔然のことで
あつて、最近の我が国の諜報犯罪の状況を見ても、明らか
忙これた立野してゐる。こ1に工場防諜の特色と防絆上注
                  一丁● ●
潰すべき事柄を盗めて、特忙摘記すること忙しようヽ
 工場防山はの特色
 工場防諜の特色は、】官忙していへば、秘密忙すべき恥
幽が非常に廉く、また秘密の保持▲者が非常に多いことであ
ろ。それだけにエ場防諜忙は、細心の注意と…笹業者各人の
協力む必要とす乙のである。
                          tll▲
 庇代工業は貸本、昇力、動力、原料箋多の要素む綜合
して成立してゐるが、これらの要素と生産力との間には大
雄一女の方程式があ身、一つの宰索を知れば大破その生産
力故知♭得るrまた各財の科阜の教養が一定の水準に達し
てゐる今日では、製造晶の−部分た知れば、大せその仝般
た推察し得る。例へは畢の曲軸の大きさと知れば、大政
その磯…閲の馬力監知り得るのである。従つて、エ糞力忙つ
いても製塩晶忙ついてt、秘密忙すべき範開が非常忙h済い
のであつて、これが工場防諜の井一の特色である。
 また、秘密忙繍聯してゐる人が非常忙多数で、殆どすべ
ての徒蕾が秘のせ八億む或る軽度正確忙知つてゐる。これ
が第二の特色である。
 次ぎ忙近代エ糞では生産の原動力たる触料、電力尋と自
給自足してゐない纂・工場が多く、また原料む外固から
の供給忙仰いでゐるものもある。これらの動力、原材料
            し●が叩ん
む相手囲の破壊、又は遮断尊から守ちねばなら拍から、と
れら原材料、動力等に対する防諜的押心が必弊である。
 工場一防】は上演悪ナペき粘
 以上址べたやう忙、工場は囲のエ糞力の−和むなしてゐ
るから、その寒昧から「秘密」を持つて怒り、同時に軍席品
の製造工場は直凛忙軍事的「秘」た持つてゐる。
                      dこ・_●
 政商のスパイはこれらに向つてその鉾允転向けてくるも
のと発情しなければならぬが、特に、生産力紬俵の秘密事
ささ

項、製品名、生産繍、生産能力、工場徒費教(枝術者、放
貝も含む)、工場設備、使用原材料へ駄科、電力を含む)へは
防諜上沌漉すべき鮎であり「絶対忙秘密を守らねばなら
ぬ鮎である。この中、製品名と生産額、生産能力等は」股
に注意されてゐるやうであるが、他は割合に注意を失はれ
川心一皿R川
膠ちである。特に「使
用庶材料」からは直
ちに生産額を推定し
待ちのであり、女た
これに封する謀略忙
ょつて直ちに生産力
篭破壊することもで
きるから注意む要す
」る●
 以上のほか、工場で日常使用されてゐる作業計室、各種
記録、倖要、雰持月の出席表等は、これによつて容易に生
蕗力む推知し得るものであるから、枚数に注意監事する。
たとひ畢礪では生産力は推知できなくても、多数を集めれ
ば推知できるものである。
 工場の宜借用の型録等の記叔事項忙も注意して、軍需晶
関係の秘密事項、製品名、受注額、生産顛、設計囲、等は
飽封に赦せないやうにせねばならない。
 こかほか個々の製作図面、枚査記録等の日常使用する‡
朝忙も注意すべきである。
                             し▲l
 以上の諸鮎は、畢忙直接受注する親工場だけでなく、下
lけ
甜工場に至るまで、十分の注意を必要とするのである。
 謀時に封ナ邑注意
 秘帝戦の魔手は畢忙横瀬を探るだけではなく、更に積壌
的忙思想謀略や破壊謀略などとして、工場に迫つてゐるこ
とも忘れてはならない。
 工場に射する思想謀略として、最も注意すべきはスト’
イキ、サボター汐エの煽動である。b県に労資一墟となつて、
        ▲一
見えぎる児手む防がねばならない。
 次ぎに注意すべきは破壊謀略としての放火、火沢である。
長紀粥が固の工場、特に軍帝工場の火災が非常に増加して
ゐる。エ場としても、自己の帥係する牡鹿で、替魂、盈兎
▲V

を敬重忙し、hやしくも枚粗密五列の清和と許†ことのな
いやスノ托■著すべきであ」る。
 第三に、有事の際における峯鳩の惨曹を防虹するため
に、工場の大規模な分散配覆が、生産力確保の上から転封
的に必要である。また工場の建築に閲する設計図や為妊等

    カ メ ラ マ ン ▲
              I食尽は如何に

              ‥しん■・‘1
 馬埠の特質は正確且つ迅速な記録性忙ある。近代の秘密
取忙おいては、諜報に、宜侍に、謀略に、各国はこの見直の
特性を最高度に活用してゐる。それだけに馬抵の持つ国防
上の意義は一席盛大となつたのである。
 渦塘の00繊橋場挙が、同釣摘む痙設した技師の箸沓の
東庄によつて行はれた話は前に述べた。事欒常和に行はれ
た00敵前上陸の決行は、水牛転位用して耕作してゐる由
鹿風景の掛来客から、何地方の水臥の探さが徒歩で捗れる
マ ン E防諜
瓦は如何に利用されるか1
忙封する防諜的州関心は、粍舛頗旦薄かつたやうヤあるが、
これは埴中計音の好参考資料となるのであるから、今後は
十分に注意しなければならない。皇たエ場名と燈爽や塀、
   ・、・7 ‖し
屋根等に壌示したり、或ひは工場の位盤転地囲忙明示する
ことなども、防諜上越かに一掃しなくてはならない。
ことむ判断して決行したのである。また00方面作慧丁の
桐傾や饗憫の決定忙は、その地方の鴇耗が非常に参考とな
つた。
 これだけの話から見ても焉猥の重大性が十分認識され縛
るであらう。しかし同時にまたそれだけ、防諜上にも重大
な閉鶴なのである。某閲では日本金成の給雑事を男集めて
                        ∈l牡・∬
ゐる。鶉床の入つてゐる日本地理書む多数忙購入しでゐる
囲もある。わぎく竜本展を漁つて、近頃では手に入らね
∫y

旦重雄設の蔦底む切り放いてゐる囲もある。日本忙長く住
んでゐる有名な外由のカメラマソは、日本人のカメラマソ
と友達になり、そのアルバムの中から必宰な鶉眞を貰ひ受
けてゐた。これは本固からの密令によるもので、自分で枚
つたのでは目立つからである。
 とんな例は触…故にある。いづれも爆撃、爆破、その他謀
椅の参考資料にするためである。日本には現行の法律で制
払されてゐるもの以外にも、彼等スパイ忙有利な布施が非
                   凡ん小
骨に樺山あり、しかも極めて容易に、廉傭忙手に入るの
である。・試みに紛葉書東庄だけでも、どんなものがあるか
考へていたゞきたい。鞄の施設、大工場、幼橋、電信、電
楷局、放逸局、敬電研、変電所、水瀕地、浮水場、焼直、
海岸線、都市の高所克直答々、件戦や室爆や謀略の極めて
▲只重な香料ではないか。
 更に近代の宜停戦では、馬妊宜傾が最も直積的な教典を
持つものとして利用されてゐる。国内のミース馬浜が国
際的なヂマ宜倖に意用された例は、前にあげた宮城前の動
券準仕や、女店員の温店時の寓妊の外にもいくらでもある。
かゝ−小▲咋
枚方火欒庫の爆領、静岡大火の潟揮は、日本における反戦頭 阜
  しわr                           さ
鰻の仕発だとの寛侍に使はれた。r国策に副つて下駄穿き」
の馬畏は日本の物資不足、綻碑的行詰りの宜侍忙利用され
た。グライダー熊枝の一lユース馬妊は、日本の銑峯隊大錬
張のための強制訓練であるとされた。未▲完成大阪呼の清涼
は絹本の物資不足の誇大宣備に利用された。こんな例は敷
限りなくある。銀座の玩具屋の馬屁、子供の琉典の克虞で
             い】†▲7・†・1
さへ、「日本にはもう詩的▲情操はなく、子供の琉典まで劫兜
でありい碍閲銃である」との意宜偉忙使はれてゐるのであ
る。一枚のスナップ馬眞でも心しなければならない。
 国家として鶉乾防諜止
打つべき手は二つある。
その一性根影禁止であ
り、・今一つは克妊の図外
流出禁止である。わが一国
で前者に属するもの忙
は、宰領保琵、軍用賓
瀬拡帝保鈷喋洪、陸軍放逸
漁り域軍事収‥桶洩、箪褒叫地帯法、軍鞄要穐規則等があるが、
▲馬】県防諜の見地からいへば、まだ〈不徹底である。英圃
は理想に近い篤農純利令を公布し、廣範囲に且つて許可の
ない凝影を焚止してゐる。
 馬鹿の固外流〓焚止は、我が図では防成約見地から行は
れてゐるものはない。ドイツは政府の許可するもの以外は
      はんし仲つ
一切閲外花瓶‖することを禁じてをり、英尚も固防省布
畑骨にょつて、外国へ輸糾する為虞は一切検閲を粧べきこと
忙してゐる。
 防諜よ法規との関係は眈に地べた。添規の焚を守つただ
けでは汽畏防諜はできぬのである。法規さへ犯さねばょい
との考へはこの際一掃して、恐るペき秘甥戦からわが国を
守るために努力していたゞきたい。
              L 小づ
 ヵメラを捲っ人々の、蛾烈な秘碑戦の渦中にある戦が囲
め現状を認識して、憐紆協力ヘの一大稗扶を切望する。

   褒度防諜の心得

− 歯車星用
ヒとれは外商の組織網た囲内から一掃すをため忙も、また
わが一団の寓居1科挙の拒歩のため忙も是非必。要である。
2一過去の■需血県盈整理せよ
 防諜法規の制定几叫または改正前の靂は勿論、新らしい
                          。丁ル●
防諜観念から見て感心しない馬眞や静坐者は、速かに亜理
することが必袈であ・る。そしてできるだけ官恵へ繰出して
いたゞきたい。また防諜上端寄と認める潟山県の梢蛾されて
ゐる出版物を発見したとき忙は、速かに官憲へ租如してい
たどきたい。
3 先づ繊影の隙産ませよ
 被克他の選定忙注意することが第一、背景に=ぽ意首怠ら
ぬことが第二。
1・需妊の公開に注意せよ
                      けい▲ヽい
 蔦虞を新閲、稚誌、その他の山根物に禍職したり、紺業
者忙したり、蝕聴倉に山川したり、映書にしたり、多数の人
                     lしんち・一▲′
に配布したりする場合には、特に慎重に今一度、防諜の立
場から吟味することが大切である。祀耗のアルバムの鶉見
でも散逸する。外人でも誰でも見ることのできる公開の馬
−県は、特に注窓の上にも注意が必宴である。
∧V
a

戚娠酎岬
           i】▼
国防保安法にづいて
             ヨ可  法

                  Jヽわはん
 硯七十六同帝粥鵡▲曾空虚過し、過般公布をみた拘帖保
安法は去る五月十日から施行されたので、この川横合に佗
                小Lゥ●く
単に、同法制定の理由と内容の稗略を儲介する。
    制虎の理由
 現代弛は閑寂総力戦であり、武力恥だけでなく、銃後
    ′H▲。
でも諜報、宜侍、謀略等の秘密戦が火・華を散らして馳は
れることはT秘解馳と防諜】に詳しく述べてある。都襲下
                               ▲h川▲叩一
の戦が岬を目敏とする列国の諜報、謀略活動は、慌し
                 し 小つ
い閥際情勢を反映していよく蛾烈化しつ1ある。
 碓氷わが閥の鍵制は周際秘締戦忙到底する忙はなほ十
分ではなかつた。すなはち、堪車上の秘密を昧踵するた
めには宰櫻保線建があ申、軍用資源秘培を俣野するため
には軍用賓瀕秘碑保護注があり、音曲指定の線動月菜捗
忙開する官能の横密を保箆するためには、国家線動員法
粛四十四條の規定があるが、外交、財政、脛沖その他に
関する玉畢なる閥捗にか上る団家の綜合的な最高稗密で
              h) ■−。。ヽ
あづて、固防上外囲に秘擬せぬばなら取ものを保托すべ
          ん 小l▼
き滞凍の規党は、遭憾ながら完備してゐなかつたのであ
■る●

 そしてまた、同家横幣、軍事上の秘密等に関する邦、
その他外同の鎌報、謀略等の椚動を防止すべき法令速度
                                 ●−, ▲‘
の事件については、事件の特殊性から、捜査た一元化し
て手紙の迅速、確賛及び適正た嘲る必黎があをと熊に、
。1。ん“H′・
審判もまた迅鵡化し、審判の途中で敬密の瀬れるととを
i■■E31■■≡≡
                      ●I し・一l■
 防止ナる必要があるが、現行刑事詐弘法はこの鮎忙柑
 する和恵が十分でない。内外の情勢に鑑みるとき、今と
 モ、これら囲家槻簡の保錘に閲する法規む各個するとと
 tに、前途のやうな特秩の犯罪に封する刑事手械規定の
      ●■。r▲▲
 不憫を補ふ必要がある。
 これが本法制先の理由であつて、本汝の目的は、畢す
 声匹国防機能女傑有し帝国の安全と期する怠るから、
。r同掛保安決」といふ名輪転つけたわけである。
    一罪
 本箆は粛一筆忙邦と召して朝刊規定む収めてゐる。
 「国東横車 本法忙いふ破棄槻密とはコ国防上外閑
 忙封し秘直すること監事する外交・財寧鍵婦その他に捕
†る虞聾なる開放に係ろ事項忙して、ハ一)御前甘鈷、
 ナ一・Aつ
蒋甥陳合議、閣議又はこれに準ずべき合議に付せられた
 る各項及びその合議の鋳事 (二)帝靖訊曾の秘珊姦忙
付せられたる事項及びその合議の鋏事 与ニ)申】舵のせ
熊忙付するため坤傭したる卒項その他行政各部の遊撃な
           いい・た1
 る捗額事項、の一に教官するもの及びこれた表示する尉甘
物件」ハ第一燐)をいふのである。元木、重要な固持忙係る
事項は、その性質上首都忙秘軒たるべきものハいはゆる計
焦秘)であり、法待の規定によつて初めて秘密とされる
もの(いはゆる指定秘)では鹿小。本決算一條は、その佐
貫上官然に秘鋸たるべきま蓼商務に係る事項の中で、南
防上外醜忙封し雑ぜすること宅嬰する五平機密た特に取
                    lウ●一
上げ、これをいはゆる商家機密と定めて列♯したので
ある。「国防上」とは武力戦鹿行女中心とした唐黍国防の
                 小、
怠味である。「外交・財政・濫済」を掲げためはへ業革壊
保線法専に規声されてゐる事項以外で南条の薫域帝に
よするものは外交・財政・在所忙押するものが多いから、
   ■いM_
それを例示的に列挙したまセのことである。rとれに準
すべき曾鵠」とは例へば、いはゆる四相曾払、五相合講
などを指す。「その合譲の議事」とは「姦忙仰せられた
る事項」を蛮する際並べられた意見、表決放び忙議庖
に開聯して述べられた事項革むすべて合む趣旨である。
r姦忙付するため準備したる事項」とは、その姦忙付
するため山顎莱や参考資料として準備したものといふ。
▲l

「行政各部−といへば文字上は各省以下の行政各部が全部
▲含まれるわけであるが、「固防上外駒忙封し秘晒するこ
                 ‘1b一レし●11
とを賓する末輩なる闘技」を管掌する行政各部といふ
ことになると、その範鵬は相常に脱党されるであらう。
 本法のいはゆる同家横密は、前述のやうに、高度の自然
秘であり、容軌的忙存鹿し、本條の規定する要件を具備す
ることによつてその範鞄、仙眼界は自ら一定してゐるのであ
       しん▲▼1●一丁
るが、取扱の慨盈を期するため、本法施行令において、
主棒大田は同家槻甥に属する各事項につきその取扱者、
その他帥係する‥常に秘密保持上とるべき摺碇、その他そ
の取扱」万に閥し必妥な指示をなすべきこと、各指示に係
る同家棉溌忙]属する事項を表示する飼育物件の保管著は
         、1 1I
常務物件に一定の梯記を附すべきこと、その他図家特務
が外‥開に秘髄すること監事しないやうになつた場合の稽
憤等について規史を設けた。
 要するに、一同家櫻藤Hは」園家の最心倒機密であつて、これ
宅知る者は特定の官・更その他の極めて少数の関係者に眠
られてゐるばかりでなく、前述のやうに悌粛な取扱方法
た執るのであるから、宰良な一般‥開成が知らずくの開
                            くわ一rん
にこの罪に陥るといふやうなことは絶無といつても過言
ではなからう。
 ニ、兼務者の国家槻密に関ナる罪 闊家横密は前途の
やうに極めて眠られね絶倒の者だけが保持してゐるもの
であり、且つ外観の諜報椚動もそこに集中されることは
常然礫期されるから、その叔激怒保護する趣旨で、本汝
                         くわん ●
は糞持上国家確密を収扱ふ常に十分注意を喚起するこ
と忙した。射ち糞棒忙拘り閑寂横密を知得、領有した者
が、これを 二)外向(外聞のために行動する者及び外
              ろ,‘り
同人を含む、以下同じ) に湘泄し又は公にすること(砺
三條)に求も重い刑を以て臨み、更に ハ二)他人忙漏泄す
ること(節六條)及び (三)娼失に因り外‥同に浪仰泄し又は
公にすること(第七條)をも罰することにした。「糞祷に因
り」とは圃豪確密に廃する番項を取扱ふのがその人の常
捗であり、又は少くともその−部である場合を意味し、
                  甘い小・フ
官吏のみならず、例へば閑寂革持を代行する合祀、銀行
】等の政府ハも加薬持皇国家横線Hを取扱ふ場合はこれに▲曾怠る
こ仰
■■■■
 ベく、特種人が訴訟閥係上で知り待た場合もまた含ま
れる。「公にする」とは不特定人又は特定多数人の知り得
                          けいl〜い
る状態におくことであつて、例へば新聞雑誌に掲載した
り公衆の前で辞演するなどはその適例である。公にする
ことは、外同に知られる上いふ鮎から見れは、直凄に外
同忙滞らすこ止と大差なく、国家に輿へる宰怒は殆んど
 ▲■■′■
抒ぶところがないから、木地においては外閲に淋泄する
ことと公にすることとをすペて同−に取扱つてゐる。
 三、簾強者以外の者の囲家横車に関ナる罪 図表横密
を保護するためには右のやうに、その保持者に奴心を
●さ”            ね〜                一んぢ▲
促すとともに、これを払ふ外固の諜報綱の触手を勢除
                  ろ▲う一つ
する必要があ冨ので、二)外国に淋泄し又は公にする目
的を以て国家碑碑む探知、収集することハ第出條第一項)
た罰し、(ニ)右の目的を以て同家糠碑を探知、収集した
者がこれを外囲に漏泄し又は公にする場合は刑を加志す
る(同簸二項)こととし、更忙(三)乗務に因る場合と外
閥に瀬泄し叉竣公にする目的を以て探知収集する場合以
外の場合」例へば偶然の磯合に同家樺密を知得、領有し
た者でも、これむ外園に漏泄し又は公忙するハ第五鰊〕と
きにはこれを伊那することにした。
 雪国家槻密に醐せぎる罪 本法は図家糖蜜忙関する
罪以外に三つの新たな非を規定してゐる。モの■は、圃
防上の利拡を害すべき用途に供する目的を以て、又はそ
            l■●・れr
の用途に排せられろ廃あることを知つて、外固に池報
する目的臣以て外交、財政、経済その他に関する情報を
探知、牧兆する郎ハ第八條)で、これは敵性圃の課者の情
報た頻知収架する行為又はその手先となる者の行為を
防止せんとするものである。この種の行為をする者に
ついては平素の黍案内偶により、その意汲ノついて確
たる詮墟む柑た上で、これを槍畢することになるわけで
あるから、巻艮な経済人、政治家が誤つて検挙される
といふやうなことはないであらう。そのこは外観と砲諾
                      dう小い
し又は外的に利益を輿へる目的を以て治安を妨壊すべき
事項を流和する非(第九鵬)で、これは敵性固のいはゆる
宜侍謀略た防止せんとするものである。その三は外国と
                             小▲・
通謀し又は外的に利益臣輿へる目的を以て金融界の操
▲a

■▲ル
軋、重事物箕の生産又は配給の隠者その他の方法によ
り、同属経済の運行む替るしく阻事する庚ある行為監な
す罪ハ芸で、これは敵性南のいはゆる経済謀略を防
止せんとするものである。
 五、以上の罪を創按した窮榛のR的は 同家横密が外
国忙撮れるととを防止し、前述のやうな外国の諜報及び
      く一甘んβ・,
謀略活動む尭封せんとするにあるから、観衆糖蜜が】
旦外国に滞れた後、又は外商の諜報若しくは謀略行動
 一t ,●」・●
が奏功した後に、その行為者を橡畢虎罰するだけでは不
十分であつて、事こ1に到らぬ以前に未然に防止する
ととこそ必委である。との意味で本法は、以上の犯罪
                               ●● ▲丁一さ
(他人漏泄罪と過失犯の場合を除く)について、その未産
                    川‖▲J lヽ      一ん】くl■
ハ窃十−鰊)、竣備」陰謀ハ第十三條)、教唆、誘惑、煽動
(第十二條)をも重刑することとして萬仝た湘するととも
に、】部の犯罪忙ついて自首減軽免除の特別ハ帯十四條)
たも紋け、探知牧野者の衆だ外国に滑泄し又は公忙しな
                    ■・■・。●l●一l
い以前忙おける犯人の悔悟を怠潰すること忙した。
 なほ、本簸はその規定する犯罪の特殊牲かち、汲牧「
漫取及び姐徴の特別(劣十五体)と設け、また本法施行地
以外の場析における朗軋も前するハ琴藤)ことにしてゐ
hる●
    刑事手一横
 車法は第二華を刑事手続として、刑事訴訟法に封する
特別を設けてゐる。
 「まづ本法の特別刑事手綬規定の適用される事件の
▲ほん ●β
軋輿は第十六億に定められてゐる。即ち ハ〓本法芽一
事忙規定した罪(第一項第一蚊)、ハ二)軍事上の秘密又は
軍用資瀕秘密の故知収集等の罪、外患非、官鹿補充の粗
動員糞拝に関する官鹿の横密の清雅罪専(同項第二蚊)、
(三)外固と漁謀し又は外商忙利益を輿へる目的を以てな
されたる同傭第二項に掲ぐる罪、以上の罪に関する事件
忙つき適用があるのである。東十六條第一項粛二枚の罪
は、何れも本尊】章の罪忙準じて考へられるものであ
るから、本法の特別刑事手練忙よる必要があ少、同催第
〓項に柏ぐる罪は何れも、・外的の諜報行為、宜停行革
喋略行為(畳略、人的及び物的故地礁略、軽済鞋略)に利
m川される壌のあるものであるから、これら第二項の罪む
      ′                            そ小
外国と泡謀し叉ほ外囲に利益を輿へる目的を以て犯七た
場合については、また本法の特別刑事手練によらしめる
てとが必要である。
 二」外固の諜報及び謀略活動は極めて巧妙であつて、
組織的、計書的忙行はれるのみならず、ともすると囲際
                     ‖川 ■‘い
絢敵を意超し易いから、これむ防苧破挿する捜査陣の方
も、窒丁の時期、方針専に過誤なきやう、現行法制上捜
査の生態たる検事を中棺として司添警察官がこれを補佐
し、い。わ}を検察二冗化の‡む挙げ、全開的に連絡統−
ある捜査をする必聾があることは論を倹たない。と同
時忙現行刑事訴改鋳上、検事は原則的には強制捜査確を
輿へられてをらず、か1る外観の諜報及び謀略活動に捕
          ナ▲小一丁
する事件の捜査を遽行するためには極めて不十分なの
で、この種事件の捜査については捜査の中枢たる検事に
                            ●▲つ▲“
戎る樺度の強制捜奄樺を附輿し、国防保安の底を完う
させるととは必事故くべからざることである。なほ、こ
の種の事件が不事にも】度教生するときは、外交間庵を
者超する虞があることむ濠想して事忙首らねばならな・い
と同時に、その翔係者中には、商家摂関の地位忙亜る壌
が絶封にないとはいへないから、この鮎から見てもこの
種の事件については捜査手繰を合法化して壇く特別の必
要があるのである。また国家横碑、軍事上の秘密等の事
      しん一ほん
件の捜査と審判については、その過程においてこれらの
横密事項の漏泄を防止する必婆があることは勿論である
が、外商の諜報、謀略等に関する事件についても、その
事件の内容が外部忙漏れることは出来るだけ防止する必
                          一■んtく
要がある。更にこれらの事件の捜査と審判は礎めて迅速
                       小ん・l■J
に行ふことが、固際秘密戦に封虚する上に肝要なことは
いふまでもない。
 三、以上の諸種の要涌から、本洪は第十六備に規定す
る事件について、特別刑事手紙を規定したのであるが、
その嬰鮎は▲大患次の三野忙蹄着する。L即ち
 その一は、捜査の中心横朗である検事に封し、被凝着
    ・■・,いん    いレん1ん
の召喚、勾引、勾留、訊問、詮人の訊問、押収、捜索、
          く。P・7はん
検認、鐙定等相首席汎に亙る態制捜査碓を附輿した

へ第十七條乃至第二十七懐)ことである。
 その二は、公判手械において提訴墟仰を省H略し、原則と
して二藤制度を梓用した(第三十三條)ことである。
 その三は、群郷咤士の‥碍定鞄xむ創設し、司法大隈の領じ
め指定した挿‥護士でなければ第十六條に規定する事件由川
雄雌をなし待ないこと(第二十九條)、出仰珊代人は被食入一人に
つ針二人を超え得ず、またこ先の拙榊経過後はこれを選任
し得めこと(第三十條)、一定の秘粁事項の持論は書桝を
                          ▲づ,りん
以てなすべきことつ帯三十→條)、訴訟審如の閲琴謄鴇
等に関する特別む頂いたこと(第三十二條)等、挿謹椎の
行使につき若干の制眼的仙規定を設けたことである。
 その他破竹理の迅速と秘稗の保護を岡る規定として
は、上溝鮮における最初に定めた公判捌日の泡知に謝
       一花んし血Yく
する期間空転縮したことへ第三十五條)、便先的に審判
をなすべきことハ第三十六怖)、阿蘇の評議に付せぎるこ
と(第三十七條)等の特別が設けられた。
 な性上台数判朗において、‖第十六傭に規定する罪でな
いことを妖ふに足るべ軋糊著な事由あるものと認めたと
       くわん小り
きは、事件監督轄掠訴裁判所忙移超し、更忙審理すベ
きものとする規定(第三十四條第二項及第三項)のあること
を附晋しておかう。
 *法の施行地域 本法は内地、朝鮮、婁増及び梓太に
‥確行されるのであるハ附則第二項)。
 菊眞週報(粥能町町酢棚)
  防諜‥柑持班
★神戸のスパイ事件を解剖する
   茶人ピークース屯申や人物とすろ諜報朗はどん地租¢рヌんな
    手口で嗜川和し、どんなことわ●揺ら・つとし欠か
★スパイからみた口・本 − ピークースの手記
★防絆はこんなふうに (碩物)
 △武沸な全戦ひ秘磨取
 △枇界にはこんたh椚があろ
 ムスパイの正也叩は馳は庇の男ではない
 △秘轄Yの攻繋事由
 △封は抑擬叫戦の職域性
 △スパイは槻H代の手で防が・つ
 △防許心柑ふハケ性
★閲民撃校の賓際を見芋常末女子帥鞋n葡叫艮霞
★盟染の法・衣からげて − 揺さんの托軽挙化ハす山鹿)
★敬ふイラソはこんな図          d
 その他            宏一儒  十名

日・係印経済協定成る
成立となつたのである。
 而して、右傭約ならぴ忙協・定の
l・ク し
嬰告日は、衆の盛りである。
         ・花いし▲
 東亜の新情勢に封虚すべき日・▲仰印関係の再建について
は、昨年八月、租同外相とアyy−駐日フラyス大使との
     b・●−小い
聞に原則的諒解が成立し、それに基づいて日・併軸聞の
鮭済新帥係女権立するため、十月二十一日に先づハノイ★
                             一丁つ
談が開かれ、引つゞき十二月三十日から曾談は東京忙移さ
れ、連月行はれて衆たが、いよく各種岡膚について尭仝
に意見l致し、五月六日、日本側代表として柊同外相及び
椅宮大使、フラyス側代表としてアy少−大使及びロバγ
名盤甘顔仰督忙よトソ
 「梯領印度東郷に抑する日怖居住舵海傭約
 】、日本的・俳領印度支郷聞の帥税制鹿、貿易及びその
 決済の硬式に脾する日飾協定
一、その他の取極めに関する交換公文
へそれ′ぐ・著名調印た見るに至り、こ1にわが南と俳印と
     く山}はん       ●り
の経済帥係を席汎に且つ基礎的に律する條約及び協定の
         一、居住杭梅條約は、相互の開
局及び般舶の待遇忙ついて規定したもので、日・川仰印相
互聞忙おいて入園、居住、動産不動産の研論及び使用、
商エ柔の耗彗各種課税の掛琴日●仰印双方の合杜
の待遇等に関して主として内国艮待池、射らぎるもの
 l‘いけい
は最高固待池む許輿すること、胎舶に封しても原則と
してふ貝開川糖待遇を輿へることを規定してゐる。
一、山間溌・貿易及びその決済の様式忙帥する協史は、
                   山1・小ん
女王十飴ケ條及び附属丈血管から成る胎漁な協・定で、
転仙の趣昏を定めたものである。
関税についrは
一全

 相互忙長山息…圃待遇を的するほか、川仰印は主導日本品
患野し関税免除又は現代最低税率の軽減を認め、その
他についてはすべて最低税率と妹することとし、日本
もまた主要俳印産品忙封し帥税上の特典を輿へた。そ
                             ▲く        一7
の他、払過枕の免除専についての規定と合んでゐる。▲

貿易については
                       l▲と    ・杷I■l・々
 相互聞の貿易を躍進させる趣旨の下に、米・玉萄
 ■】し
黍・石衆・各種鋤物その他主磐梯印産品の対日輸出、な
    一ん ▲
らぴに根粒工糞品・報貸その他の製造品等各秤日本品
の封抑印輸出に開し取定めた。
貿易の決済については
        ●1・し々〜
 原則として求償制度に其づいて、相瓦の滋彿ひむ直
接横渚正金銀行及び印度支那銀行を洩じ、凰竣及びビ
アストル貸(伸印の通貨基準はビアスト几で悌7ラソに速筆
し、一ビアストルは十プチソで一向強に相常してゐる)忙よ
り決済することとし、一々の取引につき外甥璃替臣事
しないこと忙した。女た、悌印側は日一本の買付ける沸
印米の支彿ひについて特典む認めた。
−、以上のほか、俳印輸出入組合に封する日本商能加入
問題、怖印における兵・鰊・水力利稚に封する日本資本
の参加、彿印におけろ日本人皐校の開設、日・俳印問
          しんrI
の】般凝淋間額を審議するための定期経済合訊の開催
。等についても、合意が成立した。
なほ居住航海係約は有数期間五ケ年、関税・貿易及び。
その次溶接式に閲
する協定は昭和十
入年末までとそれ
ぞれ取棲められ、
いづれも二ケ月以
一円に日柵双方が批
准手按を了し、批
准昔の交換を以て
敬放することとな
つたが、それらは
日・俳印間・今後の
      Aつ一つ
経済絢係た碑壕に
する上に寄輿する
とこち多大なもの
があり、かくして
東鵡忙おける日俳
協力の新たな段階
が開かれることに
なつたのである。