第二一九号(昭一五・一二・一八)
   大政翼賛会実践要綱
   国民更生金庫について       大 蔵 省
   事変下の人口問題         人口問題研究所
   時局と思想国防          教 学 局
   大祓について           神 祇 院
   燃料の話 ガス
   議会開設五〇年を顧みて      衆議院事務局
   米の対英財政援助問題

大政翼賛会実践要綱

一、臣道の実践に挺身す。 即ち無上絶対普遍的真理の顕現たる國體を信仰し、歴代詔勅を奉体し、職分奉公の誠をいたし、ひたすら惟神の大道を顕揚す。

二、大東亜共栄圏の建設に協力す。 即ち、大東亜の共栄体制を完備し、その興隆を図るとともに、進んで世界新秩序の確立に努む。

三、翼賛政治体制の建設に協力す。 即ち、経済・文化・生活を翼賛精神に帰一し、強力なる綜合的翼賛政治体制の確立に努む。

四、翼賛経済体制の建設に協力す。 即ち、創意と能力と科学を最高度に発揮し、翼賛精神に基く綜合的計画経済を確立し、以て生産の飛躍的増強を図り、大東亜における自給自足経済の完成に努む。

五、文化新体制の建設に協力す。 即ち、國體精神に基き雄渾・高雅・明朗にして科学性ある新日本文化を育成し、内は民族精神を振起し、外は大東亜文化の昂揚に努む。

六、生活新体制の建設に協力す。 即ち、翼賛理念に基き新時代を推進する理想と気魄を養ひ、忠孝一本国民悉く一家族の成員として、国家理想に結集すべき科学性ある生活体制の樹立に努む。