第二一七号(昭一五・一二・四)
   日華基本条約の締結
   条  文
   付属議定書
   付属議定書ニ関スル了解事項
   日満華共同宣言
   帝国政府声明
   汪国民政府主席談
   張満州国国務総理談
   条約締結までの経緯
   条約と共同宣言の説明
   年末年始の鉄道輸送対策      鉄 道 省
   船員政策の強化          逓 信 省
    (船員に関する三総動員勅令)
   百二十億貯蓄達成運動       国民貯蓄奨励局
   支那事変の現況          陸軍省情報部
   規格を統一される書物と紙
   三国同盟の発展          外務省情報部


三国同盟の発展          外務省情報部

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三国同盟の攣慮
                     外冴省情報部

      ∧−∨

                ■ ●い
  怠る二十日、ハyガy−の加盟忙よつて強化された日濁
 伊三岡同盟は、さらに続いてルー†鼻7及びスロヴ丁キア
 の参れによつて、飛翔的な敢艮と途げ、こ卜に璃伊の長期
 戦に備へるバルカy工作は、着々と成功を示し、欧洲新秩
 序建設に向づてさらに五大な−歩を進めたものと見られて・
  ゐLる●
  し即ち、ルーマ声アのアyトネスコ首相はストルーザ外相
 む帝国して、二十二日ベルyyに到着したが、同日零時
                ′ヽlナ
 牟、禁官邸に放て我が木栖大使を始め yクベyトロ,プ
 濁外相及びブタチ伊大使の三南代表列席の下町∵ルーマ丘ア
 の三宴忙押する論定音節粥町ぎれた.のであづた.



              ‡▲▼
 有議党書は、先忙調印されたハソガ,−囲参加の議定‡
と同様な内容(週報前彗ドイツの潮交攻勢」皐照)と有するヽ
ので、調印と同時に帥日数力む敬ナることになつた.
 また、スロヴ丁キアのツカ首相は二十三日、ベルyy≠
到着し、翌二十四日、前日と同棲操舵官邸に放て執走者が
調印されたす
 な性、スロヴ丁キアの同盟加入の詠史者の内容は丘の如
 くである.
 筋一体 スープアキアほ一九四〇年九月〓十七日ベルaソに放
  て日和伊三駒間に調印せられたl三園同盟打加入する
 第二準三夙屡四休に驚され忠井同種憩雪早甘がス
                  ▲テ一■
  ウグアキアに輔係ある開祖を討嘩丁る場合にはスログr†ア
                             ノし
  代衷妻に参加する

   革こ條 三駒岡盟傭杓正文を太鶉串専に附加する.帝定者は日
                                     ● ●
  .男伊及びスPヴ丁キア譜を似て作成され何れも正文と見放
   し、弼定杏は調印の日より敷カを卑生する


       ∧ニ∨

  かくの如くハソガy−に次いでルーマニア及びス
 ゲイキア等の各図が三団同盟に参加するに室つたこ七は、
 世虜新秩序の建設と正義に立脚した永久平和の確立を日額
 とする日璃伊三周の大理想耳現に向つての労力が、潜入と
                           ●んく●い
 その故果を奉げつ1あることむ示すもの七して、磯忙放映
 に堪へないところであるが、ルーマ一ニ′のアyトネスコ首
 相は、三園同盟加入議定書に調印の後、左の如き挨拶を行
  つたのである.
   「故に三囲同盟加入熊定曹に調印を経つたととは、ルl
                     tんくわ
  マエア囲民のみならず、戦争の惨絢より立ち上らんとす
  る欧洲緒図戌にとつても歴史胡京大性を持つものである
  ととを、余はよく知つてゐる.蟹二十年間の恒久的中和
  換帝なるヽのは、轟虚な敷金と国際倉敷の常萎筋の上に

.築き上げられ、政治的地理的事資む無線してゐたが故忙、
 仝く伽…力に終始してしまつたのである.しかしながら、
     ′、」几い
 現鹿の奴林制度を打破し、各拘がその勢力悶内に放ける
 各国艮の紫柴と平和を碓立すべき哲皐的、政治的、人埠
 的、経済的、地瓢的糸礎の上に立つ新らしい世界的新組扱
 がてれに代るべきである.而し七日礪伊三樹同盟こそ、
 茸にこの欧洲故びに世界補填の最も有数な撫脾である.
 二億五千萬の国民を包含する日礪伊の三明はしつか少
 と手を鐘つて、より正しい、より秩序ある世界の建設に油
 過しっ1あるのである.ルーマニアは確乎たる信念を以
 て、との世界帝趨の京大寄集に加つたのである.これは
 ドイツのナチズムとイタリアのプアツシズムと不可分の
 ルーマニア国民義弟兵む自由意思によつて復活せる必
 然の結輿で、ルーマニア図戊は三図同盟への加入によつ
 て欧洲の新秋坪に参加したのである.」
 またスロヴ丁キアのツカ首相も称盟加入試走書や調
 印後、左の如き黎明を準哀した.
  「我等スロヴ丁キア囲民にとつて三陸同盟加入は極め

七文大なる姦・む有するものである.我等はこれによ
つて三駒岡兇で堅く結ばれた偉大なる国家群の中に正式
漑加へられることとなつた.同盟緒図の月ざす朗は新た
せる、且つよりよき秩序を創造し、戦火の拭大を防ぎ正教
       ■ヽl●,
托基づく恒久的平和を捷況して仝民族に封しその生活倒
押収於ける梯利を保障せんとするものである.我等スロ
ヴ丁キア閑戊は、永年に亙りその死活的梯利のために戦
っセ水ただけに、特に七の萩高なる目的の意義む高く許
▲甥するものである.スロヴ丁キア国民はこ年前武器女手
托して瀾箪浄土と共忙取づたが、一今や同盟加入に上り三
】国同盟の原則を採用せんとするものであることを、婁
によつて軒朋するの槻を待た.今日この時に放て我等は
  一●l_ヽく l● ●
永年中和の薮打む忍び、我が開成が鮮血を流して努力し
てきたものを文書として作成することを得た.余はこの偉
大なる瞬憫に放て、スロヴ丁キア国民の感謝の恵を、大ド
イツ聞出に、イタリア放びに日本の聯利に呼く軍隊及
.げよき友人遽忙封して倖へ得ることを欣快どする.
 とトニフー欝及びその桝ける盟邦常盤T」
    ∧三∨

 ルーマーーアは、前回の大戦忙敬て英俳聯合側忙加は少、
大戦後−千丸首六十萬の人口とこ十九南平方粁の領土とむ
有するバルカyの大拘となつたのやあつたが、昨年、今次
大戦の勃故に首つては、英沸側が保障む輿へる塵「−いはゆ
るドイツ包囲陣の】発たらしわ々ことに努力してゐたので
あつたが、大戦勃費以来、ドイツの攻勢忙より、・漸次英併
例を概れ、濁伊梅軸への凄近臣一不し、殊に最紀に放てソ塀
邦にべ,サラビアむ割渡したの農始妙として、トラyyル
ヴァllアむハyガy−忙、またドブル汐丁むブルガyTに
小り山レ●l
割譲した結兵、人口に放ても領土に放ても徒耗の牛ば以下
忙縮小される・忙五つ.たことは周知の如くであるが、しかし、
石油その他の重要資瀕を有してむり、バルカyに放ける五
平な地位と保つてゐる.
 去る九月の政牽によつて国王カロル二世陛下が温位せら
れ、アソナネスヨ山狩軍統率の下に・新興ルーマー一丁姦祝す
べく、鮮蒸の英俳依存の政朱を清算しで黎政朱を鞋持

            付し●●
し、今やドイツ軍の偉時の下に欧洲新秩蓑の重要な
役割寡作す手とととなつたのである.
 き総スロヴ丁中アは、南国の飲洲大戦に放てチJッヲスロ
ヴ丁ヤア粥和固として創設された新興国の丁部をなしてゐ
花砂であつたギ、昨年≡月十四日チ;ヲと分確して礪立と
宜官k同時忙ドイツの保確固とし七存綬することになつ
たことは、未だ世人の氾憶に新たなるところであらう.
 スロヴ丁キアは人口約二官入十苫、面積は約四萬八千三
首平台粁牽薯董としてゐる.ドイツの保建
下忙あるといつても国際的には相昔盈宰な地位を有七、
去る十月に創設されたドナウ河新管理委員今にもハyガ
,−やルーマ手アと共杵l艮として参加してむり、さら
に各後は同盟に加入して軟洲新秩序の増設に協力すること
となつたのである.

     ∧巧∨

 かくの如く、三園同盟は、ハソガり−、ルーマ昂ア及び
スロヴァキアの参加によつて、欧洲に放ける新秩序は、濁
伊七申曾しセハyガy−、スログ丁キア、ルーマ串アと
・繋ぐ北海より黒海忙至る線忙夜長凋大され、欧洲犬睦の
中央部む縦断する強聞な基礎宅形成する忙至つたのでさ
るが、同時にこれ等の加盟三国忙よつて、東層に放ける井
集団の碓立忙封する我が日本の摘草的立場が確認支持され
ることとなり、とゝに亜欧帝大陸に放け新秩序建設の憲兵
はいよく重大となつたのである.
 しかも−バルカシに於ては、イクワアとギyシナとの榊
                      ′ヽ▲’かl
は翠状態忙あ少、トルコ、ブルガy7等の動向が注目さ
れてゐる折から、この三国の同盟参加ぺ今後の清瀬忙大
きな影響と輿へるものと見られてゐる.
 イタリアの政治評論家アyサルr氏が、「礪伊南囲の畢生
                          く▲T
するところは、欧洲のあらゆる朗が礪伊に輿し、且つ日
                            りく
本及びソ聯邦を梅軸に結びつける新らしい外交態勢を創る
ことであり、か1る態勢の下に放てこそ、始めて英畜の
_lくわい
崩壊む日ぎす拷囲の欧亜聯合が可能となるであらう」と指
摘してゐることは、極めて深長なる意味を有するものであ
り、今や、三園同盟の帝展は、その方向に封して日ぎまし
き朗進と疎けてゐるのである.      ■