第一九九号(昭一五・八・七)
  皇国外交の方針          外務大臣 松岡洋右
  対満支貿易計画          企 画 院
  新内閣の基本国策
  想起せよ上海戦          海軍省海軍軍事普及部
  商業報国運動の全国的展開      商 工 省
  スパイは如何にして防ぐか      内閣情報部
  外米の本質とその炊き方       厚生省衛生部
  独伊のバルカン工作         外務省情報部
  特集 新支那読本(六)文化工作

 

対満支貿易計画
                     企  画  院

  自由通商主義とブロック経済

 近年の列国の通商政策は、一九三一年(昭和六年)を境
として、従前の自由通商政策からブロック経済政策に移
つたと言つてよいであらう。即ち自由通商政策の本山で
あつた英国は、この年、金本位制を離脱すると共に非常
時関税法を制定し、始めて保護関税を設定し、続いてオッ
タワに帝国経済会議を開催し、英帝国を形成する自治領
や植民地との間に、相互に特恵関税を設け、第三国に対す
るものとその税率に差等(さとう)を設けた。英国のこの政策に倣
つて世界各国は、主として為替管理又は輸入割当の方法
によつて、次第に第三国との貿易を制限し、自国とその勢
力圏内にある諸国を一体として保護助長する政策をとる
こととなつた。この傾向は昨年九月第二次欧洲戦争の始
まる前後から一段と強化され、戦争資材は勿論のこと、
一般国民生活用の食料品等を確保するため、列国は競つ
て、これ等物資が自国の勢力圏外へ輸出されることをも
阻止するに至つた。
 かくの如き国際情勢の下に於て、日、満、支三国の提携
は日満一体、日支友好の精神により、政治、文化、経済各般
に亙り、相互に→盾緊密ならしめることを要し、特忙三団
            小いはつ     しんこ,
を池じますく賓瀬を開蟄し、産菜を振興し、物資の交流
を盛んならしめ、事奨下国民生活の安定と占撮地域住民
 一ん‘                 しんヽ●l
宣撫の工作に努め、また第三固向輸出を伸張して、外
他人の獲得と必要物資の故人を確保しなければならない.

    いはゆる囲ブロック

 昭和七年満洲図が建国され、先づ中央銀行の設立と
見、次いで清洲図解は我が閲金何と国債備に竜かれ、又
その敢行準備は金銀の他に日本桝を以てすることに定士
                       たいし●く
り、徒つて我が国と満洲囲との榊の国際貸借は日本河
 川Vつ壬い
で決済されることになつた.また支那については、昭和
       べ ▲▼ン
十三年三月北京に聯合準備銀行が設立されるや、日囲苛
     みか、,  はふ、い      れんrんじん
金その他を見返として法常に代つて新たに聯銀券む敢行
し、日本風と同債億に置くと共に、法幣の流通を禁止し、
             けつ▲‘い
我が国と北支との間の決済は日本風で為されることにな
                             ぐんベl,
った.なほ中支や南支の我が軍事行動地域では専ら軍需
を通貨の代用とさせてゐる.
                   ▲んけい
  要する忙満洲開と支那の通貨は囲系洩貸であつて、徒
                  .打つモい
 つてまた清洲固と支那との間の決済も日本囲で為される
 とととなり、満洲同と支那は、いはゆる固プロ,クとし
 て取扱はれてゐるのである.かくしてこの南開に放ける
                         小 は ヾ
 画系洩貸の便億の襲動は、満東南固の物便と封外一馬‖香相
                         ■▼ん■lん
 場に影響するだけでなく、直接に我が固の金凰の便値、む
 ち本邦の物便と封外食替相場に影響するのであつて、咄
 系漁貸の僧侶を維持することは、日、満、支三園を泡ずる
 郵プロ,ク経済の健全な考達を腐る上の基本條件である.
  そしで浦洲図解も、支那聯銀券も、軍票も、前途の漁り
 いづれも我が金珂と同僧侶と定められてゐるのである
 から、従つて物債水準もほゞ我が開のそれと同一である
 べきであるが、現在、日、浦、支三園の物債水準には著
         l■ ■−▲チ
 るしい差等があり、これが薦め物資の交流は兎角低きよ
 り高きに従ひ、一方的交流が盛んに行はれ、我が圃が満洲
 と東郷忙封して期待する罪妥物資の出租りが不充分で、d
     lん′ヽ▲竹り
 輸入の凰滑を快く嫌ひがあるのみならず、ひいては我が
           一丁・一小▲▼
 同の低物僻政宋の遽行にも支障を釆してゐるのである.

   封満支貿易の槻況

 我が圃の満洲(捕東州を含む)と支称忙封する最近救年
       づ し
の輸出入む囲示すれば次の洩りであつて、連年耳額の捻
出超過む示して居り、咋昭和十四年など、その輸出額は
                一て・’くセ
我が国秒封第三固輸出額む超過t線輸出頼の五三%む占
          ぐわいくわ
め、や1もすれば外貨獲得灯賓すべき粛lニ軒向鞄出と
 t_い
阻等し、また事筆下の開民生活を不安忙陥れる庚れさへ

 も見受けられるやうになつてゐる.昨年九月債格の全面
 的停止む断行するに際して、主要商品の肺プロ,ク向橡
    て▲フ一い
 出が調生されるに至つたことも仝くやむを得ないところ
 である.
  我が固から満洲と東郷に検出する主要商品は、小奔
               ′ヽわんぴんづ●
 粉、茶、・砂糖、水産物、樺噂詰食料品その他の飲食料
 晶、石放その他の化粧用品、婦椒物、祇耕その他の維推
                 小いはり
 製品、鶉、機械、木材その他の開頚用資材専売成品であ
り、満洲と支那から輸入する主宰商品は、鈎鞭石、石衆、
                                  」巧・・’・llワ
エ兼敏、棉花、.ハルナ、羊毛、腕顆、皮類、大豆、玉萄
 ●ヽし ▲▼‖叩
黍、零その他の農産物等粗製虜である.

   封浦支貿易計睾設先の趣旨

 本年始めて設定され花封満支貿易計書は、前速の通り満
洲と支部に放ける測系洩貨秒偶値む雑挿しっ1、本邦側
との間に物資の交流を鳳滑ならしめることを趣旨とする.
沌貸の傾億を鰊拝するためには、物資の景と劫貸の景との
 ●ん小・†
均衡を保たねばならねことは音ふまでもない.これが食
めには、現地に対する政府の財政収支、々の地溝繊、北支閑
考倉純などの事糞倉祀等による日側資金の故山と岡収の.
状況と、我が国から輸出し沸立側から供給を受ける抽出
             川h・●
入質易の教額とを睨み合せ、貿易と貿易外収支を沌じ我
                     ●ん小▲フ ▲lく ■●
が囲と満洲、支那との聞の国際収支の均衡を目途とする
を要する.領ほまた満洲囲と支那との間の固際貸借が前
       いつトい
に簡れた通り憫決済であるから、進んでは滴支両国間の
南際収支帥係をも考慮に入れる必要がある.本年度の封
 満東宮易計壬は、輸出入貿易尻(叢避退)を資金雑制計
       ′ヽわくてい
 ‡によつて判定された我が囲の封満支供給資金(郎ち溌
                          一I・7■▲7
 嘉)を含めた貿易外収支(支沸起過顆)に照應させ、岡際
       lん小,
 収支仝膿の均衡を飼る方針を以て設定された」かくの如
                            けんいレつ
 くして日満支を租ずる榔ブロック経済圏の基礎は竪音た
                               し1一l▼
 ることを嘩漸ブロック鮭済の健全々教達を所期するこ
 とが出凍るのである.

   計書の概要
                          げ一けlて●
 本計‡は以上の趣旨により従来の部分的且つ帝練的な
 稽置に代へ、日、満、支を通じて、物資、洩貸及β物憤
 の三方面から綜合的に調整を行はうと†るものであつ
                し−●小・’
 て、計葺設定に首つては次の諸項に重鮎が堰かれてゐる.
 (−) 本邦嘲れら供給すべき物資の教景は、我が国の
            しんt●l
 第三国向輸出の維持伸張と閲艮生活の確保に支障を及
 ぽさない範囲で、出来る眠り多最ならしめ、何時に浦洲
 と支那側から我が国が供給を受ける物資の数量は、現地
 の事情の許す限り多量ならしめるとと

            ‘一}▲たく
 (ニ) 輸出入物資の選棒に昔つては、出来る眠り、勒
時下忙放ける滑費統制方針と前速の満洲、支那に放ける
lんけい
囲系通貨の慣倍維持収有数な品目を乗組すること
 (〓) 物資動員計壬に於て決定されてゐる本年度浦安
偶に供給すべき物資と滴支倒から供給を受くべきものに
欺いて臥それネl・・・Iその眈定計葺によるとと
 (四) かくして浦洲、支那忙封する本邦例の貿易出超
額は、封滴支投資槻を含む貿易外収支上の本邦側の支沸
    一■フ■▲フ          ●ん小手−
租過穎に照應せしめ、固際収支の均衡を困ること
 かやうに本計輩は、日滴支を漁ずる物軍資金南部門
の綜合的計寄であつて、その達成の成香は、直ちに物
                         L▼だい
動その他緒計書乃至物僻その他の諸政兼の速行に至大の
影響を及ぼすのであり、内地と現地相協調し、また官民
          ‡ ち        ・七つ‘い
一致必輩なあらゆる楕壇を辞じ、本計書の達成に努めな
ければならない.そしてこの計発音現の一馬め、本邦側も
亦現地側も、それ・ぐその輸出品の集小何を確保し、輸出
     ▲んくわつ
入貿易の風滑を囲椅褒め、集荷横構、輸出入機構を】
             1−ん−1▲′
一屠畢僻することが一緊要である.
 寓眞週報第首〓十八眈
        ハ八月七8孝行)
☆砕身曹負つて乗換言措ナ
   一 枚木聯除のアルプス強行軍
 ☆難中の難事敵前上陸
  各種の勒ひの中でも至難事である敵前上陸とは=′・
    海軍省挽供の耳虎と記事を見よ
.☆すは焼夷弾T 卸タク襲じて應急ポy′
  内務省防皐研究所考案の新防塞滑防ポソプ
☆食ふか食はれるか1 水中の生各競争
  カ▼スとトチウォの捷熱な寧
 ☆湖上の加盟朔
  紀一空一千大官年準観琵琶湖国領長距離競泳金歯太曾
 ☆慧麦‡敬重に
  屠州勝山の臨海基所で研かち水泳訓練中の男女畢生
  をとらへて生きた気象帯革を研究する千葉欝大生
 ☆断ち切られた南方の漢薄ルート
  ム英文駒境に日・軍旗
   △▲今は淋し雫再ビル†ルート
 ☆甜物ペーヂ
   ム典◆の池賂は決っ九l研内偶の準不拘‡ ム新鹿‡亜l・真下・帝
   ‡琳の雀 △仰げ行く朝中開の子供 △次代粥民の育て方へ十大)モの俄