第一九二号(昭一五・六・一九)
欧州戦争の展望
ドイツ軍に対する観察 陸軍省情報部
欧州戦争に於ける海上作戦 海軍省海軍軍事普及部
伊参戦とパリ開場 外務省情報部
襄西作戦の経過 陸軍省情報部
現地に軍律施行
神武天皇聖蹟の調査 文 部 省
実例に見る貯蓄報国 国民貯蓄奨勅局
東京下関間新幹線の増設 鉄道省幹線調査課
友好和親条約と日泰関係 外務省情報部
ノモンハン国境確定の申合せ成立
■.‖¶ 一声
珂有茸の運海士
は、わが財力の我長.
.‘ん′、},
に伴ひ漸増してきた
‘り
が、殊に支那事挙動
げつ
我以雑は、軍事稔途、
生産力横充計‡の‡
施、大陸との交漁の
増加等により、著る
しい増加率を示して
ゐる.
中にも東山鞭造本線
と山暢■本線は、わが
小ん
固有鍛造中主婆な幹
‘ん
線として最も重要な
地位む占めてを少、
◆рトい
.その軒穐は全線の的
寡に満たないが、その▲捻遽丑は、省鶴報遠景の約三
朝と占めるのみならす、・叉モの橡蓮土め増加の朝▲曾は、
他の省故に▲此べて凄めて著るしいものがある.
●
ニ、よ海準山件雨*線のヰh萱l甘加・の推定
こ、のやうな著るしい蓬鞄圭増加のために、壌客鞄途で
L▼L▼●l−
も、貨物橡途でも、現在すでに各方面に少から取立陣と生
・lいL▼一
じさせてゐる状態であつて、これに封虚するために列車
の増額をなすとともにr各種の橡迭施設の改良をなす彗
川−,‡く
諸種の頼樋的な方策を講じてゐるのであるが、将来ます
一lんくわり
ます増加する堪輪景を滑化し、卸滑な輪迭をなすには、
・た1Jてい
停車場構内設備の改良とか、車輌の堵傭とかでは、到底
これ以上列車の増額をなし得ない、といふ場合が生じて
くることも考へねばならない.
・ナ一丁一い
次に、今日見るやうな湛愉量の増加の幾勢は、浄水果し
‘一rく
て持続するものであるか香かについて考究してみよう.
事襲は長期建設の時代となり、わが同家の線力を奉げて、
東亜新秩序唾設の目的に向つて温進してゐるのであるか
小l’■●
ち、絶てを日h浦文】健として考慮しなければならないの
は常然で為り、従つて、大陸との交洩帥係も、将来著るし
,・た小
く埠加するやシになをことは凝ひを執れないところであ
る.また東海濱本線及び山陽本線は固一円的に見るも、そ
小,わ一ル
の滑‥時には六大都市むはじめま軍部市鞄湾があり、政治、
粛菜、文化、軍事の各方面から、最も重輩な地帝である
●●く′ヽ■ウ
から、挿木も南本線の客蓋丑の増加が箸るしきもの
がぁちうと推定される♪
右に並べたすうに」歪本線及び山陽本線の旗客及
び貨物の窪鞄丑の増加は、瀞釆相昔玖勢ひで耗耕すむで
一 l▼く 小ん一ん
庸らケと、容易に凝測でせるが、雨幹線の浄水の或る年め
さ ▲ヽく
運添景ぼ現在の何噂に怒るか.これを故事を以で教測す
ること‥灯サいては種々の方法が考へ狩られるが、今周の
● ■t、. いレウ一●
・計‡の基礎とレて喝ひられた方法は、温去の甘轟に基づ
だ t▲’
転食も費嘗と息はれる計算方法によや、菜の東海堪本
Lrシ
線及び山」陽本線の直間別の通浪人血貝及び漁過勉救を推定
したのである.その推定によると、二十年後は笹聞によれ
▲一I ■t
多少の差異はあるが、少くとも現在の洩過人員及び劫過■
▲■ lI ,
施政の二倍臥上に達ナることになる壌想である.・
三、輸送力行詰り時期の推測
ナ▲一てい
・女に、右により推定した運橡丑を愉遺するためには、
何本の列革を設定しなければならないかにつりて考へて
みると、先づ列車畢位、軒ち一首列車で稔蓮できる放客
●
の人員及び貨物の施救む定めな′、てはならない.との列
▲▼ 一t
立丁半位としては長浜の嘉を基礎とし、・これに浄水の鼓・
術上の進歩を考鹿して、最近の列萱丁位に「割を増加し
たものを以て、浄水の列車単位とした.そしてこの列車
単位で前述の窪添景を険した商に」更に糠遠景の季節的
波動その他の事情を考慈したものを加へて.ト葉の東海
は′Il’
搬埠本線及び山惨本線の列革同数としたのである.
▲んく▲р
このやうにtて、菜の理想彊職丑を卸滑忙散逸するに▼
は、何本の列宜丁む必要とするかむ知りト得たのであるが、一
▼」万線路に濯挿し得る列革同数には..計.ら限度がある→こ
・tい一l
▼ の限度とハ菜必要とする列車同数とむ比較封照じてみ
▼ 礼とハ浄箋る年になると、朋輩列車同数の方がこの限度
て●くわ
∵ セ超過してくるととになる.このやうな状態になると、
もはや列革を増額できなくなり、いはゆる輪速力の行藷
りを生ずることになるのである.その時期は何年頃かと
いふと、囁間により多少差異はあるが、大健東海道本線は
昭和二十年頃、山陽本線は昭和二十五年頃であらうと考
へられる.
8、輪蓮力行話り打開方策
このやシ忙して輸速力の行語りを生ずることになる
一●■■と
と、各方面に輿へる影響が殉に重大であるから、頚じ
だ 小い
め輸途力の行詰り打開方兼を考究する必斐が超つてく
る.この打開方兼としては、現破線の設備の改良、電化
等によつて放逸力む増強するか、浄水増加する渾橡量と
他に椿じさせるかの方法が考へ得られる.
次に〔 これ尋の緒鮎について考へ・てみよう.
tく一ん
如・停車場構内の側線や、その他の現存設備を改良し
て放逸力を増大させることは」浄水め稔遽力性計算し、漁
l・・’▲てい
速力の行語りを想定すると音に、すでに見込んでゐるか
ら、こ1では論外である.
印 電化の間穎としては、規鹿線を電化するときは、現
金線の輸速力は或る経度増大することができるが、これ
ヽ
∵には同時に構内設h備モの他の改・艮工事む必要とし、その
工事に相首多額の工事費を投じても、なほ根本的に換迭
カの行詰りを打開するに至らないのである.
・桝 また輪遠景の一部を他に挿じさせること、むち代
用交通路の主なるものとしては、次のものを研究する必
要がある.
ヽ】ノ
〓東海道、山暢南幹線の代用となるべき他の省線と
しては、北陸線、中央線、関西線、山陰線等が考へ
待られるし、また地方繊造及び軌道の或る種のもの
についても同様の問題が考へ得られる.
▲「U▼hr
tかしながら、これ専此叶づ.れも粁担が長い上忙.
●▲ll一灯い
怠勾配と憤線が多い嬰上、大きな檎迭力と窒め狩
ない・も、えをれ等の線自世の交流圭が相溜あ歩、且
つ稔途奈の立働からい.へ一ば「天災その他の場合に
堵逢の弾力性む保有する鮎から考へて、南本線の代
用姦暫しては多くを掛得できな・叶.
ヽノ くわんわ
←自動葺用道路を開設して鋳造の捻迭量を政和
させると・いふ間額を考へて見る忙、元来繊落と自動
‡とは各橡遽分野が異るべきであつて、一を以て他
忙代らせることはできないのである.殊に東京下浦
撃ニいふやぅな長距雑では、放逸能力、・工事費等の
持潔から考べても.自動平定以つで筆に代らせる・
ヱとは飼難と息はれる1
ヽノ 一ん付く
ハ 胎舶聾を以て蕾欝伐らせることは、般
′L .
嘗筆とは各人職造分野が菅、また調査持上ろ
と「現在華や塘舶不足の脾係上、海濯から棒線し
セと見首ぺ計軋掛の警も秘めて僅かセあhU・、その
、他種々の淋から胎舶を鋳造に代らせるととは不可能
と息怠る・1
) ナ′▼
さ 空輸塗は時間的には極めて優れてゐるが、橡途
′L.
圭、.運賃の鮎からいつても、また天候に左右nれ事
ととの多い斯から見ても、これ亦鋳造橡途に代らせ
ることは不可能であると云へる1
以上速べたやう忙、各種の鞄簸力行詰りの打開方農ぢ
或右程度の教典はあるが、棋本的の打開発とはなり符ず、
専局根本的の舌先として線路増設によか、南本線吼放逸
カの行詰りを打開する暗か途がないのセ儀訂、しかもを
の工事の・売成は相嘗の時日を曹する由やあるから、今R
速か虹工事に着手するととが必斐である..
政府はと由・鮎に革み、昨年七月勅令粛四官七十故を以
一つ・ヽ
て晋幹線調査曾を設世し、これに封して東海迂本線及
し ■ヽん
ぴ山陽本線の輪資力碗売方策を拓間したところ、河野李
甘粧お小ては、東京下脚間に線路増設の必要なことを認
▲l′′しん
め、鹿のやうな答申としたのである.
.東鶉社寺執及山和本線の牲鈷力耕充.
方‡に附する戎法幹線駒査●♯申
慕造本線及び山陽本線の輸速力横充方朱としては、
東京下関間に線路檜設の婆あるものと認め、その具健的
事項に閲し、左の如く決訊せり.
−、増設線路は現破線に灘行することむ要せぎるこ
と●
ニ、増設線路は之を複線とすること.
三、増設線路に放ては、長距離高速度の列革む集中運
博することとし、貸物列革鵜輔のため高速度避樽を
阻ふ背せぎること.
四、増設線路の軌幅は一榊三先托とすること.
五、前二携仏師する工事中・の過渡的摺既に就ては、随
時典憤的の調本研究を製するを以て之を常局の苛虚
に快つこと.
六、増設線路及建造物の規格は、これを鮮浦の幹線餓
遭と同等、仙若くは乗れ以上のものとすること.
希壬決ヰ
「増設線路忙放ては、東京大阪間四時凋牛東凌下開
聞九時間運樽を目榛とすること」
ニ、■本計婁は物資及び雰祷動]員計蜜に東大な旦開係あ
りと思料するを以て、此の鮎に就き充分なる考食む
沸ひ、且つ速かに之が官規を期すること.
以上述べたやうな計婁の下に、東京下関間に約一千粁
くわI ●
の東軌新幹線の増設をなすための線路及び拝車場の析
零絃費は、約五億克子六首飴萬倒であり、昭和十五年度
から工事に着手することとなつた」
× ×
▲小つ▲▼
かくして工事完成の暁には、新鮮根性日満文を結ぶ
輿窮の大動脈として、時速一茄○粁の快速列串が避挿さ
れ、東京大舵開閉時閑牛、東溌†開聞九時間を以て走破
し得ることにならう.