第一一六号(昭一四・一・四)
  時局下に於ける皇室の御近状     宮 内 省
  事変第三年を迎ふ          内閣情報部
  時局の前途と陸軍の使命       陸軍省情報部
  写真週報新年特大号
  大陸建設と海軍力         海軍省海軍軍事普及部
  列国と観光国策          国際観光局
  国際政局・回顧と展望(上)     外務省情報部

大陸建設と海軍力
                 海軍省海軍軍事普及部
 取雲渦巻く→年を逸り故に事奨下再度の新春を迎ふるに
 常り、吾々海軍軍人は先づ上下一億となり、前途鶉多の難
                                  ひ▲_−
 開を突破するの決意を固め以て洋々たる日本の国運む拓き
 東東新秩序建設に邁進せん事を期するものである」
 顧みれば戦局は、昨秋に於て剥期的進展を示し嫉盲の戦膠
            い†
 を博し、日本国艮は瀦が上にも自信を強固ならしめたので
                                ●ん亡ん
 あるが、而かも事攣終局の月的を想ふ時、吾人は更に緊禅
−番の奮闘々撹けなければならぬ.
 抑−今次事奨究極の目的は、東亜の新秩序を連投するこ
 とに破る.これが薦めには国民政府を渡波し更生新東郷む
 熊設するとともに、日浦支三園互助連頭の閑係む樹立し、
 更に進んで日浦安を枢軸として東亜に放ける囲際正義を確
 立すべき発展的使命む果さなければならぬ.
            ● ●IJヽlん
 囲民政府は今や気息奄々として斯末鹿の相貌を星しっ▲
 あるが、而かも倫ほ、焦土統戦を唱へて草二韓の務助を獲る
 事にこれ努め、扶持支那の原動力として存頼せん事に懸命
 である.その背後忙破る草二圃は国民政府の瓦解が堆いて
 これ等各国の森支権益や軍事的経済的地歩を失ふものと見
 て、授薄態度む捨てようとはせず、また東発現‡の事態檻
 対する認識を改めようとする気配も見えない.
 故に国民政府を激城する事偲、事襲目的津成上常而の月
 摂として、今後吏収所要の武力取を途行し以て新支郷に放
 ける治安快復を容易ならしめ、建設の進行を速かならしめ
 なければならぬ.而して国民政府が支那大陸の奥地に逃潰
 せる事賓は、揚子江舵行種を主要なる作取扱として絆拝す
 る事の愈と切要なるを息はしむるとともに、囲民政府が主
Lとして西南地方に移動して第三固の授助に期待むかけ西南
緒省の姥設に用起となれる現状は、これが渡滅戦逢行上、海
 軍の住持を益モ塞からしむろものである.
 更生新支那に於ては、今や帝国の公正なる態度に共鳴し

 萌粥沖地の気運渉群として沌ク、事欒第三年に於て復興建
 iの述稗は一段の飛翔を遽ぐべきこと固より廃ひを容れざ
 るところであり、この柁設とともに浦洲図の頚展に協力す
 ることは東鶉新秩序の兆h確を形成するものである.而して
 この大陣粁督の大事柴が、日本海支那梅の交通を絶対に安
 全ならしむべき完全なる制縦横の箪盤忙保つべきものなる
                                  ひ
 事は拍へて詑明む加ふる進もなく、彼の日露戟率常時の常
 tも
 睦丸寄付、軟洲大戦に於けるドイツ潜水艦の活搾史を想起
 すれは口ら明瞭である.
 烈しながら、か1る小範囲の制栴碓む桃拝することに依
 つて大帖総督が進め得ると見る者があるとしたならば、そ
 れは大なる誤りといふべきである.何となればか1る小範
 岡の榊鞭椰は梅坪団たる日本自健の国防を全うする事全く
 不可馳なるのみならず、日沸立三岡の黎展を到底期し得な
 いからである.更に日沸立三国間の舵済的提携を完成した
一頓に於ても、伶ほ且つ自給自足を全うするに至らず、資源の
 閑雅、商機の頚展に一席邁進しなければならぬ事情にある
 事は、常々の充分認識して檻かねばならぬ事である.即
 ち、常人は今日の大陸縫紋が完全なる西太平洋の制海権下
 に遽行せられつ1あると非忙、・との制海権を背後のカとす
 る世界各地に亙る梅沖逃出に負ふ事棲めて大なるものある
事む信じ、海洋発展が大陸鑓設と併行するに非ぎれば、所
 謂紐設が達成せられぎる事を指摘するものである.
 東沌新秩序の魂設は、東亜の啓健制を改新して武並の度
   しっこ′ヽ
 史的樫枯を晩して末弟諸民族協同の紫桑を招米せんとする
 ものである.従つて東亜に関係を拝つ諸外国がこれ忙封し
 探き閑心む持ち干渉歴迫を加へんとするのは必然の勢ひで
ある卜然しながら我が国は、東亜の問題忙は最大な晶係
 を有し、その解決如何は我が国の盛衰興亡に閑するもので
 あり、英米ソ俸等の持つ東亜に対する細心とは本質的に異
 るものである.故に我が団はこの新秩序壌設に封しては眈
 往に放ける如く終衆と錐も萬仝の対策準備む請じ微動だに
 せざる地位を確保してこれが遽行を耕さなけれなばらぬ.
 而してこれが尭成こそは世界に比類なき鮭史を創造するも
 のであ石.
 この偉大なる碑設に着手した第一年の初頭忙常り、吾人
 は「地理は港史の主要なる動力である」との金言を想起す
 る.げに地理的俵件こそは、人力を以て如何ともすべから
 ぎるものであり、我が国の持つ地理的條件を最大に専用す
 る事こそ、発電新秩序律設といふ世界史的大発を完成せし
 むるものなる事は凝ふ飴地がない9
 我が国の地理的條件の最なるものが梅洋図である事は云

 ふ湛もない.而して帝国は明治緋新以水泡洋に武力を保全
                                l▼▲花._
 し、口▲滞日罪の」岡搬を打開して今日の進澤をh野して氷たの
 である.栴挿図にして海上武力の薮h怖を怠り一旦制梅仙稚に
                  ナーー▲叱い
 刑格を氷さんか、忽ち国道の衰退を来し史上に汚鮎を印し
   ‥じ 丸い ∫いl・J いと●−
 たる事例は枚拳に逸がない.
  彼の満洲事欒に於て、斯謂スチムゾソ抗議を排除し叉今
 次事轡に於て第三国よりする度々の統議にも拘らず、断乎
 帝団の斯信を強行し得た所以は、蒋図が西太平洋の制純‖樺
、々椰保し、彼等に轟も乗ずるの崩鮎を示さぎりしととも
              小く
 に、窄陸の作戦と相侠つて赫々の威武むせ界に敬揚せし結
 兵忙外ならぬ.
 而して釆煎新秩序韓設に放て帝図が負ふべき責務に窪
 み、帝国は今や海洋国たる地位とともに大陸に放ける国防
 力槻大を必要とするに至つ舞のであるが、その結果は益と大
 陸との交通路確保の京大性を加重するととも忙制粍範囲.の
 碑大強化む要諦しつ1あるのである.
  かくして今や帝国海軍に辣せられたる固防上の要求は
 愈モ増大するに至つた.研つて世界の大海軍国たる英米の
 情況を見る時、叉地理的仙関係に於て山閑却を許されぎる浦盤
 のゾ聯海軍を息ふ時、帝国は海軍軍備の充賓に閑し一段と
 熱識を新た忙しなければならぬ.
 吾等梅軍軍人亦愈モその械安の重大なると想ひ、髄く遥
 聖戦目的達成の食め勇敢奮闘最後の聯利に邁進するととも
 忙海上練武の本汐忙挽頭して微動だ忙せぎる東亜の制糎樺
 を確立せんことを期するものである.
 英米海軍勢力
      (今埠艦齢超過スベキモノヲ含ム)
米 所ゲインソン彙免成横二於ケル勢力
 主 力 艦  二加  七三九、三〇袖
 航 峯 母 泣     入   一七五、000
 滋 洋 檻     四六   四二七、五二田
 罪 蓬 位   一巧六   lニ一入、000
 潜 水 乾    五五    入「九五六
 航 姦 検 約 三、000損
英 l九三人年度簸ノ建舵肘丑尭成ノ卑合二於ケル井力
 主 力 艦  〓コ 空熊七l
 航婁 母艦    二一 二五lコニ五〇
 泣 洋 密    八三   五入五、入三¢
 駆 逐 艦   〓oQ 杓二七〇、000
 港 水 艦    七三 的 七五、000