第八六号(昭一三・六・八)
ソ連邦第三次五ケ年計画の全貌 企 画 院
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産業労働者と健康保険 保 険 院
戦況西方に発展す 陸軍省新聞班
広東の恐怖 海軍省海軍軍事普及部
ブラジルの新移民法 外務省情報部
新しい補助貨幣と五十銭紙幣
ゴムを大切に
最近公布の法令 内閣官房総務課
週報・写真週報ポスター懸賞募集規定
ソ聯邦第三次五ケ年計蓋の全貌
企 童 院
第l二次五ケ年計真粥制の遅延
一九三三年(昭和入年)から一九三七年(吼和十二年)に亘るソ聯邦の第二次五ケ年計董は、工業
についてはすでけこ九三七年三月未、即ち凹ケ年三ケ月を以て、叉餞定怜迭については一九三大
†ゐかう
年(昭和十一年)未、即ち四ケ年を以て鎗行されたといはれてゐる0即ち、第二襲五ケ牢計董の最
終年度ねる一九三七年の工発生産額は九官二十七億ルーブルと定められてゐたが、すでに乙の叔
は完三七年三月未に密行され、そ乙で完三七年の計董は千三十億ルーブルと定められ、又竣
濫輸浄嵩は一九三七年度に於て四千官億キ了トyと定められてゐたが、/ナでけこ九三大年末に
四千九十四億キTトンを銀行されたといふので参る0
ナ ス ナ’シ
かくてツゲィエ1政府は、すで竺九三大年四月、国家計董葬具曾ほ封し第三黎五ケ年計葺旬
ハト・’一▼
鴇制を命デると共に、第三次五ケ年計董の諸岡頓に関する大衆的討熊を新開灘誌上に展開した・
Lゆんげん し小く†い
黙るに−九三七年度の後牛期に至つてソ聯邦仝土に亘り峻厳な粛清工作が行はれ、モれが周
となり典となつて、政治、経浄、敢曾の全分野に極度の混乱が生じ托陀め、第三次五ケ年計毒の
▼、いトトい
絹制も停滞するに至つ托。
今年は第三次五ケ年計壷の第一年度に入り「又ソゲイエト政府妨開家計塞委員曾及び各人民委
員部ほ第三次五ケ年計婁を編制、捻出を命じて以衆こケ年飴を経てゐるにも狗トヂ、ソゲイエー
一rんはlT
政府は第一年度たる本年ハ昭和十三年)皮計董の外にはまだ第三次五ケ年計尭の盈貌を公表してゐ
をい0
従つて第三次五ケ年計糞の全貌を具憤的に改明することは不可悼で参るが、新聞灘誌で行はれ
人山’r
托討耗、論改等からして、第=家五ケ年計立の一般方針なり「・各経済部門のま軍任務は略モ概観
することが出水る0
第≡次五ケ年計iのl舵均方針
第三次五ケ年計董の一般的方針として重要な勅は、先プ第一に、第三次五ケ年計室に於て特に
岡防カの強他に重粘が置かれてゐることで参る。同家計婁委員曾の磯鵬誌「ブタy」ハ一九三七年
第九眈)は「その敢汝でこの鮎につき、次のやうに並べてゐる。.
r資本壷的包囲と反ゾ撃の切迫が、第三次五ケ年計‡に放ては周防カの全面的強化を確保する開
虐を捷超してゐる.個々の経済部門教展の仝計‡、新捷設の地理的配壇は、戦力、均防カモどれだけ強化
ナるかとhふ勒粘から検討されねばならね.又
均防エ菜の専泉に五鮎が壇かれなければなら
ね.」
第二に、第三次五ケ年計董の目指してゐる主
宰日額は、・昇働能率、生産物の原便及び品質と
・ヽくふく
いふやうな質的方南の立ち遅れを克服して、先
聾本主義諸靖に浪ひつき、追ひ越すことで参
る」モしてツゲィエト政府はアメタカ合東園を
費本主義固の最も優れた代表者と見、丑的にも
●▲’山r
質的に軋、アメ,カ合衆固を凌駕しなければな
ら瓜といつてゐる0
第三に、第三次五ケ年計尭は、第二次五ケ年
●つき†く
計壷の成果に立脚して金団月経済部門へ、よ
り一曇窟した最新式の機械む供給し、生産渦
程をより」屠機械他することを重要在任務の一
っとしてゐる。モしイこの券働の感破他は特に
木材菓、運輸†石炭業等の困難な労働について賓施される筈である。
▲rけ−い
第凶に、第三次五ケ年計董では、第一次及び第二次五ケ年計妾に於て消費財の生産を犠牲托し
生走財の生産に蹴郵しけ鮎を訂正し、民心の安定を計らうとしてゐる。
各経済部門の重要任務
次に個々の経済部門について見ると、第三次五ケ年計壷でも依然として重工業、特に最絹重大
や ‡ん
な軍事的意義をもつ国防工策、機械製作工濁、冶金莱に粛和が置かれてゐる。
ふ・
すでに納札たやうに横械製作工業は第三次五ケ年計婁に於て多数の最新式の高級な機械を作
り、生産の全分野を機械化するといふ任務を達成しょうとしてゐる。機械製作工栄中、その最も
重要な部門たる工作機械製作に主力が注がれ、又農業機械製作の分野ではトラククI及びコソメ
イrの教の増加と共に、トラククIをデイ†ゼル三ソオン任し、又牧畜及び工拳作物の雰働を
堵城北するための機械器具の製造を行ふこと、運輸機械製作の分野では自動車、オートバイ、
しやhl−
事柄、船舶等の製造を増加すること々めざしてゐる?
冶金菓では特に固防上重要在役割姦ヂべ・き銅、鈴、〃亜鉛、アルミエクム、錫等の非蛾金属の
生産増加に主力を》き、製政策では銑・銅・鋼材の教量的増加と淀んで、各種の鋼材の生産瀧特別
の注意が沸はれる嘗で参る。
化畢エ菜では肥料、人絹、ワ…、アーすン塗料の生産増加、各種副産物及び虜物の綜合的利
用が中心間‖題となつてゐる。
かゝる重工業月額展と故に、靖
民の一般消費物資を生産する軽エ
9くしん
業及び食料品工業を浬湛させ、雨
音のみ桝劉的発展の匡正が第三
きよ・’せい
次五ケ年計董の緊急任務であるこ
とは、すでに見たとこ巧で参る。
最後に農業は共虜の完成、・共
1僑農場幹部の養成、典沓農場の組
はんしゆ
織的、経済的強他により、播種面
積を済大し、牧穫卒を引き上げ、
又牧畜を発展させて、直接国民大衆に豊富夜食料を供給し、又間接的には軽工業、食料品工業に原
料を供給することを日壕としてゐる。
木蓮のエ発生産計lと迭行状態
ソゲイエト政府は第三次五ケ年計真金憫の公表にさきム几ち、一九三七年十一月三十日に、第三
次五ケ年計塞の第一年度たる一九l二八年度及びその第一四年期(一月−三月)の工発生産寂びに蛾
鑑輸迭計養を公表し托q
この計婁によれば、・一九三八年度工業生産額は一九三七年度の賓鎖より一五・三%増加し、八首
四十四億ルーブルに達する港定で参り、そのうち重工業の生売高は四雪ニ†九億ルーブルで、一
九三七年に此しlJ甲凹%均、軽工栄は官六十五億二千ルーブルでニニ%檜、食料品工業は宮地十
億ルーブルとなつてゐる。
本年度の工発生尭計婁で注目すぺき粘は、昨年の賓故に比較すれば一五・三%増加するにも拘
らず、昨年の工業生産計婁の千三†億ルーブルに此すれば、本年度の工発生産額が著し1引き下
げられてゐるLとである。これを一月三十日発表された重工栄の主要な部門の生鹿計尭につい<
見れば、次のやうな状態に参る0
一九孟七年床 一九三入年度
山叶 生 計 ‡
電 力ご育苗キロ時) 呈、08 毒q訂0
石 衆ハ千砲) 一立3書 一呈へ宍缶
石 油ハ′ ) 云甲立8 蓋、五8
炊 煙ハグ ) 一巧〇一事 一五人8
一望七年度一九見入年度
計 宅 軒 土
鍋 塊(ゲ ) 弓芸0 軍曹
鋼 材(グ ). 芸」至宝 ;、青.
鋼 管ハゲ ) コ宣 九合
これは昨年度の工業一般、特に重工業が、
し々くせいこう書く l
粛清工作による人心の不安と粕倹つて、生産
労働組織の不備、スタハノフ運動の否定された
方南の影沓等によつて生蔵計塞を務行し得な
かつたことと、かうしたソ聯経済の弼顆上が、
はんえい
本年聴許凄のヶちにも依然反映してゐることを
物語つてゐる。.かくてソ聯経済は生産増加のテ
くhんh ・†くふく
ソポを綬和し、休息を取り、宕の渚矛盾を克服
はたん
しなければ、混乱と破綻に陥らざるを得々い.や
ぅな時期に到達してゐるものと見るてとが出水
よちノ0
しからば、本年度工業計妻の蕗行耽態灯如
何?四畑十四日瀧開かれ咋人民葬具合議に於
て、同家計董委員曾誘長ブナズネセンスキーは
第一凹中期の工菜生薦計凄の速行状態を報常し
てゐる。この普によれば、食料品工業を除き、
み†ゐか1
他はすべて第一四半期計査を未産行の状態に参牡やに木材工業は前年同期より立ち遅れてゐ
る。即ち各工業の遊行率は次の如くで参る。
重 工 菜 入九・四%
機械製作工費 入八・九%
南 防 工 費 九三・〇%
軽 エ 菜 九三・一海
食料晶エ菜 −〇六▲大%
木 材エ巣 七三ちニ%
けんちよ
特に立ち遅れの辟著夜番例を奉げれば、lソメインの製作計董で、年初から四月十二日空で托
九千八十三壷の製作ふ象定したのほ射し、賓蹟はたつ望ハ千官七十基にすぎなかつた。
しかし次に見るやうに、工畢生鹿テンポが前年に此し月々増加してゐることは、注目すべき現
象である0
一九三八年じ封前年増加率
一月 二 月 三 月
エ菜 仝 せ 五ふハ% 九・〇% 〓一・〇%
内 層
帖作約f 六・五% 妄 毒
重 工
軽 工 費 五こ% 二・三% 七・九%
食料品工費 九・四% 一九・∧% ニ一・二%
l一
本年度の一旦菓計lと連行状態
一九三八年度工業生産計董の公表に次いで、
一月十八日の革甲央委員骨組曾で良策人民委員
し†lさい
エイへが一九三入年度農業計套に開し詳細な
報普を行ひ、乙れに基づいて一月二十八日、「一
九三入年度農薬活動計夢に粥する人民委員合
学令が公布された。
本年度の睾計登は、穀物年収穫高七、入十
億デードの確保といふ.スター,ソのスワーガ・ソ
に基ブき、収穫率皇引上げる乙とそ甲心的任♯
としてゐる●
本年度華計義の特質は、第一に、以前の年
仕与l・† 亨
に於ては一ケ年の農業計葺を最初に春蒔及び体
’んち
閑地の耕奄許葦、表ハほ秋苧葦、最後に春時の
.ための秋耕計婁と三ウに分けて破表されてゐた
のに、本年度に於ては農業をより扁額足さぜ、組織を改善するために、一ケ年金礪を通じた基
本的農業計婁を串刺し托粘に参る。 てん青い
第二の特質は、本年度の農薬計婁に於ては播種南積が若干増加すると共に、穀類、麻頼、甜菜
しh・’
の播種面積を幾分縮小し、他方飼料及び野菜類の耕地を著しく増加してゐる勅で参る。
第三の箸は、完三人年度に警は菜の攣展といふ重要な任務を榔託種子の播種によ牡
収穫卒を高めることによつて達成しょぅとしてゐる粘で挙る。特ほ穀類については前年の二千二
十苫へククIに封し、本年は三千三宮酋へクタI乃至三千五官苫へククIに選別種子を播種する
ととを象足してゐる0そしてこの播種面積は貸に、線春蒔計董の六〇1六四%を占めてゐる。
なほ本年度農業計董の播種南積を示ゼば次の漁りで参る。ハ内帝ほ主要のもののみ)
轡ヘクト加 寧宮島場 共皆兵場 個人兵
春 時 計 ‡ 九〇べ璧 セ、長々 宅夷大 貫∧
休 粥 地 至、蔓も 彗三≡ 麦、芸五 l
穀新秋蒔計壬 勇、究ナ○ →一女七申 き八三 王手立
秋 粁 計 壬 宅、九宅九 大、竜九 空、表芸 .I
本年度の農業計革その竺段階たる春蒔計査の鹿行状態を見ると、四竺二十日現在は於て春
蒔の緒種南穣はソ聯金健を洩じ1臥千四官十=弟三千へククIで参つて、計董の九千入十萬四千
も
九首へククー打対して密行率は五ニ%で、前年同期の遊行率五六%に此して惑い・
この四月三十日現在の薙行革は、表面上では、四月二十日現在の遊行卒二四%(前年同期二九%)
に此して立ち遅れを著しく同復したやうに見えるが、決して遊行率が改善を見た結果ではなく、
東部地方ほ春が早く凍たためで、多くの州に参つては播種の立ち遅れはひどい〇一例を参げると、
サラトフ洲の如きはすでに二十五日開に亘つて大衆的播種を行ってゐるにも拘らデ、共沓農場の
播種面積は五月言現在で前年同期に此し六十五雪亭へククーも少いといふ状態で参る0
し●くせい
乙のやうに播種計董の遊行状態が悪い原因情義として農村に於竹る粛清工作打結果、農村拍
等分子、とフククI操縦者の不足、とフククー修繕の立ち遅れ等によるものと見られてゐる0
春蒔の未趣行は直ちに秋の収穫減となつて現はれざるを得ないから、ソ・ゲイ言政府は春蒔計
吾欝に郡勧と雪妄り、これが芸最壁景材簸ける喬工作の捷和、典婁員の大
衆的鮎耶の蕪止令の蜃布等を行つ去るが、かゝる状勢を竣同し得るか青かは甚だ笹岡で萱〇.
はん′ヽわい